SL600のメンテナンス等の記録


02年1月27日(88,000Km) オイル交換は5,000Kmごとに行い、ADSエラー完治後はアキュムレータ(サスペンションの構成部品で、窒素充填の球)を交換した程度。
これは消耗品と言えるようなものらしく、驚く程高価というわけでもない。
ショックアブソーバの減衰力(ショックアブソーバという部品は付いておらず、シリンダと減衰力を発生させる為のバルブで構成される)が低下しているように思えたのだが、アキュムレータ交換でこれらは一気に解決した。
なおアキュムレータはフロント/リア共に交換したが、交換を要するレベルになっていたのはフロントのみだった。
最近エアコンコンプレッサのベアリング?辺りから音の出る事があるが、機能的な不具合は無い。
余り手をかけない割には良く走ってくれている。
購入から4年間で4.7万キロ余りを走り、その後2年弱で4万キロを走った。
私にしては珍しく2回も車検を受けて乗り続けたSL、それだけ不満が少ないモデルだったと言えるだろう。
そのSL600とももうすぐお別れである。
次に控えるのはSL500(R230)だ。
SL600に比較すると90馬力も低出力なのだが、これも時代の流れだろうか。
今までは車検を前にして車を乗り換えるというパターンだったが、6年という長期を共にしたSL600 には、それなりの愛着がある。
おそらくSL600はどこかで第二の人生を歩むに違いない。
私が所有した6年間に消費したガソリンの量は16Kリットル以上、エンジンオイルは180リットル程度にもなる。
ATオイルは一度も交換せず、ブレーキオイルは車検時に換えている。
フロントブレーキパッドは4セットほど使っただろうか。
ディスクロータも1度換えている。
羽石でフロントガラスは一度交換(保険がタダで使えたから換えたという理由もある)、ボディー関係はいじっていない。
これから後10万キロ乗れと言われたら、ステアリングダンパーは交換したい所だ。
エアコンコンプレッサのベアリングにも手を入れたい。
その他エンジンや駆動系は現在のままでまだまだ乗れるだろう。
細かな所では、ヘッドライトのレンズも掃除しないとね。
フロントカバーからのオイルリークも修理後は発生していないし、ADSのオイル漏れもエラーも完治している。
ADSに関しては完治するまで回り道した感もあるが、その後トラブルが起きずに今に至ったからヨシとしよう。
これはエンジンオイル漏れに関しても同様である。
余りひどくならないうちに手を打った事が良かったのではないかと思っている。
何しろオイルで薄汚れたエンジンルームでは、どこかに異常が起きたとしても発見が遅くなりがちだ。
次にこの車を手に入れた人が車好きでも、そうでなくとも、たぶんSL600は忠実に仕事をする事だろう。


00年5月3日(47,100Km) 春のオイル交換の時期となった。
今回もシントロンを使うが、価格は\3,780と安かった。
A160もシントロンでオイル交換、こちらは購入後1年を経過したが総走行距離は4,230Kmと少ない。
SLの方は毎回オイル交換とフィルタ交換を同時に行っているが、引っ越し荷物に埋もれたフィルタを探し出せず、しかも既にオイルは抜いた状態とあってフィルタ交換をサボってしまった。
この半年間不具合も何もなく、例のADSエラーからも開放されて快適である。


99年11月28日(41,800Km) 半年ごとのオイル交換を行った。
前回交換時から4,000Kmも走っていない。
ここの所A160に乗ることも多いので距離は全然伸びなくなってしまった。
が、毎日の渋滞の中でそれも例年になく暑い夏を過ごしたので交換したというわけ。
銘柄はいつもの通りSYNTRON(\3,980)である。
プラグもようやく12気筒分全てプラチナプラグにした。
ギャップは1.1mmのままである。
イリジウムも使ってみたいのだが、寿命が短い(1.5万キロ程度)上に高価(\3,500位か)なのでこれを12本買うとなると勇気が必要だ。
だが意外に使っている人が周りに多くて評判も上々だ。
最初は高い金を出して買ったからひいき目に見ているのかな、と思ったが1万キロごとにイリジウムで交換し続けている人もいるのでメリットはあると言うことか。
ちなみにその人、1.5万キロ使って交換すると交換時に違いが解るが1万キロで交換すれば違いが解らない。
だから1万キロで寿命が来ていると思えない。
と言っていた。


