過去の雑記置き場

トランジスタラジオ(4/30)

◆ トランジスタラジオ、今でこそ聞かなくなった名前で、現在からするとICラジオとでも言うのだろうか。その昔○石ラジオなんて言って、例えばトランジスタが6個使われていたら6石スーパーみたいな呼び方になる。スーパーと言っても(スーパー)マーケットで売られているラジオの総称ではない。スーパーヘテロダインと呼ばれる、受信周波数を中間周波数に変換した後に増幅&検波する方式だ。高周波増幅に1石、中間周波数に落とすためのミキサ兼VFO(局発)に1石、中間周波増幅と検波兼用で1石、低周波増幅に3石といった構成か。(自信なし)

◆ トランジスタラジオ以前は真空管ラジオの時代があった訳で、高一中二とかの言葉も使われたのだろうか。これはラジオを作った人の家族に高校一年生と中学二年生のお子様がいらした事に端を発した言い方で…ってのはもちろん嘘である。高周波増幅1段+中間周波増幅2段の構成を示すが、果たして民生用ラジオでもこの言い方がなされたのかどうかは知らない。少なくとも通信型受信機の世界では聞いたことがあるのだが。
他に並四という呼び方の構成もあった。並丼なら吉野家を想像するが、並四だ。これはその昔3極管が一般的だった頃に技術の進歩で多極管(5極管など)が出来、3極管を"並"と表現したことによるものだそうだ。並四の4は真空管の本数を表している。並四もその後、高周波増幅のないラジオの一般名称として使われるようになったと聞くが、この辺りは記憶にあるとか無いとか言う話ではなく戦前/戦中辺りのお話しらしい。

◆ 並四と言っても1本は整流管なのだから、実質増幅に使われるのは真空管3本だ。並四より回路を簡単にした並三という構成もあったわけだからこれは1石ラジオみたいな雰囲気かな。ちなみに"並"ではない、5極管を使ったラジオを"特盛り"と呼んだ。訳はなく、5極管を示す"ペントード"から3ペン、4ペンなどと呼ばれたり、"新並"と呼ばれたりした。この5極管が登場したのは昭和7年頃だというからずいぶん昔の話である。

◆ 今はICが1個あればAMラジオは簡単かつ高性能に実現できる。当時としては"高周波"だった中波帯も今やOPアンプで増幅できる帯域だ。ダイレクトコンバージョンなら外付け部品だって殆ど必要としない。ダイレクトコンバージョンやらPLL技術を使ったワンチップラジオ、当時の呼び方で行くと10万石ラジオとでも言うのかな。ICの集積トランジスタ数で言えば。いや、トランジスタの次に出現したFETを使った、"IC+FET"なんて表記も流行したことがあったなぁ…



ホームページ(4/29)

◆ 今や殆どの中堅以上の企業がホームページを公開している。製造業ならば製品などのカタログも配布されていて非常に便利だ。例えば部品など、以前は分厚いカタログを貰ったり買ったり(建前上は買うことになっているらしい)して、それが書棚を占領していた。一部部品メーカは(今でもそうだが)電子カタログと称してCD-Rを配っている。専用ビューワで検索も楽々なのは嬉しいが、時としてインストールに失敗するばかりかPCの設定自体もいじってくれたりする厄介者だ。これに比較するとWeb上からpdfファイルが見られるのは手間が無くて宜しい。低速回線では厳しいだろうが今やダイアルアップの時代でもないし、しかもそれを閲覧するのは殆どが企業からのアクセスだ。

◆ これらホームページの維持管理費はかかるだろうが、紙のカタログを印刷して保管しそれを配るコストに比較すれば微々たるものではないのだろうか。もっともこちらのページは年間維持費用が3億円だそうだ。これだけ金をかけたら有名人を起用した動画があったり、色々出来そうなものだが特に変わったところはない。一体何に3億円ものカネをつぎ込んだのだろうか。しかもこれは今に始まった事ではなく、ホームページ開設初年度からほぼ年間3億円ペースで金を食っているとのこと。
ちなみに経済産業省のホームページ更新費用は年間130万円程度だそうで、まあこれは妥当な線なのかも知れない。が、何故資源エネルギー庁になるとその300倍近くもの金がかかるのか。実は原発事業って金のなる木なのではないかな。そう、年金事業と同じように。

◆ 行政関係その他がホームページを持つことによって調べ事はずいぶん楽になった。楽になったが広報資料は相変わらず印刷されるようだ。ただし紙の飼料の需要は減っているから印刷屋→倉庫で眠る→そのまま捨てるというような流れで資源が無駄にされている。紙の資料を完全に無くすことは出来ないのだろうが、ファミリー企業を食わすためだけに無駄な印刷物を作るのはいかがなものか。私が意外に便利に思うのはバスなどの停留所事の時刻表がすぐに見られること。この時刻表が年に何回か変更される。その度にバス停でメモってくるのは不便だし、滅多に行かない停留所だとなおさら。なので、Web上で調べられるのはとても便利だと思う。所で、バスの時刻って何故変更されるのだろうか。バスはそもそも定刻通りに運転されることは少ないわけで、にもかかわらず数分だけ時刻が変更されたりする。例えば従来は8時15分発だったのが8時17分になって、また半年位すると8時15分に戻ったり。これももしかしたらバス停の時刻表書き換えビジネスを潤わせる為って事?



データ移行(4/28)

◆ 携帯電話とダウンロードデータのお話しである。
携帯電話に有料コンテンツをダウンロードする事はたいていの人が経験したことがあるだろう。
そして携帯電話自体の故障やバグなどで交換して貰った人も居ると思うが、その場合にダウンロードしたデータは「著作権の関係で移行できない」と言われたはずだ。それでも何とか移してくれないかと頼んでみても「携帯電話内のデータが読み出せない構造になっているので不可能です」と、おそらくは言われたはずだ。だが公取委は、ユーザに所有権のある有料コンテンツを勝手に消すのはいけないとの判断を示した。
同時にこの事を謳った約款自体も違法の疑いが濃厚とした。これを受けて各事業者がどう対応するのか、と言うか、これまで顧客の要求に一切応じなかったドコモの出方が気になるところだった。

◆ 例えばauなどではメーカ送りで移動機交換になった場合などはデータを移行してくれる事があったからだ。と言うような話をドコモショップでしても「他社さんの事は解りませんから」と、一見ごもっともなお答えを頂ける事になる。そのドコモも4月からはドコモショップでデータ移行が一部可能になっている。この一部と言うところが引っかかるのだが、ドコモショップのアテにならない説明によると「配信業者の都合」との事だ。データ移行はPDC移動機では行えない(行わない)らしいから、FOMA向けのデータにはセキュリティに関するビットが2つあるのだろうか。いずれにしても、自分で金を出して買ったデータにもかかわらず移動もバックアップも出来ないというのは納得しにくいところだ。事業者によっては電話番号をキーとしてロックをかけた格好で外部メディアに保存できるものもある。これなら不要になった着メロなどを(折角買ったのだから)外部メモリに書き出して本体内エリアを空け、新たな着メロをそこにダウンロードする事も可能になる。

◆ 本来であればユーザ都合による機種変更の際にもデータ移行が出来て当たり前だと思うのだが、これは自分の都合だから仕方ないのか。着メロ屋の方で「他機種移行が出来無い分お安くなっております」とでも言われたら諦めるしかない。
いや、ドコモがこれまで繰り返し言ってきた「着メロデータは読み出せません」も、今や「ドコモ都合の移動機交換の場合は読み出せます」になったのだから、アソコに○○なコマンドを入れちゃったりするとデータはゾロゾロと出て来るんだろうな。電話帳やブックマーク等々以外のユーザ設定情報なんかも出てくるのかも知れない。現在はブックマークのフォルダ分けとかメールのフォルダ分け情報などは移行時に消失してしまうので、その後元に戻す(設定し直す)のは結構面倒なのだ。いや、ケータイをいじくり回して楽しめるお年頃の人には良いのかも知れないが、もう少し落ち着いた、いや、落ち着きすぎたきらいのある年齢になってくるとこの辺りの手間すら面倒だというか、そもそもショップでやって貰わないと自分では出来ないなんて事になりそうな位設定kじょうも区は多岐にわたる。



物語-東京地震-(5)(4/27)

◆ 品川まで来るのに、更に4時間ほどを要しただろうか。品川駅付近には傾いたビルこそ有るものの完全に倒壊した建物は見えない。道路は亀裂が走り波打ち、水道管の破裂なのだろうか水浸しになっている。品川駅より山側では火災が発生しているようで、火災特有の臭いと煙が漂っている。このまま国道一号を西に向かって行けるのだろうか。ビル群が少なくなる代わりに民家が増えるこの地域で火災に巻き込まれたら大変だ。右往左往している人々もきっと情報がないことで不安を倍増させているに違いない。人々は練馬や杉並の方が火の海になっているとか、京浜工業地帯で有毒ガスが漏れだしているとか騒いでいるが、一体何が本当の情報なのか全く解らない。

◆ 品川付近でも電気は当然駄目、電話は携帯も有線も駄目、道路は自動車が走れるような状態ではなくAMラジオも聞こえない。道路付近では火災こそ発生していないが、道路沿いがずっと安全だとは限らない。
線路を歩いている人々が見える。道路よりは安全なのかも知れないが、崩れている高架橋などだってありそうだ。さてどうしようか。今はコンビニで頂戴した食料があるが、やがてこの一体の食糧事情は急速に悪化するに違いない。ここまで一緒に逃げてきたOLさんは人の多さに安心したのかここに留まるという。私は更に西を目指して国道一号線沿いに横浜を目指すことにした。

◆ 大崎を過ぎると地震の被害もかなり少ないというか、それでも倒壊した民家などは見受けられるのだが都心の瓦礫の山と比べればずいぶんマシだ。震源が浅い地震は遠くまで伝わらないと言うし、この辺りは地盤が固かったのかも知れない。火災も余り起きていないようで、商店主などは店の中の壊れた品物を路上に放り出していたりする。そんな店主に地震の状況を聞いてみると、TVもラジオも地上波系は全滅しているらしいと言いながら携帯電話内蔵TVに何も映らないところを見せてくれた。もしかしたら衛星放送なら大丈夫なのかも知れないが、停電が続く現状ではTV受像器を稼働させることが出来ない。

◆ 深夜になってやっと多摩川を渡ることが出来た。
ここまで来ると倒壊家屋も火災も発生していない。道路にも普通に車が行き来している。だが電車は走っておらず停電も続いているようだ。明け方になると、パトカーや消防車が走り回って火災に対する注意やけが人が居ないかなど広報している。避難所も設けられていて、避難所となった学校などに人が集まっているが、食料は無いに等しい。私の手持ちの食料もそこを尽き、自転車をこぐ足にも力が入らない。
この被害状況だと、川崎辺りまで行けばタクシーくらい走っているかも知れない。ただし物資輸送は難航しているようで、少なくともコンビニに食べられるようなものは残っていなかった。
今は珍しくなったアマチュア無線家がハンディートランシーバを持って歩いていた。彼に情報を求めると、国道16号線より外側では被害はたいした事がないようだと言っていた。大規模無線系の通信が殆ど駄目な中、意外にアマチュア無線が使えるのかも知れないなと思った。

