熱帯魚を飼う(90)
■ '00/11/12
行方不明者リスト。
ミズタマハゼ、1匹
オトメハゼ 1匹
オオウミウマ 1匹水槽内に隠れているのか、既に死んでしまっているのか。
底床ハゼは底砂に穴を掘ってその中に入っているから解りにくい。
し、死ぬときもその中で死んでいたりするので発見が遅れがち。
RO/DI水でのカルクワッサ自動添加。
これが結構うまく行っているので水酸化カルシウム(KENT)を補給した。
補給後はペットボトル内のエアを抜くためにRO/DI水のタイマを手動にてONにし、エアパージを行うのだがタイマを切り忘れた。
で、水槽内が白濁するほど水酸化カルシウムが放出されちゃった。
pHは何と8.7まで上がった。
何とドジなキーパだ。
生体もいい迷惑だね。
この影響でKHは11まで上がり、Caは300ppmまで下がってしまった。
カルクワッサ添加で何故KH上昇がもたらされるかだが、今回使用したのが水槽立ち上げ当初に買ってそのままになっていたKENTのカルクワッセルミックスだからか。
もしかするとこの中にKHバッファ成分が含まれているのかも知れない。
通常だと炭酸カルシウムとなってKHもCa濃度も下がると思うのだが。
なおこのトラブルによって生体への影響はないようである。
ミドリイシはポリプを出しているし、水質に敏感と言われるウミキノコもポリプを出している。
変化したところと言うと茶コケが減少(消滅)したことか。
pH上昇によってコケが炭酸ガスを吸収できなくなり、これによって枯れたと見るべきなのか。
いずれにしてもKHを下げてCa濃度を戻さないといけないのでカルシウムリアクタの作動時間を長めに設定し直した。
カルクワッサ添加装置も2リットル入りペットボトル(一回の添加量が1リットル程度なので、2リットルのペットボトルを使えば上澄みだけを添加できるように細工しやすい)を利用したものに変更した。
その足し水量なのだが、タイマの設定不具合で約1リットル/Dayのままになっていた。
今の時期これでは足し水量が少なすぎて、今日の時点で比重が1.026近くまで上がっていた。
タイマ値は再セットと確認を行い、8時間ごとに1リットル添加に変更した。
水槽内に漂う不思議なものを発見。
それは半透明で沢山の糸状の食指を付けている。
たぶんライブロックの奥に潜むヤツと同じだ。
早速ピンセットで取り出そうとしたらちぎれた。
で、ちぎれて二つになった両方とも生きていやがる。
急いでスポイトを取りだして吸い込んだが、こんなヤツがあちこちに居るかと思うとちょっと嫌だ。
ナンヨウハギの白点は相変わらずだが、鷹の爪投入によるサンゴへの影響は見られない。
ヨウ素殺菌カプセルは使っているが、これとて万能ではないようである。
■ '00/11/13
KHを測ってみると10と相変わらず高い。
pHは8.0で高くはない。
Caは300ppmと低い。
KHを下げないことにはCa濃度が上がらないはず。
なのでカルクワッサ添加を中止してみることにした。
水量も増えて大きな魚も入り、餌もバクバク食うので糞の量も多い。
で、スキマーは濃い色の廃液を沢山溜めている。
90cm水槽時代には見られなかった現象だ。
スキマーがすごくよく働いてくれているという感じ。
果たしてH&Sで間に合うのかどうかも気になるところである。
H&Sって800L対応だったかな。
ベルリンで考える場合、メーカ仕様の40〜50%で考えた方が良いとも聞く。
これで考えるとキリギリかな。
水槽の寸法で水量を表すと480L程度になるが、ギリギリいっぱい水を入れているわけではなくライブロックや底砂もあるので400L程度か。
これにサンプ槽の100Lを加えて500Lが今の水量だろう。