99年8月15日(40,100Km) ブロアモータを押さえる金具が引っかかるプラスチックのツメの折れを見つけていて、この為にブロアモータの位置が決まらずにシロッコファンがハウジングに接触して音が出ていた。
とは言っても一旦位置を直せば押さえ金具がない状態でもブレは無く、気分的には良くないが実用上は何ら障害はない。
本日はこれを修理した。
詳細は別のページにまとめてある。
長らくつき合ってきたADSのエラーだが、これも解決したと思われる。
これに関しても後日別のページにまとめる予定だ。


99年6月12日(39,000Km) ワイドギャッププラグに交換して6千キロ余り、そろそろプラグの様子を見てみることにした。


Vカットの所はさほど減っていない。
しかし中心電極の側面は減っている。


接地電極側も中央がへこむように減っている。
最近冷間始動直後に若干振動が出るような気がするのはこの為だろうか?ちなみに純正プラグは15,000Km〜20,000Kmの寿命だそうだ。
が、最近のメルセデスは3年間の無料整備が付いてくるので、これが適用されるのは「調子が明らかに悪くなった場合」だそうだ。
ユーザの金でならホイホイ交換するが、自腹を痛めるとなると限界まで使わせるって事。
トヨタの12気筒はアイドル安定性が出せずにイリジウムプラグを使ったと言うが、確かにアイドル付近の安定性にプラグ性能は効く。
でもまさかイリジウムを使うわけにも行かないので、今回は純正プラグに交換した。


99年5月16日(38,405Km) インパネのランプを交換した。
長い付き合いになるADSのエラーだが、バルブ交換後はそれも出ずに順調だった。
が、先日から再びエラーが発生している。
結局高価なバルブは無罪だったという訳か..モニタランプを見ていると、エラー発生時にも車高制御は行われている。
と言うことは車高制御関係のエラーではなく、ショックアブソーバ減衰力とバネ常数を変える部分のエラーと言うことだろうか。
そこで車高調整バルブモニタの配線をフロントのショック/バネ常数切り替えバルブに接続した。


アルミ製で配管が二本見えるのがバルブ本体だ。
その下には外したコネクタが見える。
コネクタの下の黒いタンクは窒素球だ。
システム的にはシトロエンのハイドロニューマチックと似ているが、SLは金属バネも併用している。
このコネクタの所にモニタの線を接続したが、バルブはデューティー制御なのか?LEDが中途半端に点灯している。
これでしばらく様子を見てみよう。


99年5月1日(38,120Km) 前回のオイル交換から6ヶ月、5000Kmを走った。
今回は前々回と同じくSYNTRONを使用する。
例によって\3,980である。


オイルは紙屑入りパックに吸わせるのだが、こんなものでも5百円する。
オイル交換と同時に行うのはオイルフィルタの交換だ。
コイツはカートリッジ式に中身だけを交換するタイプだ。
が、オイルフィルタに行き着くまでにはエアクリーナケースを外さなくてはいけない。
これはこれで面倒だが、ソアラなどは専用工具がないとオイルフィルタが外せなかったからそれよりマシか。


中身を抜き取るとこうなる。
そして中身を入れる。


SYNTRONはMOBIL1に比較してエンジン音が静かになるような気がする。
実はMOBIL1にしたときに音がガサツになったように感じたのだが、本当に変化があったかどうか自信が持てなかった。
で、今回交換したあとエンジンをかけると明らかに音質が違う。
やはりエンジンオイルでエンジン音は変わるのか。


