過去の雑記置き場

脅威なのか(6/30)

◆ 回線商売で利益の上がらなくなりつつある移動体通信事業者の向かう先は金融だ。KDDIは銀行を作ると言うし、ドコモはクレジットカードを発行した。国内最大のクレジットカード事業者はJCBだろうか。その会員数は2003年のデータで約4,800万人だそうだ。JCBは1981年にカードを発行し、年商5兆円(2003年度)にまで膨らんだ。と言っても会員数がどんどん増えたわけではない。提携カードその他の発行を繰り返しながら徐々に会員を獲得していったわけだ。が、ドコモの場合は母数が大きいので全加入者数の30%がDCMXに加入しただけで加入者数は1.5千万人にもなる。携帯電話加入者全員がDCMXに加入するとJCBの会員数を抜く可能性だってあるわけだ。そしてJCB並の売り上げがカード事業で確保できると仮定するならば、移動体通信事業による5兆円と金融による5兆円の合わせて10兆円企業になる可能性を秘めている事になるのだ。ただし現状ではVISAのローミングなのでドコモとしては年商1千億円程度を見込むに留まっている。

◆ 回線商売はユーザを確保するための一つのサービスみたいなものであるとするならば、その顧客にどうやって金を使わせるのかが重要になる。
クレジットカード事業においては手数料商売であるから、何もドコモに対して金を使ってくれなくても良い。普段のお買い物にDCMXを使って貰えれば、それに応じた手数料がジャラジャラとドコモの懐に入ってくる。が、実際にはVISAの提携になるので手数料全てがドコモの懐に入る訳ではない。なので、VISA決済を行わなくても良いように加盟店を自ら増やそうとしている。ドコモ製のクレジットカードがVISAやMasterと同じように使えるようになるとは思えないが、万が一にもそんな事が起きればクレジット業界にとって脅威であるに違いない。ちなみに現状Edyが使える店舗数は約3万、これに加えてDCMXやSuica対応店舗を10万店舗以上今年度中に増やすらしい。

◆ カード各社或いは提携カード発行会社は、いかにして加入者を獲得するかを考えている。様々な特典を付けてみたり手数料を無料にしてみたり、或いは保険などを付けてみたりしてお得感を前面に押し出している。例えばデパート系のカードだと、そのカードを見せる事によって(カードを使わなくても)駐車場が無料になったり、送料が無料になったりするし、利用額に応じて(一般的には利用額の1%前後が多い)キャッシュバックが行われたりする。ドコモの場合はドコモのポイントが付くとか、携帯電話購入時に拡張保証が付くとかがアナウンスされている。この辺りもポイントの使い方は人それぞれで、デパート系カードで駐車場が無料になったり商品券が貰えたりするのが良いという人もいれば、航空会社系のカードでマイルを貯めたい人もいるだろう。或いは銀行系のカードで利用金額の(最大)1%を請求額から減ずるサービスの方が手間がないと感じる人が居るかも知れない。いずれにしても金融業として走り始めたドコモとKDDI、そしてソフトバンクは既に金融部門を持っている。果たして今後の通信業界はどうなるのだろうか。



ディーゼルハイブリッド(3)(6/29)

◆ 欧州では比較的早い時期からディーゼル排ガス規制が行われ、低硫黄軽油と共にさほど汚いイメージではなかったと思う。ただしNOx排出量は(目に見えないだけで)従来は多かった。今後も欧州の排ガス規制値は強化される方向であって、ガソリン車並のクリーンさでないと街を走れなくなる。日本の場合も規制強化はされるが、圧力団体が暗躍しているのでどうなることやら。日本のトラックメーカの中には将来性の希薄なディーゼルエンジンの開発は行わず、海外から低公害エンジンを調達した方がコストがかからないと見る向きもある。

