蒸したまご?!


ある方からメールを頂き、こんなページを教えていただいた。
早速見に行ってみると..なるほどアイディアである。
完成品としてはさほど高価でもないが、ここは一つF&F風に自作してみることにした。
原理は簡単で、電気炊飯器から出る湯気を利用してゆでたまごを作ろうって訳だ。
完成品では結露水を溜める部分などもちゃんと有るわけだが、とりあえずフツーのタッパを使って作ってみた。
タッパの材質はポリプロピレンで耐熱温度は140℃,蒸したまご製造器にはピッタリだ。
加工は..カッターナイフで行ったが、ヒビが入ってしまった。
不要なカッタナイフの刃を加熱して、熱で切った方が良かったかも知れない。


何故中央付近に穴を開けたかって?,炊飯器の蓋は傾斜がある。
そこで、結露水を片側に溜めるためにこうしたわけだ。
出来ることなら(市販品のように)パイプ状にして、蒸気が上に逃げるようにする方が理にかなってはいるが、アクリルパイプでは耐熱温度が足り無そうだしボール紙にラップを貼って防水した物では写真写りが悪いというわけ。
これを炊飯器にセットするとこんな感じになる。


炊飯器の蒸気出口の部分にタッパの穴を合わせてセットするのだ。
ちなみに4個のたまごを入れてしまうと、結露水の溜まり場が無くなってしまう..タッパの蓋は少し浮かせた状態でかぶせておくことにした。


さて、この状態で炊飯開始,果たしてたまごは茹だるのだろうか?

これが炊飯中,の図。
タッパの蓋の隙間から湯気は出ているが、殆どは水となってタッパに溜まる。
もう少し「水溜」が大きくないとこぼれてしまうくらいの量だ。
炊飯器はエラーを出すこともなく炊飯は終了した。
メシの味も特に変わった様子はない。
そして完成した固ゆでたまご。


フツーのゆでたまごと何ら変わりない。
ただ、何も蒸気を使わなくてもメシと一緒にたまごを炊いてしまう?実験がこちらで報告されている。
メシと一緒にたまごを炊くと、ご飯に含まれるカルシウム量が増えると言うから健康にも良いに違いない。
余談だが炊飯器の中に茶碗を入れて、その中に水とコメの分量を違えた(水を多くした)ものを入れておくとフツーのご飯とお粥が一緒に炊ける。
病人や乳児のご飯作りには便利。
さて蒸気蒸したまごが成功したところで、もう一つ実験してみた。


何を隠そう(何も隠してないけど)全自動食器洗い機だ。
高温(80℃位だろうか?)の湯で洗うし、乾燥工程ではもう少し温度が上がるはずだからゆでたまごは出来るはず。


こんな感じで食器と一緒に入れちゃう。
たまごの殻も洗われて綺麗になるに違いない..朝食はゆでたまごとパン,って人もこれなら大丈夫。
たまごを茹でるために飯を炊く必要もない(え?)たまごをセットしたら運転開始!

食器洗浄も終わって取り出したたまご。
な,なんと!温泉たまごになっていた。
どうやら固ゆでになるほど温度が上がらなかったようだ。
中温でじっくり仕上げた温泉たまご,なかなか良いデキでしょう??