家庭用CSをバラす


端末を買い換えて、いらない端末が出来た。
今までPHS端末は、公衆モードのみで使用していたのだが,不要な端末(公衆番号消去済み)をトランシーバとして使うことにした。
トランシーバとして設定するには、親機に登録する必要がある。
そこで、親機を買ってきたわけだ。
現在市販されているのは、ユニデン/NEC/松下の製品。
ユニデン製はバラした経験があるので、NECか松下と言うことになるのだが、値段の安いNEC製にした。
しかし、これが間違いの元!何と、複数台の子機を登録した後1台の子機が外線を使用すると他の子機は皆圏外になってしまう。
ユニデン製は「外線使用中」と、各子機に表示される(スーパフレームで知らせる)のに..これはNECの設計が悪いね。
コストなどかけなくても十分対応可能なはずだ。
携帯電話やらを作っているメーカにしては貧弱だ。


中はこうなっている。
基板の裏側には、シールドケースに格納された無線部がある。
シールドケースは例によって(NECはいつもコレだ)半田付けされていて、簡単には取れない。
立体物なので、見にくいとは思うがスキャナでの絵がコレ

シールの張って有るICは(たぶん)ROM,中央に見えるものがADPCMコーデックだ。
手前にNCU部分(トランスやモジュラがある)が見れる。
反対側はこうなっている。


中央部分がデキの悪い無線部。
四角いICはCF43207PZとある(TI製)他のデバイスは無線部の下だ。
(たぶんCPUも..)

これが無線部の拡大図。
アンテナコネクタは、右上。
受信信号はそこから左へ流れる格好だ。
LNA/1stミキサ共にディスクリートで構成されている。
LNAは2段構成で、左上のオレンジ色のデバイス(バンドパスフィルタ)へ入り、その下のTrでミキシングダウンされる。
SAWフィルタやIF関係は基板の裏側だ。
その下に見えるMQE520..ってのは1stローカル用VCO。
その下がLMX2320,ナショセミのPLLだ。
さらに下の、SV259は2ndローカルのVCO,その右の大きいヤツはTCXOだ。
TCXOの上の、W2012はAT&Tの直交変調器+アップコンバータのIC,こいつはスプリアスが多いのだ。
このICの出力は−20dBm程度ながら、1.9GHz帯を出力する。
それをMMICで増幅後、PAのF7132Pで増幅するわけだ。
送受切り替え用のGaAsスイッチは、μPG131でNEC製。
アンテナコネクタのすぐ左側はバンドパスフィルタね。


LMX2320を使えば、ロック時間は300μs程度になるはずで複数スロットのサービスは十分可能なはず。
にもかかわらず、1スロットのみとは何故??皆さんもこんなヘボいCS買っちゃいけません!!