◆ ディーゼルエンジンは強度などを上げる必要があるほか、ガソリンエンジンに比較すると製造量の絶対数が少ないこともあってコストは高い。公害防止機器にしてもガソリンエンジンと同等かそれ以上のコストがかかるはずだ。だが燃費の点で見ればディーゼルエンジンは魅力である。その一つとして燃料物性の違いがある。ガソリンに比較して炭素分が多く発熱量の大きな軽油を燃やせば、燃料体積あたりの仕事量を大きくできるからだ。だがこれはガソリン車に比較して(同じ量の燃料を燃やしたときの)炭酸ガス排出量が多いことにもなる。なので欧州などの炭素税額は同クラス(出力や加速性能などがほぼ同じ)のガソリン車より多少高くなる傾向にあるようだ。とは言っても燃費が凄く良く出来れば炭素排出量だって比例して減る。

◆ そこでディーゼルハイブリッドと言うことになる。
ディーゼルエンジンを軽負荷から高負荷までクリーンに運転するのは難しい。これはガソリンエンジンにも言えることなのだが、特にディーゼルは空気過剰運転のしないととたんに黒煙が増えるので加速時などの高負荷運転は苦手なのだ。で、その部分をモータが補ってくれるハイブリッド車であればエンジンの負担は軽くなり、ホンダが行ったようなトルクコントロール型モータゼネレータを使えばエンジン振動だって制御できるかも知れないが、この場合はシリーズ式ハイブリッドになる。トヨタ式動力伝達機構を使ったハイブリッド車の場合はエンジンはそれ自体で低振動、低騒音化しなければいけない。もっともモータを動力としての走行が出来れば、静かな住宅街ではエンジンを止めて走ることだって出来るだろうし無駄な暖気さえしなければ近所に悪臭をばらまく恐れも少なくなる。

◆ トヨタがディーゼルハイブリッド車を出してくるかどうかは解らないが、プリウスのディーゼル版などあったら面白いかも知れない。燃費は燃料の容積と走行距離から求められるので、軽油を燃料とすればメリットが生まれる。日本の自動車メーカお得意のカタログを飾れる数値が出来上がるのではないだろうか。ただしディーゼル=汚い臭い煙いというイメージが払拭できれば、だが。



ディーゼルハイブリッド(2)(6/28)

◆ プリウスの功績は偉大だと思う。日本初のハイブリッド車で、初期型こそ余り評判は良くなかったが二代目の売れ行きは良いようだし車としても普通っぽくなっている。コストにしたってトヨタ的徹底コストダウン手法によって、フツーの車より多少割高な線に抑えられている。おそらく原価ベースで考えるとかなりの価格差になるのではないかと思うのだが、どうなのだろうか。特に電池のコストはバカに出来ないと思う。この点でも量産効果は十分に上がっているようで、初代プリウスの頃に比較すると二代目の電池コストは半分程度になったのだとか。で、その分少し大きなモータが積めるとか、内装に少し余裕が出来るとか、で、普通っぽい車になったのだと思う。

◆ いつだったか燃料電池車とハイブリッド車の話を書いたが、トヨタとしては燃料電池車よりハイブリッド車の方が効率的であると言っている。当たり前だ。自社の技術を否定するわけにはいかない。が、プリウスに見るエネルギ利用の効率化は確かに認められる。
アトキンソンサイクルで運転されるエンジンは常用域でも燃費低減効果を持つ。その代わり同排気量のエンジンに比較すると出力は低くなるが、その分はモータが補ってくれるから良い。
これに対してハリアーやレクサスハイブリッドは毛色が違っている。ハイブリッドシステムを燃費のためにのみではなくパワー方向にも使おうとしたセッティングだからだ。これにしても渋滞路や加減速が多く含まれる運転状況では燃費への貢献度ももちろんある。が、車両価格を考えてお得感があるのかと言われると少々疑問だ。
欧州ではハイパワーディーゼルがそこそこ売れていて、これは「オレは環境を考えてディーゼルに乗っているのだよ」とアピールしたいが為の車だと、辛辣な事を書いているメディアもある。同じように、レクサスやハリアーハイブリッドは、そもそも燃費の良くない車なのだけれどハイブリッドだから環境に優しいでしょ、みたいなアピールなのか。