◆ こんな風に都心で大地震に遭い、自宅を目指す人は相当数にのぼるはずだ。都心直下地震の場合は津波の心配は少ないが、震源地が海中の場合は海抜の低いエリアの多くが浸水の被害を受けるだろう。
災害予想によると全壊或いは半壊家屋15万戸、死者行方不明者数12万人、重軽傷者40万人、消失40万戸、焼失面積1万ヘクタール、帰宅困難者600万人…通信手段も情報の取得も困難な中、災害後に一体自分はどこに行けばいいのか、どこに逃げれば助かるのか、果たしてどの程度の人が冷静に判断出来るのだろう…



物語-東京地震-(4)(4/26)

◆ 道ばたに倒れた人や車中で血を流している人など、それを全く無視するかのように歩いている人、血を流しながら歩いている人などがいる。不思議な事にこんな光景を見ているとそれに慣れてしまう。戦時中もこんな感じだったのだろうか。阪神淡路大震災でも多くの方が犠牲になっている。あの時もこのような光景が広がっていたのだろうか。
瓦礫を除けながらそれでも進んでいくと、人が集まっている場所とそうでない場所が明確に別れていることに気づく。生きながらえた人々は広い場所などを選んで集まってくるようだ。地震が発生してから既に丸一日が経過しようとしている。しかしこの辺りにで救助にあたる人の姿は見えない。

◆ 倒壊しそうなビルの隙間の細い道、そこは路面の状態が多少は良いようだ。ビルの基礎が路面の破壊を押さえたのだろうか。ただし余震が起きればコンクリート片が降ってくる可能性はある。しかも細い路地を通っていると方向がよく解らなくなってしまう。広い国道が亀裂などで通れなくなり、路地に入ったとたん方向を見失ってしまうかのようで、ひびの入ったビルの外壁などどれも同じに見える。だからなるべく広い道を進むのが良い訳だが大きな亀裂が道路を分断し、その亀裂に車両が落ちているという状態では通るに通れない。

◆ 裏路地を進んでいると足をコンクリート塊につぶされた男性が横たわっていた。いや、そんな光景は既に見慣れているのだがその男性は生きていたのである。私は思った「自分たちすら助かるかどうか解らず、救助を呼んでくることも出来ず、とても他人など助ける余裕などない」と。そう思ったのだが、実際にはその男性を見過ごす訳にはいかなかった。足は完全にコンクリートの下敷きで体を引っ張り出すことは出来ない。腕には切り傷があって血が流れている。意識はあるようだが充分話せる状態でもない。私はコンビニで頂戴してきたペットボトルの飲料をキャップにとって男性の口に運んだ。乗り捨てられた車からエマージェンシーキットを持ってきて包帯も巻いた。だが、やがてその男性は息をしなくなった。

◆ 男性は携帯電話を握っていた。携帯電話はメールの画面になっていて…『お父さんは会社を出た所で地震に遭いました。今は足がコンクリートに挟まれて動けません。お父さんを助けてくれようとした人は居ましたが、このコンクリートを動かすことは出来なくて、救助を呼んでくると言って行ってしまいました。足は挟まれているけど痛みは感じません。何とかここから助け出されて裕太や良子やお母さんの所に帰りたいと思っています。
電話が通じないからおまえ達の声を聞くことも、助けを呼ぶことも出来ないけれど、みんな無事に助かって又一緒に出かけようね』

◆ 私はその男性の内ポケットから運転免許を見つけ出し、男性の携帯電話を家族に届けようと思った。
いや、今はそれ以外に出来ることがない。
辺りは夕方の気配が漂い始め、どこからかきな臭い煙も流れてきていた。
続く…



物語-東京地震-(3)(4/25)

◆ 余震が起きる度にビルの外壁などが落ちてくる。
遠くの方ではビルが崩壊したのか、余震がおさまって数十秒後に大音響と地響きと猛烈な埃が襲ってきた。そこから逃げるように広い方へと移動するのだが、瓦礫の中を進まなければならず時間ばかりかかってしまう。それでも数百メートル移動すると広い通りに出た。この道路は衝突したらしい自動車で埋め尽くされている。
地震は丁度夕方の混雑時間帯に起きた。その渋滞のまま持ち主の居なくなった車が放置された格好で、更に路面は歪み亀裂が走り、それに足を取られて傾いているトラックもある。
そんな自動車の一台に乗り込んでラジオを聞こうとするが受信できない。もう少し時間が遅くなれば地方局が受信できるのかも知れないが、少なくとも東京近郊の放送局は死んでいるようなのだ。これは単なる地震なのだろうか。もしかして核攻撃でもされたのではないのか。もちろん核攻撃を受けた経験などないわけだが、まるで映画で見る惨状のような、そして生きている人間の居ないおぞましい光景だけがそこにあった。

◆ 道路に放置されている路線バスの行き先表示を目安に皇居の方に歩き始める。車で埋まっているとは言っても瓦礫のない道路は歩きやすい。少し歩いた頃だろうか、上空にヘリの音が近づいた。
ライトで下を照らしながら何か言っている。良く聞き取ることが出来ずにその言葉を理解するのに時間がかかったが、皇居は人があふれていて北の丸あたりは火災が発生しているから近寄るなと言っているようだ。ここから見る北側と西側は空が赤く染まっている。大規模火災の危険性はこれまでにも言われているから、出来るだけ火災現場に離れたところにいなくてはならない。我々は路線バスの中で夜を明かすことにした。夜になるといくつかのAMラジオ局を受信できた。震源地は中央区辺りの浅いところで山手線の内側は震度6強以上、環八の辺りで震度5〜6弱、国道16号線の辺りで震度3〜4だっらたしい。震度7とされる中央区や千代田区の多くのビルが崩壊、首都高速も崩壊、大規模な停電で東京近郊の放送局や通信設備は壊滅状態だと繰り返し伝えていた。
それ以上の情報は何もなく、政府機能さえ満足に動いていないように感じた。
その晩、食料も水も情報も何もなく、何度も襲ってくる余震に余り眠ることは出来なかった。

◆ 朝になり、ヘリの爆音で目が覚めた。自衛隊のものなのか米軍のものなのか、バートルヘリが飛び回っている。この辺りに降りられる場所が残されているのか。道路上は車で埋め尽くされ、ビルは崩壊し動かなくなった人たちが転がり、地下鉄の入り口からは煙が上がっている。我々はどこに行けば、どこに避難すればいいのだろうか。皇居周辺は避難民であふれているらしい。
火災が一体どうなっているのか解らないが、あいにくの曇天で煙の様子もここからでは分からない。

◆ 青年は実家の千葉県市川市に帰るという。橋さえ壊れていなければ歩いてでも帰ると。OLは大田区に住んでいるそうだ。彼女はこれからどうしたらいいか、どうすべきか解らないほど混乱している。私も混乱している。でもこの辺りにいても何も始まらない。歩いて横浜に戻ってみようか。もしかしたら途中の避難所で情報にありつけるかも知れない。横浜に戻るなら大田区は同じ方向になる。私とOLは乗り捨てられた自転車を拝借して、出来るだけ広い通りを西に向かう事にした。自転車で移動すれば歩くよりは速いが、しかし瓦礫や車で埋まって通れなくなった道路が多すぎる。
2時間ほど走ると倒壊したビルの数が随分少なくなってきた。私たちは無人となったコンビニで食料と飲み物を頂戴した。そして何より心強かったのは、生きている人間の姿を見かける事が出来た事だ。
続く…



物語-東京地震-(2)(4/24)

◆ 激しい揺れと共に大きく床が傾き、コンクリートの壁面からコンクリートがはじけて飛んでくる。幸いにして防火扉の類は閉まっていない。急いで外に出なくては。いや、その前にエレベータの中の人たちを助けなくては。我々3人がエレベータの所まで行くと、さっきより箱が下に下がったようで10階フロアとの段差が少なくなっている感じだ。エレベータの箱の中を見るが誰もいない。2人はもう脱出したのだろうか。
暗く、しかも通路にはコンクリートや天井や照明器具の破片が散乱し、パーティションが崩れ、数メートル歩くのも大変なほどだ。
エレベータホールの脇には東側の非常階段があり、そこを降りて階下に降りる。階段を下りている間も天井からは埃やコンクリートの破片のようなものが落ちてくるし、壁面はひびや亀裂、場所によっては壁が脱落しているところもある。10階分の階段を息を切らせながら降り、外に出ようとするが防火扉に阻まれる。何を誤動作したのか防火扉が閉まっていて通路に出られないのだ。扉を触ってみても熱は感じないから火災ではないだろう。防火扉が閉まり、その扉自体も地震の影響で歪んでしまっている。

◆ 仕方ないのでもう一度2階に上がってみる。しかし2階の扉もダメ、3階もダメ、4階の扉は少し開いていたので西側の非常階段に行ってみる。
非常階段に張られた緊急避難路の案内図を覚え、直線でない暗い廊下をたどるようにして西側に移動する。何故階下に行くほど非常扉のゆがみが激しいのだろうかなどと考えながら非常階段に行くと、そこは東階段より損傷が少ない感じだ。損傷は少ないのだが1階へは出られない。防火扉が固く閉まっているのだ。
ビルの中に人影は見えない。と言うことは一回目の地震の時まではこの扉は開いていた事になる。しかしどうやって外に出ようか。
フロアをうろうろしながらも少しは落ち着いてきた。それと共に疲労が襲ってきた。何せ階段を降りたり駆け上がったりしたのだ。この手のビルには屋外脱出用の設備はないのだろうか。
2階は会議室群らしく、窓に面した部屋に入ることが出来た。しかし部屋の中は惨憺たる状態で、散乱した椅子やプロジェクタやテーブルをかき分けるようにして窓際まで進んだ。

◆ 2階の窓、道路に面したそこから見ると道路はつぶれた車と瓦礫とガラス片で埋まっていた。
道路の反対側のビルは下階がつぶれている。隣のビルは完全に倒壊している。瓦礫の中に全く動かなくなった人間の姿が見える。映画のシーンだってこんな残酷さは表現できないだろう。何しろ瓦礫で埋まって道路が見えないのだ。
2階の窓から下までは5mはあるだろうか。とても飛び降りられる高さではないし、ロープやその代用になるようなものもない。外はすっかり暗くなっている。朝までここで待つべきか外に出るべきか。そんな中で弱い余震は何度も起きている。このビルだっていつ倒壊するか解ったものではない。

◆ 青年が消火栓のホースを探してきた。二本をつないで何とか長さは足りる。しかしロッククライマーでもない私やOLがこれに掴まって下まで降りられるのだろうか。
まずOLの体にホースを結び、我々二人で彼女を下に下ろすことにした。高々50Kgもない女性の体がこんなに重いとは思わなかった。二人で支えてやっとなのである。OLは下に着き、ホースがフリーとなる。その片側を窓枠に縛り付け、青年が先に降りる。彼は足に器用にホースを絡ませながらするすると降りていった。最後に降りることになった私も青年の真似をして足にホースを絡ませてみるが、彼のようにうまくは降りられず、かなりの速度で降りるというか落ちるに近い感じになった。下で彼らが私の体を掴んでくれたのが幸いしたか、足首を捻挫しただけで済んだ。しかしここからどうやって安全な場所に移動すればいいのか。きっとこの辺りの人たちは皇居に集まっているはずなのだが、すっかり景色が変わってしまって、しかも暗闇では方向がよく解らない。そこに又大きめの余震が…続く…



