P901i


FOMAが登場して久しいが、ここの所やっと加入者が増えてきたようだ。
鳴り物入りで登場した900iシリーズは従来機種よりも軽く小さくはなったが、それでもなおポケットに入れて持ち歩くには重い移動機が多かった。
そして約1年たった今、901iシリーズ発売開始。
重い移動機が多い中、P901は裸(ジャケットをかぶせない状態)で104gと、持ち歩ける質量になった。
私は503→504→と使い、PDC移動機はN505isを使っている。
これは117gの質量であり、私にとっては少々重すぎる代物だ。
バッグに入れて持ち歩く人は良いだろうが、シャツのポケットには負担が重い。
そこで104gのP901iを使ってみる事にする。
と言っても未だエリア的不安が多いからデュアルネットワークサービス(DNS)にも申し込んでおく。
104gと117g、たいした違いではないと思われるかも知れないが、ポケットに入れると随分違う。
しかもFOMAは外部にアンテナがないので余計すっきりという感じだ。
とりあえず大きさと重さには満足である。
機能的にはどうか。
P901iのマンマシンインタフェースはNEC製なので、
からの変更で迷うところはない。
逆にP50xやP25xからの変更だと操作感は大きく違ってくる。
Nのマンマシンインタフェースが良いとは言えないし実際使いにくい所もあるのだが、機能的にはPのそれより上である。
ただし機能が多いが故に設定が面倒だと言うところは否めない。
設定項目その他はほぼN505isのそれを網羅している。
多少手抜きかなみたいな所もあるが、まあ許せる。
メイン液晶は2.2インチと小さく、N505isの2.4インチに比較すると随分違う。
移動機の横幅がほぼ同じで液晶のみ小さいのだからちょっと格好悪い。
おそらくこれはコストの問題だろう。
背面液晶もなんと今時STNなのだ。
PDC移動機では高精細TFTが当たり前なのだが、まだFOMAには使えないという事だろうか。
残像性や色再現性、全ての面でTFTに劣るのは見て明らかだ。
まあその分消費電力は助かるのだろうが…液晶自体の発色や視野角もN505isの方が上である。
究極だか最終形だか知らないが、未だにFOMAはPDCを抜けないと言っていいだろう。
もっともモデルチェンジの度に液晶面積拡大などで差別化を図るドコモとしては、いっぺんに全部を出し切ってしまうと後が続かなくなるのかも。
MNPを控えた901isで背面液晶のTFT化とメインディスプレィの大型化を行い、MNP直前の本命となる902iではHSDPA対応とTV/FMチューナでも積んでくるかな。
機構的にはPMCのそれという感じで、相変わらずヒンジ部分の剛性は不足している。
さすがにこの部分はNの天下(と、特許)という感じ。
音質に関してもP色が強く、どちらかというとシャリシャリした感じだ。
だがこの辺りは市販のメロディを買えばP用にチューニングしてあるから余り気にしなくても良いのかも知れない。
ちなみに以前midiをMLDに変換して作ったメロディは(P901iでは)ロクな音では鳴らなかった。
ボタン(キー)もPのそれであり、Nのようなクリック感のある重いものではない。
キーが軽いために小さめのボタンでも押しにくい事はなく、Nのように押していて疲れる事も少ない。
カメラはνマイコビコンという長ったらしい名前のC-MOSもどきだ。
画質は他のサイトで評価されるだろうからそちらに譲るが、CCDと言うよりはCMOSに近い眠目な画像になる。
miniSDメディアは付属してこない。
FOMAはUSBケーブルでPCと接続すると、miniSDがドライブとして見えるようで、これは便利だ。
だがメロディはminiSD経由では本体に格納出来ないのだろうか。
取り説を見ても良く解らなかったので、N505is経由の赤外線で送ってみたら送れた。
操作の軽快さはN505isより若干ダルかな。
マルチタスクその他で重く大きくなったソフトを動かすのは大変なのだろう。
悪名高きHTMLメールのために、文字の直接入力が出来ないのも困ったものだ。
HTMLメール機能をOFFにしたら直接入力が出来るようにするくらいは難しくなかろうに、ドコモとしてはどうしてもHTMLメールを売りたいのだから仕方がないのか。
そうそう、iアプリゲームでFF2が入っているのだが、オジサン年代からしてみれば「どこが面白いの?」となってしまう。
特に携帯の小さな画面では…エリアに関してはもう少し使ってみてからレポートしたいが、町田(東京都)〜相模原(神奈川県)あたりでは明確に圏外を表示する事があったとだけ記しておこう。