◆ ハイパワー思考のハイブリッドには向かないと思うが、低公害ディーゼルエンジンを使ったハイブリッドシステムが最も低燃費なのではないかと思う。ただでさえ高価になるハイブリッド車に、ガソリンエンジンより価格の高いディーゼルなんか積めるか!と、自動車メーカは言うかも知れない。しかも我が国ではディーゼルエンジンは悪玉である。業界圧力に屈する政府が適切な排ガス規制を行わなかったために、ディーゼルは高公害で発ガン性物質をまき散らし、うるさくて煙くて臭いイメージが定着している。ま、確かにそうなんだけどね。最近は都市部でディーゼル車の販売が出来なくなり、トラックなどは規制を受ける形で街は凄く綺麗になったと思う。
今時都内で黒煙を吐き出しているのは他府県ナンバーのトラックや観光バスかリムジンバスくらいだ。
(黒煙排出車はそのままでは都内は走れない)続く…



ディーゼルハイブリッド(1)(6/27)

◆ 日本でもやっとというか、低公害ディーゼルエンジンの開発が行われ始めたようだ。従来は欧州メーカからエンジンを買っていたメーカ各社も、主に欧州でのマーケット拡大と低公害化技術の確立で自社開発が可能になったと言うことだろうか。もちろんこの背景にはガソリン価格の高騰もある。車を買い換えるよりその分のお金でガソリンを買った方がずっとお得なのに、より小型で燃費の良い車に買い換える人が増えているという。日本人はこうした流行にきわめて弱い。マーク2が馬鹿売れしたのも流行だった。隣近所がマーク2を買ったからウチもマーク2にしようというわけで、マーク2がカローラ並に売れた時期があった。
SUVブームだってそうだろう。三菱はシティーオフローダだといって宣伝した。都心では未舗装道路すらないし雪だって降らない。でもSUVを売りたい。
で、SUVは都会で乗ってこそ意味があるみたいな流れを作ろうとした。

◆ そんな宣伝文句に乗ったSUVオーナは荒れ地を求めて出かけて… 行かなかった。近所の他人の畑を走り回ったり進入禁止の河原を荒らし回ったりした。
低公害などはガソリン車にのみ適用されていればいいとばかりに、騒音と黒煙と悪臭をまき散らしながらSUVは蔓延していた。が、そんなブームも去ってワンボックスカーが流行する。ワンボックスカーは製造コストが抑えられるのでメーカにとっても有り難い存在だったに違いない。トヨタやホンダなどはあの巨体のFF車など作って見せたわけで、いくら操縦性無視だとは言ってもなんだかなぁと言う感じだった。とにかくフロントが重い(人間という荷物を満載すればベストバランスなのかも)しトルクアクションも強く、サスペンションのスペースを過剰に削って荷室を広く取ろうとしたリアサスなど、かなり酷いシロモノだった。

◆ が、台数が出れば性能面の向上も見込める。各社ワンボックスカーの開発にしのぎを削るからだ。商用車ベースだったモデルがいつの間にか専用設計になって、逆にそれをベースに商用車化しようなんて考えるメーカもあったが、そもそも乗用車用に作られたシャーシではコストが高く強度が低くてダメだったとか。
ワンボックスの流れはBENZさえも動かし、従来は商用車ベースだったVクラスが乗用車スタイルに生まれ変わるという、まさに日本的変貌を遂げたのである。
そして今は低燃費車へのシフト時期なのだろうか。
ワンボックスカーにしてもSUVにしても重く大きく走行抵抗の大きな車体は燃費悪化を招きやすい。乗用車と差が出るのは高速道路横行時の燃費で、空気って抵抗なんだなぁとあらためて思い知らされたりするが、荷物や人を運ぶための車なのだから多くを求めるのは違うような気もする。フェラーリを買ってきて、荷物が積めないじゃないかと文句を言っているのと同じなのかも知れない。で、結局はコンパクトカーへのシフトが始まってくるわけだ。
続く…