物語-東京地震-(1)(4/23)

◆ その日私は霞ヶ関のはずれ、某所での打ち合わせに出席していた。各移動体通信事業者のお偉いさんや有名大学の研究室などからも出席者がある会合だ。会議は極めてシステマチックに、まるで台本でもあるかのごとく進行し、厚さ数センチにもなろうかという資料が配られ、理路整然とした意見が交わされ、そしてそれが解散したのが16時頃だっただろうか。
会合も無事終わり、未だ会議室の中では各有識者の方々が雑談をしている中、私は階下に降りるべくエレベータの中にいた。そしてそれは起こったのだ。

◆ 関東周辺に強い地震の起こる確率は、この10年以内に10%とも30%とも言われている。関東大震災からずいぶんと長い空白の時が過ぎ、日本各地が大震災に見舞われるも関東地方では大きな地震が余り起きていない。そればかりか、小さな地震の頻度すらここ数年減っているのである。
日本や或いは他国で地震が起こる度にTV番組は地震特集が組まれ、首都圏大震災の災害シミュレーションが流れる。これに危機感を覚える人、こんな番組に慣れてしまって何も感じなくなった人、何かを感じようが感じまいがいつもの通りいつものように東京には人が集まる。

◆ エレベータは大きく揺れ、そして止まったようだが私には解らなかった。止まったと言うことはエレベータ内の自動アナウンスが、地震を検知したので緊急停止したというメッセージを繰り返し流していたことで解った。何しろエレベータが止まっているのか動いているのかも解らないほどに揺れ、エレベータ内に居た私を含めた5人の人間は立っていられなかったほどなのだから。アナウンスと非常灯が点いたとき、エレベータ内の誰もが気を失っていたようだった。
私はスーツを着た青年に肩を叩かれ気がついた。
初老の紳士は肩を痛めたのか、右腕で肩を押さえている。
緊急停止なら最寄りの階に止まると思うのだが、地震がおさまっているはずの今もドアは開かない。心持ちエレベータの床が傾いている感じもする。とりあえずこの箱から外に出なくては。
エレベータのドアは内側からなら力を入れれば手動で開けることが出来る。私がドアをこじ開けようとしていると、スーツの青年も手伝ってくれ、やがて扉は開いた。だが停止したのは10階と11階の間である。エレベータのドアの下の方に10階の外ドアが数十センチ見えているから、10階の外扉を開けて出られそうだ。
安全性を考えたとき、エレベータの中にいた方が良いのか脱出した方が良いのか。地震はかなり大きそうだったし少なくともこのビルは停電している。私は迷わず脱出を選んだ。10階の外扉をこじ開け、約2m下まで飛び降りるのだが、この2mと言う高さは意外に恐怖を感じる。

◆ エレベータの中にいた5人の中の私と青年、それとこのビルの職員だというOLは外に出ると言い年配の男性と女性は救助を待つという。
青年がまず外に出て10階のどこかの部屋からスチールデスクを運んできた。それを足場に私とOLが外に出る。ビル内は非常灯が点いているだけで人影は見えない。大きなビルではどこに窓があるのかも解らないばかりか、部屋によってはセキュリティロックがかけられていて扉すら開かない。おそらくエレベータが止まってから数十分が経過しているのだろうが、時間を気にする余裕など無かった。エレベータ内の2人に脱出を勧めたが残るという。火災も起きていないようだし残るのも一つの方法かも知れない。10階に出て携帯電話を確認すると圏外表示だった。
一体外はどうなっているのだろうか。10階の、外の見える窓を探して薄暗い廊下を移動したが方向すら解らないし何しろ非常灯だけでは暗くて床に散らばったプラスチック片や天井から落ちてきたと思われる部材で怪我でもしそうである。その時、余震なのか何なのか、再度強い揺れを感じ、その場に伏せる以外に何も出来なかったのである。
続く…



アクセス解析(4/22)

◆ F&Fではサイト開設当時からPerlで書かれたアクセス解析を使用してきた。これはごく一般的なそれと同様に、ログを書き出す部分とそれを解析する2つで構成されているものである。ログ書き出しはindex.htmlなどトップページに仕掛けて、それによって作られたログを解析ソフトに渡す。
なのだが、アクセス数上昇に伴ってログの容量はどんどん増えてくる。毎週リセットしているのだが1週間にたまるログの容量は数十メガバイトにもなる。解析の方はcronで動かしているから良いがログ書き出しの方はアクセス毎にそれが動作するために非常に負荷が重い。で、アクセスが集中するとサーバが悲鳴を上げるという訳だ。
ただこの書き出し部が他のソフトに比較して凄く遅いかというとそうでもなく、事実他のソフトの書き出し分を実装したら負荷上昇がとんでもない事になった。結局の所Perlに膨大な量のデータアクセスをさせるからいけないという事だ。

◆ そこでログの書き出しを見直す事にした。ログはhttpdサーバであるapacheが書き出してくれているのでそれを利用する。これまで使っていたログ書き出しPerlとはログのフォーマットから時間の書き方から何から全部違うし、そもそもapacheのログは週毎に分割されては居ない。
まず解析ソフトの方をapacheのログフォーマットに合わせる事から作業を開始し、次にapacheのログを週毎に分割する部分を作る。だったらapache(の、吐き出すログ)用に作られているフリーのものを使ったら良いではないかみたいな話にもなるし、phpとデータベース使った方がスマートじゃないのと言う声も聞こえては来るが、長年親しんだ?解析ソフトを改造しようと思った次第。

◆ ログ分割は日付の部分を見ながら行うので結構時間がかかる。apacheのログは1ヶ月で600Mバイトほどで月ごとに分割している。analogの方は分割ログにも対応しているので何分割されていても問題はない。だったら月ごとに分割しているログを週毎にしたら良いではないかと安易に考えた。細かな設定云々を変える必要はあるのだが、こうした方が合理的と言う事でさっさと変えてしまった。
サイト開設当時は一日数アクセスとか、精々数十アクセスだったから多少処理が重くても気にする事はなかったのだが、今や何かがあると(何があるのか分からないが)トップページ読み込み数だけで2万/日になったりするし、それが12時頃に集中するから大事である。毎秒数十アクセスあるのでアクセス毎に動くcgiは余程軽いものでないと実装出来ない。



電話攻撃(4/21)

◆ 続出する不祥事で70万件に上る料金不払い数になったとするNHKは優秀な(つまり、柄が悪くて強面って事でしょうか)料金徴収員と、毎日数万件にコールするという電話攻勢で料金徴収を活性化させるようだ。ようするに気の弱い連中はうるさく言えば払ってくれるに違いないという事なのか。徴収員はウチにもやってくるのかな。来たら是非ビデオなんかで撮りたいなぁ。
でもそんなことをしたらΩと間違えられるかな。
徴収員に関する苦情をNHKに言ったところで「NHKは直接管理していません」と逃げられる。そう、アレは全て外注だそうでNHKの管理外だというのが言い分である。ちなみにNHKが集金に来たら個人情報の出所と管理体制を聞くと共に、その閲覧をお願いしたらいい。個人情報保護に関する法律は今月から変わっている。個人情報保有事業者は、その個人に関する情報の閲覧にも応じなければならず要求があれば削除もしなければいけない。削除されると二度と徴収員は回ってこなくなるのだろうか。それとも再度情報を集めましたとか言ってやって来るのか。

◆ 年金も「年金に加入しましょう」ってお知らせが郵送されてきたような気がする。ちなみに私は年金に加入しているから、全く失礼なというか無駄遣いの葉書である。ま、もっとも年金未加入者をセレクトして郵送するより全員一括でお知らせを送った方が社会保険庁御用達の印刷屋が儲かることになっているから、アチラとしてみれば良いことと言う訳か。寄付のお願いとかも振り込み用紙付きで送られてくるのだから、全くゴミが増えてかなわない。
ゴミと言えばポスティングのちらしもゴミだ。
このポスティング屋、チラシの入ったバッグを持ちキョロキョロと周りを見回しながら夜中にやってくるから怪しさ満点である。大抵は50代と思われるオバサンなのだが、ちゃんとスーツを着たオジサンもたまに見かける。この手の人間は「ウチは要らないよ」と言うとさっさと引き下がるが、私が見ていないときに再度ポストにチラシを入れていくという根性も併せ持っている。

◆ ポスティングのアルバイトがどの程度の収入になるのか解らないし、他人が寝静まった夜中に徘徊しているのだからご苦労な事ではあるが、私にとっては迷惑なんだよね。
要らないと言ったら要らないのだから… あ、これをオバさんに言っても無駄か。そんなことを言おうものなら「だったら捨てればいいでしょ、こっちは仕事なんだから」とか何とか訳の分からない理屈を振り回すに違いない。



プレゼント(4/20)

◆ 今年もプレゼント企画を行おうと思っている。
アンケートを見るとバカラのグラスをお望みの方が多いのだが、昨年配ったマッセラは1個約2万円也。バカラの中で私の好みの形だったというのが選んだ理由である。何となく丸っこくて、暖かいリビングに似合うかなと思った次第。
夏向きだと何が良いかな。シンプルなアルルカンなども良い感じだし、シンプルなハーモニーでも良いか。いずれにしても週に2個を配って1ヶ月間これを行うためには10万円〜15万円のコストがかかる。

◆ 稼ぎの方がどうなっているかだが、ここの所クリック単価が低迷(ピーク時の1/3以下)している。
クリック数自体は比較的安定しているがクリック単価が安い。
と言うわけで夏頃には2005年第一弾を行おうかと計画しているのでもう少しお待ちを。
アフィリエイトと言えばバリューコマースはソフトバンクグループに吸収されたみたいだ。
バリュークリックは楽天だったかな。バナー広告業界も大変である。しかしバリューコマースを100億円で買ってモトが取れるのだろうか、と言うかモトが取れると思ったから買ったのだろうけれど。バリューコマースは(今はどうなのかよく知らないが)管理サーバが重くて参る。
何をするにも数秒から数十秒待たされるからページを切り換えるのすら面倒になる。そればかりかエラーが出てログインできなくなったり、統計情報がおかしくなったりは日常茶飯事。ソフトバンクグループ傘下になってこの辺りが改善されれば少しは使いやすくなるのだろう。

◆ 傘下に入る前には怪しげ系?サイトを片っ端から契約解除したらしい。その解除理由は規約によって明確にされず、単に再審査していますと知らせが来て一方的解約。規約によってそれまでの稼ぎは支払われないという事だったそうだから反発もかなりあったようだ。自主的解約?ならそれまでの稼ぎは支払われるが、一部延滞もあったと聞く。私が経験したわけではないから信頼性はアレだけど。バナー広告業界ももう少し健全になればGoogleと対抗できるのに。今はクリック報酬、成功報酬、表示数報酬などが入り乱れた状態で、しかも成功報酬などはキャンセル名目で減額される割合がかなり高い。バナーをクリックして商品を買った人がキャンセルする率って数十パーセントもあるのだろうか。



