過去の雑記置き場

アンテナの続き(4/30)

◆ 昨日の話の続きという感じだが、携帯電話登場初期の頃、これを自動車内で使用するための外部アンテナが売られていた。
純正もあり社外品もありだったが、いわゆる流行に乗ったのはガラスを挟んで外側にホイップアンテナを付けるものだったのではないだろうか。
実際ガラスを挟んでどの程度の伝達効率が期待出来るのか、当時の私はそれを測定する機器を持ち合わせていなかったので不明ながら、V.S.W.R.は測った事がある。
この手のアンテナは国内外せいを含めて様々な種類が市販されていたが、基本的には車室内側ので電流給電→電圧給電変換のような事を行い、容量結合で電圧給電アンテナに伝達しようというものである。

◆ SWR自体は車室内側ユニットに付けられているトリマを回せば1近くまで下がる。
中味の回路は単なる並列共振回路なので、SWRの下がる点にトリマを回すだけなのだ。
この状態でガラス外側のアンテナに手を触れると多少はSWRが変動するから、結合している事に違いはないだろう。
だがどの程度のロスで結合されているのかはよく分からない。

◆ 同じような仕組みのものは、マンションなどで同軸ケーブルを通せないアマチュア無線家のために、サッシなどを挟んで給電するものが売られていた事があった。
果たして今でもあるのかどうかは解らないが、自動車電話とはパワーが違うから(内部が並列共振回路だったとしたら)トリマなどの耐圧も必要だったに違いない。

◆ で、そのガラス貼り付け型アンテナが効果的だったか否かという問題だが、ハッキリ言って目に見える効果は感じなかった。
直接線でつないでもこの程度なのだから、車室内外にアンテナを付けて、それを通して中継するようなシロモノの効果は全く疑わしい。



違法アンテナ(4/29)

◆ 携帯電話用外部アンテナが売られている。
圏外対策などと称した八木アンテナなどがそれで、まあ売る方は自由なのだが使えば違法だ。
検索してみると色々なアンテナがある。
親切な販売店は「NTTドコモはこのアンテナを認証していません」程度の事は書かれている。
こちらで売っているのはパラボラ型だ。
宣伝記事も掲載されているし、実際同社の記者がTV番組中で使用もしていた。
そう言えば同社は携帯改造本(バラして色を塗っちゃうようなヤツ)も出していたが、当然ながらこれも違法改造に当たる。

◆ ドコモは違法リピータなどによる通話障害などに苦労しているという。
純正リピータの低価格化を行ったのも、違法リピータ対策が有っての事だ。
違法リピータは歪み特性などがキチンと設計されていないため、そこから輻射されるスプリアスによって他の移動機を妨害してしまう。
ドコモが困るau用リピータもある。
au用に使われる違法リピータの混変調歪み特性が悪いために、au帯域からはみ出したスプリアスがドコモの移動機を妨害するのだ。

◆ ITmediaにしても、携帯電話のシステムなりが解っていれば違法アンテナなどを売る気にはならないと思うのだが、でも実際は解っていても儲かれば売っちゃうかな。
何せこのパラボラが3万円近い価格で売れるのだからオイシイだろう。
同製品にはマニアも納得(同社曰く)の5D-2V+低損失コネクタ付き9.7m長というのも付属しているらしい。
900MHz対に於ける5D-2Vの損失は約3dBである。
パラボラアンテナのゲインがどのくらいか解らないが、完全なパラボラとして機能しているとしても8dBi程度が良い線だろう。
と、思いながらメーカのページを見ると14.65dBiという数値が記載されている。
小数点以下2桁表示とは素晴らしいではないか。
そもそも800MHz帯の割り当て帯域は上りと下りの差分も含めれば結構広帯域である。
その全体で14.65dBiで有るという事は信じられない。
もちろん同社サイトには14.65dBiが得られる周波数も何も書いてないので文句を言う筋合いでもないが。

◆ 同社には無指向性アンテナもあるようだ。
コリニアと思われるそれは、全長42cm程で何と7dB(dBiではない)のゲインがあるという。
全長98cm品になればゲインは9dBだ! 普通に考えると5/8λの2段コリニア(全長は1m近くなるはず)で5dBiが良い所だと思うのだが。
ちなみにdBiの"i"はアイソトロピックのiであり、完全無指向性の理想のアンテナのゲインを表している。
1/2λの水平ダイポールアンテナは、水平面が8の字指向性になるので2.14dBiとなる。
垂直ダイポールは水平面は無指向性だが、垂直面では8の字指向性になる。
つまり、"i"を付けると見かけ上の数字を大きくできるというわけで、カタログなどには多用されている。



時代かな?(4/28)

◆ 一向に売れない三菱乗用車。
不具合隠しは乗用車でもトラックでも行われていたとあって、顧客離れは止まらない。
一時代を築いたと言っていいパジェロも、国内生産を終了しようとしている。
悪名高きデリカ軍団も次期モデルは生産されないのだとか。
いすゞは乗用車部門からは完全に撤退しているのだろうか。
SUV系を作っていたと思ったのだが、同社ページからライトトラック(SUV)は消えていた。
ただし乗用車用エンジンは生産しているようで、ディーゼルエンジンメーカとして乗用車の部品となっていすゞ製エンジンは生き続けているという事だ。

◆ 三菱はどうするのだろうか。
乗用車部門からの完全撤退なのか。
一時期GDI技術を輸出するという話もあったのだが、何となく立ち消えた様だ。
BENZは次期エンジンでGDI技術を使った筒内直噴を出して来るという話もあるのだが、耐久性を重視する欧州メーカがGDIを(そのまま)使ってくるのかどうかは疑問でもある。
均質燃焼であれば直接噴射もアリだとは思うが、層状希薄燃焼はエミッションの点でも燃焼状態の安定性という点でも難しい。
結局トヨタも希薄燃焼から均質燃焼型気筒内直接噴射エンジンに切り替えているようだし、日産にしても思いはさほど違わないのだろう。

◆ 何度も経営危機と言われながらも存在し続けているマツダは、ある意味立派かも知れない。
いわゆる救世主と言われるようなモデルが開発され、それが牽引役となって息を吹き返す。
ホンダにしても不況にあえぐ中、乗用車用シャーシをそのまま使って低予算開発をしたオデッセィがヒットし、今やミニバン専門メーカ的な色合いにまでなっている。

◆ 三菱が新型ミニバンを出した時、「一度ミニバンを知ってしまったユーザは、3BOX乗用車では狭苦しくて我慢出来ないはず。これからもワンボックスは絶対売れる」と鼻息が荒かった。
他社が立体駐車場対策の全高を抑えた車を開発しているという流れは完全に無視。
大きく運転しにくい、洗車が面倒だという主婦層の意見も無視した結果がこれである。



自転車その後(4/27)

◆ 電動自転車、確かに楽だ。
ちょっとした坂道では自動的にアシストが開始され、そこの坂が平坦路に変わったかのような感覚で走っていける。
ただし、アシストなし自転車でやっと上れる程度の坂になると、電動自転車と言えども立ちこぎをしたくなる。
アシスト量は踏力と同等までらしいから、力を入れてペダルを踏みつければ(最大は250Wだが)それなりにアシスト量は増える。

◆ 電池はニッケル水素の24V/2.8Ahである。
モータが250Wだから、最大電流は10Aにも達するという事か。
電池寿命は毎日充電した場合でおよそ1年間らしい。
電動自転車の世界では松下がリチウムイオン電池を使用している。
大容量電池を積んだモデルでは、28V/6Ahで240Wのモータをドライブし、62Kmの航続距離を得るという。
いずれにしても充電回数500回程度が寿命というのは気に入らない。
10年間保たせろとは言わないが、電池が安いものではないだけに、寿命の点も考慮して貰いたいものだ。
価格から見ればニカド或いはニッケル水素電池の方リチウム電池よりが安いが、それでも2万円程度するのか。
リチウムイオン電池だと3万円以上するから、自転車ごと買い換えたって良いと思ってしまうのは携帯電話と同じだろうか。

