カルシウムリアクタを作る


ベルリン方式で水槽維持を行うとカルシウムが不足してくる。
珊瑚などに吸収される分とプロテインスキマで濾し取られる為だ。
そこで水酸化カルシウム溶液の添加などを行うのだが、これが意外に面倒である。
ドジングポンプなどが使えればいいが、そうでないと点滴などを行うらしい。
私は幸いにして水草水槽用の炭酸ガス添加設備があるので、これを使用してリアクタを作ってみた。
と言っても難しいことはない。
EHEIMの2250の給排水をループさせて循環するようにし、その中に炭酸ガスを溶かし混めばいい。
このフィルタ内のpHは6.5程度にコントロールするのが正しいらしいが、この辺りは適当にやってみよう。
2250の給排水にループを作るために塩ビ管で配管を行った。
これは給水部である。
写真右のEHEIMのパイプから水槽水を引き込む。
パイプが細いのは水槽とフィルタを循環させる水量が少量で良いからだ。


全体的にはこのようになっている。


循環量を調整するためにEHEIMのボールバルブを入れてみたが、これは全開で良いような感じである。
むしろ水槽との循環回路側にバルブを入れた方が良いかも知れない。
2250の中には珊瑚砂が入れてある。
カルシウムリアクタ専用のものもあるらしいが、値段が安いと言うことで珊瑚砂で我慢する。
2250と塩ビ管の接続だが、2250純正?のナットに塩ビ管のネジ付き部品(何という名前か知らない)がちょうど合う。
若干ネジ山が違うのだが無理をしなくても止められる。
この部品はVS20mmってヤツだ。
これにVP20の塩ビ管をはめてVP20-VP13の異形チーズで分岐させる。
ストレート側はVP20-VP13で径を変換し、VP13パイプを入れた後にEHEIMのプラスチックパイプをはめる。
これらは塩ビ用接着剤で強固に接着することが出来る。
EHEIMパイプとVP13は若干緩いので接着剤は多めに塗ろう。
接着面積を大きくするためにEHEIMパイプを長めにVP13の中に入れることも必要だ。
炭酸ガスは吸入パイプから一緒に吸い込む方式にした。
フィルタ内部にCO2ストーンを入れる手もあるが、せっかく水を吸い込むのだからそれと一緒に炭酸ガスを吸い込んだ方が良く溶けるのではないかと考えたわけだ。
それに、炭酸ガス気泡の数をカウントするにも便利である。
気体のままモータに吸い込まれるとサージングを起こすが、EHEIMのポンプは比較的これに強いというかガスが抜けやすいようなので気にしない。
いや、そもそも炭酸ガスが気体のままでポンプに達する事があってはいけないと思う。