明暗(4/19)

◆ 狙っていた800MHz帯が思うように取得できず、ソフトバンクは勝ち目がないと見たのか訴訟を取り下げた。業界からすれば既割り当ての周波数をぶんどる事がどれほど難しいかは解っていたわけで、結局は他事業者を妨害する目的程度の意味しか(この訴訟には)無かったと思う。
一体ソフトバンクは携帯電話事業に参入するのかしないのか。1.7GHz帯でTD-CDMAの実験をやるとか、音声はFDDでないと駄目なのだとか色々言ってはいるが具体的な話は聞こえてこない。初 期の頃にはcdma2000が良いのだと言っていたが、やがてTD-CDMAになり今はW-CDMAらしい。
SBIのフジテレビ絡みの事もあり、総務相の前で良い子にしたいとの気があるのだと分析する評論家センセーもいるが、だったら日本テレコムの相変わらずの強引営業はどうなるのと言う感じ。未だしつこく電話がかかってきて、出なければ留守番電話にまで録音を残して行く。全く迷惑な話だ。

◆ 一方のイーアクセスは着々と準備を進めているようだ。1.7GHz帯のW-CDMA/FDDを使用し、長期的加入者目標数を800万に設定した。この加入者数はツーカーの2倍でありボーダフォンの半分以上になる。通信系はHSDPA/HSUPAを当初から使い、ネットワーク側はIPで行くようだ。W-CDMA方式の場合ネットワーク側はGSMにマッチングが取れるように構成されている訳で、この辺りの方式開発やシステム設計がカギになって来るのではなかろうか。他にもエリア展開や移動機開発など難問は山積状態だろうが頑張っていただきたい。特に移動機開発は未知の1.7GHz帯と言うこともあり、更にマーケット的に小さい事がコストアップの原因になりはしないだろうか。

◆ こうしてW-CDMA陣営が増えてくることは全体的に見れば移動機コストの低減につながるわけだが、日本の場合は各事業者独自のサービスがあるから例えSIMロックのない移動機があったとしても通話以外は使いにくいと思う。特にメールに関してドコモは特殊であり、FOMAではmovaに比較してかなりな冗長部を持っている。それはごく一般的(に近い)auのメールシステムよりも大きなヘッダであり、短文メールの割高感は否めない。だからといって(現時点で)移動機側でメールヘッダを見ることは出来ず、ユーザから見れば"メール1通ごとに2円の基本料金が付いている"みたいな感じだ。メール送信にしてもURLエンコードして送るのだからパケット代がかかる。movaの頃はともかくとして、未だにそれを引き継ぐことも無かろうと思うのだがドコモにしてみればパケット代が稼げるから良いのかな。



年金(4/18)

◆ 何度も書いている年金問題、現在年金を払っていない人はかなりの人数になる。社会保険庁は強制徴収も視野に入れながら、いかに国民から自分たちの無駄遣い分を搾取するか真剣に考えている。年金未加入者や未払い者が増えると社会保険庁は車もマッサージチェアも買えなくなってしまうから多いに困るわけだ。ならば困らせてやろうではないかと思ったりする。現時点でも年金制度は既に破綻している。ようするに倒産しそうな会社の株を買いなさいと言われているようなものだ。

◆ 年金未加入者や未払い者が1千万人規模になったとしよう。社会保険庁は払っている人間からもっと取ろうと努力するだろう。そして未加入者や未払い者が60歳なり70歳を迎える。憲法に基づきそれら老人(豊かな老人を除く)を放ってはおけなくなり、何らかの補助を出さざるを得なくなるだろう。もしも年金未払い者が百万人程度だったら政府はこの人々を無視するに違いない。でも1千万人とか2千万人になったら無視は出来ない。そんな事になったら消費税が更に上がるのではないかって?いや、そうでもないと思う。社会保険庁に無駄遣いさせる分が無くなるだけでも現状のシステムよりプラスになるのではないだろうか。
もっとも役人はかなりあくどいから、年金未払い者が増えたら税金を食い始めるに違いないわけだが。

◆ そんな日本に見切りをつけて海外に行く事を考える。豊かな国はどこだろうかと調べているだけでも夢がある。人それぞれ求めるものも違うだろうし、移住した国で自分がどんな貢献が出来るのかも違うだろう。私だったら北ヨーロッパとか北欧あたりが良いかな。少々寒いきらいはあるが豊かな国が多いのも事実であり、治安も悪くないし自然も豊かで人口密度もさほど高くはない。移住しても遊んで暮らすわけにはいかないから仕事を探さなければいけないが、エンジニア諸氏だったら何とかなるかな。海外に行ってまでエンジニア家業は嫌だと言うのなら漁師にでもなるか。フィヨルドの隙間を縫って魚を捕って日本にでも輸出する?

◆ 政府も老人の輸出を推進しているくらいだし、自己を持った立派な老人なら移住先でも大丈夫ではないのか。ま、日本が輸出しようとしている老人は"ダメ"と形容される人たちらしいのだが。
ちなみに日本が老人を輸出しようとしている先は東南アジアである。椰子の実でも食いながら暮らせとでも言うのだろうか。まあ物価が安いから日本で貯めたカネでもあれば意外に良い暮らしが出来るかも知れない。それこそ役人なんかだと裏金とか退職金とか年金とかが山ほど貰えるから、あ、だったら日本にいれば良いんだ。
役人の成り下がりみたいな老人が海外に行ったら、その国をも破壊しかねないのだから。



LED(4/17)

◆ LEDの発光効率云々に関しては以前にも書いた。それを又持ち出したのはSONYのQualia(液晶テレビ)のバックライトにLEDが採用されていると言う事を知ったからである。このハイエンド46インチ版には400個以上のHP製(正確にはLumileds製)LEDが使われ、テレビの部品の中では最も高額と言うから液晶パネルそのものより高いと言うことだろう。
LEDを液晶テレビのバックライトに使用するメリットは長寿命であると言うところだ。この際SONYタイマのことは一時的に忘れて頂き、耐久消費財として何が重要であるかを同社は考えたのかも知れない。ノートパソコンなどではCFLが一般的で、更に小型のディジタル置き時計などだとELのバックライトもある。液晶大型テレビは価格を急激に下げているとはいうものの、PCなどに比較すればまだまだ売価が高いことからLEDの採用が出来たのだろう。

◆ これを機会としてバックライトのLED化が進めばLED自体の価格も安くなり、そうなるとノートPCのバックライトなどにも使われ始めて更にコストダウンが進むのではないかと見る向きも多い。発行効率的にCFLをしのぐのか否かは微妙なのかも知れないが、高圧電源を必要としないだけでも多少は使いやすいかな。
LED照明ではしばしば色温度が問題とされるが、それはCFLでも同じ事。ただしCFLはメーカ指定通りのものが作りやすいとも言われていて、それは構造自体が簡単だからだろう。実際50本くらい作ろうと思えば特注を受けてくれる所もあるわけで、大量にしか作れないLEDとは違うところでもある。

◆ LEDは点光源ではあるが一点から照射される光度は少ない。従って沢山並べる以外に今のところは明るくすることが出来ず、蛍光灯や白熱電球に変わる日は未だ遠いのかも知れない。国内照明機器メーカでも白熱電球のようなケースの中に十数個のLEDを並べた、入力電力20W程のものは作っているようだが、発熱やコストの点で未だ実用的とは言えないのだとか。
以前ELが面発光体として脚光を浴びていた頃、日亜(だったかなぁ)の渋谷の小さなオフィスに行った時は壁面に超大型のELが張ってあってそれが照明になっていた。

◆ LEDの話からはそれるが、マイバッハの電気制御式透過率可変ガラスオプションは400万円なのだそうだ。ちなみに障子風のサンルーフは200万円也らしい。ま、この手の高価格少量生産品に限って高い割にはすぐ壊れたりするのだろうが、そんな時にはすぐ交換に来てくれるのかな。マイバッハだし。



UA(4/16)

◆ 携帯電話からのアクセスされるページをちょこちょこと直しているのだが、これがなかなか難しい。携帯端末エミュレータでは正しく表示されるのに実機ではうまく行かないとか、結構色々あるのだ。ま、その為に携帯用ホームページ作り屋サンが儲かっていたり、ページ確認屋サンに全機種の携帯電話がそろえてあったりするのだろうが。最も単純かつ簡単な問題は機種固有の絵文字だろうか。auは以前からドコモの絵文字を解読してくれる仕様(WAP2.0からかな)なので問題はなく、WILLCOM移動機も同様であると以前掲示板の方で教えていただいた。ボーダフォンはちょっと特殊なようで、利用に関する制限もある。同社によると商用利用には許可が要るのだとか。F&Fは商用ページではないので勝手に使っても良い訳だが、そう言う面倒な事業者は相手にしたくないので絵文字抜きにした。と言ってもmenuなどほんの一部にしか使っていないけど。

◆ 機種判別は今のところUA(UserAgent)で行っている。エミュレータなどを排除するにはIPアドレスでもチェックした方が良いのだろうが今の所これは行っていない。アクセス解析の方もUAで判断しているが、特定のエミュレータだかスキンだかはDoCoMo/KDDI/J-PHONEと、どれにでも引っかかりやすいようなUAを送ってくる。なのでこれは頭から排除することにした。実はこれら機種判定はperlで書かれたものをHTMLの中から実行しているのだが、本来これは正しくはない。
cgiなどを動かす場合には、予め移動機側にどれだけの情報料を送るのかを通知しなければいけない仕様になっているからだ。ま、無視しても動いているから良いんだけど。

◆ QVGA解像度機種とそれ以下の解像度の機種判定も曖昧である。全部を分離する面倒さに耐えられず、テキトーに振り分けている。おそらく何年か後にはQVGA解像度以下のディスプレイ搭載機など無くなってしまいそうだから、その暁には全部の画像の横幅を240Dotにしてしまおう。
いや、その頃にはVGA解像度の携帯も出てくるかな。それが有用か否かは別として、カタログを飾る効果はありそうだから。

◆ F&Fではiモード用のページを作るときに、cgi経由でPC用ページを加工表示させている。だったら他のサイトのページもそれで見られるのではないかと言われるのだが、今の構造ではそれが出来ない。逆に言えば、構造を少し変えれば出来るのだけれど需要は限られるだろうな。だったらgoogleのスキンとか無料のフルブラウザとかで見た方が余程良いだろう。普段は使わなくても出先で何かを調べたくなった時など、インターネットカフェを探し回らずに済む。



商標(4/15)

◆ 商標権を問題にした争いは今も昔も変わらないという感じで、以前にも書いたことのあるヨドバシポルノ問題やホテルシャネル問題などが知られた所ではないだろうか。他にも清涼飲料水やビールのデザインが似ている云々という問題もあった。どこまでが真似でどこからがオリジナルなのかは難しい問題になるのだが、先月だったか日産の米法人はQというアルファベット文字は日産のものであると主張する訴えを起こしている。日産にはQ45(インフィニティ)という車があり、他社(ここではアウディ)がQと数字を組み合わせた社名を使うのはけしからんと言うわけだ。果たして北米日産の主張は認められるのだろうか。ま、これが車名に限った事なら良いが、それ以外の所にまで主張が及ぶと回路図が書けなくなるな。一般的にトランジスタはQで表し、その後に連番を付けるのが普通だから。