◆ 坂道ばかりを選んだようなコースを走ると、およそ10Km程度で電池残量表示が1つ点灯に切り替わる。
この時に回生ブレーキで充電を試みるも、残量インジケータの指示値が上がる事はなかった。
きっと長〜い下り坂でもあれば充電出来るのだろうが、そんな都合の良い坂は無いのである。
使ってみてやはり面倒なのは充電だ。
使い切ってから充電しなければいけませんよと取説に書いてあるとおり、メモリ効果は無視出来ないという事なのだろうか。
使い切らないで充電する場合には、リフレッシュと呼ばれる強制放電を行う事になるのだが、これは意外に時間がかかる。
この点でも継ぎ足し充電が可能なリチウム電池が良いなぁと思う。価格は別として。



PHS(4/26)

◆ 旧アステル系のPHSサービスが続々停止に追い込まれている。
ドコモPHSにしてもDDIpにしても、加入者は減少傾向にある。
では一体何故PHSが衰退していったのだろうか。
そもそもPHSはディジタルコードレス電話として始まった訳だが、これを公衆接続しようと言う事で事業者が名乗りを上げた。
しかしながらセル半径が数百メートルと小さいために、単位面積あたりのCS設置個数は膨大なものとなった。
これにはISDNを引かなければいけないし、電柱使用料も払わなくてはいけないし、電気だって引かなくてはいけない。

◆ CSもPSも、それ自体は安価に出来たものの、純粋な機器コストとは別の部分で金がかかったと言えるだろう。
しかしそこまでしてもエリアカバー率はなかなか上がらず、PHS=圏外が多いという図式がユーザに浸透した。
今でこそDDIpならFOMAより使えるなどと言われてはいるが、それでも地方などに行ったら厳しいだろう。
それでも安価なデータ通信、定額制などを導入して通話から通信へとシフトしていったDDIpは正しかったと思う。

◆ 今となっては32Kbps或いは64Kbpsなんて遅すぎるとも言われるし、128Kbpsだって値段の割にはなんて陰口も叩かれる訳だが、ビットあたりの通信コストを見ればPHSは非常に安価なのである。
これがDDIpを支えていると言っても過言ではなく、携帯電話にPCを外部接続して定額或いは安価な通信が出来るようになるまではPHSの利便性は認められるだろう。
携帯電話事業者にとって見れば、PHSの高々数百万のユーザ数などどうでも良いのかも知れない。
ドコモPHSはFOMAにPHSユーザを取り込みたい(そしてPHS終了)感じなのだが、主に料金的な面でそれが出来ていない。
HSDPAなどで劇的に通信コストが下がる事はないわけだが、むしろ政治的な面で値下げが行われれば面白いのだが。



電動自転車(4/25)

◆ 三洋の電動自転車だが、変速機付きのものは安売りされていないようである。
大型量販店に行ってみると、変速機無しのベーシックモデルが何台か並べられ、4万円台のプライスタグがぶら下がっていた。
本当は変速機付きのモデルが欲しかったのだが、これだと価格は2万円も上がってしまう。
つまりベーシックモデルが特に安く出されているという事なのだ。

◆ 他メーカの電動自転車よりも安い価格のこのベーシックモデルを入手し、早速走ってみる。
アシストが開始されるとモータからのうなり音と振動が伝わってくる。
インバータエアコンの室外機のような音とでも言ったらいいだろうか、そんな感じ。
モータ出力は250Wと標準的だから、特別変わった事が起きる訳ではない。
後輪を人間が駆動し、前輪をハブに内蔵されたモータが駆動するからと言って、それも特別何かが起きる訳でもない。

◆ 回生ブレーキだが、後輪のメカニカルブレーキがかかると前輪のモータは発電機に変身する。
後輪のメカニカルブレーキを余り効かないようにし、回生ブレーキをせめて2段階位の強さで効くようにセッティングすれば回生効率は上がるのだろうが、メーカとしては安全性との兼ね合いもあって難しい所なのだろう。
なお回生ブレーキが効いたからと言って、特別フィーリングが悪化するなどという事はない。
"例の"音と振動を体感出来る程度である。
そして回生ブレーキの効きは"たいしたことはない"。

◆ 航続距離がどの程度か、それは走行パターンによる所が大きいと思う。
自宅から会社までは8Km程度の距離なのだが、いつかこの自転車で行ってみようか。
往路は下り坂メインなので楽だが、復路でバッテリ切れにでもなったら悲劇である。
心臓破りの権太坂(By 箱根駅伝)を登らなくてはならないのだから。



電動アシスト自転車(4/24)

◆ 電動モータアシスト機能付き自転車(長ったらしいから、単に電動自転車。ただし電動と言っても勝手に走るそれではない)コイツが登場してずいぶん時が経つ。
平坦地にお住まいの方には無用の長物かも知れないが、坂の多い横浜近郊では意外に普及率が高い。
だけれど、物置で眠っている確率も高い。
結局の所充電が面倒だというのが見放され理由のトップで、充電していない電動自転車は単に重いだけで乗る気がしなくなる。
バッテリを外して充電器に接続するとか、充電器の線を自転車に接続するなどの方法で充電するわけだが、これが非接触型で自転車を停めておくだけで充電出来たら便利だろうに。

◆ ウチには長らく電動自転車がなかったのだが意を決して?こんなモデルを買ってみた。
決め手は回生ブレーキである。
メーカによるとエネルギ回収率は30%程だというのだが、坂の多い横浜では多少なりとも効果が期待出来るのではないかと思った次第だ。
充電は電池を外して専用スタンドに立てるという、ちょっと面倒な方法だが結線が不要なだけマシか。
この自転車が意外に安価なのは、もしかすると回生充電期待で電池容量が少ないためなのでは無いかと思ってみたが、2.8Ahは他メーカの安価品とほぼ同一である。

◆ ハイエンド商品になると、リチウムイオン電池が付いて、多段変速機も付いて、おまけにちょっと軽くできていたりするのだが価格は安物の2倍に跳ね上がる。
と言っても電動自転車出始めの頃は、みんな10万円近くしていたものなのだけれどね。
モータ出力は250Wで、つまりは1/3馬力という所。
どうやら傾斜角2°の坂を登る時には1/2馬力程度が必要らしい。
傾斜角2°の坂ってどの位の坂なのだろうか。
インプレッションは追ってここに書こう。



一体型(4/23)

◆ いわゆるコンパクトデジカメではなく、レンズが自己を主張しているような格好で、でもレンズ交換式ではないというデジカメの需要が高まっているようだ。
一つの理由として、小型レンズのコンパクトデジカメと一線を画するズーム比や明るい大口径レンズが実装されている事。
松下の12倍ズーム機など、全体のバランスが良い事から雑誌記者などが使う場合が多いという。
確かにかさばるのは事実なのだが、12倍のズームが有れば(特別な写真を撮ろうと思わなければ)殆どのシーンで事足りてしまう。

◆ キヤノンからもレンズ一体式のNewモデルが発表された。
これは28mm〜200mm(35mmフィルム換算)のF2.4〜F3.5のレンズを装備した800万画素のモデルだ。
撮像素子は2/3インチと小型ながら、そこそこ立派な写真が撮れるという評判である。
こうなるとレンズ交換式一眼レフの立場ってものが… とはいえ、ディジタル一眼レフカメラの発売台数は、前年比で6倍近くにも達するという好調ぶり。
いや、単に今まで売れていなかっただけなのか。
レンズ一体型のPowerShotProは光学ファインダではなく、一見光学ファインダに見えるペンタプリズムチックな外観の奥には小型のLCDが付いている。
従ってそこに見える画像はレンズを通してCCDが撮影したそのままのもの。
難点は解像度が絶対的に不足していて、LCDのドットが見えてしまう事と、リアルタイムな反応が望めない事だ。

◆ エントリモデルの方も、ニコンはD70でEOSKiss DIGITALに対抗。
儲けは少ないが台数は捌けるという、この価格レンジ商品に各社注目している。
但しこれらのディジタル一眼レフ(或いはハイエンドデジカメ)をはじめから求める人はそう多くはなく、コンパクトデジカメの他にもう一台持ちたいという欲求をかなえる為の、二台目のデジカメとしての役割なのだとか。
価格が高い事もあって売れ筋はパッとしなかった一眼レフタイプのデジカメだが、そろそろ市場が動いてきたという事かも知れない。
もしかして銀塩一眼レフより市場が大きかったりして。