99年3月6日(36,600Km) ADSのバルブモニタをつけてみた。
4つのバルブの動きを見るためである。


点灯しているのが動作しているバルブだ。
これはリアの車高が下降状態にあることを示している。
この他にバネ常数とダンピングファクターを可変するためのバルブもあるが、こちらは今のところモニタしていない。
これで(もし)エラーが発生すれば、何が起こっているか分かりやすくなる。
(でもエラーは今のところ起きていない)

99年2月22日(36,000Km) 車検が完了した。
車検を取って乗り継ぐなんて何年ぶりだろうか。
車検は法定費用が9万円ほど,整備費用が7万円ほどである。
この他にいくつかの整備を行った。
まず必要な整備としてブレーキパッド交換,ディスクロータは摩耗限度に達していないので交換は見送った。
ちなみにパッド(フロント)が\15,100で工賃が\2,940と安い。
念のための交換はバッテリでこれは車検時に取り替えると安いから。
問題のオイル漏れはフロントカバーとオイルパンのシールからだった。
ヤナセによると高温でシールがダメになりやすいとのこと。
ちなみに純正シールとシール剤で修理しても数年後には再びリークするという。
この辺りは国産車とだいぶ違う所だ。
そこでヤナセでは純正のシール剤を使わずに、熱などに強いシール剤を部位に合わせて変えながら使うのだとか。
シール自体は\30〜\10,400(エキマニガスケット)と値段は様々だが、交換部品の量はかなり多い。
(でもトータルで部品コストは2.5万円くらい)高いのは工賃で、エンジンを脱着に近い状態までつり上げるので4万円ほどかかった。
前回のハイドロシステムのオイル漏れと違ってさほど目立つ漏れではないから、そのままにしておいても良かったのだが、後で(漏れがひどくなってから)整備に入れるのも面倒なので思い切ったわけだ。
もう一つは1年ほど前から気になっている、ADS(車高&バネ常数&ショックアブソーバ減衰力の自動調整機構)のエラー問題だ。
ヤナセではコントローラの不良ではないか?とのことで、一度は部品を発注したが国内に在庫が無く入手できないままになっていた。
主要部品はコントローラと制御バルブなのだが、電気部品のコントローラが壊れる確率より機械部品であるバルブユニットが壊れる可能性が高いと(私は)判断した。
ヤナセでは「バルブを取り替えても直らないかも知れませんよ」と言うが、ここは独自の判断で交換して貰うことにした。
これでダメならまた考える(か、エラー頻度がさほど高くないので諦める)として、問題は部品コストだ。
国内モデルの同部品は7万円ほどだというので部品を注文して貰ったのだが、本国仕様車は部品が異なり17万円もした。
(!)何でこんな部品がそれほど高いのか?

見た感じはアルミのブロックに電磁弁が4つ付いていて、横に調整ネジ(ダンパーか?)が2つ程有るに過ぎない。
(写真は取り外したもの)ココに接続されるパイプは全部で7本である。
せっかく高い金を払ったので、精々分解させて貰うことにする。
(内部は後日追加の予定)実はバルブは無実で、他に不良個所があった,なんて事になると泣けるなあ..

98年12月19日(33,300Km) 少し前に気が付いてはいたのだが、右側リアのショックアブソーバ(実際には単なるシリンダ)下部からのオイル漏れを発見していた。
SLは油圧による車高制御が付いているので、オイル漏れはこのシリンダからのようだ。
ちなみにショックアブソーバとしてこのシリンダを作用させるためのバルブと窒素球は他の場所に付いている。
漏れる量が少量だったので知らん顔をしていたのだが、この手の故障は自然治癒はしない。
しかも漏れる量が次第に増えていく感があったので、思い切って交換することにした。
消耗品であるブレーキパッドやディスクロータ,オイルフィルタなどの値段は国産車とさほど変わらないが、交換頻度の低い部品はかなり高価だ。
実際このシリンダ一本が7万円もするとなれば、交換に二の足を踏む気持ちもわかって頂けるだろうか?オイルが漏れると言ってもハイドロシステムのリザーブタンクがLowレベルに達するまでにはかなり長い時間を必要とすると思う。
ちなみに補充用オイルは約1リットルで\2,500である。
何ヶ月かに一度オイル量を点検&補充しても良かったのだが、実は駐車場の路面に一滴のオイル痕を見つけたのだ。
自宅の方は問題ないが、借りているタワーパーキングをオイルで汚すのは忍びない。
部品代と交換工賃合わせて9万円と痛い出費になった。
自分で出来ないことは無さそうだが、オイルラインのエアパージなどを考えて工賃を払うことにした。
その他ホイールバランス4輪で\6,800也。