◆ 車名というのは難しいものらしく、考え得るワードの多くは既に商標登録されているのだとか。と言うのも、実際にその車名で自動車が発売されなくても名前をキープするために各自動車メーカは商標登録だけは済ませるからだ。この数千、数万とも言われる名前の中から世の中に出てくるものはほんの一握り。なのだが、名前のイメージが車両販売数をも左右するとあってはキープしたくもなろうというもの。ホンダはアルファベットの組み合わせを車名にしているものがあり、CR-X,CR-V,HR-V,MDX,NSX… 果たしてこの車名と実際の車がいくつ結びつくだろうか。どうやらVが付くとSUV系なのかと思ったりするのだが、でもMDXには付いてないな。結局多車種販売メーカが意味のないアルファベットの組み合わせで名前を付けると解りにくくなるだけという感じか。外国車のように系統ごとに例えばセダンはSから始まるとかにした所で種類が多くなったら解りにくくなる。もっとも売れない車の車名はそれがアルファベットや数字の組み合わせでなくても解りにくいことには違いがない。例えば"エレメント"と言う車がどこのメーカのどんなものか皆様はご存じだろうか。トヨタの車だったとしてもキャミとかサクシードがどんな車だったか、ちょっと考え込まないと思い出せなかったり。
日産ラティオなんて、たぶん実車を見てもエンブレムを確認しないと解らないだろうな。もっともこれが沢山売れればその名前も有名になるわけだが。

◆ 車名の話題からはそれるが、日産とトヨタのサイトってちょっと似ているな。最近はFlash全盛の感があって、確かにブロードバンド環境が一般的になったからダウンロード自体はわずかな時間しか要しないが調べたいページに即座に行けない構造はどうかと思う。ドコモのページにしてもそうで、普通にFOMA901iのページを選択すると無条件にFlashのウインドゥが開き、HTMLページは用意されていないかのように振る舞われる。でも実際にはHTMLのメニューから行けば(うまく行けば)HTMLのページも発見できるわけで、これなどもうドコモの自己満足でしかないと私は思う。以前ドコモのページは勝手にウインドゥサイズを変更してくれたし、全く大きなお世話という感じ。F&FのトップページがFlashで出来ていて、しかも動画か何かが3分くらい表示されて、それを見終わらないと他のページへのリンクすら表示できないばかりかトップページからでないと他のページへのアクセスも拒否されるような構造だったとしたら、少なくとも私はそんなページは見る気もしなくなる。



HSDPA(4/14)

◆ どうやらVフォンが先にスタートしそうなHSDPAだが、これによってユーザはどんな恩恵を受けるのだろうか。現在のW-CDMAが最大384Kbpsであるのに対しHSDPAは同14Mbpsまで上げられる。これで着うたのダウンロードも快適になるゼと、おそらくこの程度の差異なのか。もっとも事業者にとっては帯域あたりの伝送量を多く出来るわけだから通信コスト(ビット単価)の低減か可能で、当初ドコモはHSDPAが始まるまではパケット料金定額制をやりたくなかったのである。

◆ 現在のFOMAでの通信速度は平均で100Kbps程度だろうか。cdma2000だと600Kbps程度になるので最大値の1/4程度と推測される。HSDPAの場合は条件が厳しくなるので1/8程度に落ちたとしても2Mbps弱の速度が出るかも知れない。(電界強度が高い場合)ただし最初から14Mbpsサポートでサービスを開始するわけではなく来年登場の移動機は2〜4Mbps程度の仕様になると思われる。
HSDPAによる高速化はQAM変調--振幅方向と位相方向に情報を持った変調方式--とマルチコード、誤り訂正方式の効率化によって成り立っている。
変調方式がQAMになる事で無線部のリニアリティはこれまでよりも重視され、フェージングによる補正も考えなければいけない。さらにマルチコードとなると相関器が最大15本も必要になる事から、LSIの規模と消費電力がバカに出来ない値になることは想像に難くない。
他にもフレーム長を短くしたり色々な小技を駆使する訳で、最大データレートの向上と共に伝送遅延時間も短くできるというメリットもある。

◆ MNPを前にしてW-CDMA陣営はカタログに(赤い字か何かで)『HSDPA 14.4Mbpsを実現』とか書くのだろうか。で、下の方に小さな小さな字で『基地局の理論最大値であり常時この速度が出るわけではありません』とか書いてあるかも。
そう、14.4Mbpsは基地局がそれに対応しているだけ(2006年当初)で、移動機の方はHSDPA対応機といえども全てがカテゴリ10の14.4Mpsに対応しているわけでも無いのである。

◆ 対するcdma2000のauに秘策はあるのだろうか。
一つはQoSによるTV電話機能の実装だとも伝えられているが、市場調査によればFOMAユーザがTV電話を"全く使わない"か"1ヶ月に1回以下"しか使わないケースが全体の6割近くにも達するという。ただ、どうせ付けられるなら無いよりはあった方が良いと言うのが市場ってヤツだからやがてTV電話機能は採り入れられるだろう。
cdma2000 1Xをより高速にする3Xなども仕様としては存在しているが、この辺りは800MHz再編に合わせて、或いは2GHz帯でと言う感じが濃厚だ。



書き込み(4/13)

◆ 掲示板への宣伝書き込みは後を絶たず、様々な対策を講じるも敵もそれを回避して書き込んでくる。最初はyouernet.ne.jpを一括拒否することで大きな効果を上げたわけだが、奴らは最近yournetからnttpcへと乗り換えたというか、nttpcが回線をリセールしているプロバイダに変えて来たのかnttpcからの書き込みが多くなってきた。
nttpcは大手回線リセール業者なので、これを一括拒否するのは問題が大きい。しかもnttpcはこの手の問題に対する対応がきわめて良くないので宣伝書き込みやspamerは好んで使うのかも知れない。nttpcのドメインには地域名が含まれていて、怪しげ系書き込みの殆どはosakaとの文字列が含まれている。nttpc以外のdtiなどでも地域名が含まれているが、これにもosakaの文字列が。他に目立つのはmarunouchiだが、これの数は余り多くはない。と言うわけでosakaの文字列をキーに処理を考えると効果的なのだ。

◆ 大阪にアダルト業者が多いのだろうか?それとも大阪のアダルト業者が宣伝熱心なのだろうか。
いずれにしてもその手の宣伝書き込み掲示板リストか何かにF&F掲示板のURLが載ったのだろう。
これを回避する一番の方法は定期的にURLを変える事だ。奴らはトップページからリンクをたどってなんて事はしないだろうから、従来の掲示板URLにはダミーでも仕掛けておくのが"親切"かも。
きっと奴らはそのダミー掲示板に宣伝を書いて帰って行くことだろう。とは言っても頻繁にURLを変えると掲示板にブックマークで飛んでくる人たちは迷惑を被るわけだ。なのでF&F掲示板では"他の方法"でそれらを排除することにした。が、完全に排除できるわけでもないのでその点はご了承頂きたい。

◆ 登録型リンクの方にも不正登録が後を絶たない。
エロ系だろうと怪しげ系だろうと、そのジャンルに登録して行く分には消さないのだが、より多くのアクセスを期待するのかわざわざジャンル違いの所に登録して来るから消す。どうせエロや出会い系の登録があるだろうと思って折角専用ジャンルを設けているのに奴らもアホだなぁ。
ショップなどが"ビジネスと経済"以外の所に登録して来た場合も消すことがある。消す事もあるが消さないこともあるのは、そのページの内容次第と言った感じだろうか。この登録型リンクページは意外に多くの人に見られているようで、登録のためのアクセス件数より閲覧のためのアクセス数の方が多い。
登録型はずっと前にも使っていて、それは相互リンクして下さいとかのmailが沢山来て面倒だったからだ。だが最初に使用していた登録型リンク用cgiはデータファイルがすぐ壊れて(ファイルロックが正しく出来ていなかったのだろう)使用に耐えず、その後手動登録に変更していた。
今のものはデータファイルが壊れることもなく稼働しているから、まあいいだろう。



1兆円(4/12)

◆ 1兆円分の減税が行われると、結構生活が楽になったりする。消費も一部増えるだろうから景気刺激策にもなるはず。でも1兆円って相当な額で簡単には捻出できないのではないかと思うわけだが、税金や年金や健康保険料や道路通行料を合わせた中からなら絞り出すことが可能なようにも思える。税金の無駄遣いが数百億円という話があったが、それはいわば氷山の一角だ。公務員の給与に加算される特別手当なんて話もあって、地下鉄職員に地下手当が出ていたりして結構笑える。国民からは体重に応じた重量税を取ろうとしているのに(これは嘘)。

◆ 社会保険庁の無駄遣いは言うまでもないが、マッサージチェアや豪華宿舎やゴルフ練習場や、その他職員の祝い金とかも全部年金から出ている。これが施設の赤字や減価償却費と合わせて年間千億円以上あるだろう。細かなところではファミリー企業に発注する高額なパンフレットもある。でもそれは配られずに印刷屋から納入されたままの形でゴミになるらしい。そのゴミ回収業者もファミリー企業経由だというのだから念が入っている。しかも印刷物の元ネタを社会保険庁が作っていながら、印刷屋から監修料名目でバックを貰っているというのだからロンダリング手法もなかなかのもの。ファミリー企業などは随意契約なので競争原理は発生しない。コピー代も高いと言っていたかな。A4一枚が70円くらいだとか。だったらコンビニに行って取ってきたらいいのに。

◆ 道路公団も似たようなもので、通行料をいかに使い切るかと言うところに命をかけている。やっていることは社会保険庁と似たり寄ったりで、全国には超高級というか超高額の保養施設完備だ。社会保険庁にしても林野事業にしても道路事業にしても、それが有益な仕事で税負担無しに行われているのなら保養所も結構だ。でも毎年ものすごい額の税金を投入されていたり貯めるべきカネを使い込んでいるのだから、民間企業で言えば大赤字の会社と言うことになる。それでも豪華保養所に年間何億円も支出したり出来るし、そうしたところで誰もお咎めを受けないという素晴らしいシステムだ。
地方自治体だって負けてはいない。日本一とか日本初をはじめとして、なにやら訳のわからぬ施設に年間数千億円なり。

◆ と言うわけで、これら無駄な支出をカットすると1兆円くらいは捻出できると思う。何せ社会保険庁と道路公団だけで2〜3千億円はカット出来そうで、ダムと林野と郵政と健保を合わせると軽く1兆円は行くんじゃないかな。特に郵貯はすごいだろうな。郵便貯金を国民全員が解約しようとしたら間違いなく日本の経済は破綻する。
だって預かった金は既に使っちゃったんだもん。
他に外務省員のワイン代とか、機密費ってのもあったかな。警察の裏金作りもあったなぁ。その警官にも色々手当が付いていて、人質事件の時はいくらとか、相手が銃刀を持っていた場合はいくらとか、色々決まっているらしい。そして今も数百億円をかけた公務員宿舎、それは民間の数分の一の家賃で住める御殿が建設されている。と言うわけで役人をひっぱたけば1兆円が出てくるかも知れないというお話。
あ、ちなみにこの手の無駄遣いを継続し、嫌気の差した国民は子供を作らなくなり、10年後の消費税21%化に向けて日本国は進んでいる。
あ、子作りは役人に任せておけばいいのか。