駅前渋滞(6/26)

◆ 駐車監視員による取り締まりが功を奏し、従来は違法駐車のために混雑していた道路が意外なほど空いていたりする。VICSだとか何だとかで都内の渋滞を解消しようと金を使いまくっていた割には何ら効果が見られなかった渋滞解決策とは大違いである。だが完全に駐車車両がゼロになったわけではない。主に営業車両だと思われるバンやワンボックスやトラックは停車している。と、そこではやはり進路変更しなければならないので渋滞のきっかけにはなってしまう。

◆ もう一つは駅前の渋滞だ。まず最も道路占有率が高いのが客待ちタクシーだ。時間帯によってはタクシー乗り場から延々と列を作っていて通行の邪魔をしている。東戸塚の駅周辺では市営バスや神奈中バスが路上駐車されている。駅前のロータリーがさほど広くないため、路上に駐車して発車時間を待つわけだ。小型車や普通車と違い、車幅2.5mのバスが止まっているのだからおおいに邪魔。これは駐車監視員制度が導入される前も現在も変わっていない。
朝晩はオトーさんを送り迎えするオバサンの車もこれに加わる。右折禁止も二重駐車も転回禁止も無視しまくりなので危険だが、相手はオバサンなので何を言っても無駄だ。

◆ 横浜駅周辺では荷物を運んできたトラックの列が相変わらず道路を埋めている。荷物を運び込むための商店が開く時間の数十分前にはトラックをそこに止める。そうしないと「良い場所」が確保できないからだ。乗用車の違法駐車が殆ど姿を消した道路にトラックの列が続く。大手百貨店の配送センタ周りにもトラックが並んでいる。配送センタに入れる台数に限りがあるので、路上で順番待ちをする訳だ。この手の配送に関する問題は単純には片付かないだろう。店が駐車場を用意している所などは希だし、そもそも荷物を効率的に積み卸しするためには店の前にトラックを止めたくなる。が、運送業者によってはトラックを駐車場に入れて台車で荷物を運んでいるところもある。

◆ おそらく取り締まりを強化すればこれらトラックも姿を消すだろうし、店側で駐車場(或いは共同駐車場を)確保するかも知れない。だがカネも場所も必要であり、簡単には行きそうにない。とすると、結局は排ガス規制などと同じでトラックには有利だが乗用車には厳しい取り締まりになるのか。高速道路通行料金にしても車重や専有面積を考えるとトラックはかなり優遇されている。トラックは許される的なイメージが広まってくると、通勤用にトラックを買う人が増える… なんて事はないだろうけれど、抜本的な対策が必要なのは確かだ。

◆ 駐車監視員制度をきっかけに、各所の有料駐車場は稼働率向上でホクホクらしい。ちょっとした駐車でも有料駐車場を使うので小銭が入ってくる。監視員派遣会社によっては駐車場を経営している所もあるので、これはもう取り締まり強化が直接的収益につながる良い例だ。会社の近くの駐車場屋にしても、定期的に110番通報して駐車の苦情を入れると近くの店主が言っていた。



レクサスハイブリッド(6/25)

◆ レクサスハイブリッドのメディアによるテストデータも出そろった感がある。サスペンションに関しては概ね評価が高いようで「トヨタらしからぬ」などと賞賛?されている。販売台数が限られる車だからこそなのか、或いはBMWやBENZと渡り合えるようにとの考えからなのか、欧州車風のシッカリ感を出しているようだ。果たしてこの味付けが日本の一般的ユーザに受け入れられるのか否か。
その一方で電動パワステに関する評価は思わしくない。中立付近と切り込んだときの違和感が大きいとか、フィードバックゲインが足りないとかで、これはトヨタチックな味付けでもあり電動パワステの限界なのかも知れない。