制御に使う(4/22)

◆ FOMAを使った家電製品の双方向リモコンのモニタ募集は終わったのだろうか。
携帯電話での家電製品制御は面白いとは思うのだが、FOMAである必要も無かろうに。
実際にそれら機器が作動したかどうかをTV電話で見るというのがドコモのスタイルのようだが、何となく無理矢理っぽい気がする。
それにFOMAを2台分契約しなければいけないから基本料金だってバカに出来ない。
だったら、常時接続が一般的となったインターネット経由の方がスマートではないか。
どうしても買いたい電話が相手でなければならないような用途、相手が移動体の場合にはプリペイド携帯がお勧めだ。
着信のみであれば、1万円のプリペイドカードで1年間ほど使用出来る。
これだと月額換算833円だから、普通に携帯を契約するよりお得だと思うが如何だろうか。

◆ 家庭内の監視システムの用途として現実的なのはペットの管理かも知れない。
既にペット用品として携帯電話を使って餌やりなどが出来るものは売られていると思う。
私自身としては旅行などの際に水槽の様子やそのデータ、ネコの世話などが遠隔で出来ればいいと思っている。
と言っても数日以上留守にする場合は(ネコの世話は)餌だけでは駄目で、トイレの掃除もしなくてはいけないから無人のままだとネコは可哀想である。
水槽にしても、通常は全部タイマその他で自動化されているからいじる必要はない。
例えば遠隔から水温その他のモニタが出来たとして、では水温が異常上昇していた時に何が出来るのかと言えば何も出来ない。

◆ 水温が異常上昇するという事はクーラが壊れているとか、ヒータが通電しっぱなしになったとか、何らかのトラブルが起きている訳だ。
それらのチェックや通電や設定まで出来ればいいが、トラブルを予想したシステム構成など冗長で大変である。
例えそこまで行ったとしても、物理的に配管が外れて水が漏れた場合などは手の打ちようがない。
まあ、携帯で画像でも見られれば水槽が崩壊していく様子をリアルタイムで見られるだろうが。

◆ 電話を使って家電製品の制御を行うというシステムは以前からあったが、大ヒットしたかと言えばそうでもない。
自動で風呂を沸かすと言ったって、帰宅してから給湯開始したって30分もあれば湯は溜まる。
冷暖房を起動して快適な空間をと言っても、これはエコじゃない気がする。
インターネット家電などとも言われ、規格制定などが行われているが、これらは流行るのだろうか。
セットし忘れたビデオを携帯から操作するなんてのは有効なのかも知れないが…



クラウン(4/21)

◆ 新型クラウンが売れているそうだ。
従来型クラウンは年々購買年齢層が上がり、今や主たる購買層は60歳代なのだとか。
"いつかはクラウン"のキャッチコピーが脳裏に焼き付いて離れない年代の人々こそがマーケットを支えていたと言っても良いのだろう。
しかしそれでは困ってしまう。
60歳代の人はやがて70歳になり、80歳になって、車に乗らなくなる。
今の40代の人はクラウンに思い入れはないから、その人々が60歳になったとしてもクラウンは選ばないだろう。

◆ これはトヨタ全体に言える事であり、トヨタ自身もこれに危機感を覚えている。
だからといって若作りなクラウンにすれば現在のユーザは去って行く訳で、実際モデルチェンジに失敗して急遽外観を変えたなどと言う事だって過去にはあった。
新しいものを作るには、作る側も新しくなければいけない。
クラウン開発チームの人員だって、年々歳を重ねる訳だから、どうしたって老人仕様が出来上がってきてしまう。

◆ そこで今回のクラウン開発チームには、長らくカローラを作ってきたトップが選ばれたのだそうだ。
カローラの視点で見たクラウンとでも言えばいいのだろうか、それによって若返りが果たせたのだからとりあえずは成功である。
フワフワの足回りは少しだけだがシッカリ感を増し、普通の人が普通に乗れる車になったと言えるかな。
私ぐらいの世代からすると、クラウンやセドグロってのはタクシーか公用車というイメージでしかない。
パーソナルな色が薄いのだ。

◆ 静かで安楽な車なのかも知れないが、クラウンのトップバージョンを買う金があったら、別の選択肢だってあるのではないかと私は思ってしまう。
質はあるけれど味がないとでも言おうか。
最もこれはトヨタ、いや、日本車全般に言える事だとは思うのだけれど。



取材(4/20)

◆ TVのニュース番組で、或いはワイドショーで、はたまた報道特番で使われるインタビュー場面。
その多くは綿密に計算されたものなのだ。
もう何年か前になるから時効といえるだろうが、某自動車雑誌編集部にTV局が取材にやってきた。
某雑誌が若者の暴走行為を煽っているという内容の放送なのだが、雑誌編集部に対する取材はそんな風はみじんも見せない。
取材側はメモを見ながら質問をし、雑誌社はそれに答える。
何となく質問がちぐはぐだなとは思ったようだが、後で編集するのだろうと考えたそうだ。

◆ 雑誌社はTV番組を見て驚いた!雑誌社が言おうとしている事とは正反対の内容になっているばかりか、編集者の言った言葉がそのままTV番組の内容に沿うように、巧みに編集されてつなぎ合わされていたそうだ。
雑誌社はTV局に抗議したようだが、当然の事ながらそれは受け入れられなかった。

◆ 街頭インタビューとかファッションチェックとか、深夜の繁華街の家出少女などを扱った番組もあるが、出演している(インタビューを受けている一見素人さん)人はどこかの事務所に所蔵している無名のタレントだったりする。
見ている側からすれば、いかにも待ちを行く人に声をかけてと言う風に見えるのだが、実際にはリハーサルも含めて何度も撮り直している。
NHKだってどこだってヤラセをする訳だから、この手の番組の多くは作られたものなのだ。
TV側としては視聴率命な訳だから、余り地味なインタビューでは冴えない。
日テレも派手な映像を得るために、いかにも大変な事が起きたかのような報道をし、それがバレてアナウンサが謝っていたっけ。

◆ 日本の事を知るには海外のニュースを観るのが一番であるなどと言われるが、まさしくそうなのかも知れない。
TVを見ている側としては、どこまでが真実でどこからがヤラセなのかなど、全く分からないのだから。



Blu-ray(4/19)

◆ SONYが独走の感もあるBlu-rayDiscレコーダだが、次世代書き換え型映像記録装置の本命になるのだろうか。
ここの所値下がりしてきたHDD内蔵型のDVDレコーダは、そこそこの売れ行きだという。
所がこの記録方式の多さが複雑怪奇で、記録方式が異なればメディアも異なり、互換性も異なり、メディアの価格まで違ってきて、記録時間も拘束書き込みに関する仕様も違ってくる。
もちろん家庭内だけで使用するならば互換性など気にする必要はないわけだが、作った(或いは録画した)ディスクを他人に観て貰おうと考えたような場合には困る。

◆ 大容量光ディスクとしてのBlu-rayは国内外の大手電機メーカ9社が共通規格を策定したわけだが、DVD大手の東芝の姿はそこにはない。
こういう話になると真っ先に浮かぶのは松下対ソニーの図だ。
古くはVHSとβに始まり、3インチ対3.5インチフロッピィが続き、オーディオの世界でもビデオの世界でも独自開発を繰り返す余り何もスタンダードにならず、そのとばっちりを受けるのは消費者だけという時代が続いた。
果たしてBlu-rayでみんなは仲良く手をつなげるのだろうか。
SONY以外の各社はSONYに対して「権利の使用に関して法外なカネを取るなよ」とだけ釘を刺しておいて、あとはSONYの好きにやらせるのが一番良いのではないかと思うのだが、各企業のプライドがそれを許さないか。

◆ SONYは開発力も技術力もあるとは思うのだが、他人(他社)の言う事は聞かない。
俗に言う協調性がないってヤツなのだが、だからこそ魅力的商品が生まれてくる事も事実なのである。
ただし商品が魅力的だったとしてもマーケティングが下手だったら売れない。
日本一が質は悪いが日本一売れる松下のビデオ、そんな事を言われたのは網ずいぶん前、犬が松下の傘で雨宿りする前の話だったと思うが、マーケットなんて良いものが売れるわけではなく売れたものが良いものとして認識されるという事を理解しても損はないと思う。