98年11月15日(33,050Km) オイル交換を行った。
前回交換時から3000Km余りしか走っていないが、交換後半年近く経過したので変えることにした。
今回は奮発?して、0W−40をおごった。


前々から使ってみたかった0Wだが、高価なために躊躇していたのだ。
コイツのお値段,何と1缶で6,900円もする。
これまで使っていた5W-50は3,980円/缶で買っていたのだが、これを売っているディスカウントショップで値段を見ると5,980円に上がっている。
SYNTRONを5,980円で買う気はしない(とは言っても、カー用品店では7千円近くで売っているが)ので0W-40にする気になったというのが本当のところだ。
これより安価なもので0W-30があった(\4,980)が、冬といえ上が30では柔らかすぎないか?と言う気がした次第。
ちなみにMobilの5W-50は\12,000もするのだ!常温の粘度だが、SYNTORON(5W-50)より若干柔らかい感じで天ぷら油よりちょっと固いかな?って程度だ。
0W-30だともっと柔らかいだろう。
いつもの通りオイルフィルタと共に交換して、11リットル弱のオイルを飲み込んだ。
先週のプラグ交換後高回転高負荷時の様子を見てみたが、1速/2速ではレブリミッタに当たるまでシュンッと回ったから良しとしよう。


98年11月7日(32,800Km) やっとプラグを交換した。
実は一度プラグを買ってきたのだが、NGKの互換表の間違いか?ネジ対角寸法の違うものだったのだ。
その時に購入したのがBPR6EYで、正しくはBCPR6EYだったというわけ。
今回は間違いなく購入..出来なかった。
純正プラグはBOSCHのF8DC4と言うタイプで、これは何の変哲もない(が、メッキがクロメートではなくニッケル?でキレイ)もの。
ヤナセに行って買ってくればいつでも手にはいるのだが、それでは面白くない。
そこで、F8DC4の0.9mm(らしい)ギャップをBCPR6ET-11の1.1mmに広げてみようと言うわけだ。
(ギャップが広い方が点火効率に優れる)NGKのこのプラグは、中心電極にV字型のカットがある。
能書きによると、これで放電開始電圧や消炎作用に影響があり性能向上をうたっている。
NGKにはVプラグという中心電極の細い物があるが、これも中心電極を細くして放電開始電圧を下げるのが目的だ。
が、中心電極を細くすると摩耗が激しくなる。
で、Vプラグは消え去りVXプラグという、プラチナチップを電極の先に付けた物が現在売られているのだ。
プラチナプラグなら1.1mm程のギャップ(これでもノーマルの3割り増し!)で使えるかも知れないが、プラチナプラグは1本千円以上する。
V字カットのプラグなら400円なので、まずはこれで実験だ。
1万キロも使って電極が摩耗してくると不具合が起きるかも知れないけどね。


98年6月20日(30,000Km) 今年は雨が多い,まさに梅雨そのものって感じだ。
が、今日は久々に天気が良い。
そんな中でのオイル交換,もちろん汗だくだ。
走行距離は3万キロになった。
前回の交換は2.5万キロ時だから去年だったかな?オイルはいつもの通りの品種,今回の購入価格は3,980円だ。


