酢でミカンの皮を剥く


最初にお断りしておこう。
この実験の元ネタはこちらのサイトである。
未だ同サイトをご覧になられていない方は、この記事を読む前に一読されることをお勧めしたい。
余談だが、F&Fの料理実験コーナのネタ(と言うより成功した場合の手順と結果)はいくつかのサイトでさも自分が行ったように公開されている。
手順を示すならともかく「こうしたらこうなった」だけを引用されるのは気分が良くない。
どこのサイトかはロボット型検索エンジンでサーチしてみていただきたい。
もちろんF&Fからのリンクはない。


さて、前出サイトではミカンの皮を薬品で剥く実験を行っている。
ミカンの缶詰の中身を作るような感じだ。
それも意外に簡単な方法で出来ることに小さな感動を覚えてしまった。
(笑)そこでF&Fでも早速やってみようと思ったわけだが、同サイトで使っているような薬品は持ち合わせがない。
そこで目を付けたのは同じ酸性と言うことで食酢が使えないかと言うことだ。
成分的には(トイレの洗剤)サンポールが近いことは分かっているが、サスガにサンポール漬けにしたミカン..ってのも食欲を失わせるに十分な威力がある。
食酢で処理した後の第二段階はアルカリ性と言うことで漂白剤を使ってみることにする。
台所用漂白剤なら、まあ許せるだろう。
手順としては、まずはミカンを用意する。
本当は皮の薄いヤツが欲しかったのだが、季節柄これになってしまった。


夏みかんほどではないが夏みかん的である..果たしてこの固い皮がむけるのだろうか?

これを食酢に漬け込むわけだが、一体どの位の時間漬けておいたらいいのか良くわからない。
長時間漬け込むと「ミカンの酢漬け」になりそうな気配が漂ってくる。
いやいや、漂ってくるのは気配ばかりではなく、食酢のニオイも,だ。
とりあえず最初の実験は10分間にした。


酸処理が終わったところで軽く水洗し、次に漂白剤に漬けてみる。
これには適当に薄めた漂白剤を使う。
前出サイトのWebmaster氏によれば、アルカリ液に漬けるのは酸処理の中和が目的ではないかと言うこと。
ちなみに漂白剤のpHは8位で、さほどアルカリ性ではなかった。
(重曹の方が良かったかも)

希釈漂白剤に1分ほど漬けた後でおもむろに皮を剥いてみる..

剥けるのだが、もうちょっとペロッと剥けても良いような気がする。
そこで酸処理時間を30分にしてみたが、さほど皮の状態は変わらなかった。
やはり食酢では酸度が足りないのだろうか?強い酸に短時間漬けることがコツらしい..

食酢のpHは3.7である。
まあ、人間が飲める程度の酸性なのだから仕方ないか。
他に酸性のモノと言えばサンポールとか、園芸用木酢液(これはpH=3位)だが、食品処理には向かないような気がする..