タツノオトシゴを飼おう


タツノオトシゴはおとなしいので無脊椎水槽にピッタリである。
一般的なイバラタツなら\1,500 程度で入手できる。
ただし色は地味。
オレンジや赤のシーホースは1万円近い値段のものもある。
タツを飼う上で最も大変なのが餌の確保である。
タツは基本的に生き餌しか食べないので、大好物のイサザアミが手に入らない場合は長期飼育がかなり難しいと思う。

イサザアミは汽水域に生息する小さなエビで、水槽内で繁殖も可能らしい。
私の所でも水槽内で稚エビが沢山生まれたが、稚エビ水槽を立ち上げているわけでもないしイサザアミ水槽は30cm規格水槽に粗めの珊瑚砂を厚めに敷いてワンタッチフィルタ(吸水口にはスポンジフィルタ装着)を付けただけなので満足には育たなかった。
イサザアミ意外でタツが食うものはブラインシュリンプの親だ。
ブラインシュリンプを卵から孵した後、2〜3週間育てると親になる。
これは食べてくれる模様だ。
生き餌以外で餌付けに成功したのは、トロピカルマリンのGAMMAだ。
これは冷凍イサザアミで、水槽内の水流で動いて生きているように見えればタツは喜んで食べてくれる。
タツは動きが遅いので餌を取るのが得意ではなく、最初の頃はプラケースにタツを取りだしてイサザアミを与えていた。
プラケース内は水流がないのでイサザアミはよく食べてくれるが、冷凍イサザアミには見向きもしなかった。
最近は水槽を大きなものに換えてタツを取り出すのが大変なので、イサザアミを買ってきたら50 匹くらいを水槽内に放してメインポンプを止めておく。
メインポンプを動かしておくとオーバフロー管から大切なイサザアミが逃げて(流れて)しまうのだ。
ちなみに生きたイサザアミは東名高速横浜町田インター近くの「ワールドワン」(確かホームページもあったはず)と町田の日海センターで入手できる。
最近は取り扱いショップも増えて、横浜に3店あるヨネヤマプランティションでも入手できるが高価である。
日海センターのイサザアミは比重1.009程度の汽水、ワールドワンは1.023程度の海水にならしてある。
冷凍イサザアミは日海センターで扱いがある。
日海センターではトラック便によるイサザアミの通販もやってくれるので、普段は冷凍イサザアミでタツには我慢して貰って、2週間か1ヶ月に1回は生き餌を与えれば良いかも知れない。
タツも餌さえ食ってくれれば飼育に難しいところはないように思える。
なお冷凍イサザアミを食わせるには、活きイサザアミと冷凍イサザアミを混ぜて与えるようにし、徐々に冷凍イサザアミを食うようにし向ければいい。
ただし全てのタツが冷凍イサザアミを食うわけではないのが辛いところ。
気長に訓練(?)するしかない。
90cmの珊瑚水槽に1匹のタツ程度なら、もしかすると自然発生したプランクトンを食って生きながらえるかも知れないが、長期飼育を目指すならイサザアミは必須だと思う。
タツに関するホームページとしてはこちらがお勧めである。
餌や病気に関するデータもあるし、繁殖に関しても説明があるので一度見てみることをお勧めする。