◆ ハイブリッド車とコンベンショナルV6車を比較すると、燃費はほぼ同等で加速は高速域でハイブリッド車が少しだけ速い。スタートダッシュはコンベンショナルエンジン車の方が速く、これはスタート時にモータアシストがフルには働かないためだ。だがモータが威力を発揮する50Km/h前後からはコンベンショナルエンジン車にはない加速タイムを披露してくれる。中速以上でスムーズに速いハイブリッド車と、いかにもハイパワーエンジンを積みましたというような加速感で感覚的にも速いコンベンショナルエンジン車という感じだろうか。
運動性能全般でハイブリッド車は分が悪い。何せモータや電池の分だけ重いのだからこれは致し方ないだろう。騒音面でもハイブリッド車の評判はあまり良くない。エンジンが低速或いは停止状態での騒音レベルが低い為もあるのだろうが、エンジンがフル負荷で動作したときのガサツさが耐え難いとのレポートが多い。おそらく非ハイブリッド車でもこれは同じなのだろうが、エンジンの負荷や回転数に比例してパワーが高まるので人間の感じ方が違うのだと思う。ハイブリッド車はCVT車のように、エンジン音だけが高まった状態で徐々に(と言うほど遅くはないとは思うが)速度が上がっていくので違和感を感じるのだろう。

◆ 絶対的加速性能ではわずかにハイブリッド車が速いが、通常走行時に大きな違いはない。中間加速時にフルスロットルを与えた場合もモータの威力は感じられるだろうが、非ハイブリッド車がキックダウンして加速したとすると、それは同じようなものかも知れない。燃費に関しても数百キロに及ぶメディアのテストではほぼ同等となっている。これはプリウスのようにアトキンソンサイクルでエンジンを回しているわけではないので仕方がない。が、渋滞路の走行などではハイブリッド車のメリットは出ると思う。ただ、この差のために非ハイブリッド車であるGS350より100万円高いハイブリッド車のGS430をどう見るか(装備など細部は異なる)だ。もっとも600万円を超える車を買おうとするときに、レクサスでなければならない理由、付加価値をハイブリッドシステムが持ち合わせているのだろうかと疑問も沸く。
個人的にはもっと燃費方向に振ったセッティングでも良かったのではないかと思うのだが、やはりカタログパワーの数値は大切なのかな。



着信率(6/24)

◆ FOMAの着信率は改善されたのだろうか。メールに関しては再配送スケジュールの変更によって非着信が目立たないようになっている。音声通話の着信に関してはよく解らない部分ではあるが、私が他のFOMA移動機に電話を掛けて相手が圏外であることが希である状況から、そこそこの着信率には達しているのではないかと思う。
多少気になると言えばメッセージの着信率だ。これはメールの場合とは異なり再配送が行われていないようなのだ。

◆ 私は現在時事通信の号外速報をメッセージRで受信している。が、希にこのメッセージが受信できない事があるのだ。それに気づくのは日テレの日テレNEWS24のメールが先に来たような場合だ。日テレNEWS24は無料で、通常は午前10時頃にメールが配信されてくる。メールの中にURLが記してあり(HTMLメールなのでURLが直接見えるわけではない)、そこをクリックすると動画によるニュースが閲覧できる仕組みだ。通常は毎日1回の配信なのだが、大きな事件やニュースがあると臨時に配信されてくる。で、これが来たのに何故時事通信の方が来ないのかなと思ってメッセージを取りに行くと数十分前に配信されるべきだったメッセージが取れたりする。
他にはSA800iの異常通知メッセージもメッセージRでの配信だ。これは防犯ブザーが鳴った時とか移動機の電源が切られたときに通知される。防犯ブザーが鳴ったときには音声通話でも異常を知らせてくるので良いが、電源が切られたという情報はメッセージRでのみの配信だ。

