消費電力が同じで明るいと言うが..


前回のH1バルブ実験に引き続いてH4バルブのテストもしてみた。

写真左は新たに購入した100W級のバルブ,右は1年ほど前に購入した100W級だ。
写真右のPIAAの物は、下記広告品。

バルブを見ると、なんて事はない。
青い着色ガラスが使われているだけだ。
今回はVitaに装着して、デジカメで撮ると共に銀塩カメラ(EOS620)の露出計でも測ってみることにする。

これがバルブをスキャナで撮ったもの。
色がヘンなのはご容赦を。
写真左からノーマル,PIAA,スタンレーだ。
PIAAバルブの青色着色状態がお解りいただけるだろうか?スタンレーのバルブは「公道使用不可」と書かれているがPIAAのそれには書かれていない。
(何故??)まずはノーマルの状態を観察してみることにする。

今回は光軸内ではない、斜め上から撮ってみた。
(分かりにくいことに変わりはない)カメラの露出計は1/2000,9.5と出た(最大値)同時にクランプテスタを使用して消費電流も測定する。

電流は5.02A,バルブに加わる電圧が13V(電圧降下分を差し引く)と65.26Wの電力消費量となる。
次にスタンレーの100W級だ。

見た目にはさほど変化がない。
ちなみに、向かって左側が100W級の物。
右側はノーマルだ。
カメラの露出計は1/2000,8.0を表示する。
あれっ?ノーマルより暗いじゃないか?光軸内のもっとも明るいところを探すが、これ以上の表示にはならなかった。

電流値の方は5.31A,消費電力69Wと出た。
最後にテストするのは問題(話題?)の着色バルブだ。

これも向かって左側が着色バルブに交換されている。
こうしてみると色的に変わらない感じだが、肉眼で観察すると若干白っぽい感じになっている。
一応着色ガラスの効果有りと言った所か。
カメラの露出計は1/2000,9.5を示しノーマルと同じ。

消費電流の方はスタンレーと全く同じ5.31Aで、消費電力は69Wだ。
ここでお断りしておくが、カメラ(EOS620)にはアナログ露出計が付いていない。
シャッタ速度は1/2000に固定しているので、絞りが段階的に変化するに過ぎない。
1絞り変化させるには光量で2倍変化しないといけないから、そもそも測定法に問題有りといった感じ。
(予想通り)ノーマルバルブとチューニング?バルブで絞り値に差が見られるが、スレッショルドぎりぎりの所にあったとするとわずかな光量差でも絞り値は一段階変化する。
SLのヘッドライトをキセノンランプに変えたときは、肉眼でハッキリ分かる変化が有ったのだが、このバルブでは思ったほど変化が見られない。
一応周りが暗くなってから撮った写真がこれ。

SLの場合とほぼ同じ位置で写している。
時間が早いので周りが未だ明るい。
交換して有るのは写真右側のほう。
車外から写すとこんな感じだ。

見た感じでも、さほど明るいとは思えないが..前方から撮るとこうなる。

写真左側が100W級に交換しているのだが、若干白っぽい感じがする。
バルブの青いコーティングが効いていると言った所か?
この角度からだと少し明るく感じないだろうか?特に、路面に反射した光に違いが見られる。
これがPIAAのバルブの実力だ。
PIAAが「太陽光に近い」と言う、このバルブ。
キセノンランプの光と比較してみた。

右がSLのキセノンランプ,左がVitaで、左のバルブがPIAAの物だ。
確かにノーマルハロゲンランプよりは白っぽい感じがしている。
SLの方は点灯直後なので光が青っぽい(見た目よりデジカメ写真の方が青い感じだ)が、数分後にはもう少し青味が取れてくる。
ランプ交換後妻に試乗させたところ「見やすくなった」との感想が得られたが、「どちら側を交換したか分かる?」と聞いたところ「左じゃないの?」ってお答え。
残念でした,変えたのは右側。
..ヘッドライト実験の時はいつも雨降りだなあ..