日産ノート


日産ノートに乗る機会があった。
ガソリン高騰の折、小型車需要は高まっていると言うがどんなものだろう。
ノートは1500ccのFFで室内は広くはないが、大人4人が乗れないこともないサイズである。
ドアなどは薄っぺらで衝突安全性は大丈夫なのだろうかと不安になるが小型軽量化のためには仕方ないところだろう。
インパネも安っぽく、着座位置が高いので位置の低い小さなメータ類は少々見にくい。

おそらく着座位置が低い小柄な人ならば良いのかも知れないのだが、インパネと人間の体が近いこの手の車だとレイアウト的に無理もある。
お金をかけて良いのならばチルト機構なども使えようが、残念ながらこの車ではステアリングの上下しか出来ない。

エアコンはマニュアル調整型だが特に不便は感じない。
オートエアコンの方が良いと言えばそうに違いはないが、暑い日などではオートエアコンにしても調整したくなるわけで、だったらマニュアルエアコンでも良いではないかと思う。
真夏にはフルパワー冷房でもなかなか車室内は冷えないが、走行開始数十分後には風量をMAX→3に落とすことが出来た。
エアコンの吹き出し口は結構気に入った。

360度どんな方向にも向きを変えられる仕組みだ。
ちゃんと奥の方にはハニカム構造の整流板まで備わっている。
これは結構良い。
無理すればBENZにも付くかな、なんて思ったりして。
走行性能は1500ccのそれと言ってしまえばそれまでなのだが、エンジンは3千回転を超えるとかなりウルサイ。
振動もそれなりにあるのと、回転数が上がったからと言って明確にパワーが上昇するわけではないので高回転域を使う気にはならないが、しかしミッションがCVTなので踏めば回転数は上がる。
この車両を動かすために十分なパワーかと言われるとそれも少々疑問で、高速道路などでの追い越しは気をつけたい。
アクセルペダルは明らかに軽すぎて疲れる。
着座位置の高いレイアウトなのでワンボックス風味になるのは仕方ないのだが、トラックやバスを運転しているんじゃないんだからと言いたくなる。
おそらくペダルをもう少し重くするとか位置を変えるなどで対策は出来るはずだ。
ブレーキは、重さ(軽すぎの傾向)はまあ許せるとしても、その剛性の低さに不満が残る。
カチッとしたフィールとは皆無な曖昧さがあるのだ。
ボディー剛性はそこそこというか、普通の国産車レベルだ。
ギシギシいう事はないが、ガシッとしている感じでもない。
燃費は、全走行距離の7割程度を高速道路走行した場合で15km/
程度と決して良くなかった。
ボディー形状からして100km/hを超えるような速度域では急激に燃費が悪くなるのかも知れず、だいたい80km/h〜120km/hで流れに乗った走行をしていたのだが、ボディー形状を考えれば80km/
あたりで巡航するのが正しいのだろう。