ドジングポンプのメンテナンス


ドジングポンプの送液チューブは定期交換が必要だ。
ローラによって常にしごかれているのでやがて劣化してしまう。
チューブは規格品なので国内での入手ももちろん可能だ。
今回はファーメドチューブを使用し、7.5
巻きを科学屋さんから入手した。
(切り売りはしていないそうだ)サイズは内径が3/16インチで外径が5/16インチの規格品だ。

このチューブはローラポンプ用として利用でき、シリコンチューブの30倍の耐久性を誇るらしい。
ちなみにオリジナルのチューブもこれと似ている。
ドジングポンプの取り説によると6000cc/Day以下の場合には9ヶ月の耐久性があると書かれているが、これを通す薬液によっては半年程度で交換した方が無難だと思う。
ちなみにメーカ純正リプレースキットはKT2720-005の品番だが、たった10cm程のチューブがすごく高かったりするに違いない。
約8ヶ月使用したポンプのヘッド部分はこんな風になっている。

内部が茶色っぽくなっているのはこのポンプで連続添加しているヨウ素がしみ出しているのではないかと思う。
最初は錆かと思ったのだが、中心のシャフトのメッキも剥がれた様子がないことからチューブの劣化によって薬剤の一部がリークしたのではないかと思った次第だ。
ドジングポンプと薬液ボトルの間をつないでいるプラスチックチューブも茶色くなっているので、このヨウ素ってヤツは意外に強力?なものかも。
構成部品はたったこれだけ。
ヘッドを外してからチューブを変えて、再組み付けするのに5分もかからない。
外したチューブはすっかり平たくなって、ハウジングに沿った形でRが付いている。

バラしたらチューブを交換して再組み付けすればいい。

こんなにキレイになった。
(当たり前だ)ローラに薬液のシミが残っているが、これはプラスチックに染み込んでしまったようで取りきれなかった。
チューブ交換後は送液量をキャリブレートしなければいけない。
キャリブレート値を[011]にセットし、送液量を[9999]ml/Dayにして500ml送液するのに必要な時間を計る。
これに要した時間が1分30秒なら、これを10進数に直して1.5になりキャリブレート値は500(ml)÷1.5=333 にセットすればいい。
これでパネル面のサミールスイッチで送液量が直読できるようになるのだ。
(10cc/Day分解能) キャリブレート値を任意に変更すれば、送液量をcc/分で直読できるようにもなる。