◆ そのSONYのBlu-rayレコーダだが、2年ほど先には10万円を切る価格にまで下がってくるのではないかと見られている。
2層メディア価格も、歩留まりの向上で下げられると言うから、地上波ディジタル放送が当たり前になった頃には現在のVHSビデオデッキに代わって、各家庭に共通仕様のBlu-ray録画装置が鎮座する日が来ているのではないだろうか。



AIBO(4/18)

◆ SONYの犬型ロボット?のAIBO、店頭販売は先月末で打ち切られ、今後はネット販売のみで行くという。
この18.5万円もするオモチャは累計13万台も売ったというのだから、ある意味凄いと言える。
多少"気の利いた"オモチャにしては異例に高価な設定にもかかわらずこれだけの販売台数をこなしたのは、初代AIBOが世に与えたインパクトの影響だったのかも知れない。

◆ 新技術も移り変わりの激しい世の中にあっては、1年もすると"新"が取れてしまう。
AIBO型というか、その簡略型の本当のオモチャチックなものが1万円そこそこで街に出回ると、プラスアルファを考えたとしてもやっぱりホンモノ(AIBO)は高いよな、などと考えてしまうものなのかも知れない。
オモチャにカネはかけないが、趣味にだったらカネは使う。
マニアックな趣味の対象としてのAIBOは高価でも売れるだろうが客層は限られる。
趣味の対象からオモチャの世界に足を踏み込もうとすれば価格が壁になる。

◆ 初代AIBOのインパクトはQRIOに受け継がれているのかも知れず、もしかしたら相当な高額だったとしてもQRIOを今すぐ手元に置きたいと考える人だって居るはずだ。
こちらは50万円程度で販売されるらしいが如何だろうか。
もっと人間に近い格好の方がお好きかな? 動物型と人間型の違いは、ユーザがそれに要求するアクションの違いでもある。
手を叩けば寄ってくる、ボールを投げれば拾って来るという動作で満足感が味わえる動物型ロボットと違い、人型ロボットとなると人と同じような動作を求めてしまいそうだ。

◆ 犬型にしてもネコ型にしても人型にしたも、動作を行うためのロジックが外観に依存するわけではないから、開発者は外観に負けない知識をロボットに身につけさせようと苦労しているのか。
人型ロボットで二足歩行が出来たとしても、そのコントロールをラジコンのコントローラのようなもので行うとしたら興ざめだ。
まあ鉄人28号(古っ)程度に、レバーをガチャガチャ動かすだけで目的の動作をこなしてくれるなら話は別なのだが。



こだわりの年代(4/17)

◆ デジカメにしても携帯電話内蔵カメラにしても、画素数競争は留まる所を知らない。
デジカメに関しては成熟の感もあるわけだが、いわゆるコンパクトデジカメの世界では画素数命という感じもする。
携帯電話の方も同様で、あの小さな撮像素子とレンズで200万画素+オートフォーカスというものも珍しくはない。
おそらくそう遠くない将来には、光学ズーム付きの携帯電話内蔵デジカメだって登場してくるはずだ。
こうした画素数競争の中にあって、画素数だけではなく実解像度を上げなければ意味がない事は言うまでもない。
で、デジカメの世界では一応基準が設けられている。

◆ 携帯電話内蔵カメラの場合には、単に画素数競争に過ぎないから、必ずしも画素数の多いモデルが高性能化と言えばそうでもない。
その良い例がハニカム構造CCDである。
三菱やNEC移動機に搭載されるこのCCDは独特のノイズが目立つ。
SH900iのカメラも200万画素だが、撮像素子が小さいためか、これも見てハッキリ分かるレベルでノイズが乗っている。

◆ だが10代或いは20歳代の人たちは、画素数の数字のみに拘る傾向があるのだという。
「俺の携帯は○○画素だぜ!」みたいな感じなのだろうか。
30代になると画素数にこだわりはあるものの、その品質にもウルサイという。
様々なディジタル機器やデジカメなどを触ってきた年齢層だけに、数字だけでは誤魔化されないぞみたいな所があるようだ。
40代以上になるとカメラそのものに対する必要性を余り重視しない。
これがディジタル世代からかけ離れているのかと言えばそうでもなく、携帯電話でゲームをするオジサンも多いと言うからよく分からない。

◆ 私としてはどうかな。
100万画素位有っても良いとは思うが、やはりキチッと写って欲しいとは思う。
きっちり撮れれば30万画素だってかまわない。
むしろカメラ起動や保存時間や操作性そのものの方が気になる所だ。
携帯のカメラなんて撮りたい時にさっと撮れなければ意味がないと思うから。
その点では動作速度の遅いAFだって不要に思えてしまう。



鮭とば(4/16)

◆ 鮭とばという食い物がある。
鮭の干物というか薫製というか、そんなもので、おそらく酒好きの人はこれを肴に一杯やると旨いのではないだろうか。
私は酒は飲まない(飲めない)のだが、この手の食べ物は好きだ。
そこでこの鮭とばを買ってきた。
で、いざ食おうとしたらなにやら異変が… 未開封で酸素吸収剤も入っているパッケージの中の鮭とばに緑色の部分があるではないか。
よく見るとカビである。

◆ コイツは冷蔵保存する必要が無く、賞味期限と製造年月日の差が3ヶ月もあるシロモノだ。
私が買ったのは製造日から1ヶ月以内のものだったのだが、それにカビが生えているのである。
これに気が付いたのが金曜日、土日は製造元が休みだろうと思ってそのまま放置し、月曜に再度観察するとカビは大きく生長している。
もう袋の中にカビが舞っているという感じ。
早速製造元に電話をすると、まるでこちらが悪いかのような対応だ。
電話に出た男性はぶっきらぼうで、「そちらの名前と住所をいってください」というのが唯一の会話らしい会話だった。

◆ 電話の後、カビ付き商品を着払い伝票で製造元に送ると、翌々日には代品が配達されてきた。
『このたびは弊社製品で大変なご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございません。品質管理および衛生管理には十分な注意を払っておりますが、今回の商品に関しましてはパッケージに極小さな穴が空いており…』程度の紙が入っているかと思ったら何もなかった。
代品の鮭とば一袋と、同社の製品らしき"わかめ"が一袋、梱包もなしで入れられていただけだった。

◆ 製造元の社名を書きたいのは山々なのだが、ここは代品を受け取ったという事でグッと我慢することにしよう。
ちなみに製造元のある地域は神奈川県だ。
不良品を出さないための品質管理にかけるコストより、不良品を無償交換するコストの方が安い。
そんな話しは良く聞く。
不良率がきわめて少ない場合には(それでも抜き取り検査はすると思うのだが)、不良率を減らすより不良品を交換した方がトータルコストが安いという事なのだ。
だが食品に関しても同じで良いのだろうか。
もしかしたらその社の製品の事故率は1ppm程度なのかも知れないが、あの電話対応を聞く限りに於いてはどうも信用が出来ない。



浄水器(4/15)

◆ 海水水槽用にRO/DI浄水器を使っていて、それのメンブレンなどの価格を調べるために検索エンジンで浄水器をキーに検索していた。
一般用(つまり、家庭などで使う)浄水器としてRO型が売られている事は知っていたし、その価格がとんでもない事も知っていたが、今でもそんな商売が成り立っているのだなぁと改めて思った。
この手の浄水器の多くは輸入品なのだが、熱帯魚用品としてこれを買うと5万円位。
米国で買うと$200程度、所が家庭用浄水器と名前が付くと15万円にもなってしまう。
まあRO水ならさほど純度が高くはない(リン酸や珪酸は意外に漏れてくる)から体に危険と言うほどでもないのだろうが、いわゆる超純水を飲んだら粘膜がただれるのではないだろうか。

◆ ウチは人間用としてビルトインタイプの浄水器を使っているが、そろそろカートリッジ交換の時期だろうか。
そう思って残留塩素試薬で測ってみたらまだ大丈夫だった。
ちなみに残留塩素試薬は千円程度で購入出来る(かなりの回数使用出来る)から、熱帯魚店などで買っておくのも良いかも知れない。

