TA−777,そのデキの悪さ



日本テレマティークのTA−777,値段の安さから購入された方も多いのでは無かろうか?実は、私もその一人なのだ。
データモードは..V.110の38.4Kも同期64Kも問題なく使える。
アップロードもダウンロードも、速度的にはまあまあじゃないかな?

このTAのひどさは、ディジタルポートではない。
アナログポートなのだ。
まず、受話音量が異常に大きい!送話音量は逆に小さすぎる。

最初に使ったとき、これでは耳が壊れる!と思ったモノだ。
受話音量が大きいから、送話音量も大きいだろうと小声で話すと相手から「聞こえない」と言われるのだ。
次に4線−2線のバランスが悪く、自分の声が自分の受話器で結構聞こえて話しにくい。

これが、基板の裏側。
DIPスイッチと、後付コンデンサ、チップ部品が見える。
結構沢山部品は付いている。
手前に見えるのがLED,こいつは隣同士仲が悪いらしく?いろんな方向に見ている。
手で簡単に直せるが。

基板の部品面がコレ。
手前がDB-25だ。
CPUは、80186。
もっとマシなCPUは無かったのかね?ソフトはフラッシュ(だと思われる)ROMだ。
NCU部分はトランスレスで、専用チップが担当。
他に主だった部品はない。


さて、改造に取りかかろう。
受話音量を下げるためには、抵抗2本を交換する。

アナログチャネル1はR56、アナログチャネル2はR81だ。
それぞれ抵抗値を大きくすれば受話音量は下がる。
お耳の感度が足りない人は、50KΩ位まで小さくしてみて欲しい。
普通の感度の持ち主なら、これを1MΩに交換しよう。
これでも受話音量はちょっと大きいくらいだ。
送話音量を上げるためにも抵抗2本の交換が必要だ。

アナログチャネル1はR33、アナログチャネル2はR21だ。
こちらは、抵抗値を大きくすると送話音量が上がる。
地声のデカイ人はそのままに、フツーの人は100KΩに交換しよう。
これで、音量に関しては一般レベルになる。


問題は、回線エコーなのだ。
これを調整するためのうまい箇所が見つからなかった。
まあ慣れてしまえばそれまでだが、NTT製(データモード無し)のTAと比較すると、何とも見劣りする。
一般のTAってこんなモノなのか?アナログチャネルを使う事なんて、オマケ程度にしか考えていないのだろうか?別のモデルをテストする機会があったら報告する。


上記改造を施してから1日経った。

どうしてもローカルエコーが気になる。
そこで再度バラして調査に入った。
デバイスのマニュアルや回路図があれば、こんな簡単な改造はないのだが双方ともに入手できそうにない。
勘と経験と、乱暴さ!を頼りにいじってみるのだ。
で、粘ること数十分(意外に早かった)ポイントを発見したのだ。
アナログチャネル1は、R53とR54及びC38(未実装)の接続点とアースの間に82KΩを挿入する。
アナログチャネル2は、R79とR78の接続点とアースの間に82KΩを接続するのだ。
これで、自分の声は殆ど自分の受話器には戻ってこなくなる。
快適だ。
ただし、アナログチャネルにFAXだのモデムだのが沢山ぶら下がっている場合は、回線のインピーダンスが下がっている場合があるので、この抵抗値を調整して欲しい。
抵抗値が大きすぎても小さすぎても自分の声は戻ってきてしまう。
ウチの環境だと、アナログチャネル2に色々接続されているため回線の両端に0.1μF
のコンデンサを挿入した方が状態が良くなった。
コンデンサの耐圧は250V,フィルムコンデンサを使ってくれ。
耐圧が低いと壊れるぞ!リンガが鳴るときには、実効値で48Vの電圧が加わるからだ。
ピークで何ボルトになるか計算してごらん。