犯罪件数(4/11)

◆ 犯罪件数は年々増えていて、検挙率も増えてはいるが追いついていないのが現状だ。警察も裏金作りに精を出していないで犯罪抑止や検挙率の向上に励んでいただきたい。
混んだ電車や街中でスリの被害にあった方もいらっしゃるだろうが、検挙件数で見るとスリ犯の4割以上は韓国人なのだとか。韓国からスリ団がやってきて犯罪を重ねているのか、或いは手先が器用なのだろうか。一方でスリよりも凶悪な犯罪になりやすい侵入盗犯などでは中国人の方が目立つのだという。どこの国にも犯罪はあるだろうが、傾向が見られるのは意外な感じがする。日本人だって海外で犯罪を犯しているだろうが、果たしてどんな罪に問われる率が多いのか。

◆ 駐車違反の取り締まりの一部民間委託で、それに参入したいと考える業者はかなり多いらしい。
おそらくは"儲かるから"参入するのだと思うわけで、その分の収益は交通安全協会が泣くのかな。いや、別会計にするのだろうな。
道路に駐車すれば駐車違反となるが、その道路にパーキングメータがあって金を払えば駐車違反にはならない。駐車禁止道路とは、その道路に駐車車両があるために交通の妨げになったり安全上問題があるとされる場所である。でも交通安全協会がパーキングメータを設置すれば、そして金を払えば駐車車両は交通の妨げではなくなると言う理屈か。もちろん金を払っても60分の有効時間が過ぎると駐車違反になる。

◆ 交通安全協会はビラや垂れ幕の設置禁止場所に交通標語の書かれた垂れ幕などの掲示をして問題になった地域があったが、どうして奴らは勝手に道路の占有が出来るのだろう。いや、設置しているのは交通安全協会ではなく、その上前だけをピンハネしているのかな。駐車違反の反則金の何割かも交通安全協会に流れると言う事で、駐車系の金は全部俺たちのものって所か。
不正経理とか何とかで問題にもなっていたが、腐った警官の天下り先だから多くを期待しては駄目というかマトモさが期待できるような所ではないな。同協会には補助金が出ているらしくて、これが約2億円である。事業収入の39億円に比較すれば少ないが、そもそもこの事業収入だって結局は税金をぶんどっているだけという感がする。一体この金がどうやって使われているのかは貸借対照表を見ても…解らない。
この手の訳の分からない団体に流れている税金の合計は相当な額になるはずだ。しかもその使い道は天下り職員の異例とも言える高額給与や退職金に当たれているはず。全く困ったものだ。



カギ(4/10)

◆ 生体認証に関しては過去に書いたが、セキュリティ確保のために暗証番号の桁数が増えたりして覚えるべき事が多くなって困る。
そもそも人間なんて記憶の曖昧なものだし、しばらく使わないでいると忘れちゃったりするわけで、仕方ないから手帳にメモしておこうと言うことではセキュリティも何もない。だから生体認証が良いのだという話になるわけだが、コイツはコストの問題がネックになる。安く仕上げようと思えば信頼性かセキュリティレベルが下がり、それを上げようとすればコストが嵩む。

◆ コインロッカーやドアの施錠を携帯電話で解除する仕組みがある。番号を通知してそこをコールすると通話料がかからずにカギが開く仕組みだ。これはカギが不要なので物品の受け渡しにも使える。カギを閉めるときに登録する電話番号を、ロッカの中味を渡したい相手のそれにしておけばいい。
家のカギなどにも使えるし、既にそう言ったシステムも存在するが家に入るために、一々携帯電話を取り出すのは面倒かも。
だったらカードキーみたいなものの方が簡単でよろしい。いや、カードでなくても普通の金属のカギで良いよと言うことになってこのシステムは売れないという訳か。

◆ PC系のセキュリティ、会員ページなどにログインする際のパスワードにはカードが有効かも知れない。サイトごとのパスワードをICカードに記憶させておき、それをカードリーダにセットしておけばログインお手間が省けるというもの。非接触ICカードリーダはたいした価格ではないので使い勝手さえ良ければ普及すると思うんだけど。
え?ブラウザが記憶してくれているって?普通?の認証なら記憶してくれるのだが、銀行などのWebページにログインする際のそれは記憶されないようになっている。そして長いIDと長いパスワードを要求されたりするので使い勝手が良いとは言えないというわけだ。

◆ このICカードが携帯に内蔵されていても良いわけだが、カードリーダに乗せるにはちょっと大きいかな。非接触ICカードの読み取り速度やその距離も気になるところで、例えばSuicaなど財布に入れておくと明らかに読み取り率が悪化する。カードはコインいれとは違うところにしまっておくのだが、それでも読み取りエラーが起きたりして混雑時には他人に迷惑をかけてしまう。で、結局は財布からカードを取り出してリーダにかざすという使い方になったり…最も安全なのはキーを脳内に保存しておく事なのだが、残念ながら人間ってヤツは忘れやすい記憶媒体しか持っていない。さらには時としてデータ誤りを起こし、それに気づかない事もあるから面倒なのだ。



W-CDMA(3)(4/9)

◆ 800MHzに比較して2GHz帯はどの位使いにくいのだろうか。FOMAも次期モデルから800MHz帯が使えるようになる予定だが、電波伝播のスタティックな面だけで考えれば800MHzに対して2GHz帯は9dB落ちだそうだ。ただし800MHzのPDCと2GHz帯のCDMAを比較すると、レイク受信などの効果でその差はかなり少なくなるのだとか。ただし障害物による遮蔽という面を考えると2GHz帯はかなり不利になる。そこで屋内基地局やリピータの登場となるわけで、そうなると非同期基地局の方が設置しやすくなる。
旧DDIpは高出力基地局を乱立させたがゆえに干渉などに泣いた時期があった。今はノウハウの蓄積や適切な制御、スロットを同期させるなどで解決しているがCDMA方式だからと言ってどんな干渉にも立ち向かえるというものでもない。
希なケースではあるかも知れないが、直接波が弱く反射波1と反射波2が強く、その双方の遅延が260nS以内だと妨害波になる。ちなみに260nsの遅延を起こす伝播距離差は約70mだ。

◆ 一つの基地局に収容する移動機数が多くなってくると、だんだん目的局のS/N(SIR)が悪くなってくる。何しろ同じ周波数でみんながワイワイガヤガヤやっているようなものなので、その人数(局数)が多くなるに従ってノイズが増える。そこで基地局では(通信している相手が解るため)目的外信号を復調して、その信号を目的信号から差し引く事でS/N比を改善できる、コヒーレントマルチステージ干渉キャンセラなんてものがあって、これによってS/N改善が図れる。
ただしこれは移動機側で行うには荷が重すぎる。
何せ他人(他局)との通信まで処理しなければいけないわけだから。
セル内の通信移動機数によってセル半径が変わるのもSIRを基準とすれば、だ。単に電界強度だけを見ていれば何ら変化はないが、通信者数の増加と共に逆拡散後のノイズレベルは上昇する訳なのでSIRで見れば加入者数変化でセル半径は変わってくると言うことになる。
システムの許容加入者数がマキシマムに達すると物理チャネルを増やす以外になくなる。今のところ最大3物理チャネルが利用可能だと思うが、予備的に割り当てられたもう1チャネルもドコモは使用できる。更に800MHz帯にも1チャネル以上使える帯域が出来そうなのだが、果たしてこれで間に合うのだろうか。
いずれにしても2GHz/800MHzをシームレスに使う仕組みはPDCよりも簡単である。

◆ FOMAスタート時には移動体通信としての基本機能すら怪しいような状態だったが、約1,200万ユーザを抱える現在にいたってようやく実用に耐えるシステムになって来たような気がする。
都市部基地局の多くは800MHz/1.5GHz/2GHzの共用アンテナが建ち、更に小型のFOMA専用基地局の設置も進んでいる。IMその他の問題が少ない事から基地局の増設は比較的容易で、場所とコストが見合えば干渉その他を余り気にすることなく増局出来る。2010年頃には始まると言われている4Gは5GHz帯を利用するとの事で、その為にもより密な基地局配置が求められるだろう。

◆ 通話より通信のトラフィックが増える現状で、IP通信も無線区間を意識した仕様になっている。
具体的にはIETFでお調べいただくとして、TCPのウインドゥサイズ拡大などでスループットの向上がはかれる仕組みが実装されているのだ。このように無線区間のみが語られることの多いCDMA方式だが、呼制御や通信、交換など様々な部分が多くの技術とノウハウで支えられていると言っても過言ではない。来年の今頃には新規事業者の参入話がより具体的な形となっているに違いないが、単に仕様書通りに作って動かすだけでは充分な品質とサービスは提供できないのではないかと思う。



W-CDMA(2)(4/8)

◆ 同じ周波数をコード多重で使用するのを簡単に理解するのに、大勢がホールで人それぞれざわざわと話している風を思い起こして頂きたい。
ざわざわしてはいるが、自分の名前が呼ばれればそれに気づく人が多いだろう。これがいわゆるカクテルパーティー効果などと言われるもので、聞きたい或いは聞くべき信号は自然とフィルタに通すような仕組みが人間の中には出来ていると言うことだ。CDMAではもっと数学的に、拡散コードと同じコードで逆拡散を行って信号を抽出するという作業が行われるわけだが、それにしても耳元で大声で騒がれたらカクテルパーティー効果も何も無くなってしまうのと同じ、CDMAも目的信号のS/Nが悪くなってしまうのだ。
従ってFOMAでは約200チップごとにパワーコントロールを行っているし、行わなければならないのである。200チップがどの位かと言うことだが、PHSの1フレームは240ビットだからほぼPHSの1フレームと同等の情報量ごとにパワーコントロールを行っているという話だ。

◆ PDCなど狭帯域通信ではマルチパスやフェージングでエラーレートが増大する。アナログテレビで出るゴーストは反射による遅延が画像として見られる現象だ。CDMA方式ではチップレートが高速であり広帯域に拡散されているので、反射波の遅延を検出して元の信号を反射波分だけ送らせて合成することにより、反射波を有意信号として利用できる。
これがレイク(RAKE)受信と呼ばれるもので、複数の信号を同時に受信して合成することにより単一波のみを受信した場合よりゲインを得ることが出来るのだ。これらはロジック処理として行われるが、移動機では消費電力の関係から余り多くのフィンガーを持つことは出来ない。ちなみにドコモの実験によると都市部で3フィンガーとした場合には数dBのゲインが稼げるという。
レイク受信は1チップ長以上の遅延があればこれを行う事が可能になる訳で、そう言う点から見るとcdma2000よりチップ長の短いW-CDMAの方が有利という事になる。ちなみにマルチパスなどのレイク受信は拡散符号が同じだが、セルやセクタが違った場合には異なる拡散符号の情報を最大値加算する必要がある。
また基地局側の場合、セクタ間では最大値合成でありセル間では選択合成を行う仕組みになっている。こうして複数信号の同時受信が可能であるからこそソフトハンドオーバが行え、通話路を断する必要がない。ただし物理チャネルが切り替わるときには通話路断が発生する。