◆ 移動機が圏外になっていたりすれば配信は失敗する訳なので、メールのような再配送の仕組みがあっても良いのではないかと思う。再配送するためにはシステムの負荷も高まるし無線区間の帯域も食うのでドコモとしてはやりたくないことだろうし、この手の見えないサービスに力を入れないのは各業界共に共通することだから多くを期待してはいけないのかも知れない。
メールのリトライ(再配信)間隔や何回リトライするかなどもドコモはauやソフトバンクモバイルより気が利いていない。もちろんメールの仕様に関してもauとは雲泥の差だ。

◆ MNPを機会にauやソフトバンクモバイルからドコモに鞍替えする人も少なからず居るだろう。メールの細かな仕様などは使ってみないと解らないわけで、特にリトライの間隔などの仕様は事前に調べようとしてもなかなか掴めないと思う。
もっともメールの細かな仕様より、エリアカバレッジの方がずっと目立つのかも。特にソフトバンクモバイルの3Gからauに変えたりしたら「携帯電話ってどこでも使えるものなんですね」と、感動を覚えるかも。auからFOMAに変えるとメール仕様のプアさとデータ転送レートの遅さ(web閲覧時など)を感じると思う。FOMAやソフトバンク3Gからauに変えると、SIMを使えない(或いは使いにくい)事に違和感を覚えるだろう。



濃縮果汁還元(6/23)

◆ 「ジュース」の表示は果汁100%である必要がある。
そのジュースにも濃縮果汁還元と表示されているものがある。これは読んで字のごとく、ジュース製造時に果汁から水分を取り除いて濃縮された状態で保存し、それに水を加えて製品化したものだ。こうして濃縮することによって体積が1/4以下に出来るので保存コストが削減できる。米国産オレンジジュースが安くなったのは、米国側で濃縮した液体と言うにはさらさら感が足りないようなジュースの素に日本で水を加えて製品化するようになったからだとも言われている。濃縮果汁を還元する際には香料などの濃縮時に失われやすい成分も加えるのだとか。

◆ 濃縮方法にも色々あって、減圧することによって水分を蒸発しやすくして濃縮する方法や、逆浸透膜を通して水分を抜くもの、水の凍る温度まで冷やして氷となった水分を取り除くものなど。水分を飛ばすというと加熱を思い浮かべるのだが、加熱してしまうとジュースに含まれているビタミン類などが壊れてしまうとのことで、今はあまり使われていない。ただし殺菌のために短時間高温中に置くことは行われている。この場合は温度は高いが時間が短いので成分の破壊が少ないのだろう。

◆ 濃縮果汁を還元するとき、濃縮時と全く同じ量の水分で戻せば100%果汁になる。半分も水しか加えないと200%果汁だ。(200%果汁の製品もあるらしい)でもビミョーに水を多くして90%果汁なんてジュース(正確にはジュースとは呼べなくなる)を作ると、製造メーカはその分儲かる話になる。果たして濃縮時と還元時の水の量はどの程度管理されているのだろうか。
今でもこういった謳い文句を見かけるかどうか解らないが「水は一滴も加えていません」などと表示されているジュースがあったとする。これが濃縮果汁還元だった場合の解釈とは一体… ま、予め取り除いた水分を戻しただけだから「余計な水分」は加えられていないと言えるのかも知れないのだが、今ひとつ納得できなかったり。

◆ ストレートジュースと濃縮果汁還元ジュースの味は違うのか?違いがあるのは確かだろうが、製法の違いと共に素となった果実の味の違いなどもあるので一概には言えないかも知れない。特に加熱殺菌で色や味が変化しやすいリンゴジュースやイチゴジュース(イチゴジュースは加熱以外の方法で殺菌するらしい)は味の違いが大きいと思われるが、イチゴにしてもリンゴにしても様々な種類があるからなぁ。

◆ 濃縮率をどんどん上げていくとやがて固形になるのだろうか。そう言えば昔は粉のジュースがあったっけ。これに水を加えてジュースっぽいものにする。この粉末ジュースの素は日本人が発明したのかな。記憶が曖昧なのだが、粉末ジュースの素はヒット商品になったらしい。とは言ってもこれは化学合成のジュースの素で、果汁などは微塵も入っていなかったのではないかと思う。なので今風の表示で行けばオレンジ風味飲料の素とでもなるのだろうか。