◆ 一時期はやったアルカリイオン精水器なんてのも未だに人気なのだろうか。
化粧水に使えるとか何とかが売り文句で、家電大手も参入している。
安全と言われる日本の水道水だが、実際には様々な物質が溶けていて(地域にもよるのだろうが)美味しい水とは言えない。
そもそも日本には美味しい水など無いのだという人も居て、いわゆるペットボトル入りの水の元水確保も年々難しくなってきているらしい。



豚丼(4/14)

◆ 牛丼が消滅してから吉野家に行っていなかった私だが、こちらのWebmasterから豚丼に関しての考察を聞く機会があった。
彼曰く、あの極薄の肉はどうやって切るのだろうか?そして、味は甘すぎるのではないか?と。
よし、今度食ってみようと思いながらも時は過ぎ、先日やっと豚丼を食してみた。

◆ なるほど肉は薄い。
ナノテクノロジーを駆使して、と言うわけでも無かろうが、本当に薄い。
薄く切る時には冷凍にして、肉が固まっている時にスライスすると言うが、その場合は"切りかす"は出ないのだろうか。
つまり、切りかすというか切りシロが出るとしたら、その量がばかに出来ないのではないかと思う位の薄さなのである。

◆ ご飯の割に肉が少ない。
並盛りでもご飯の量はそこそこなのだが、肉の分量が絶対的に不足している。
ゴボウやタマネギも申し訳程度に入ってはいるが、それらも何となく寂しい。
そう、豚丼は寂しいどんぶりなのだ。
味の方はどうか。
う〜ん、これは好みにもよるだろうから難しい所だが、確かに甘めではある。
甘いのだけれど余り味がしないというか、なんか微妙だ。

◆ もしかしたら、吉野家の豚丼を食べるのが豚丼という種類の食い物を口にする初めてであったらならば、もっと辛口の評価になっただろう。
ところが、私はここの豚丼を食った事があるのだ。
こちらはご飯は少なめ、肉の量は吉野家と余り変わらないと思うがツユに味がない。
とにかく味がない。
同点のうどん(冷凍うどんを店員のオバサンが湯で温めて出してくれるタイプの店)はツユが塩辛くて味は濃いめなのに、豚丼は味がない。
きっと薄味好みの人でも味がないと思うのではないかと感じるほど味がない。
だから、それに比較したら吉野家は立派なものである。

◆ 吉野家の豚丼は"つゆだく"も可能なのだろうか。
味のない肉でご飯を腹に押し込むにはツユの力を借りなければならないのである。
豚丼+牛丼のつゆだくみたいなのが出来たらいいのに。
いや、だったら潔く"つゆどん"でも"タマネギ丼"でも良いかな。



内税表示(4/13)

◆ 今月一日から内税表示が義務づけられた。
いわゆる大手と呼ばれる所の殆どは内税表示に切り替わっているが、中小の小売店や通販業者は外税表示のままという所もある。
内税表示は消費税値上げのステップなのだ。
内税表示によって見えにくくなった税額は国民の関心をそらすに充分な力を持っている。
例えばガソリンだが、1リットル100円と言ったってその中で税金は54円以上を占めている。
街道沿いのスタンドが"レギュラー40円"と表示されていたら、激安だと思ってしまうだろう。
でも本体価格はこんなものなのだ。

◆ 1989年に始まった消費税システムで税収は伸びたはずなのだが、その金はどこに行ったかな。
マスコミなどは消費税に関して、低所得者層ほど重税感が増すと言っている。
でも考えてみれば、低所得者は低所得なのだから消費する量にも限りがあり、高額所得者より支払い税額は少ないはず。
確かにこれまで非課税だったものが課税されるのだから、その意味では増税には違いないが。

◆ やがて消費税率は10%になるだろう。
景気が良ければそれでも良いだろうが、そうでない場合は消費そのものが減るはずだ。
消費が減ると税収が減り、税収が減れば政府は税率を上げようとする。

◆ 年金だったか保険だったかなんだか忘れたけれど、このシステムを作った時の記録には「膨大な収入をどう処理するかが問題」と、集めた金をいかに使うかが議論されていたそうだ。
結果として保養施設だかなんだか分からないけれど、そんなものを歴代大臣の地元に作り始め、結果として巨額損失を出したという、いや、損失が出る事など最初から分かっていたのだろうから計画通りに金を使い切ったと言うべきなのだろうか。
そう言えば株式投資か何かもやっていたな。
担当官は"通信教育"で株式について学んだと、これもレポートに明記されている。



独自仕様(4/12)

◆ 携帯事業者が狙っているもの、それは中国市場である。
何せ人口が多いから、今後携帯普及率が上がってくればマーケットの大きさは日本どころではない。
ドコモも中国市場を意識してか、色々な発言が耳に入ってくる。
その中で面白かったのは「中国独自の仕様は好ましいとは言えない。共通仕様であってこそ将来がある」と言う発言。
あらら、ドコモって独自仕様大好き企業じゃなかったっけ。
それともドコモ仕様のみが世界に通じ、全ての携帯電話事業者はドコモを見習えという事なのだろうか。
それとも方向転換して、世界に合わせる決断でもしたのかな。

◆ 日本国内での需要が、そのまま世界で通じるとは限らない。
だが各国でiモードサービスを始めるなど、独自仕様の普及に熱心なドコモ。
それが中国独自仕様を牽制するのは、やはり国内需要の低迷が焦りを産んでいるのだろうか。
このところ景気の良いauはシェア30%を目指すと言うし、配当だってフンパツしちゃって株主も大喜び(たぶん)と鼻息は荒い。
だからこそ自身で「以前のauはカスだった」(言葉は違うが意味はそんなもの)と、余裕の発言が出来るのだろう。

◆ 何しろ純増数が確保出来れば、どんなに収益性が疑問でも銀行は金を出してくれるという。
ユーザ数こそが命というか、投資家にとって重要なのは数だけなのかも知れない。
auも赤字事業を切り捨てられれば楽になるだろうに、いや、それはドコモも同じか。
毎月純減で新規音声端末も発売されないPHSは一体どうするのだろうか。
DDIpの方は国外に活を路見いだそうとしている。
謳い文句はズバリ料金だ。
台湾は携帯電話普及率が100%(!)だそうだが、2台目として通話料の安価なPHSを持つ人も多い。
着信はGSMで、発信はPHSでという具合か。

◆ 3Gシフトが進むと、2Gオンリーのツーカーは生き残れるのだろうか。
いや、3Gシフトが進まなくても加入者は毎月純減で厳しい状態。
シンプル携帯は市場に受け入れられなかったという事になる。



違法です(4/11)

◆ 白ナンバーは違法です。トラック業界は白ナンバートラック追放のステッカーを作ったりしている。
確かに白ナンバー(自家用車)で商業業輸送を行ってはいけない事になっているが、ではトラックの全てが緑色のナンバーを付けているのかと言えば、そんな事はない。
アレは違法なのだろうか?違法であるとも言えるし違法で無いとも言える、いや、違法でない風を装う事も出来るという感じだろうか。
法に抵触しないように荷物を運ぶには、他人の荷物をカネを貰って運ぶのではなく、その荷物全部を一旦買い取って自分のモノにしてから荷送り先でその荷物を売却すれば良いのだ。
これで合法的な輸送が出来るという話になる。

◆ 買い取ると言っても、伝票上そうなっているだけで実際に多額の金が動くわけではない。
ダンプカーなどは殆ど白ナンバーだと思うのだけれど、彼らがそこまで手を回して法を回避しているのか否かは定かではない。
そうそう、最近余り見かけなくなった大型車運転席上の速度表示灯。
アレって1999年に廃止されたのだそうだ。
その代わりと言ってはナンだが、平成15年からは速度リミッタの装着が義務づけられた。
リミッタは90Km/hに速度を制限するモノであるが、実際にこれが取り付けられていて、かつ自主的に取り外されていないトラックはどの程度の台数割合なのだろうか。

