毛色の違ったコート剤「激ツヤクリアー」


一ヶ月後の様子
二ヶ月後の様子
再塗布を行う


オートバックスに行ったら、激ツヤクリアなる物を安売りしていた。
派手なパッケージは目立つが..怪しい。
箱の裏に書いてある能書きを読むと、空気中の水分と反応して固化するクリアコートみたいだ。
以前に「チタンコート」ってヤツを使ったことがあったが、これは非常に耐久性があった。
ここしばらくは「フッ素99」を使用しているわけだが、ちょっと実験してみたくなって買ってきたのだ。
この「激ツヤクリア」はパーフェクトセットと呼ばれる、下地処理剤が含まれている物と激ツヤクリアのみのパッケージがある。
今回は(安売りだった)パーフェクトセットを購入した。

この箱の中には、激ツヤコート2本/下地処理用コンパウンド1本/鉄粉除去用粘度少々/鉄粉検出用(え?)ビニール袋1個が入っていた。
この中で面白いのは、塗装面のザラザラ検出用ビニール袋(いや、こうとしか表現できないんだな..)だ。
ちょっと固め(セロハンくらいか)のビニール袋なのだが、そいつの中に指を入れた形でボディー表面を触ると、塗面のザラザラが増幅されて感じるのだ。
これが結構凄い。
指じゃあ全然感じないようなザラザラも、見事に分かるのだから。


購入してきた日に早速やってみたかったのだが、コイツは水分と反応して固まる性格上,塗布後3時間は水濡れ厳禁なのだ。
不幸にしてこの日の天気予報は夕方から雨..そして次の日、午前中で上がるハズの雨は午後まで降り続いた。
日が射してきたのは午後3時過ぎ..とりあえず車を洗って..鉄粉除去をして..クリーナで掃除して..と、ココまでやったら激ツヤコートを使いたくなると言うモンだ。
時間は4時、暗くなるまでにまだ一時間有る。
さっそく取り説を見ながら塗布開始だ。

取り説には、塗布後水に濡らさないこと/明るいところで作業することと書いてある。
この「明るいところ」ってのは、乾き具合や拭き残し等の確認を容易にするためだ。
塗るのは非常に簡単。
なにしろ、普通の水程度の粘度だからだ。
スポンジが付属してくるが別にスポンジじゃなくても、ティッシュでも塗れる。
5〜6分すると、取り説にあるように虹色になってくる。
丁度水たまりに油がこぼれているような感じだ。

これをタオルで拭き取ればよいのだが、何故かうまくふき取れない。
どうやら気温と湿度の関係のようなのだ。
雨が降っているときは気温が低かった。
大抵は、雨が上がる=低気圧が太平洋側に抜ける=乾いた北風が入ってくる..のだが、今日は雨が上がって湿った南風になったのだ。
冷えたボディーに高湿の温かい空気が当たるものだから、表面が曇る程度に結露してしまう。
まずい..水と反応するコート剤なのに..とにかく、ボディーを温めることにした。
エンジンをかけてヒータ全開!拭きむらの部分には再度塗布してふき取ることにした(24時間程度で固化するようでありそれまでは塗り直すことによって収拾がつく)
あたりは夕焼け状態で、ツヤの具合がよく分からない。
能書きによるとWAXのツヤなんかヘでも無いって↑書いてある(そんな下品には書いてない)とにかく、コツさえつかめば塗るのもふき取るのも非常に簡単だ。
下地処理に1時間、塗布とふき取りに10分って所か。

ルーフのツヤはこんな感じ。
少なくともソフト99よりはいい感じだ。

ボンネットもちゃんとツヤが出た。
この商品、ツヤと耐久性に関しては自信ありげなことが書いてあるのだが撥水性に関しては一言も書かれていない。
今のところ水をかけられないから分からないのだが、来週の洗車時に分かるだろう。
そうそう、このコート剤は上からワックスを掛けても良いと書いてある。
撥水性が足りなかったらワックスでもかけるか..でも、表面がツルツルだったら、ワックスが乗らないだろうなあ..

さて、1週間が経過した。
その間小雨が1回、強風で埃は沢山付着しているボディー早速水をかけてみた。

水はじきはこの程度だ。
フッ素99には劣るかな。
フッ素99は、もっと細かな水滴になる。
水洗いの後、ツヤの具合を確認すると..