オイル缶の上がオイルフィルタ。
ついでにポーレンフィルタ(外気導入用の防塵フィルタ)も交換した。
一度はエアで吹いて再使用するが、やはり1年も保たない。
これを見る度にディーゼル車のオーナが憎らしくなる。


右が清掃しながら使った1年物,左が買ってきたばかりの物だ。
通常走行時はかなり気を付けて内気循環にしている,にもかかわらず半年もすると真っ黒になる。
コイツの値段が5箱で千円のティッシュペーパ価格なら良いが、8千円近くもするとなるとまめな交換もためらわれる。


98年5月23日(29,000Km) 前回から半年も過ぎてしまった。
つまり、この間何事もなく過ごせたという事だ。
昨年11月にシリコンを塗ったホースだが、半年経った現在は又オイルリークが発生している。
ここは非常に高圧だそうで、仕方ないからホースごと交換した(部品代2.7万円,工賃1.3万円)何故交換したかというと、ハイドロリックシステムのエラーが出始めたのだ。
車高(-20mmから+40mm)の自動調整とバネ定数/ダンパ減衰量のアダプティブ制御を行っているシステムがたまにエラーを出す。
エラーが出るとダンパー/バネ定数は最も固いポジションで固定となり、街乗りでは結構固さを感じてしまう。
一度エンジンを切ってリセットすれば正常復帰するのだが、どうも気になる。
で、ヤナセに持っていったら「交換しましょう」と言うことになったわけだ。
もちろんこのオイルリークが原因でエラーが出ているわけではない。
ダイアグノーシスによると制御用コントローラ自体のトラブルが記録されているという。
う〜ん,電気モノが壊れるというのも珍しいが..別にダイアグノーシスを信じないわけではないが、10万円近くするというコントローラ(それも日本になく本国取り寄せ)を気安く交換する気にもなれずに様子を見ていた。
症状は、最初は数ヶ月に一度の発生頻度,最近はそれが頻繁に発生するようになった。
どこかの半田付け不良か?ケミコンの容量抜けか?希に発生するデバイス不良か?実は今でもコントローラ不良を100%信じてはいないが、これを交換してみないことには始まらない。
で、部品はただいま注文中。
今日はタイヤも交換した。
オリジナルで付いてきたのはミシュランのMXX3(225-55/ZR16)だが、SLにはこのほか純正装着で、ピレリ(最初の白い500SL)とダンロップ(次の黒い500SL)を経験している。
ミシュランの様子だが、減りは遅い。
何せSLで2.9万キロも保ったのだ。
ちなみにヨコハマのタイプFは1.5万キロしか保たなかった。
タイヤは減りと使用年数に応じてグリップが低下するが、ミシュランは磨耗に対するグリップ低下が緩やかなようだ。
SLはタイヤの直径が大きいので国産だと銘柄が限られる。
ホイールが8Jなので、今回は245-50を入れることにするが245サイズだと45か40のアスペクトレシオが一般的。
色々迷ったあげく、ZRスピードレンジ(車重があるのでVRレンジで飛ばすのはちょっと..)とトータルバランスで今回もMXX3(245-50/ZR16)にした。


97年11月3日9月6日の記事で紹介しているとおり、ハイドロ車高調整装置の油圧ホースからのオイルにじみがある。
このページをご覧頂いた方からmailを頂き「ホースを脱脂後シリコンを塗れば直りますよ」との事,パワステホースからのオイルリークはこの手法で完治したという。
mailを頂いてから随分日数がたってしまったが、早速ブレーキクリーナで脱脂してシリコンを塗りつけた。


シリコンは色々な種類があるが、中には耐久性の低い物もあるので注意。
今回は電機部品の防水用と称される物を使用した(単に手持ちがあっただけ..)シリコンは固まるまでに24時間程度を必要とする。
このままの状態でおくのも不安なので、自己融着テープでグルグル巻きにした。