◆ 白ナンバートラックなど、価格と速度の競争が激化している中を生き抜くドライバーにとって、速度は命だそうなのだ。
先日書いた鮮魚輸送の話でもないが、到着時刻が遅れれば様々な損失が出る。
かと言って出発時刻を早めるのは荷主に好まれない。
遅く出発して早く到着するには速度を出す以外に方法はなく、よってスピードリミッタは邪魔なモノとされる。

◆ トラックついでにもう一つ。
今や滅多に見かけなくなった、加速中はパタパタと音がして、減速中はピューピュー音がするマフラー。
パルス音はドライバーに心地よいのだろうか。
と言うのも、大型スクータにもパタパタ言うマフラー(?)を付けている人が凄く多いという現実。
装着率は5割を超えるのではないかと思えるほど、みんなパタパタ言わせて走っている。
乗っている人が全部トラックドライバーで、トラック音を単車に求めた… とは考えられないから、やはりパタパタは気持ちの良い音なのかな。



ディジタル(4/10)

◆ ディジタルモノ普及の過渡期には、様々な"それ用"のモノが登場する。
例えばCDが普及し始めた頃には、ディジタル対応スピーカとか、ディジタル対応ヘッドフォンとか、或いはディジタル対応ピンコードとかが幅をきかせた。
ADSLが普及し始めると、何の変哲もない電話用モジュラケーブルに"ADSL対応"などと大書きされたりして笑える。
今はカメラのディジタル化に合わせた製品がそれだろうか。
と言っても眉唾物は余り多い感じはしなくて、デジカメ専用電池にしてもちゃんと理屈があるわけだ。

◆ 最近出てきたモノとしてはディジタル一眼レフ対応のレンズだろうか。
35mmフィルムサイズより小さな撮像素子を使う場合の多い普及型ディジタル一眼レフを対象に、広角側に寄せたズームである。
このレンズで広角側は35mmフィルム換算で30mm前後の焦点距離になり望遠側は200mm前後と、一本あれば殆どのシーンで間に合ってしまうと言う仕様だ。
実はこのシリーズ、他のレンズもディジタル対応となっている。
能書き的には「ディジタルカメラの特性に合わせた」云々となっているのだが、デジカメ全部が同じ撮像素子の大きさでもないと思うんだけどね。

◆ こちらは「ディジタルでも銀塩でも変わらぬ画質」を謳っている。
まあ、本来はこうであるべきだとも思うのだが、小さな撮像素子であることを前提とした設計の方が楽になるのだろうか。
銀塩一眼レフの売れ行き低下でレンズメーカも困っていた所に出てきた普及価格帯の一眼レフデジカメ。
今後しばらくはディジタル対応という言葉がレンズメーカのカタログを飾りそうである。



昨日の続き(4/9)

◆ 家庭用燃料電池の普及を、電力各社はただ見守っているだけではないようだ。
安価な深夜電力を利用して水を電気分解して水素を作り、その水素で日中の電力をまかなおうというシステムも試作されている。
家庭用というのはまだまだ大型で大げさなこのシステム、でも電力各社にとっては余り気味の夜間電力が効率的に利用出来るという事で大きな期待を持っている。

◆ 電力貯蔵に関しては、水(の、高低差)を使うものとかフライホイールに蓄えるとか色々あるわけだが、いずれも家庭用としては使えない。
もしも効率的に水素が出来るのであれば、将来的に普及するであろう燃料電池自動車にも使えそうだ。
もっとも給油ならぬ給ガスの為の設備は大変そうだが。
果たして深夜電力で作った水素、都市ガスを改質して作った水素、ガススタンドで売られている水素のどれが最も安いのか。
ガススタンドで売られるであろう水素にはガソリン税ならぬ水素税がかけられるのだろうか。

◆ 家庭用燃料電池に関しては今年度中に市販が開始され、2010年度には本格普及が見込まれるという。
光熱費節約に関しても、本体価格が5年以内に回収出来なければ普及は望めないと言われているとおり、各社共に低価格化と高効率化を追求している。
現時点でガソリンエンジン式発電装置に比較すると、立ち上がり時間という点でのみ劣っているように思う。
改質機や燃料電池本体が高温で動作するため、その温度にあげるまでには1時間程度を要するという事だ。

◆ 家庭用燃料電池は電機各社やガス会社の他に、トヨタも参入してくる様子だ。
自動車用燃料電池のコストダウンのため、まずは家庭用燃料電池を普及させ、その量産効果を横取りする形で自動車用のコスト削減を狙おうという事らしい。



使う?使わない?(4/8)

◆ 電力各社はオール電化住宅の普及に力を入れている。
高出力の電磁調理器、深夜電力を利用した給湯設備、ヒートポンプ式冷暖房装置などで武装したオール電化住宅やマンション(高層マンションでは実質的に電気以外が使いにくい(使えない)事情もある)を推進している。
電力業界ではオール電化の推し進めるのだが、一方では節電も呼びかけている。
累進課金の電力料金だから、オール電化は電力会社にとって"稼げる"システムなのかも知れない。
節電を呼びかけるのは単なるポーズで、実は沢山使って欲しいというのが、営利企業の偽らざる所だろうか。

◆ 横浜市は不況と節水努力によって水道使用量が低下し、収益が悪化したらか値上げしますよと言ってきた時期があった。(だいぶ前)供給能力以上の需要があるのは困るのだろうが、効率から考えると供給能力のリミットまで使って貰った方が良いはず。
節水しすぎると水道料金は値上げされる運命にある訳だ。

◆ 話を戻すが、オール電化などで年々低下しているガス需要。
電気だったらコンセントにプラグを差せばいつでも使えるしクリーンだ。
一方のガス暖房などは邪魔なホースやガスコンセントの問題、室内排気型の場合には換気という面倒さもある。
おそらく現在一般家庭で利用しているガスの殆どは給湯用ではないのだろうか。
ウチは床暖房がガスだから、冬場の暖房はガスという事になるが、関東より寒さが厳しい地域ではガスより安価な灯油などでの暖房が一般的なのだろう。

◆ ガス会社はGHPなどで需要回復を狙い、或いは家庭用ガスコージェネレーションで光熱費削減を合い言葉にしている。
家庭用ガスコージェネレーションは(現時点では)ガスエンジン+発電機という大げさな構成ではあるが、これが意外に売れているのだとか。
構成は160cc程度のガスエンジンと発電機、インバータを組み合わせたもので出力は1KW、(発電効率20%)発熱量(給湯利用熱量,効率65%)は3KW程度だ。
これで年間光熱費は2〜5万円の節約になると言う。
もっとも試算は電気利用に関する料金のみで比較してはおらず、給湯利用時を(電気で湯を沸かす場合と)比較している。
ちなみにこのエンジンタイプの機器の価格は約75万円。

◆ ガスの場合には電気と違って基本契約量を大きくすると、単位量あたりの使用料金が下がってくる。
(基本料金は上がる)と言っても毎年フルに節約出来ても5万円、本体価格の元を取るには15年を要する計算。
エンジン式の発電効率(20%)に比較すると、燃料電池の効率(35%)は魅力的だ。
ちなみに騒音レベルは双方共に44dB程度と変わらない。
本体価格は50万円程度が目標であると言うが、実際にはどうなのだろうか。
来年1月にも東京ガスは家庭用燃料電池を発売開始すると言うから、興味ある向きは貯金に励むべし。



使い込み(4/7)

◆ 年金で保養施設を作って大赤字。
そんな話しにはもう驚かないが、社会保険の方も負けずにどんどん使い込んでいる。
例えば全国に続々建設されている寮なのだが、この財源は我々の掛け金そのものである。
寮費で建設費用が回収出来ればいいが、民間のアパートが5〜6万円程度の家賃の地区でも、社会保険庁は1万円程度でその部屋を貸しているという。
何と独身者向けには3千円以下という所もあるから驚く。
何故掛け金を使い込むのかというと、税収が減って苦しいからなのだとか。
そこで6年間(確か)に限って使い込みを許すという法案が可決されて、そのリミットが今年だか来年だかだったかな。
で、駆け込み建築を始めたのは良いが完成に至らない。
そこで使い込み法を1年延長するという案が国会に提出されている。