DASは公称1.6t対応なので、この4割としても充分と言うことになる。
■ '00/11/14
昨日書き忘れたが、蛍光グリーンのタコアシサンゴを買ってきたのだ。
例の安かったヤツ。
余り光が強すぎると退色するかと思って、水槽の右端のライブロックの下の方にレイアウトしていたのだが、今日見たら落ちてた。
幸いダメージはなかったので今度は左側の方に置き直した。
ここは夜間にブルー蛍光灯の光が当たるので美しく見える。
が、メタハラ点灯時はちょっと光が強過ぎはしないだろうか。
茶色になったら嫌だな。
ナンヨウハギの白点は相変わらずである。
体中プチプチと白い点が着いている。
でも餌食いは良好なので体力低下はさほど感じられない。
鷹の爪投入から3日経つが、どうやら海水魚の白点病には効かないようだ。
明日にでも取りだしてしまおう。
■ '00/11/15
ナンヨウハギは相変わらず白点まみれ。
他にキャメルシュリンプ一匹が★になっていた。
何故だろう。
水質の方だが、KHは10と相変わらず高めでCaはやっと350ppmまで上がってきた。
400ppmを超えるのは来週だろうか。
ミドリイシ数点を通販で買った。
配送されてくるのは土曜日の予定だ。
通販で生体を飼うのは一種冒険であり、その個体を直接見て買うわけではないので大きさも色もリスクを伴う。
もう一つは死着の問題。
販売元で保証してくれるところも多いが、やはり輸送中の事故のリスクも購入側である程度負わなければいけないと思っている。
魚などを何度か買ったことのあるT店では死着保証は無しだそうだ。
今まで死着事故はなかったから良かったが、魚の場合だと魚の値段と送料が同じくらいと言うこともある(安い魚の場合)ので保証は難しいのかな。
今回購入を決めたものは(たぶん)比較的小さな個体だ。
以前は大きなものも水槽に入れていたが、ミドリイシは育つし大きな個体は圧迫感がある。
店で見ると展示水槽が大きいから錯覚しがちなのだが、それをうちに持って帰ってきてみると結構大きかったりして置き場所に困ることも。
さてさて、どんな色合いのミドリイシが来るのか楽しみでもあり不安でもあり。
■ '00/11/16
足し水量が少ない様子で、比重が余り下がってこない。
そこで今日から2時間ごとに5分間バルブを開けてRO/DI水を注入することにした。
水槽設置から2週間を経過して、底砂には茶コケが多少生えるようになっている。
ガラス面にも茶コケは付くが、旧90cm水槽ほどではない。
もしかすると鉄やヨウ素が足りないのかも。
水質測定は明日にでもやってみよう。
ここの所の寒さで日中もクーラは入らなくなっているかな。
暖かい日だと夜帰宅して水温を見ると26
℃辺りを指していることが多いのだが、昨日も今日も25.5℃辺りだった。
ちなみにヒータ作動温度は25.3℃なので朝方はこの温度になっている。
水槽移動で元気がなかったソフトコーラル類も本調子を取り戻し、ミドリイシもポリプを出している。
これを見ると水質に異常は無さそうだが、気になるのはナンヨウハギの白点だ。
今日は塩を買ってきた。
今まで使っているものと同じインスタントオーシャンを買おうとショップに行ったら、デルフィスの塩が調子良いよと勧められたのでそれを買ってきた。
今は拡販時期と言うことで随分安く手に入った。
デルフィスの社長は研究熱心だそうで、照明器具にしても添加剤や塩に関しても相当な理論の持ち主らしい。
この塩を買ったショップにデルフィスの社長が来たらしくて、同社の塩に関するこだわりを自ら説明して行ったのだとか。
そこのショップでもデルフィスの塩に切り替えたそうで、サンゴ類には良いのではないかと言っていた。
(魚水槽は別の銘柄らしく、RedSeaだと言っていたかな?)塩の善し悪しも大量換水すれば解るのかも知れないが、ウチだと解らないだろうな。