自己融着テープは、テープとテープが一体化?してゴムのようになる物。
剥がすときはカッターなどで切ればいい。
その程度の柔らかさなのだ。
テープで空気と遮断されてシリコンの固まる速度は多少落ちるだろうが、気にしないことにする。
問題はハイドロ装置の高圧ホースの圧力にシリコンが耐えられるか?と言う点。


97年10月5日リモコンキーの電池というものは結構なくならない。
(前の車では3年間無交換で過ごした)SLはリモコンキーでドアを開けなければセキュリティシステムが働いてエンジンはかからない仕組みだ。
ドアにキーホールは付いている(運転席側だけ)が、キーホールには樹脂製のカバーがはめ込まれていて、一見それと分からない(か?)また、メカニカルキーでドアを開けたところでセルは回れど始動は出来ない。
リモコンキー自体は国産車のようにスマートではない。
それでも以前よりは小さくなった。
キーを無くしたり壊したりしたときのために、カード型のエマージェンシーキーが付属してくる。
縦横サイズこそカードと同じだが、厚さ4mmはPCMCIAカードを持ち歩くようなもの。



同じ分解能でスキャンした、エマージェンシーキー(左)と通常使うキーだ。
通常使うキーはキー部分が回転しながら格納される。
小さな丸いボタンを押すとカチッと飛び出す仕組み。
(キーの樹脂部分の最大長さは65mmある)中央の丸いボタンがロック/アンロックで、ロック時に窓が開いていればボタンを押し続けることでウインドゥは上昇する。
電源はCR2025が2個で6V,赤外LEDで5m程の到達距離があるから、6Vは必要なのか?最近のTVなどのリモコンは3Vではないか!まあ、電池一個減らしたところで余り大きさに関係ない..と言うか、そもそも小型に作ろう等という考えが無いように感じられる。
赤外線受光部は、93年モデルまでは左右のドアとトランクリッド下にあったが96年モデルからはインナーミラー下の一カ所だ。
一カ所になったメリットは、前方からでもロック/アンロックが可能なこと。
デメリットは、パーキングメータのセンシング用赤外線で受光部の感度がブロックされたときに、パーキングメータの赤外線が当たらないところの受光部を狙ってリモコン操作すると言うことが出来ない事。
(インナーミラー下一カ所だから)そんな時は、パーキングメータの方の発光部をちょっと手で塞げばいい。


97年9月6日久しぶりに車の下に潜ってみた。
以前からオイルにじみのあるホースがあるのだが、その様子を確かめたというわけ。
このホース,何故か途中につなぎ目のような物がある。
ホースは車高調整用のハイドロシステムの部分なのだが、他の部分にもこの様な金属継ぎ手が存在している。


オイルパンの向こうに見えるのが問題の部分。
拡大するとこうなる。


この部分に継ぎ手を必要とする意味はない。
1本のホースで連結すれば済む場所なのだ。
オイルのにじみはこの部分で見られるのだが、量的には大したことが無くて数ヶ月経ってもリザーバタンクを目視して「オイルが減ったなあ」なんて分かるレベルにはならない。
何故こんなものが付いているのか?試しに、車高センサを狂わせて、規定以上に車高を上げて過大な油圧を作り出してみた。
すると、ハイドロシステムの各所に設けられた「継ぎ手部分」からオイルがリークする。
コイツはリリーフバルブか?一度このホースを丸ごと交換しているのだが、やはりリークは見られる。
オイルが垂れるわけではないので、気にしなければ気にならないのだが...

