DC−20にストロボを付けよう


前回の実験に引き続いて、いよいよストロボをつけてみることにした。
きっかけとなったのは2通のmailで、その内容は「データ転送用のコネクタにシャッタ信号が出ているのではないか」と言うもの。
何やら米国ではDC−20専用ストロボも売られているという事だ。
そこで、ストロボの元?となる、使い捨てカメラを購入した。

これはエプソンのCP100で撮影した物。
ちなみにストロボなし(50%のサイズに縮小)使い捨てカメラはDC20とほぼ同じ大きさだ。
CP100のストロボを使用するとこんな感じで写る。

CP100はストロボを使用しないときの感度が低いので、その効果もよく分かる。
ちなみに同じ所をDC20で写すとこうなる。

使い捨てカメラには、何と!アルカリ電池が使われている。
ストロボのチャージ時間短縮のためか?ちなみに、ストロボのチャージ電流のピークは1.5A程流れ、チャージ完了後は300mA程度に減少した。


このストロボ部分とDC20を接続するわけだが、ストロボのトリガ接点の電圧を測定してみると180Vもある!!これをDC20に接続したら..たぶん壊れるだろう。
DC20のシリアルインタフェース端子も測定してみると、こちらはRS−232Cレベルになっている。
(変則的)シャッタ信号はRS−232C信号として出力されているのだ。
このRS−232C信号と、使い捨てカメラのストロボ部を接続するためにトランジスタ1個を使用した。
普通のエミッタ接地の何でもない回路だ。
DC20の出力信号が、一体どのようなタイミングで出力されるのか?DC20に接続したオシロの管面をDC20で撮ってみた。

下の線の輝度が上がっているのは、シャッタスピードが遅いため。
この波形が写ると言うことは、波形が出ている間にシャッタが開いているという事だろう。
そこで、早速ストロボ回路と接続してみた。

ストロボの効き目はバツグン(過ぎる),白く飛んでしまっている。
もしかして、市販の専用ストロボはシリアルでコマンドを送って何か制御しているのか??それとも距離が近すぎて駄目なのだろうか?とにかく、DC20は暗いところでは絞り解放&スローシャッタに設定されるから無理ないかも知れない。
周りを少し暗くして、ストロボなしで撮るとこうなる。

同じ状況でストロボを使用すると

やっぱり明るすぎる..対策としてはガイドナンバー可変が必要だ..もっとも、暗い方向に調整すればよいわけだからストロボに紙切れや布を被せても行けるだろう。
オートストロボが有れば面倒はないのだが..