◆ と言うと、CDMAってなんと素晴らしい技術なのだろうと思うだろうが欠点もある。いや、欠点と言うより技術的難易度が高いと言うべきだろうか。
PDCなどに比較すると無線部は簡単な構成を採りやすいが消費電力量は多くなる。最も大変なのは信号の復調で、それには逆拡散という作業を行わなければいけない。逆拡散は拡散した信号を元に戻す作業なのだが、連続して送られてくる拡散信号の最初を見つけて順次逆拡散するという、結構大変な作業なのだ。
FOMAのフレーム長は10mSなので、この10mSの中の38.4K個のコードを順次比較していかなければいけない。これを高速で行うために2段階に分けて逆拡散の手順を踏めるようなコード構成にはなっているが、何しろ1チップが260nSと短いために高速処理が必要であり消費電力もそれに応じたものになる。
(マッチドフィルタは少し違った原理で動作する)マルチパスなどによるRAKE合成には一つのMFで済むのだが、セルが違うとその分だけ拡散符号パターンが増えるので処理系等は増えてしまう。PDCの場合には基地局主導でレールを敷いた上を移動機が走っている感じだったが、W-CDMAのRAKE部分を見る限りにおいては移動機主体で処理を行わなければいけない複雑さもある。この点では同期型システムのcdma2000の方が処理が楽ではあるが設計自由度は小さい。

◆ 拡散符号はこれによって通信を区別している重要なコードなのだが、コードが近いと逆拡散の誤りによってそのコードが復調されることがある。これによるものか否かはよく解らないが、FOMAでは他人の通話が聞こえる(会話の内容までは解らない)事が良くある。
このコードはScramblingCodeとChannelizationCodeに分けられているが、詳細は長くなるので割愛する。このコードを復調しながらセルを見つけるのが最初の待ち受け動作だが、これには3段階セルサーチ法と呼ばれるアルゴリズムが用いられ、実用的なサーチ速度になっている。そもそも基地間が同期していれば処理はずっと簡単になる訳だが、IMT-2000では同期方式はオプションである。NTT(ドコモ)が何故非同期方式に拘ったのかは定かではないが、GPSを使用して厳密な同期を取るcdma 1x方式などでは"空の見える"所にしか基地局を設置できない訳で、もしかしたらこれを嫌ったのかも知れないし、或いは計算上ではあるけれどコード/空間ダイバシティやフェイズアレイアンテナの効果は非同期基地局の方が高められるとも言うのだが。
続く…



W-CDMA(1)(4/7)

◆ FOMAなどCDMA方式は移動体通信方式として優れているのだろうか。またcdmaOneから始まったIS-95方式との差はどんなものなのだろう。まずはPDCやPHSに使用されているTDMA方式との差を考えてみよう。TDMAは同一物理チャネルを時間的に分割して複数局との通信に使用する方法だ。何故わざわざTDMAにするのかと言えば、周波数を変えて複数局通信する場合に比較して周波数利用効率が高いからである。2つの周波数を使用して2局と通信する場合、その二つの周波数は干渉しないだけ離さなければいけない。また(後述する)IMの問題もある。しかし同一周波数内をタイムスロットで区切って2局と通信すれば混信と言うことはなくなる。もちろん2局と通信するためには1局と通信する場合の2倍のデータを送らなければいけないからキャリアの占有帯域幅は大きくなる。でも得になる。

◆ だったらTDMAで良いではないかと言う事になるが欠点もある。一つは短い時間(タイムスロット)内で送信を行うため、ビットあたりの送信エネルギが大きくなり、人体や周辺機器に与える影響に考慮することが必要になる。もう一つは時間の問題だ。電波の早さは有限であり、伝播遅延は必ず発生する。そしてこの伝播遅延は基地局と移動機の距離に比例するから、遠くの局の電波と近くの局の電波を同一物理チャネルの異なったスロットで通信しようとするとスロット位置がずれてくる。これを補償しようとするとガードタイムが必要となり周波数利用効率が低下する。対するCDMA方式は連続送信なので平均出力とピーク出力の差が小さく、送信機の絶対出力もPDC方式より低く設定されているし、連続送信だから遅延云々の問題は発生しない。PDC方式ではTDMA/FDMAの組み合わせであり、タイムスロット内の論理チャネルと周波数の絶対値である物理チャネルが存在する。決められた帯域内でより多くの加入者を収容しようとすれば、与えられた周波数を繰り返し使用する必要がある。しかし好き勝手に周波数を配分すれば良いというものではない。
例えば100MHzと101MHzを使用した場合、IMによって99MHzや102MHzにスプリアスが出る。つまり99MHzから102MHzまで1MHzごとに使って良いですよと言う帯域があったとしても、100MHzと101MHzを使う限り2チャネルしか利用できなくなってしまう。実際には数十チャネルを使用するわけで、各基地局はそれらを計算して周波数再利用を行っている。
PDCでは3セクタ構成で、基地局の周りを120°ごとに3つのアンテナで分離し使用している所が多い。
これは360°全部をいっぺんにカバーするよりも周波数利用効率が上げられるからだが、上記IMのことがあるので加入者許容数はセクタ数倍にはならない。

◆ 対するCDMAの場合には、通信局すべてが同じ周波数を利用するためにIMの問題はなくなり(完全になくなるわけではないが)、よってFOMAやcdma2000では6セクタ方式を採用している。セクタを増やす事によるエリア内収容加入者数の増加率はPDCよりかなり大きく、ほぼセクタ数倍になると言っても良いし、マルチパスや干渉も考慮しなくて済む。
当然ながら周波数再利用云々という問題もなくなるのでセル設計はかなり楽になるのではないだろうか。これは都市部などで使用されるマイクロセルやピコセルにとっても有効であるが、同期式基地局を基本とするcdma2000方式では、それら超小型基地局も同期式にしなければならず、空が見えない(GPS衛星信号が受信できない)地下街などではメタルや光ファイバによる従属局構成を余儀なくされる。CDMA方式最大の問題はパワーコントロールだ。CDMA方式では全ての局が同一物理チャネルを使用するから受信端での電界をうまく制御しなければ通信は成り立たなくなる。
続く…



長すぎる道と大きな原子(4/6)

◆ 集積回路の微細化はどんどん進んでいる。今や配線は90nm以下である。その昔、配線が1μm以下になった頃もはや光学ではハッキリ見えない(光の波長に対して細いため)と言われたわけだが、現在の超LSIの配線幅はその1/10以下となったわけだ。果たして今後もどんどん微細化は続くのだろうか。答えはおそらく否だ。何故ならば今ですら配線やトランジスタを構成する原子の大きさが問題になる程度にまで微細化されているわけで、これ以上小さくしようというのには無理がある。やがて原子数個で構成されるトランジスタが現れたとすると、その辺りで微細化は打ち止めになるのではないか。

◆ トランジスタや線幅が縮小され、面積あたりの集積トランジスタ数が増えてくる。これはトランジスタから見れば広大な所に小さなものが配置されているわけで、例え10mm角のチップであってもトランジスタにしてみれば恐ろしく広い"土地"なのである。
6畳の部屋にノミを住まわせてやれば、彼らにとっては十分な広さの空間であるに違いないが、そこの住人が象だったとしたら動き回る事すら苦痛な狭苦しい空間になってしまう。
線の長さは遅延の多さであり、これは高速な動作の妨げになる。パラレル伝送のSCSIよりシリアル伝送のSATAが高速化しやすいのも同じような理屈だ。パラレル伝送の場合はビット数分の信号線の遅延がそろっていないと都合が悪い。
所がシリアルであれば全体的に遅れようと何しようと余り関係はない。とは言っても高速化で多ビット構成しようとするCPUなどはデバイスの限界クロックで動かしたいわけだから、時分割シリアルは容易に使えるものでもない。

◆ PCのマザーボードの設計などでも遅延には相当気を遣わなければいけない。クロックや信号ラインを曲げながら長さを合わせたり、基板のインピーダンス整合を考えたりするのは当たり前というわけで、IntelだったかはロジックデバイスにSパラメータが付いてきたりする。何しろ動作クロックが1GHz以上なのだから並の無線機より高速なのだ。ソフトバンクが欲しがっていた800MHz帯の携帯電話用周波数、あなたの使っているPCのCPUはこれより高速で動作しているだろう。
3GHzのPentiumで800MHzの変調波を出すことは出来ないだろうが、HF帯だったらダイレクトに出せるのではないかな。いや、もしかしたらそんなインタフェース基板が世の中にはあるかも知れないが。



ソニーが勝つか?(4/5)

◆ 次世代ビデオ記録メディアとしてBD(Blu-rayDisc)陣営が固まり始めている。そもそもBDは東芝などが作ったフォーラムにSONYが同調せず、いつもの勝手路線で「他人の作った者など使えるか!」と反旗を翻した事に端を発する。ここまでであれば特に驚くこともないSONYの態度なのだが、東芝とは仲良しだと見られていた松下がBD陣営に加わったものだからDVD Forumは混乱した。
東芝、日立、松下がDVDとの互換性とプレス製造のしやすさを狙って開発を進め、その中心的役割を担っていた東芝は少なからず驚いただろう。
松下がBDFに参加しなければ市場でBDが優位に立つ可能性は低いと見ていただろうし、そもそもSONYとしては権利料の入るCDを捨てたくなく、出来ればDVDには消えて欲しいと思っていた訳だからSONY考案方式となればCDのようなライセンス料をふんだくられる事は想像に難くなかったわけだ。
こうなると例え技術的に優れたものであっても市場には受け入れられにくくなる。そしていったんは発売して大宣伝を繰り広げたあげくの消滅という道をたどる。これは他メーカにも言える事だが、消費者の立場としてみると許し難いことでもある。

◆ 古くはLカセットとか、松下のアナログオーディオカセットテープにディジタル記録を行うシロモノとか、同じようにアナログ8mmビデオテープにディジタル録画を行うハンディカムとか。最近ではClieがそうかな。一時期私も欲しいなと思い、でも一体何に使ったらいいのかなと考えたら欲しくなくなったという、でも買いたいという気分にさせる商品ではあった。
SONYはMDにしてもSACDにしても、これを普及させようと必至になる場面も見られた。だが成功はしていない。MDにしても末期には売れてきたが、それまでの道のりを考えると成功とは言えなかっただろう。ただしこれ、SONYの景気が良かった頃だから出来た話であり今の景気、それはSONYも世間もなのだが、では無理だろう。

◆ DVD Forumは言う「SONYは市場を駄目にしようとしている」と。新しい規格をぶち上げては業界を混乱させ、何とか自分たちが入り込める隙間を作ろうとする。それは市場を活性化させるのではなく自分たちの遅れを他社に押しつけるだけの行為であると。だが今回はどうだろうか。BDにはデルコンピュータやHP、アップルまでもが参加を表明している。そして最近無視できない力の持ち主である韓国勢も加わるとなれば、HD DVD陣営の東芝とNECは分が悪いと言わざるを得ない。もっとも映画会社大手のワーナーブラザースはHD DVD支持を表明しているわけだが、果たして3年先にはどちらが広まっているのか。結局記録型DVDの多方式乱立と同じような事が起き、市場規模が立ち上がらないという結果になってしまうのか。



