熱帯魚を飼う(48)
■ '00/1/16
60cm水槽のpH変化だが、日中は8.0〜8.1なのに夜間になると7.7〜7.8まで下がる。
日中はカルシウムリアクタを動作させているが、夜間はこれを動かしていない。
日中は光合成で海水中の二酸化炭素濃度が下がってpHが上がるのだろうか。
生物濾過器を外してしまったわけだが、珊瑚も魚も極めて元気である。
明日か明後日には亜硝酸濃度でも測ってみようと思っている。
90cm水槽は水換え無し(足し水のみ)で3週間が経過したが、硝酸塩も上がらないし濁りもない。
液肥を控えている関係でコケの発生も目立ったものはない。
ただしオランダプラントには貧栄養過ぎるようで、根本にフロラスティックプロを入れてみたが効果は出てくるだろうか。
海水水槽用のカルシウムリアクタを2222で作り直そうかと思っている。
市販品をみると容量的には2222で十分な気がするのだ。
余った2250は2426と直列にして、アクアソイルの(泥水の)沈殿槽にしようと考えている。
ウールマットでも入れておいた方が良さそうだが、メンテナンスをしたくないのでエーハイメックでも満タンにしておこうか。
何か抵抗物を入れておいた方が泥をうまく沈殿(阻止)出来そうな気がする。
引っ越し後の溜め水水槽だが、サイズ的には120×60×45が楽に置ける。
長辺(120cmの辺)はもっと長くても大丈夫だが、短辺(60cm)側は床下の支えの関係があるので80cmを越せない。
高さは45
cm辺り(最大だと60cmまでだが、床の下面とギリギリになる)が良いと思っている。
120cm水槽でも300リットル近い水を溜められるので、何日かに分けて(捨て水を風呂で使うため)水を溜めて海水を作って20リットル/日くらいのペースで本水槽に流し込めば、ゆっくり水交換が出来るのでは無かろうか。
■ '00/1/17
2222を外したが、亜硝酸塩の濃度上昇は見られない。
その代わり硝酸塩の濃度低下もない。
硝酸塩濃度5ppm、リン酸濃度0.1ppmは以前と変わらずだ。
変わった点と言えばプロテインスキマに濾し取られる汚水の量が増えたような気がすること。
■ '00/1/18
プロテインスキマーの発送が17日に行われたとのmailが来た。
先方は発送が遅れたことを謝ってきたのだ。
発送はFeDexなのでうまくすると今週中に届くかも知れない。
届いたところでサンプ水槽がないので使えないけど。
その他pHメータやORP計やドジングポンプはそろそろ届いて良い頃である。
mailでは「在庫があるからすぐに発送するよ」と言ってきていたのだから。
今日の朝60cm水槽を見たらイソギンが移動して珊瑚の上に乗っていた。
もちろん急いでイソギンを移動したがコハナガタ珊瑚は大丈夫だろうか。
コイツは買ってきたときより一回り大きくなった気がする。
タコアシ珊瑚と共に水槽内では元気がいい。
相変わらず茶コケが出るのは硝酸塩やリン酸濃度が高いからだろうか。
それとも照明が明るすぎるのかな。
60cm水槽に150Wのメタハラなので見た目はかなり明るい。
90cm水槽は32W蛍光管を5
本だが、60cm水槽の方がずっと明るく見える。
ただし90cm水槽に150Wのメタハラ1灯では配光の面も含めて不足だろう。
そこでTFWのサンライトH70アクア(長い名前だ)を追加しようと考えている。
水槽は今日発注したが、悩んだあげくに高さは60cmとした。
これの理由は3つ。
まず水量が多いので管理が楽になるだろうと言う期待、そしてモナコシステムにするときにも対応しやすいと言うこと、最後は水深と共に弱まる光量で底砂にコケが付きにくいのではないかと思ったからだ。
サンプ水槽は800×350×450mmと変則的になった。
これは水槽台下の床下に収納するため。
作りつけの水槽台も60mm角の木柱8本で支える構造を、同じ60mm角の鉄パイプに変更した。
木柱での設計では、水槽台の周りにコンクリートパネルを貼ってモノコック構造とする設計だったが、前面開口部を広く取りたかったので強度の出せる鉄材製とした。
柱の数は7本で、柱間は100m
の鉄材でつなぐ。
天板は厚さ40mmのタモ集成板である。
900×450×600mmの水槽に水を入れると約216リットルである。
水槽の重さや底砂の重さを含めれば水槽2つで500Kgは超えるだろう。
水草水槽の方は照明器具も乗るし。
そこで水槽台の設計強度は1t以上にしたというわけだ。
鉄材はたわみの問題があるので、設計余裕度を多く見ておく必要もある。
水草水槽の方はフィルタ内の水も含めて250リットル近くの水量になるはず。
海水水槽の方はサンプ水槽の分を含めて300リットル近くと言うところか。
クーラの容量は足りるかな?