増えた鯨と減るマグロ(6/22)

◆ 商業捕鯨が禁止されて随分時が経つ。商業捕鯨が行われなくなったことで鯨の生息数は増え、近年では増えすぎた鯨によって生態系のバランスが崩れるなどの報告もされている。日本では調査捕鯨と言うことで一定量の鯨を捕っている。そして調査終了後にその鯨は食用となる。が、すっかり鯨を食うことから離れてしまった日本人は、あえて鯨を食べようとはしなくなった。で、結局は鯨の肉は市場で余ってしまうと言う皮肉な自体になった。捕鯨が禁止された直後には高騰した鯨肉なのだが、今や忘れ去られた存在になったのだ。もしも捕鯨が自由に行われるようになったとしても、鯨肉そのものの人気が薄れている現状では加工食品としての使い道しかなかったりして。当然ながら価格も安く抑えられてしまうので、以前のような捕鯨船団は見られなくなるのかも知れない。もっとも大量の国民を抱える中国あたりが捕鯨に興味を示し始めれば、増えた鯨を一気に食い尽くすくらいのパワーはありそうだが。

◆ 日本人はマグロが大好きだ。勿論私もマグロは大好きである。が、そのマグロは乱獲によって種の維持が行えなくなるかも知れないほどに減っているという。特にミナミマグロやクロマグロはかなり減ってしまっているようだ。マグロのみではなく他の大型魚も減少傾向にあるが、これらも国際的な取り決めで漁獲が制限されるのだろうか。マグロの養殖に関しては色々研究されているものの、マグロ工場でマグロを作るという程にはなっていない。マグロの捕獲が制限されるとしたら、日本人はマグロの味を忘れてしまうのだろうか。漁獲量が減った直後には価格が高騰するだろう事は想像に難くないが、庶民の口に入らないほどの値段になると、当然ながら国民はマグロを食わなくなる。そしてマグロを食わない習慣が広まると、今の鯨肉と同じ道を辿るのかも知れない。

◆ 米国産牛肉の輸入に関してはどうなのだろうか。今や米国産牛肉を食わないことが普通になっている。吉野家も牛丼屋ではなく豚丼屋へと変身してしまっている。果たして牛肉輸入が再開され、吉野家に牛丼が戻ってきたときに人々は豚丼ではなく牛丼を食うのだろうか。当初は決して美味しいとは言えなかった吉野家の豚丼も、何度かの改良を経て現在の味になっている。そしてそれは10円の値上げにもかかわらず適度な売れ行きを保っているという。もちろん牛丼を待ち望んでいる人も多いだろうし、メニューの多角化による売り上げ増の効果もあろうが、牛丼単品の売り上げが以前と同じようになるのか否かは興味のあるところだ。牛丼を吉野家で食うことは出来ないが他の牛丼チェーン店でなら食える。実は私は吉野家以外のチェーン店で牛丼を食ったことがない。なので他の店の味は良く解らないのだが、今となっては「牛丼が無くても死ぬ訳じゃないし」みたいな感じ。果たして「マグロが食えなくても死なないし」と思えるのか、それとも「たまにはうまいマグロが食いたいなぁ」と思うのか。いや、マグロの漁獲がもしも制限されたならば、の、話だが。



乾燥機(6/21)

◆ 以前ウチで使っていた衣類乾燥機は、電気ヒータのドラム式だった。電気ヒータで温めたエアで衣類を乾燥させ、その排気は室内に行われる。従って乾燥機を置いた場所の温度も湿度も上昇する。ドラム式洗濯機に買い換えた後はその洗濯機の機能としての乾燥機を使用している。これは電気ヒータの温風で乾燥させることに代わりはないが、水冷式熱交換機による除湿が行われるので室内には殆ど熱風が排出されない。
最近ではヒートポンプ機能を搭載した洗濯機(乾燥機)も増えてきている。ヒータによる加熱よりヒートポンプ加熱の方がエネルギ効率が高いし、加熱側で温めた温風で衣類を乾燥させ、その排気を冷却側で除湿出来るので水も使わない。ヒートポンプ式の最大の欠点は作動音とコストだろう。が、コンプレッサの静音化やコンプレッサ生産を中国で行うことなどによって高価格帯の洗濯機には搭載できる価格になったと言うことだろう。