97年6月7日ヤナセに整備に出した。
フロントのブレーキパッドがそろそろ交換時期なので、それが整備のメインだが1年点検のパック整備もお願いしてみた。
3月15日のレポートでもお伝えしているとおり、購入した店でも見てもらっているので特に不具合はない。
ただし1年点検と称するチェック項目全てを見てもらったわけでもないし、いつも先方のサービスで、無料だったのだ。
したがって、ちゃんと金を払ってみてもらうのはこれが初めて。
金額的には(たぶん)購入店の方が安いと思うのだが、距離的に遠い(片道30Kmほど)ためヤナセに持って言ってみた(10分ほどの距離)パック整備の料金は44,700円で、車を引き取るときにはかなり細かい部分まで整備に関する説明をしてくれた。
例えば「どこそこのボルトを増し締めしました。
規定トルクが12Kg/cmですが、緩みやすいということが分かっているので20Kg/cmで締めました」とか、現時点では整備の必要がないが、もし何らかの不具合があるようならコントロールユニットのファームバージョンが上がっていますよ..等々。
整備のメインであるフロントブレーキパッド交換工賃2,790円、これは安いと思う。
以前は自分でやったのだが、この値段でやってくれと私が依頼されたら絶対断る。
パッドやボルト(BENZはネジ自体にネジロックが塗布されていて、重要部分のネジは使い捨て,でも自分で交換したときは再使用してしまったが)やセンサ(パッド磨耗警告灯用で、たいていの場合はパッドの熱で樹脂部分が溶けてしまい交換する)に加えて交換されたワイパーブレード等の部品代の合計が21,900円,確かパッドだけだと1.8万円ほどだと記憶している。
消耗品値段は、為替レートにもよるが極端に高いわけではない。


97年3月15日プラグの様子を見てみる事にした。
なにしろ1.8万キロ走行の現在まで、一度も見たことがないのだ。
ダイレクトイグニッションだから、プラグの上部にコイルが付いている。
そいつを外すと奥深くにプラグがある(はずだ..見えないけど)V12だから、バンク角は60度か?90度でオフセットクランクか?とにかく、ヘッドは水平に付いていないからプラグレンチ+ユニバーサルジョイント+エクステンション+ユニバーサルジョイントと言う感じでラチェットを延長した。
外したプラグがこれ
何と新品ではないか!今月始めに点検に出したのだが、その時に交換されたようだ。
そう言えば心当たりはある。
メカニックに「そろそろプラグは換え時でしょうか?」って言ったのだ。
別に「タダで換えてくれ」ってつもりはなかったのだが、結果としてタダで換えてくれた。
フロントカバーとオイルパンのガスケットの若干オイルのにじみがあって、無償交換となった。
そう言えば、某ディーラで「オイルが漏れるんです」って言ったら「オイルが入っている証拠ですよ」って無視されたという話も聞く。
国産車でも何年か乗ると結構オイルはにじんでくる。
特にAT車はトランスミッションのオイルパンからのにじみが多いようだ。
下回りの点検、リフトが有れば言うこと無しだがそんな物があるはずがない。
SLの場合は、車高を最大限に上げて(ノーマル+8cm)コンクリートブロックの上に乗り上げる。
これで下に潜り込むことが出来るのだ。
若い頃はパンタグラフジャッキ(SLはパンタグラフタイプではない)で上げて潜り込んだものだが、一度車が落下したことがある!幸い下に潜っていたときではなかったから事なきを得たが、大けがをしたい人以外は止めた方がよい..

97年2月11日久しぶりにWAXをかけた。
2ヶ月ぶりだ..撥水性は良好ながら、これからの時期雨の日が増えるから天気の良いうちに..って訳。
屋根も外して掃除した。
今日のようなポカポカ陽気はオープンに限る。


屋根外し機?は自作のもの。
幅広のひも?で屋根を縛り、ロープとハンドウインチで持ち上げるのだ。
アームの方はアルミの角材で逆L字型に組んである。
屋根の重さは34Kg,オールアルミとは言えガラスが入っているからそこそこの重量だ。
まあ大人二人いれば手で持ち上げるのにさほど苦労はない。


97年1月26日サイドブレーキレバーとワイアーに注油した。
最近の低気温で、サイドブレーキのリリースが渋くなっている。
グリス系の油脂が固くなるためだろう。
そこで、サイドブレーキレバーとワイアーに軽いオイルを注油してみた。


