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新型コロナウイルス接触確認アプリ-プレビュー版


  • Posted by: F&F
  • 2020年6月21日 13:06

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新型コロナウイルス接触確認アプリ (日本厚生労働省公式) - プレビュー版をインストールしてみた。
位置情報は取得しないとアナウンスされていたが、GPS機能へのアクセスが求められる。

M03は特に問題なく動作した。
Xperia1は最初は起動したが、やがて起動しなくなった。
データの削除やアンインストール→再インストールなどを行ってみたが、再び起動することはなかった。
BluetoothをOFFにして立ち上げると「Exposure Notifification機能は非対応の状態です」のダイアログが出るが、起動はする。
Exposure Notifificationと言えばGooglePLAY開発者サービスの中で見た。

開発者サービスを確認するために、設定→GOOGLEの中を見るがCOVID-19 Exposure Notificationsが無くなっている。
開発者サービスがアップデートされて消えたのか?
開発者サービスのバージョン(20.21.17)は見る事が出来るが、それがいつの時点の最新なのかは非公開らしい。
開発者サービスはスマートフォンからGooglePLAYにアクセスしても見る事が出来なくされているので、アプリ→開発者サービス→アプリの詳細とたどって直接見る以外にない。
そこに「更新」ボタンがあれば最新版ではなく「無効化」ボタンがあれば最新版という判断しか出来ない。
Xperia1を見ると「無効化」ボタンがあった。
そこで、アプリ一覧→開発者サービス→縦3点メニューからアップデートの削除を選択して見るも、何事も起きない。
アップデートの削除はメニューがあるのみで機能しない。

これが異常だとすると、全初期化で正常化するかも知れない。
これが仕様だとすれば全初期化後も同じである。
異常なのか仕様は、初期化してみなければ判断出来ない。

いずれにしても現時点では正常動作しないので、新型コロナウイルス接触確認アプリはアンインストールした。

記事などを読むとiOS版の方が(OS的に?)安定しているように感じられる。
位置情報の要求もしていないようだ。
ただしiOS版はプレビュー版となっていない。
Appleは公開アプリでのβテストを禁じているからだ。
iOS版では収集したBluetoothIDの数を見る事が(OSの機能として)出来るが、Android版は見る事が出来ない。
iOS版をクラッシュさせる事も出来てしまう。
権限をいったん拒否すれば良い。

Android版で位置情報を欲しがっているのは、新型コロナウイルス接触確認アプリではなくGooglePlay開発者サービスなのかも知れない。
Googleは過去にも勝手に位置情報を取得していたこともあり問題化した。
Wi-FiやBluetoothのIDとGPSにより測位した位置を結びつける事も行っている。
新型コロナウイルス接触確認アプリ自体は絶対位置を取得していないとしても、Googleは紐付け(デフォルトでON)を行っている。
(Android10では設定→位置情報→Wi-FiのスキャンとBluetoothのスキャンに設定項あり)

このアプリが有効性を発揮するのは全国民の6割が使用した場合だそうだ。
スマートフォン保有率は統計を取った団体によって異なるが、60%〜85%になっている。
しかしiOSは13.5以上のバージョンでなければインストール出来ない。
Android6未満を使っている人はそう多くないと思うが、古いiPhoneでアップデートから見放されたモデルを使っている人はそこそこ居るのではないだろうか。

自分が陽性と判断された場合は、それを自ら申告する必要がある。
こうした事から、このアプリでの感染拡大防止効果には疑問も感じる。
ではどうするのかと言われると、韓国のように政府が国民の情報を握りでもしない限りは難しい訳で、日本ではおそらく不可能だ。
と言うか、個人情報の多くを取得しているGoogleからデータを貰えば済む話なんだけど。

Googleはその個々人が、いつどこにどうやって出かけたかを把握している。
移動手段が自家用車なのかバスなのかだって判断出来る。
同じ店に行った事は分かっても、その人たち同士が接近したかどうか迄は位置情報だけでは分からない。
しかしBluetoothの位置情報連携によって、少なくともBluetoothがONになっている同士であれば、接近遭遇が分かる。
そしてGooglePLAYにクレジットカード情報を登録している人であれば、IDと個人情報の紐付けは完璧だ。
クレジットカード情報が無かったとしても、自宅の住所も勤務先や学校名も把握されている。
いつ・誰が・どこで・誰と・どの位の時間接近していたかを抽出出来る。
人が密集している場所なら多くの(Bluetoothの)電界データが集まるので、それぞれの人との距離も推定出来る。
例えば映画館内であれば、座席位置くらいまで推定出来ると思う。

NHKで有馬嘉男氏は「このアプリ、使わない手は無いんですけれども、まずは個人情報がしっかりと守られる事ですよね」と発言している。
アプリの危険性を語る前に、Googlはこんな情報まで取得しているんだぞと言った方が良い。
Googleに比較すればCOCOAアプリなど可愛いものだ。

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Comments:1

Anonymous 2020年6月22日 18:08

Androidスマホの「GPS機能」は、測位技術全てを指しており、BLEによるbeaconも内包するからです。
iOSの場合、iBeaconはGPSじゃないもんね、というところなのでしょう。緯度経度が出せる仕組みなのですが。

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