まあ、一応ツヤは十分なようだ。
クリスタックスコートが一度の洗車でツヤが落ちるのに比較すれば良好と言えるだろう。
このあと先週の残りの「激ツヤクリアー」を再度塗布してみた。
コイツ、結構使えそうなのでVitaにも塗ることにした。

かわいそうなVitaは向かって右側のみ塗布された..デジカメで分かる位なので、実際に見た感じは結構違う。
ちなみに、向かって左側は2週間前にクリスタックスコートを塗ってある。

上記2枚は、jpegの圧縮率を下げた画像だ。
それでも、モヤモヤが出ているがこれは圧縮のせい。
gifだと256色になってしまうし..TIFFだと普通のブラウザで見えないし..実はVitaはこの状態でテストしようと思ったのだが、このツヤの差は何ともみっともない。
って訳で、この撮影の後全部に塗ってしまいました。


3月30日3月になって雨の日も多くなってきた。
本日洗車したのだが、屋根なし駐車場のVitaが若干撥水性を失ってきたように感じられる。
Vitaの方は2度塗りしていないし環境は過酷だ。
来月末あたりはもっとはっきりした報告が出来るかも知れない。


4月19日2ヶ月が経過した時点での撥水効果はこの通りだ。

塗布一週間後よりは悪化しているが、まだ落ちていると言うほどではない。
艶の方も十分あると思う。
しかし、トランクリッドの様子は異なる。

明らかに撥水効果が失われている。
これは下地処理の違いだと思う。
ボンネットは鉄粉落としや、古いWAXを落とすために気合い?を入れてクリーナをかけた。
トランクリッドはと言うと、ボンネット掃除の疲労も手伝って?若干手抜きをした。
下地にWAXが残っていると、そのWAXと共に落ちてしまうと言うことだろうか?丁度WAXもおちた状態?なので、軽くクリーナをかけて再塗布した。
ボンネットやルーフも一緒に塗ったが、こちらも軽くクリーナをかけた。
クリーナをかけた後それを落とすためにカーシャンプーで流したのだが、この程度では激艶クリアはおちない模様。
ボンネットの撥水効果に差は見られなかった。
って事はだよ、古いWAXを落とすには相当気合いを入れてクリーナをかけないとダメかな?とにかく下地処理次第で激艶クリアの保ちはずいぶん違うと言うことは確認できた。


再塗布を行う上記の状態から、再塗布を行った。
85ccの一瓶で、SLなら3回くらい塗布できるまでに腕が?上がった(薄く塗れるようになった)塗布後硬化までは24時間ほどかかるから、朝晩に塗り直す..なんてのはダメかも知れない。
結局SLに二度ほど塗って、残りをVitaに塗った。
Vitaの方も、クリーナ(コンパウンド?)と粘土で下地処理したからバッチリ(の、ハズ)せっかく下地を作って(これが面倒,特に鉄粉などの除去は良くやらないと、ふき取りの際に非常に目立つ)塗ったのだから、やはり二度塗りしたくなると言うもの。
結局「激艶クリア」をまた1セット購入して塗りたくった。
一瓶開けるとまたまた余る..VitaもSLも3回は塗られる羽目になった。
まあ塗るのも拭くのも簡単で、特に上塗りの場合はふき取りが簡単でよろしい。
下地処理と激艶クリアによって、細かなキズは姿を消す。

塗るのは、こんな曇りの日が良い。
ちなみに、熱いボディーに塗ると発煙する(実験済み!)重ね塗りのデメリットは、表面だか内部だかが良く乾燥しない?ためか、ボディーを塗れ雑巾で拭いた(軽い汚れはこれで十分)時に、ポツポツと油性の汚れが残ること。
(外来?ゴミか?)表面がカルナバ系の固形WAXを塗ったときよりツルツルしていない事も原因か??雨の後にシミになりやすいような気もする。
これの対策?と、油性汚れ落としのために使用したのがこちらだ。
激艶クリアのツヤを全く損なわず、表面はツルツルになる。
激艶クリアの、多少の塗りムラもキレイにごまかせてしまう。