J436エンジンをバラす(3)



又エンジンを入手した。
前回入手したものは状態が良くなかった。
オイル管理不良と思われるカジリや摩耗が見られた。
ヘッドはカムとロッカーアームに摩耗が見られたが、バルブその他に異常はなかった。
ピストンとシリンダは再使用が躊躇われる程度のキズだった。
ピストンピンはコンロッドと固着していたので、コンロッドは使えないというか使いたくない。

しかしドライブ系はマトモだったので、摩耗した中古スカイウエーブにドライブ系やベルトもそっくり移植した。
中古スカイウエーブはウエイトローラとベルトが摩耗していた。
ベアリングのグリスなど、泥のように固まっていた。
走行距離によって摩耗したのではなく、経年変化でグリスが劣化した感じだ。

中古スカイウエーブのエンジンに整備したヘッドを乗せようかと考えた。
しかし車載状態で腰上を交換するのは結構大変そうなのだ。
出来れば整備したエンジンにそっくり載せ替えたい。
そこで又新たにエンジンを入手した。

エンジンナンバー的にもっとも古いのが中古スカイウエーブのもの。
次に古いのがピストンにカジリがあった中古エンジン、今回のものはもっとも新しい。
この2台の中古エンジンはそれぞれ1.5万円だった。

ドライブ系は、何故かクラッチが減っている。
半クラッチを使って走ったとか、そんな感じである。
ドライブベルトは22.4mmもあるので再使用可能、ウエイトローラも再使用可能、ドライブプーリーは段付きもない。
この辺りは純正パーツも高いのでちょっと得した気分である。
走行距離は2万km前後との事で、まあそんなものだろう。
能書きに偽り無しだ。

さっそくヘッドをはがしてみる。



前回の中古エンジンより明らかに綺麗だ。
特に異常も見られない。
ヘッド内部のカーボンはそこそこ。



前回バラしたエンジンとそう大きくは変わらない。
バルブの当たり面は綺麗な感じがするが、一応すりあわせをする予定だ。

ピストンにもカーボンが付いている。
前回のエンジンよりは綺麗だ。



シリンダにはホーニング痕が残っている。
目立ったキズもないのでこれはそのまま再使用する。



ピストンスカートも綺麗である。
コンロッドにも焼けた気配はない。
全体的に程度は良いと言える。



ピストンを取ってみた。
ピストンピンは少し固かったが難なく抜く事が出来た。
写真手前がインテーク側、奥がエキゾースト側である。



KMC-500浴をさせる。
ヘッドとバルブ、ピストンを溶液に入れる。
そういえばサーモスタットハウジングが前回のエンジンと変わっていた。
従来は鉄で出来ていた部分がアルミになっている。
サビ対策かも知れない。



少しするとカーボンが溶けて溶液の色が濃くなってくる。



今回は汚れが少なかったので数時間で切り上げた。
ただし時間が短かったのでバルブの汚れが取りきれなかったが、これはサンドペーパで磨いてしまおう。
ピストンのカーボンも綺麗に落ちた。



ポート内もそこそこ綺麗になった。
細かな部分にはカーボンが付いているが、余り気にしない事にする。

バルブはすりあわせた後組み立てる。
カジったエンジンとバルブの状態は余り変わらなかった。
排気バルブがカーボンを噛んでいるのも変わらない。
ここは中目で少しコンコンやってから細目で仕上げた。



灯油が漏れない事を確認して組み上げる。
今回はバルブスプリングコンプレッサがあるので楽なものだ。
コッタにグリスを付けて落ちないようにしながらはめ込んでいく。



ピストンリングは取り替える。
換えなくても良いような気もしたが、せっかく部品を頼んだのだから換えておこう。



シリンダをはめ、ヘッドをはめ、カムのホルダを締める。
これを車載状態でやるのは大変だろうなぁと思う。
カムチェーンをスプロケットにかけるのは、何度やってもスムーズに行かない。



タペット調整をする。
シックネスゲージが入るか入らないかならば良いのだが、押し込めば入るってのはどのくらいの厚みなのだろう。
ま、基準値に幅があるというのはそう言う事か。



オイルフィルタ側のガスケットを換えておこうかなぁ。
ここはいずれオイルが漏れる。
一説によると液体ガスケットを使った方が良いという話もある。
うーん、どしよう。

とりあえずはマグネット側を開けてみる。
中はオイル焼けもなく綺麗なのは走行距離が短いからだろう。
ただオイル管理は良くなかったようで、ドロドロの汚いオイルが入っている。
ストレーナなどに汚れはない。





液体ガスケットを塗って蓋をしてしまえばこれで完成だ。
紙のガスケットを使うとなると再注文しておかなければならない。
あ、チェーンテンショナのガスケットも欲しかったしオイルストレーナのOリングも換えておこうかな。

オイルセパレータの金網を巻いたようなもの、金色っぽかったので真鍮製かと思ったらステンレスのようだ。
このエンジンのものはオイル焼けしておらず銀色だ。