| spamerは眠らない?(11/8)
             ◆ 先週だったか迷惑メール専門発送業者である有限会社グローバルネットワークに対して横浜地裁は迷惑メールの送信停止を命じる仮処分を下した。所がこの業者、既に会社を解散済みである。
 おそらくこの代表者は別の会社を作ったり、或いは個人レベルでspam発送を繰り返すのでは無かろうか。
 DoCoMoによると、同社のメール配信数は10億通/日程度。その中の迷惑メール数は8億通以上にも達するという。
 このためにメール遅配などの障害も発生している。
 このように多くのメール一括発送に対して、何故システム側でこれを防がないのかが疑問。
 通常のユーザが1,000通ものメールを一度に送信する事はないはずである。例えばメーリングリストやメールマガジンであるならば、それを予め申請しておくような方式をとってフィルタリングすることも可能だと思うんだけど。
 或いは不達でリターンになるメールが一定数以上あれば、それが送信されたsmtpサーバからの接続を拒否する事も出来よう。
 
 ◆ ちなみに有限会社グローバルネットワークの代理人である塩谷安男氏は、迷惑メールを送っているのは有限会社グローバルネットワークのみではなく、有限会社グローバルネットワークだけが仮処分を受けるのはおかしいと主張する。さらに、spam送信が無料なのだから(spamを)送るのは当然の事。とも言う。
 そして有限会社グローバルネットワークがspamを送ったおかげでDoCoMoはパケット料金が稼げている訳だから感謝されても良いはず。
 それを社会倫理に反するという理由で一方的に制限しようと言うのはおかしいと反論した。
 
 ◆ 最近多いのは差出人アドレスを受取人アドレスと同一にしたもの。これは偽計業務妨害の罪から逃れる事を目的としているのだろうか。
 これに関しては自分のアドレスをフィルタリングすることによって防ぐ事が出来る。
 MSにしても携帯電話各社にしても、セキュリティとかその辺りへの配慮が乏しいと思う。
 ユーザ数が増えれば狙われるのは当然の話で、それに対する有効な対策が打ち出せないと言うのは情けない。
 事業者はメールアドレスを変えろと言うが、変えたとたんにspamがやってくるなどと言う話を聞くと、事業者からメールアドレスが漏れているのではないかと思いたくもなる。
 まあspamは携帯に限らず、それ以外のメールアドレス宛にもやってくる。
 その多くは海外物である。
 下手すると韓国だか中国あたりから、全く読めないspamも来る。
 東京都は条例でこれを禁止しようとはしているが、条例施行は来年度以降になる模様…
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