■ '00/11/17
サンゴが到着した。
3つ注文したのだが4つ入っていた。
白っぽいと言うことで買ったサンゴが緑になってしまっていたそうで、その代わりに茶色いヤツをくれたのかな。
白っぽいと言われていたものの現物を見ると、モスグリーンという感じでこれも悪くない。
茶色のヤツは枝が茶色でポリプが緑。
これも意外と美しい。
茶色いヤツは色が変わる可能性が大きいから、実は私は好きなのだ。
以前は真っ白に近いミドリイシも飼っていたのだが、水槽引っ越しの時に溶けてしまった。
白っぽいヤツは白化を疑うわけだが、これは白いまま元気に成長を続けていたというシロモノ。
又どこかで捜して手に入れたいものである。
横浜で買った紫&ポリプ緑
通販オマケ?の茶色&緑ポリプ
横浜で買った先端紫&変な格好
巨大になりすぎたウミキノコ(後ろのフレームエンゼルと比較して欲しい)
通販で買った青
通販で買った水色
横浜で買った、先がピンク
白点病のナンヨウハギ
ヒメジャコやディスクのエリア
結構綺麗なタコアシ水槽全景。
茶色のミドリイシは写真右側のオーバフロー管の近くに置いた。
生体はまだ少ないのだが、一応見られるレベルになったと言うことで一段落。
あとは徐々に気に入ったものを集めてみようと思う。
暗い部分にヒユサンゴでも、とも思うのだがこれも徐々にという感じか。
クサビラ石も置きたいが、底砂上に置くとハゼに砂をかけられちゃう。
今あるもの以外に欲しいミドリイシと言えば、前記した白いヤツとか真っ青のヤツとか、あとは以前飼っていて水槽引っ越しの際に失ったツゲのピンクだろうか。
これらは物があればさほど高価なものではないが、モノ自体がなかなか見つけられない。
水質測定を行った。
Mg=1125ppm(SALIFERT)
Ca= 380ppm(SALIFERT)
Sr= 4ppm(SALIFERT)
PO4=0.01ppm(SeaChem)
PO4<0.03ppm(Dupla)
I =0.015ppm(SeaChem)
Fe < 0.1ppm(Seachem)
NO3< 0.1ppm(TETRA)
NO2< 0.1ppm(TETRA)
KH = 11 (TETRA)
pH = 8.0 (HORIBA)
Mgは濃度が上がり始めているがまだ足りない。
Caも徐々にではあるが上がってきた。
Srは減ってしまったでの添加量が足りないのかも知れない。
ヨウ素は前回よりは濃度が高いがそれでも足りない。
そこでMgとSrとヨウ素は手動で添加しておくことにする。
添加後のヨウ素濃度は0.05ppmだった。
それにしてもこの濃度にヨウ素レベルを上げるには50cc以上を添加しなければいけないと言うすごさ。
180cm水槽は90cm水槽の2倍の添加量では間に合わないと言うことかな。
大型水槽で添加剤を規定量しか入れていない或いは添加していない場合は、微量成分が相当枯渇していると想像できる。
CPFからライブロックと一緒に買ったヒロハサボテン草。
サボテン草は過去に枯らした経験があるが今回は大丈夫だろうか。
それと、そのオマケに付いてきたアマモ。
こちらの方は何枚かの葉っぱが枯れたが残っている葉は下の方から緑の部分が広がってきて成長しているようにも見える。
問題は光量が足りているかと言うこと。
サボテン草にしてもアマモにしても、かなり強力な照明が必要だそうだ。
ナンヨウハギの白点だが、今日は白い部分が減っている。
一部のヒレには白濁が見られるが、白点虫が成長して体表から離れたのかな。
このまま直ってくれればいいのだが。
サンゴ類はソフトコーラル、ハードコーラル共にポリプ全開。
日中水槽を見られる日は限られているので新鮮な感じである。
VC