中国製?HID(2)


前回のテストに続いて2回目である。
そもそもはバーナのテストのために入手したものなのだが、今回は35Wと称されるものを入手してみた。
前回のものが公称55Wなのに対して実際は35W+程度じゃないのという感じだったのだが今回はどうだろうか。
箱にはちゃんと日本語で説明がある。



パッケージングは前回テストしたものと変わらないが、リレー付きだ。



バラストには正しく?35Wと書かれている。



12Vで3.5Aなら入力電力は42Wであり、出力35Wとつじつまは合う。
ちなみに前回の公称55W品は12Vで3.8Aと書かれていて入力電力は45.6W、しかし出力電力は入力より大きな55Wと表示されていた。

前回の公称55W品は13.2Vで約3.8Aの実測電流が流れ、入力電力は約50Wだった。
今回の公称35W品は13.2Vで約3.7Aの実測電流が流れ、入力電力は約49Wだった。
つまり、表示は35Wと55Wになっているが、実質どちらも変わらないと言うことになる。
なお電圧は中国スタンダード?な13.2Vで計測しているが、基本的には定電力ドライブなので電圧を上げると電流は減少する。

バーナーはスライドタイプだが発光点が多少上下にも動く。
H4バルブはロービーム用とハイビーム用のフィラメント位置が上下にずれていて、それを正確に実現しましたという謳い文句だろうか。
国産高価格品でもバルブを前後と共に上下にも動かすものがあるが、この中国製はガタが多い。
アタリ品と遭遇出来れば良いのだが、ハズレを引いてしまうとちょっと悲しい。
この写真の2本のバルブにしても、左側のものはそこそこ使えるが右のものは明らかに位置関係がおかしい。
動作の様子はこんな感じだ。



このままではグレアが酷くて使えない。
最低限の改造をして照射パターンを見たのは別記事の最後の方に書いた。