セキュリティシステムを考える。
自動車の盗難/イタズラ防止装置が各社から発売されている。
SLには、標準でセキュリティシステムが有ってリモコン以外で解錠してもセルは回るが始動させることは出来ない。
また、キー以外でドアを開けると警報を発する。
日本のように治安が良くない国では、車を盗難から守る事がセキュリティシステムの役割だ。
我が国では、自動車泥棒はさほど多くはない。
むしろ、悪質ないたずらに悩まされる方も多いだろう。
かくいう私も数年前に有料駐車場(優良駐車場ではなかった)に数時間止めて置いたところ鋭利な金属(ドライバとかだろう)で傷つけられた経験がある。
(10円玉ではそんなに深い傷は付かないはず)
では、現在入手可能なセキュリティシステムにどんな物があるのだろう?その1:振動センサを使用した物
これは、車両に加わる振動を検出して警報を発する。
振動検出感度の調整が出来る物が多い。
高感度に設定しておけば車を叩いた程度で警報が鳴るのだが、風で車が揺れたような場合にも警報が鳴ってしまう。
タワーパーキングでは電源を切っておかないと大変だ。
ホンモノの警報と誤報をどうやって判別するか?感度調整も大変なため、使いにくい。
その2:傾きセンサを利用した物
振動センサに近いが、単純な振動では警報を発しない。
レッカー移動やジャッキアップ(タイヤ泥棒など)には有効に機能する。
しかし、ボディーを叩いても警報は出ない。
その3:赤外線センサを利用する物
赤外線センサによって、人間の接近(あるいは侵入)を検出して警報を発する。
感度を上げておけば、人間が車両をのぞき込んだ程度でも十分反応する。
野良犬や野良猫の居ないエリアでは有効に機能するかも知れない。
ネコがボンネットからフロントガラスを覗くと..反応してしまう。
これも、感度調整が難しいタイプだ。
その4:圧力センサを利用した物
車両のドアを開けることによって生ずる車内の圧力変化で警報を発する。
システム上、車両そのものの内部に侵入した場合にしか警報が出ない。
その5:超音波センサを利用した物
赤外線センサと同様に、車両の近辺の移動物体まで関知できる。
超音波の反射状態やドップラ周波数を検出して警報を出す仕組みだから、ほとんどの動体を検出できる。
台風で飛んできた段ボール箱にも..もちろん反応する。
駐車場の狭い日本向きでないかも知れない。
その6:バッテリ電圧を監視する物
これも、システム上車両そのものの内部に侵入した場合にしか警報は出ない。
ドアを開けることによって室内灯が点灯するが、その時のわずかなバッテリ電圧変化を検出して警報を発するのだ。
徐々にバッテリが消耗するような、速度の遅い変化には反応しないように構成されている。
市販の警報装置は、上記の複数のシステムが組み合わされている場合が多い。
警報に関しても、バッテリやホーンの配線が外されても警報が鳴り続けるようにバックアップ電源や、専用発音体を付ける場合が多いが泥棒にしてみれば、警報を殺すためにホーンの配線くらい引きちぎるだろう。
警報解除が簡単に出来てはいけないわけだ。
車両そのものの盗難を防止するためには、エンジンがかからなければよい。
イグニッションキーの他に、もう一つ別のスイッチをグローブボックスの奥などに隠しておけば(手間はかかるが)十分機能するのでは無かろうか?
イタズラ防止は非常に難しい。
誤報を減らさなければ迷惑になる。
完璧な方法は私にも思いつかないのだ。
ダミーのTVカメラでも置いておく方が効果的かも知れないね。
物理的警報より、心理的警報にするわけだ。
上記セキュリティシステムを使用して警報を鳴らすのではなく、室内に置いた照明灯などを点灯させるだけでも十分効果的かも知れない。
誤報で点灯しても、ホーンが鳴りっぱなしになるよりはマシじゃない?
セキュリティシステムは日本製もあるが、本場(?)アメリカから輸入すればユニークかつ強力な物が手に入る。
せっかくのインターネット環境だ。
興味のある向きはサーチしてみてはいかがだろう?