撤退(4/4)

◆ 2月17日に最初の報道が出たドコモのPHS事業からの撤退。その後ドコモはすぐさま否定報道を行うが、その10日後には正式に撤退を発表すると言う、だったら否定などしないでノーコメント程度で済ませておけば良かったのに。2月末の発表では2〜3年後には廃止したいとなっていたが、3月に入ると2年以内の早い時期に全廃と微妙にニュアンスが変化してきた。PHSユーザはFOMAへ誘導すると言い、その為に新しいデータ通信料金プランも作ったんですよとはドコモの弁。
ドコモに言わせればPHSより高速広範囲での通信が出来るFOMAなのだから金がかかることは我慢しなさいって所か。

◆ この4月からPHSユーザには個別にFOMA移行への案内や特典?を知らせているらしいが、私は既にPHS契約を持っていないので解らない。
PHSはナンバーポータビリティの対象ではないのでPHSの番号をそのままFOMAに移すことは出来ない。アステルが旧DDIpに吸収された沖縄ではアステルの番号そのままでDDIpに移行できたのだがドコモ→WILLCOMではそれを行わないそうだ。これに関してドコモは「番号は事業者の財産」だと言っている。サービス廃止で財産も何もないだろうと思うのだが、ユーザをみすみすWILLCOMに逃がすのは癪だとでも言いたげである。

◆ PHS廃止はユーザ数の減少によって事業自体が成り立たなくなった事が原因ではあるが、携帯電話のみを使うより携帯電話とPHSでファミリー割引を組んだ方が料金がお得になるケースがあった事から、これによる損失回避という点も見逃せない。こうした事が出来るのもPHSの基本料金が安かったからであり、逆にこれがあったからこそ現状の加入者数が維持できていたと言えなくもない。

◆ PHSで残るのはWILLCOM一社となるわけで、今後は高度化や音声定額化も視野に入れながら事業を行うという。実際問題としてPHSは国内市場より中国などの方がマスが大きいわけで、国内事業の継続は海外事業のオマケみたいな感が、部品メーカなどにとって見ればあると思う。
以前にも書いたが移動時を除けばFOMA並?に使えるWILLCOMのPHSだから、データ特化で低価格化が行われれば生き抜く道はあるのではないか。YOZANのWiMAXやiBURSTなんて話も聞こえては来るが、いずれの新規事業もエリア確保という大問題を抱えている。無線LANは高速で手軽だが(有料ホットスポットにしても)使えるのは面ではなく点に過ぎない。これでは例え月額基本料金が\100だったとしても敬遠されるだろう。
エリア展開を早急に行おうとすればマイクロセルではダメでマクロセルを考える必要があり、そうするとスループットの確保が難しくなると言うジレンマがある。



事なかれ(4/3)

◆ 日本が外圧に弱いのは周知の事実なのだが、それは何故なのだろうか。例えば領土問題にしても然りで、北方領土は言うに及ばず竹島にしても外務省は「韓国を刺激しないように」とおおいに気を遣う。そもそも日本固有の領土だと主張しているのだから、それを貫いたらいいのに。日本の領土だと主張しながらも韓国の出方におどおどしているから、韓国側だって「押せば日本は引っ込むな」と思うのかも知れない。先月だったか「竹島の日」を作ろうとした島根県に対して外務省は「韓国を刺激しないように」と文書で注意したのだとか。こう言うのを内弁慶って言うのかな。
物事をハッキリ言わないのが日本国なのだが、決めるべき所は決めなければ今後の外交だってうまく行かないのではないか。もっとも「先送り」こそ日本政府の合い言葉だから仕方ないのかも知れない。
実際竹島には1950年代韓国軍が駐留しているわけで、それでも日本国土を主張するなら明確に主張し自分たちで出来ないなら国際司法裁判所に提訴し、主張しないのなら韓国に渡してしまうとか出来ないものなのかな。
もっとも国際司法の場で不利だと思っているのか、韓国側は出てこないだろうが。
韓国人は日本人ほどおとなしくはないから、一度侵略に成功すればそれはずっと自分のものという認識になるだろう。実際韓国軍が竹島を侵略したときも日本は何もせず(しようとしたが韓国に反対された。当然)黙っていたわけだ。
しかし竹島の日制定であれだけの騒ぎになるのだから、"韓国の日"でも作ろうものなら戦争になるな(笑)。

◆ 北問題にしても同様で、どうも対応が情けないというか何というかだなぁ。別に喧嘩しろと言っているのではなく、言うべき事伝えるべき事はちゃんと伝えなければいけないと言っているわけで、小泉さんも郵政民営化では威勢が良かった(既に過去形)が外交の方はどうも… この点だと元外務大臣の田中サンの方が滅茶苦茶言ったかも知れないな。
もし日本国政府を旧ソ連が管理していたとしたら、竹島に近づくヤツは直ちに攻撃だろう。
いやソ連だけではなく他国だって似たような対応なのではないかな。

◆ 札幌だったか、駐車違反その他の軽微な違反や犯罪を取り締まることによって凶悪犯罪を出現しにくくする手法が功を奏したのは。道路がゴミだらけだったらそこに粗大ゴミを捨てるヤツが出てくるが、ゴミ一つ無い道路を整備しておけば粗大ゴミは捨てられないというのと同じようなことなのか。外交でもこれは言えるかも知れなくて、領土侵害や拉致にも甘い日本ならば攻撃しても大丈夫かな〜みたいな事をもしかしたら北は考えているのかも知れない。
日本政府が情けないからと言ってタカ派の石原都知事を前面に出したら危険がいっぱいだろうが、もう少し賢く外交が出来る爺さんはいないかなぁ。
ずっと前、毎日通る道路に「北方領土は日本固有の領土です」と書かれた看板が立っていた。たぶんどこかの政党の事務所か何かの所だったと思うのだが記憶に定かではない。でもその看板、日本人に見せても意味無いんじゃないかな。



スポンサー(4/2)

◆ 以前にも書いたことのあるスポンサーのお話である。雑誌やニュースサイトには大口のスポンサーが付いていて、そこからの広告収入が経営を支えていると言っても過言ではない。厚み(ページ数)の割に高額な雑誌などがあるが、これは広告収入が少ないからだ。パソコン雑誌など本の作りの割に安いのは多くの広告が掲載されているためで、それはもはや記事の分量と広告の分量が逆転するといった状態も見られる。こうなると第三種郵便物では無くなるような気がするが今時どうでも良いか。

◆ 出版部数が少ないと広告料金も安くなり、結果として雑誌の売価が上がる。すると販売部数は伸び悩むから広告料金も上げられないという事態に陥る。趣味の専門雑誌などの価格が高いのはこの為だ。逆に出版部数が増えてくると広告料金も上げられるから収益は多くなる。しかし一定以上の広告料金は取れないために、営業収益的な最適部数というものが存在する。つまり売れなくても売れすぎても儲からなくなるわけだ。

◆ スポンサーを悪く書かないのは鉄則で、これはTVなどでも同じ事。NHKが番組の事前検閲を受けた可能性が問題になっていたが、民放がスポンサーに事前に番組を見せることは当たり前に行われている。例えばコカコーラがスポンサーの番組中で、ペプシを美味しそうに飲むシーンなどがあったとすると×だ。
例え飲み手がペプシ好きだったとしてもNGなのである。報道番組にもこれは言えて、嘘の報道こそ行われないが言い回しや扱い方は微妙に、いや、微妙の範囲を超えるくらい違ってくるのが現実ってモンだ。

◆ ニュースサイトではITmediaがシャープにきわめて甘い評価をしていることで有名?だ。
グループのソフトバンクには辛口で切り込む事が出来るのに、シャープにはでれっとしてしまう。従って同サイトのシャープ製品記事を見る時には、その記事に被せられたフィルタの存在を常に意識しなければいけない。
「嘘は決して書かない、ただし本当のことも書かない」これが当てはまる。悪い所には触れないという書き方なのだ。
パソコン誌などで製品比較などを行う時にも同じような書き方をする。自動車雑誌でも似たようなものだ。いずれにしても比較というのは非常にやりにくくて、それは例え文章にしなくてもデータや写真などで優劣が決まってしまうからだ。もちろんライターはそれを擁護する文章を綴る。操作性は×だけれどデザインは◎だ、とかね。



磁石(4/1)

◆ 水質改善にも燃費改善にも使われているというか、売られている磁石モノ。なぜ磁石モノが多いのかというと磁力というエネルギがそこに蓄えられている風に感じられるからではないだろうか。
バブルの頃には磁石を使った永久機関まがいのモノで億単位の金を集めた人もいるし、永久磁石の磁力でトルクをブーストするようなシロモノは、あのマツダも作っていたのである。

◆ だがよく考えてみれば、そこに磁石があるだけでは何も起きない。
たとえば外気温20℃の環境があったとして、そこに熱エネルギがあるからといって何かが起きるわけではないのと同じだ。
磁力の変化、温度の変化、そういった動きがなければエネルギは取り出せない。
マトモな磁石の使われ方だって勿論ある。阪大では酸化鉄コートを行って磁性体としたベクターを磁力で細胞に誘導する研究も行っている。

◆ 今年の初め頃少し話題になったので覚えている方があるかも知れないが、磁石の極を電気信号によって変化させるという技術を開発した所がある。
それは液晶の向きを電界で変化させるように、微弱な電界によってN極とS極を入れ替えるようなものなのだ。昨年秋に磁性液体の開発を行った所があったが、要するに磁石というのはどんなに細かくしてもその細かいモノ一つ一つが磁石であり、その細かなモノの極性を反転させるというミクロな考えからこれは生まれたとのこと。究極のMEMSと言う事だろうか。
そしてもう一つの技術はこちらを参考にされたい。

◆ 極性など反転させて何がおもしろいのだと言うなかれ。
この極性反転磁石とコイルを組み合わせた発電機もすでに試作されている。
でもエネルギ保存の法則からすれば、磁極反転に要するエネルギより発電によって得られるエネルギが少なくなければ話がおかしくなる。
と思ったら、どうやら磁石そのものの材質?物性?何かが変化するようなのだ。
と言うことは核分裂や核融合の理屈に近いのか、はたまた化学変化の域を出ないものなのか。

◆ 詳しくは各自文献をお調べいただきたいのだが、この発電機と言うか電池というか、磁石モノのエネルギ密度は化石燃料を使った発電方式の40倍にもなるという。ただし現時点で試作が出来ているのは自動車のバッテリ程度の大きさで200KWh程度のものだ。
磁極反転を高速で行うと磁石自体が発熱して、自分の熱でキューリー点を超えてしまうと言う問題があるとのこと。小型高密度化のためにはコイルを小さくしたく、それには高速磁極反転が不可欠なのだが試作品のそれは約10μS程度の速度だと同社のページには書いてある。