CLS350に乗る(3)



ワイパーを交換した。
雑記の方にも書いたが、ノーマルのエアロワイパーと呼ばれるものはびびりが大きくて不快だ。
そこでワイパーのゴム部分のみをPIAA製とSTAFMAN製に交換してみた。
このワイパーは非分解構造だが、そこを無理矢理分解して交換してしまう。
雑記(2007年1,2月分)にも書いているが、こちらのサイトを参考にゴム部分のみを交換した。
最初に苦労するのはエンドキャップの取り外しで、私の場合は裏側(ワイパーのゴム側)にマイナスドライバーを突っ込んでこじって外した。
この部分はプラスチックで出来ているが、かなり力を入れても割れないし変形もしにくい。
エンドキャップは外れ止めの爪が付いているが、この爪を押すことが出来ない(非分解)ので無理矢理外す。
なお外した後も爪は生きているので再組み付けの際にエンドキャップが外れやすくなることもない。
次に苦労するのはゴムの挿入だ。
ノーマルゴムよりPIAAなどの国産車用ゴムの方が若干太いので入れるにはかなり苦労する。
中性洗剤やシリコンオイルなどを塗って徐々に入れていくが、入りにくい場合にはエンド部分や中央部分の金属の溝をドライバで少し広げると良いだろう。
潤滑剤として中性洗剤を使うときには、適度に水で薄めて水が乾かないようにしながらゴムを押し込み引っ張りして行く。
剥離剤やシリコンオイルの方が潤滑性が高いが、塗りすぎるとそれを落とすのが大変なので注意が必要だ。
私は運転席側にPIAAの超強力シリコートを、助手席側にSTAFMA
のスーパーグラファイトを使ってみたが、びびりに関してはどちらも満足な結果が得られ、スーパーグラファイトはよりなめらかな印象を受けた。
交換用のゴムは幅6mmのものがノーマル品に近く、長さは650m
必要なので700mm品を切って使った。
これはPIAAなどの国産社用は両エッジまで溝が続いていない為で、長い物を切った方が作業がやりやすい。


燃費に関してである。
C180に比較すれば燃費が悪いのは当たり前として、SL500よりはこれも当たり前に燃費がよい。
下の写真は平均時速36Km/h,走行時間2時間32分時の情報であり、燃費は8.1Km/lとなっている。
空いた、でも信号待ちが多いような郊外を走るとこのくらいの燃費になる。

混雑した都内を走り回っていたときが下の写真くらい。
スタートから14分経過したが、6Kmしか進んでおらず、平均速度は27Km/hで燃費が7.1Km/lだ。

こちらは都内の走行+比較的流れの良い状態の首都高速を走った時のもので、平均速度は73Km/hまで上がって平均燃費は11Km/lとなった。

エンジンは不等間隔爆発のV6で、可変カムタイミングと可変吸気管システムが組み込まれ、フラットなトルクを作り出している。
実測値だと4000回転を超えて少しだけトルクが落ち込んでいるようで、5000回転時には335Nm程度になっている感じだ。
一方カム可変機構を持たないSL500のエンジンの場合は、3000回転辺りで最大トルクを発生後レブリミットに向かって徐々にトルクが低下していく、いわゆる普通のエンジンのトルクカーブになっている。

都内の普通の交通の流れに乗る場合はタコメータの針が2000を少し超えた辺りでシフトしていく感じ。
多段ATなので1800回転と2000回転辺りを行ったり来たりしてシフトアップしながら速度をあげていく。
減速時には減速時燃料カットを有効に使うためか、回転数が1000回転以下にならないように順次シフトダウンしていく。
トヨタあたりでも10・15モード燃費対策用にこの手の制御はしているので、おそらく目的は燃費改善だろう。
低中速域では無音に近い、ある意味トヨタのエンジンのように回っている272型ユニットだが、負荷を与えて回転を上げるとエンジンらしい?音をキャビンに伝えてくる。
が、がさつな音ではないので不快感はないし、音量自体もさほど大きなものでもない。
踏み続けていれば6.4千回転辺りでシフトが起き、タコメータの針は5千くらいまで落ちて再び上昇を始める。
ピークパワー発生回転数の6000回転を超えても、意外に元気に回っていく。
60Km/h辺りでは5速に入っていて、100Km/hだと7速になる。
ここから踏み込むと3速まで落ちるのだが、120Km/hあたりだと4速までしか落ちず、ちょっとかったるい。
SL500の3バルブエンジンより高回転型とあって、こちらのエンジンの方が回して気持ちが良い感じだ。
ただしフラットトルクのエンジンなので、ある回転数を堺にパワーが出てくるとか排気音が変わるとか言うものでもない。
絶対出力が小さい(272馬力)ので鋭い加速を提供してくれるわけでもなく、あくまでも乗用車のパワーソースとして必要十分なレベルに留まっている。
今のところ最高速テストはしていないが、SLでも250Km/hのリミッタまで踏み続けているのはかなり長い時間になる。
それより更に空力も悪くパワーも小さいのだから、250Km/hに達するまでに居眠りするくらいの時間がかかるかも。
SL500はタコメータがステッピングモータドライブのような感じ(空ぶかしをするとタコメータの速度がエンジン回転数の上昇速度に追いつかずに針が飛ぶように動くから)だが、CLSは普通の電気式のように思える。
ETC装着によって高速道路の料金所からの加速時にもアクセルを大きく踏み込むことが無くなった今、フルスロットルを与える機会はそう多くはない。
なので意識して回そうと思わなければ4千回転以上を使う機会は希ではないだろうか。
SLなど3千回転以上回す機会など無いという感じの都市部住まいなのである。
C180の場合はパワーがないので高速道路でフルスロットルを試す事もたまにあったが、高回転域のトルクの落ち込みが5千回転辺りから始まるので、キッチリレブリミット近くまで回ってはくれるがパワー感は徐々に失われていく感じだった。

なお100Km/h走行時のエンジン回転数は2千回転程度で、この時には7速がセレクトされた状態になっている。
1→2のシフトは解るが、その後はいつシフトしたのか余程気をつけていないと解らない。
なお3千回転くらいでシフトさせるように踏んでいくと1→2のシフトショックもかなり小さくなる感じだ。
ATのモードをCに切り換えると2速発進になるので、この場合は更にシフトショックを感じなくなる。