サイドブレーキは足踏み式だ。
(照明でデジカメのCCDが飽和して緑の線が出ている)レバー自体はアルミ製、ワイアーは樹脂コートされた直径3mm程の太さだ。


レバーとワイアーのクローズアップ。
レバーの根本にはリターンスプリング(コイルタイプ)が付いている。
その向こうの金属棒のように見えるのがサイドブレーキワイアーだ。
ココにオイルをシュッと吹きかけたのだが、効果はあるかな?SLは、サイドブレーキが完全にリリースされていない状態で走ろうとすると、結構大きな警報音で注意を促される。


96年12月15日車内の清掃を行った。
車内を清掃するのは久しぶり..だから、シートも掃除した。
本革シート..そう聞いてあなたはどんなイメージをお持ちになるだろうか?ツルツル?冷たい?かびが生えそう?ツルツル..確かにモケットより摩擦係数は少ない。
特に2代目ソアラの皮シートはツルツルで参った。
皮が固くてフィット感に乏しいのだ。
しかし、BENZもBMWもしっとりした皮材が使用されている。
ホールド性を求めるならモケットかバックスキン(!)だね。


冬場に乗り込んだときの冷たさも皮の欠点か?こればかりはガマンするか、シートヒータに頼る。
カビ,私はシートにカビはおろかキノコすら?生やしたことはない。
ロクに掃除をしなくても大丈夫そうだ。
メリットは?まず通気性というか、ムレにくい。
適度に水分を吸収するからだろう。
次に静電気が起きない。
モケットだと冬場のパチパチに悩まされるが、皮は大丈夫だ。
掃除も簡単。
ただし、白系の皮は大変だけど。
濡れ雑巾で拭くだけでキレイになるし、最近は革製品用のクリーナも多く売られているから、掃除に関して気を使う必要はない。
埃が浸透?しないから、その点楽なのだ。
皮だから高級シートか?決してそんな事はない。
コノリーレザーを使った応接セットのようなシートより、レカロの一番安いモデルの方が絶対良いに決まっている。


96年12月14日SLの修理が先週完了した。
トラブルは約1ヶ月前、ミッションが2ndにホールドされっぱなしになる状況となったのだ。
このミッション、制御が電気だから異常を検知するとフェールセーフモードとなって上記状態になるらしい。
実はSLの5速AT車は、今年の秋口から正式輸入が(本国では1年前からリリース)開始されたばかりでオーバホールパーツが揃わないとのこと。
そんな訳で、本国からミッションごと取り寄せて換装となった。
他にも、ハイドロレベレイザ(油圧の車高調整機構)のオイルにじみ等も一緒に見て貰った。


来週は、鹿児島へ行く予定なのでオイル交換を行った。
これまでは知り合いのショップに依頼していたのだが、今回はショップに行く時間もなかったので自分で行った。
ただし、金額的にはショップで行った方がリーズナブルか..

近所で購入したのは、CastrolのSYNTRON,5W-50だ。
隣に見えるのはオイルフィルタ。
国産と違って、中身だけを交換するタイプだ。
オイルに関しては、柔らかめの0W−40等と言うものも使ってみたかったのだが、たまたま売っていなかったのだ。
このオイルは1缶4リットルだから、3缶必要になる。
SLのオイル容量は10リットルだからだ。
今回の交換では、フィルタ交換も行ったため約11リットルを使用した。


オイル交換のついでに、エアコンの外気導入口に付くエアフィルタも交換した。
このフィルタ、6ヶ月も使用すると真っ黒に汚れてしまいエアコンの吹き出し空気量が減少する。
汚れの原因は言わずと知れたディーゼルスモークだ。
トラックなどの側方排気はまだしも、バスや乗用車の排気はモロにかぶることになる。
それでも、通常はなるべく内気循環モードで使っているのだが。


上が約6ヶ月使用のモノ、下が新品だ。
まあ、これがなければ人間の肺の中が汚れることになるのだが..

交換は、ボンネットをいっぱいに開けて行う。
BENZはこうしてボンネットが開くから、整備性は悪くない。