◆ 使い込みは量の建設費や運用費ばかりではない。
社会保険庁職員の海外旅行じゃなくて、名目上は海外出張費とか、とにかく訳の分からない所に億単位の金がササッと流れていく訳だ。
奴らにしてみれば所詮他人の金である。
他人の金なのだから使わなければ損でしょうと言う事で、どんどん使う。
財源が不足すれば還元率を低下させるか、或いは徴収率を上げれば済む事。

◆ そう言えば警察の使い込みも問題になっていたっけ。
こちらはもっと手が込んでいて、架空の領収証などを作って裏金をプールする方式だ。
その金は宴会費や遊興費に充てられる。
所長が転勤の際には、余った金全部を持っていくそうだ。
余った金が多ければ、それで住宅まで買えるというのだから素晴らしいではないか。
こういった事が起きないようにと、内部に調査セクションを設けたような話しもあったが、ドロボーにドロボーの見張りをさせたってダメって事は他の省庁の使い込み事件と同じ事。

◆ 話しを社会保険庁に戻すが、奴らの言う事には「業務を円滑に進めるには安価な寮が必須」らしい。
と言う事は、民間企業の常識的家賃の寮では業務が円滑に進まないという事か。
ちなみに世間相場より遙かに安い寮費しか徴収しないという事は、実質的な贈与に当たると思うのだが、公務員は別格なのかな。
消防庁のお偉いさん方の住むデラックスなマンションも家賃は微々たるものだと言うし、こうした使い込みや無駄遣いや贈与や裏金を合わせたら年間何百億円になるのだろう。



赤外線(4/6)

◆ 赤外線機能を全機種に搭載、TVのリモコンにもなりますと宣伝していたドコモなのだが、巷でこの機能はどれほど使われているのだろうか。
携帯電話を財布代わりに使う、などと言われた時期もあったし、携帯電話そのものがチケット代わりになるとか、コインロッカーのカギになるとかのサービスもある。
確かに一見便利そうではあるけれど、一々携帯を取りだして操作して云々というのは面倒なのでは無かろうか。

◆ 次なるドコモの戦略はRFIDなのだが、これとて赤外線とどれほどの違いがあるのか。
確かにターゲットに向けて通信を行わなければいけない赤外線に比較すれば使う側の自由度は大きいと言えるのだけれど… ドコモはこのRF IDが「携帯の世界を変える」と信じて疑わない。
現時点でも赤外線通信による決済システムであるauのKei-CreditやドコモのVISAッピなどが実験された訳だが、その後目立った動きは無いように感じる。
夏野氏はモバイルFeliCaこそ携帯に必要な機能であると胸を張るわけだが、非接触とは言いながらも近接が要求されるFelicaは消費者に受け入れられるのだろうか。

◆ ドコモはBluetoothに関して、電波の飛ぶ範囲が広すぎるのと、セキュリティの概念が甘いので認証システムとして不向きであると言っている。
確かにその点でRF IDは"遠くに飛ばない"点では合格なのだろう。
でも使う側から言えば、ポケットやバッグに入れた携帯が自動認証をしてくれて(企業などの)入退出が出来たり、電車に乗れたりするTECチックな方が便利だと思うのだけれど。

◆ こうした判断の誤り(いや、誤っているわけではないな、RF ID入りの携帯電話はまだ発売されていないのだから)で思い出すのはウォークマン機能内蔵携帯電話である。
当時のSONYは「携帯電話に一番必要なのは音楽再生機能」であるとし、ユーザアンケートの結果などを示して大々的に宣伝した。
だがマーケットはそれに見向きもしなかった。
そして音楽再生機能付き携帯は一代で終了し、最近まで再登場する事は無かったのである。



シバリ(4/5)

◆ MNPに向けてと言う事でも無かろうが、携帯電話加入者数が飽和しようとしている現在、一旦獲得した加入者を逃がさないようにするにはどうした良いかを事業者は考える。
1年割引とか継続使用割引は以前からあったわけだが、いずれも割引率は余り高くない。
加入者流出の多いドコモも今のところは平静を装っているが、今後も同じ体制で居られるのだろうか。
カメラ付き携帯電話で加入者数をぐっと伸ばしたVフォンは、最近低迷気味だ。
運が良ければドコモより多くの新規加入者を獲得出来る月もあるが、大抵はドコモの下に位置している。

◆ Vフォンのハッピーボーナスは一見魅力的である。
基本料金の15%割引と10ヶ月利用ごとに2ヶ月分の基本料金が無料になるというもの。
ハッピーボーナス以外にも年間利用割引や、継続利用割引も存在して選び方は自由というか、かえって解りにくかったりもするのだが… 選んで申し込むのは自由なのだが、解約は余り自由とは言えない。
例えばハッピーボーナスを解約する場合には1万円の費用がかかり、4人家族全員がこれに加入していたとすると解約時には4万円もの支出を強要される。
例えば月額5,900円で3,000円分の無料通話が含まれたプランを選んだとしよう。
ハッピーボーナスによる割引は15%なので、毎月885円が割り引かれる。
2年目以降は10ヶ月経つと2ヶ月分が無料になるので11,800円もお得なのだが、初年度は適用されない。
なので、1年で解約すると仮定すれば885円×12ヶ月でトントンという所。
1年未満で解約すると損が出てしまう。
ただし、2年目以降の最大割引率は60%を超える魅力があるのも事実だ。

◆ 新規加入時にはずっと使うつもりでハッピーボーナスに申し込んだものの、VGSはエリア外だしPDCでは不満だと言って他事業者に乗り換えるような場合はまるまる損してしまう事もあり得るという事だ。
ちなみにドコモの場合の解約に要する金額だが、FOMAは密かにこれが引き上げられていた。
movaは1年割引の解約時に3,000円を取られただけだったのに、FOMAは4,600円も取られる。
しかも割引率は10%、5年使用したとしても高々15%なのだ。
auの場合は割引率ではなく割引額であるというのが面白い。
1年目は一律500円引きなので、安価なプランほど割引率が大きくなり、月額3,480円のプランで計算すると割引率は15%程となる。
auの場合の1年未満解約による違約金は3,000円だ。

◆ 各社共に割引率は最前面に、ペナルティその他は最小文字でという具合の宣伝を展開しているが、実際の所は他事業者に乗り換えようとした時に気づくのが殆どではないだろうか。
あ、今日あたり3月新規加入者数の統計が出るかな。
ドコモの900i効果はどの位あったのか(先月は全然と言っていいほど無かったが)、auとの差はどの程度なのだろうか。



PHS化?(4/4)

◆ 来年度以降、FOMAはPHSのような屋内モードを備えるようになるかも知れない。
そもそもW-CDMA開発当時は2Mbpsの最大伝送速度を持つとされていたが、公衆接続ではそれが実現出来なかったという経緯がある。
そこで屋内モードを使用した高速通信や、屋内で電波が入りにくい状況の解決(にはなっていないような気もするが)の為に、PHSのような屋内モードを実装するという事だ。
CDMA機では無線部が比較的簡単小型に構成出来るので、PHSのリピータ的なものも登場するかも知れない。

◆ 同時に基地側、BTSとRNC間及びその先までをもIP化する計画も進んでいる。
おそらくこれは通信コストを下げたいという事からだろう。
これまでのATMよりはずっと融通の利くIP網を使用する事によって、BTS-RNC間の電線代は大幅に下げられると思う。
おそらくこれは定額料金制に向けた策であると思うし、通話より通信需要の方が大きい現代にはマッチしているのではないだろうか。
電線の太さに対する流れる情報量も、通信と通話をBTS側で分けて帯域制限を加えれば飽和に至る事はないだろう。

◆ IP化のもう一つのメリットは、LANケーブルという(今や)一般的な配線を利用する事によって低価格なBTS(や、IMCS)が実現出来る点にある。
北陸総合通信局は、CATV網を利用してBTS-RNC間をインタフェースする実験を行っているが、これにしてもIP網がそのまま利用出来ればメリットは大きい。

◆ 一番の問題はドコモ専用ではない回線にドコモのデータを流せるのかという点に尽きると思う。
これは情報の信頼性や秘匿性にも関わる部分であるだけに色々な問題を抱えているはずだ。