■ '00/1/19
プロテインスキマに溜まる汚れは確実に増えている。
濾過槽で取り除かれていた分がスキマーの汚水となって現れたと言うことだろう。
これまでは1週間でカップの1割ほどだったのが、今週は既に2割ほど溜まっている。
汚水の色はコーヒーより濃い感じでネバッとしている。
水槽を注文したところから何度かmailで仕様の確認があった。
オーバフロー用の穴は明けっ放しでよいか(塩ビ管用のソケットを付けるか否か)等々、細かなところを注文した。
たぶん2月中には出来上がってくるとは思うが、あまり早く出来てきても置き場所がないんだなあ...何せ90cm水槽2つに加えてサンプ水槽と溜め水水槽である。
実は水槽から外して掃除を終えたクーラ2台も部屋にあったりする。
他にもメタハラとか浄水器(お手軽半自動型イオン交換樹脂再生器を作るため)も一緒に注文した。
■ '00/1/20
今朝、水槽の中でキイロハギが死んでいた。
原因は不明だが、餌食いが悪かったのでだいぶ痩せていた。
夜になって会社から戻ってくると巨大な荷物が。
そう、BX-2が配達されていたのだ。
1/17日に送ったと連絡が来ていたから、実に3日で到着したことになる。
さすがFeDexは早い。
構造的には最下部にポンプ(60Hz/120Vで2000l/H)が2個付いていて、空気取り入れ口はモータのサクション側にある。
そこから出た水はミキシングチャンバの下部を螺旋状に上昇し、気泡は上に出て水は再び下から排水される仕組みだ。
キモはモータのインペラーにあるという。
そこで早速分解してみた。
これがインペラそのものである。
ダウンドラフトタイプのスキマが空気混入水をドライボールにぶち当てて細かな泡を作るが、コイツはドライボールそのものが回っているような感じである。
モータは2台付いている。
セラミックシャフトの密閉型モータなので、EHEIM並とは言わなくても数年は使えるのではないだろうか。
外観的には良くも悪くもアメリカ製と言った感じ。
ETSSのようなメカニカルな感じはない。
塩ビ板とアクリル板で作られた箱の中に本体が入れられていて、スキマーから漏れる細かな泡を消すためのスポンジフィルタが付いている。
調整は水位と空気流入量で、水位は排水側の水門的な板を上下させるネジが付いている。
空気量は2つのポンプそれぞれにエアバルブが付いている。
スキマを水没させるには45cm水槽くらいのサンプ槽が必要なので、今のところ稼働させることが出来ないのが残念である。
スキマは吸水口の反対側から排水するようになっている。
流量はポンプスペックで毎分33リットルが2台なので66リットル。
スキマーのカタログ値では毎分35リットルとある。
一方サンプ水槽からの汲み上げポンプはRMD400を使用する予定なので、水槽の高さや配管抵抗を含めると毎分30
リットル程度の仕事量になるだろう。
こう考えるとポンプが1台のBX-1でも良さそう気がするのだが、120V/60Hz仕様のポンプを100V/5
0Hzで使うので2割以上の能力低下があるかも知れない。
とすると、BX-2でそこそこバランスするかなと思った次第だ。
ポンプ2台モデルなら(バランスが崩れなければ)一台のポンプを停止して能力切り替えが出来るかも知れない。
サンプ水槽の水位は4〜6インチとあるから10cm〜15cm程度を維持する必要がありそうだ。
実は総水量を増やすために、サンプ水槽の水位を30cm辺りに持っていこうと思っている。
ので、スキマにゲタをはかせる必要がある。
ちなみにポンプを3台使用したBX-3もあるので、180cm級の水槽をお持ちの方はこちらの方が良いかも。
■ '00/1/21
水質測定を行った。
60cm水槽は硝酸塩が5ppmでリン酸が0.1ppmは、2222に濾過材を入れていたときと変わらない。
pHは夜間7.8で日中は8.0である。
90cm水槽は硝酸塩が0ppmでリン酸が3ppmだった。
pHは炭酸ガス添加停止時の夜間で6.6だ。
90cm水槽は相変わらず硝酸塩が上がらないので水交換は無し。
硝酸塩は水草が吸っているのか、それとも底砂底部で反硝化が行われているのか?
■ '00/1/22
カーリーらしきものを一匹退治した。
これが話に聞くカーリーなのかどうか良くわからないが、水槽内にシマシマの糸のようなものを発見したのだ。
ピンセットで掴もうとすると、ソイツは全長をどんどん縮めてどこかに隠れてしまう。
しばらく経って見てみると、また何カ所かに糸のように伸びて行っている。
コイツがどんな悪さをするのか、未だ調べていないが嫌われ者らしいので根本を見つけてピンセットで掴んで出した。