アタッシュケースにアンテナを付ける(3)


アタッシュケースアンテナ,その1はこちらで紹介し、その2はこちらをご覧頂きたいが、今回はその特性を測定してみた。
とは言っても、アンテナの指向性やゲインを測るサイトが手軽に使える環境にはないので、反射特性を主に測定した。
測定の対象としてのは2号機で、下の写真のコイルを携帯電話のアンテナにかぶせてリンクする方法だ。

実際に使うときはこんな感じである。

まずはこのリンクコイルを通した反射特性を測定した。

これがVSWR特性だ。
928MHz辺りでもっともこれが下がっている(反射が少ない)ちょっとQが高すぎる気がするが、仕方ないものとして諦める。
同様にインピーダンス特性は以下のようになっている。

スミスチャートを説明し始めると本が書けてしまうので詳しくは述べないが、丸の中の横線が純抵抗の線,右に行くほど抵抗値が上がり、左側は0Ωに近くなる。
円の下半分は容量性、上半分が誘導性を示している。

次に、このアンテナ部分を測定した。
VSWRはリンクコイル側よりブロードである。

共振周波数はちょっと高めだが、まあ良いだろう。
インピーダンス特性は以下のようになっている。

このアンテナは測定しながら作ったわけではなく、適当に作ってから測定したのでピタリ目標値とは言い難いところもあるが、実使用上問題なく動作しているのでこれ以上チューニングするのはやめた。