◆ 結局の所、PHSと同じような道を歩む風に思えるFOMAなのだが、内線FOMAは日の目を見るのだろうか。
企業ベースでFOMA内線システムを導入しようとする場合、従業員は内線対応FOMAを持っている必要がある。
内線通話は無料だろうから私物FOMAでも良いわけではあるが、FOMA嫌いの人とか他事業者の携帯を使っている人はどうなるのか。
個人用と会社用、2台の携帯を社内で使い分ける(と言っても、個人用携帯を社内で使う事は希だろうが)必要性が出てくる。
ここがPHS内線化作戦の失敗要因であったのだが…



仕様(4/3)

◆ 900iシリーズのトップ発売だったF900iだが、これには面白い機能が搭載されている。
電源を切った状態から電源を入れ、立ち上がりきらないうちに二つ折りにしてしまうとメールが自動受信出来なくなると言うものだ。
(センター問い合わせをすれば受信出来る)そのため、タイマ設定による自動電源ON機能を使うためには折りたたみ携帯を開いた状態で置いておかなければいけない。
この件に関してドコモでは「固有の故障ではなく仕様である」と説明していた。
そして「この仕様を変更する予定はない」とも言っていた。

◆ では取説のどこかに、この「仕様」に関する説明があるのかと言えば答えはNOだ。
どうやらPINコードロックと関係がありそうなのだが、おかしな仕様を考えたものである。
ドコモ曰くPINコードロックの使用が前提だというのだが、それを使用しない設定はないのだろうか。
いや、見かけ上はそんなもの使っていない訳だけれど、内部的には立ち上がりきった所で(PINコードロックを使っていなければ)それが解除されたという処理に遷るのだろうか。
だったら何故センター問い合わせでメールが受信出来るのか。
コードロックが解除されない状態で固定されているならば、全ての機能が無効になっても良さそうなはず。

◆ バグはある程度仕方ないと思うのだが、それを認めようとしない体質はおおいに問題だ。
おそらく本件に関してもドコモショップなどに行くと「そのような例は報告されていません」などとしらばっくれるのだろう。
だが最近はインターネット上のあちこちでこれらの話題は伝わっていく。
従来のように、お客様固有の…とか、そのような事例は報告されていませんなどと嘘を言っても叩かれるだけ。
結局本件にしてもファームのバージョンアップで対応しますと(クレームを付けた人には)個別に連絡してきたと言うから笑ってしまうし、その後あわてて報道発表(3月3日)を行うと共に一時発売停止、更に週末からはネットワークを利用したアップデートを行うに至った。

◆ 別件だが、auの移動機で著作権付き画像などがminiSDにコピー出来てしまうバグ付きモデル(5502)があった。
これなど、あっという間に対策が取られると共に、バグ修正ファームにバージョンアップしないと有料サイトにアクセス出来なくすると言う徹底ぶりだった。
要するにユーザが不便を感じる分には後回しでもかまわないけれど、事業者やIPが迷惑を被るような使用は許せぬという訳だ。



消費電流(4/2)

◆ 携帯電話の消費電流の話しである。
と言っても通常使用時におけるそれではなく、電源を切っている時の電流だ。
SONYのGSM移動機はフル充電状態で放置してもう半年も経つだろうか。
電源を入れてみると、電池目盛り1つが減っている。
この電池表示は4段階か5段階あったと思うので余り減っていないと言っていいだろう。
電池容量は700mAhだから、ドコモの移動機とさほど変わらない。
違いと言えば(おそらく)シングルプロセッサで動いている事位か。

◆ N505iは同じくフル充電状態から丸2ヶ月が経過した。
電源を入れてみると"充電して下さい"表示になる。
と言う事は、電源を切っている状態でも500μA位の電流が流れているという事か。
これはずいぶんな量である。
PHSの待ち受け時平均電流が1mAとか2mAとか言われているのだから、電源OFFで500μAも食っていて良いのかという話し。
ただし、連続待ち受け時間はカタログに記してあるが電源断での規定はどこにも書かれていないからどうでも良いと言ってしまえばそれまでだ。

◆ 電源スイッチはおそらくアプリケーションプロセッサが読み込みを行っているはずで、電源断や待ち受け時にはクロック周波数を落として消費電流を減らしているのが一般的だ。
時計用の32.768KHzで駆動したり、或いはCPUは完全に止めてしまって、時計用クロックで動く小さなハードウエアがキーを監視しているのかも知れない。
いずれにしても、その部分が消費する電流が馬鹿に出来ないという事である。

◆ 待ち受け時と異なるのは無線部の電源が常に切れているという事。
背面液晶も消えているから、この分の消費電力も助かる計算になる。
最近の移動機はターミナルモードなど、無線部を殺すモードが付いている。
これにすれば待ち受けすら行わなくなるので電源断に近い程度にまで電流が減りそうな気がする。
違いと言えば背面液晶がドライブされているとか、もしかしたらキースキャンの頻度が違うかも知れないが。



燃料電池(4/1)

◆ DMFCは、高効率触媒の開発で一気に性能が上がった。
DMFCとはメタノールそのものを燃料とする燃料電池であり、メタノール内の水素と大気中の酸素を直接反応させる。
従って改質機などを必要とせず、比較的低温での動作も出来るというシロモノだ。
燃料電池と言えばバラード社などが有名だが、イスラエルの新興企業が発表したDMFCはちょっと魅力的である。
ちなみにDMFC関連の特許の多くは米のDTIエナジー社が保有していると言うが、同社は一部クロスライセンス契約によってこの燃料電池の量産に目処を付けた。
DMFCではエネルギ密度を上げるために高濃度エタノールを使いたくなる訳だが、構造/物性的にそれが難しい。
従って希釈エタノールを使うか、燃料電池で発生した水を使って希釈する方法が一般的だと言われてきたが、固体高分子電解質膜の改良によって従来とは桁違いの高濃度燃料が使用可能になったという。

◆ プレスリリースによると、サイズは単三電池と全く同一で電圧は1.6V、最大に燃料を充填した場合の容量(燃料が無くなるまでの容量)は20Ahに達するという。
先日書いた単三型リチウム電池の容量が約3Ahなので、それの7倍近い容量になると言う事だ。
燃料電池の方式にもよるが、セルあたりの理論発生電圧は1.6Vより低く、実際には更に低い事が予想出来る。
この電池の場合は内部がスタック構造になっているのではないのだろうか。
最大放電電流は1Aに規定されていて、1Aを流したときの端子電圧は1.37Vにまで下降し、1.5A出力時の端子電圧は0.5V程度にしかならない。
従って大電流を必要とするデジカメなどには不向きかも知れない。
よって比較的低電流で動作する機器用とするか、より大きなサイズの燃料電池が必要になる。

◆ 燃料は出力電力に応じて減っていくが、いわゆるアイドル状態での燃料消費は定格運転時の1/100以下とされている。
電圧の応答特性は10Hz程度と言われているからパルス的な電流を消費する機器に於いては問題になるかも知れない。
連続最大放電電流や交流応答特性は一般的電池にかなわないが、容量だけは大きい。
燃料再注入は専用の注入器のようなもので行い、この専用注入器にアルコールが入った状態で市販されるという。
おそらくはこれの小型版のような形になるのではないかと思うのだが、残念ながらゲンブツの写真は公開されていない。
若干中途半端な性能ながら、コストは安くて1本あたりUS$20と公表されている。
電池としては高価だが、燃料電池としてみれば破格といえないだろうか。
でもこれで自動車を動かそうとすると、供給可能電力という点だけで見れば、最低でも2万本(30KW)は必要だろう。
ただし航続距離だけは相当伸びる事になるから、加速時用バックアップ電池を積んだ方が効率的か。
しかし電池代だけで40万ドルはすごい価格だ。

◆ 多くの電池がそうであるように、低コスト化と小型化、軽量化を進めると寿命などに影響が出る。
この電池の場合は300回程度の繰り返し使用から徐々に特性が劣化し、それは固体高分子膜や触媒の傷みによるものらしい。
市販化にあたっては主に寿命の点を改善しながら、更なるコストダウンを行いたいとメーカでは言っている。
F&Fでも早速これを入手してみたいのだが、残念ながら今日は4月1日である。