CASIOPEIAを使う


ちょっとした外出時や出張の時にも持って歩けると言うことで、カシオのCasiopeiaを購入した。
PCが必要な出張や車で移動の時にはリブレットで良いわけだが、1Kg近い重量とある程度の大きさは時として邪魔になる。
電池が保たないのもイヤな点で、予備のバッテリなど携帯すると更に重量は増してしまう。
リブレットの場合は、かなりバッテリーを節約しても3時間が使用の限度だ。

大きさの違いはこんな感じ。
液晶はモノクロの640x240ドットだが、寸法自体はリブレット100の横幅と変わらない。
バックライトはELによるもので、スイッチを押すと点灯する。
周りが明るければバックライトの必要はないが、室内程度の明るさでACアダプタが使える環境の時には点灯していた方が見やすい。
PCとの通信はシリアルケーブルかLANカードによるが、デフォルト?はシリアルケーブル。
カシオペアはモノクロ液晶モデルのみだが、コンパックやHPの製品だとカラーも選べる。
カラー液晶の場合はバックライトも明るくて見やすいが、消費電力もそれなりで単三電池で3〜4時間しか保たない。
ちなみにカシオペアは(カタログ値,特定の動作条件による)25時間となっている。
カードスロットは1つだけ付いていて、LANカードやモデムカードが使える。
LANカードはNE2000ドライバが(WindowsCEに)入っているので、このドライバが使えるものを選択すればいい。
モデムカードは何でも良いと思うが、最近の56Kbps対応カードは消費電力が大きく電池動作が苦しい。
33.6Kのモデムカードでも、消費電力は1W近くにもなるから、電池が新しいうちは問題ないが、くたびれた電池だと通信中に本体が(減電圧で)リセットしてしまう。

これが購入したモデムとLANカードだが、TDKのLANカードは(ドライバは必要だが)消費電流がかなり少ないものがある。
もっとも、LANカードを使う環境ではAC電源が使えるだろうから、低消費電力カードが欲しいのはモデムの方なのだが..LAN接続に関して,と言うか、全般的に取り説がかなりプアだ。
WindowsCEに関しては「Windowsを使ったことのある方なら、すぐに使えます」程度の記述。
実際、最初にLAN接続を試みるもうまく行かずにコールドリセット(拡張メモリカード以外のメモリに保存された内容は全て消える)後にようやく使えるようになった次第。
LAN接続では、接続先のPCを名前で記憶している。
従ってWINSの設定を行う必要があるわけだが、これはサポートセンタに電話で聞いて分かった。
接続先PCが変わる度に(WINSサーバが立ち上がっていない環境では)ネットワーク設定を書き換えないといけないのは不便だ。
もっともTCP/IPに関しては普通と同じように使えるから、Windowsのネットワーク設計がプアなだけなのだが。
もう一つ、接続先PCの名前はWindowsCEが勝手に取り込む。
従って、最初に接続するときには名前が分からないわけで、これはシリアル接続で名前を覚えさせなければいけない。
(すごく面倒)これもWINSサーバが有れば解決する問題かも知れないが、WINSサーバは(たぶん)Windows95では実現できない。
まさかCASIOPEIAの為にWindowsNTを入れる気にもなれないので、ガマンして使うことにする。
シリアルにしろLANにしろ、接続するためにはPC側でもそれ用のソフトを立ち上げておく必要がある。
これはCD-ROMで付属するが、少なくともWindows95環境でLANカードが2枚挿さっていると使えないようである。
付属のアプリもCD-ROMでの供給なので、PCとの接続は必須。
アプリのインストーラはPC上で立ち上がり、それが自動的に(シリアル接続かLANで)カシオペアに転送される仕組みなのだ。
CPUはSH3の80MHzだが、さほど高速ではない。
x86系で言うなら同クロックの486程度って感じだろうか?画面描画も遅いが、これを感じるのはDOOM系のゲームの時くらいかな?

クリップで電源を供給している。
これが外れるとRAMの内容は無くなってしまうのだ。
写真右下はコンパクトフラッシュのソケット,左側はPCMCIAスロットだ。
中央あたりのLSIはRAMと思われる。
CPUはPCMCIAスロットの下あたりだろうか?ちなみに基板の裏側はキーボードになっているので、殆ど部品は乗らないと思う。
平均消費電流を測定してみると、以下のようになった。
状態 消費電流
表示のみのアイドリング 28mA/3V
フルパワーで計算中 350mA/3V
アイドリング時にバックライトON 150mA/3V
上記電流値は、いずれも電圧が下がると電流が増える。
(注:電流値はディジタルテスターで測定したので、ピーク電流は不明)アイドリング時に電圧を4Vまで上げると電流は18mAに減少した。
3Vでは28mAなので、消費電力は84mW,4Vだと72mWの計算だ。
最高使用電圧が何ボルトか?不明だが、電圧を上げた方がDC-DCコンバータの効率が高そうだから、単三より寸法の短いリチウム一次電池を2本(でも6Vになる!)で動作させれば、連続使用時間は長くなるかも。
(壊れても知らないけどね)取り説によると、連続使用時間(1分キーイン,10分表示)はアルカリ電池(25時間)の方がニカド(15時間)より長いが、フルパワーでの使用時に於いてそれは逆転する。
単三電池にとって350mAは決して少ない消費電流ではないし、電池電圧が瞬間的にでも低下すればオートシャットオフが働いてカシオペアは動作を停止する。


使いやすい点は、何と言っても液晶面にペンでタッチする方式だ。
リブレットもこの方式ならかなり使い勝手は向上すると思う。
手書き認識や手書きメモなども出来て、持って歩いて使うことを考えると非常に便利だ。
立ち上げ時間もフラッシュメモリからの読み込みなので、電源オンとほぼ同時に使用可能になる。
フリーのソフトも意外に多くて、Telnetやftpからメーラ,レジストリエディタ,ゲームやDOSエミュレータまで揃っている。

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