◆ せっかく冷却器が付いているのだから、それによって洗濯機室内を冷房する機能が付いたものを東芝が発表している。戸建てならそうでもないだろうが、窓のないマンションの洗濯部屋は夏場は相当温度が上がりそうだ。洗濯中のみならず、ヘアードライヤなどを使えば狭い洗面所の温度はすぐ上がる。マンションなどによっては換気扇が付いているところもあるようだが、これがないと蒸し暑いに違いない。
で、洗濯機が冷房機になると言う東芝のドラム型はこんなお宅にピッタリと言うことだ。が、価格はちょっとお高くて30万円を突破する高級機である。

◆ 節水及び節電能力で価格の分をカバーできるのか否か。洗濯量の多いご家庭であればもしかしたら得になるのかも知れないが、意外と微妙かも。洗濯機の使用水量も年々減少傾向にあり、特にドラム型は縦型よりかなり水の使用量が少ない。日本の水は綺麗で安かったというのは昔の話で、今は無駄なダム建設に使った費用が水道代で回収できず、どんどん水道使用料が値上げされている。だが節水型洗濯機の利用家庭が増えるとますます水が売れなくなるので水道料金は値上げされる。全く困ったものだ。

◆ 環境意識や省エネに関する意識は関西人が関東人を上回っている。節水や節電による環境負荷の減少や財布に対する負荷の減少に積極的なのは関西の主婦なのだそうだ。水道料金の地域差は以前にも書いたことがあるが、例えば神奈川県に関しては「○○県より水道料金が安めなので値上げしました」みたいな事を平気で言う。と言って水道料金が日本一安いわけではない事は当然で、神奈川県より水道料金の高い都道府県と比較しているだけなのが狡猾である。
洗濯機や食器洗浄機で節水に心がけたとしても、風呂に使う水はなかなか減らせない。節水型シャワーヘッドとかあるのだが、水量を減らせば快適性も減ってしまう。浴槽にしても、狭い浴槽にすれば節水になるが風呂好き日本人としてはゆったりつかれる風呂は魅力に違いない。



規格(6/20)

◆ 日本で使われる無線設備の多くはARIBの規格によって機能が決められている。携帯電話もそれにあたり、送信出力やスプリアスレベル、筐体輻射などの送信系は勿論のこと受信感度や二信号、三信号特性なども規格化されている。メーカはこれに適合するように移動機を作るわけだが、細部の考え方はそれぞれのメーカで異なる。
例えば動作保証温度範囲、ARIBで決められている規格には普通は温度に関しての規定がない。従って動作保証温度範囲内で全ての規格を満たすか或いは常温でのみ規格を満たすかはメーカや事業者の考え方次第になるわけだ。

◆ 受信感度も規格に入っていれば文句はないのだが、そこからの余裕度は各社で異なる。受信感度を上げようと思えば三信号特性は悪化する傾向にあり、その両方を上げようと思うと消費電力が増える。従って感度はギリギリでも低消費電力を狙うか、電力消費量が少し増えても感度の余裕を大きくするかなども悩み所である。
ARIBの規格の他に事業者独自の規格が決められている場合もある。これはARIB規格より一段厳しい性能を事業者が要求するもので、ARIB規格が技術的理論的に実現可能で不具合のない範囲に決められているのに対し、事業者規格は実際にサービスを行うにあたって要求される規格を出してきている。

◆ PDC時代のSONY製移動機は感度が悪いとか切れやすいとか言われていたが、感度自体は規格ものなので極端に悪いことはない。切れやすいか切れにくいかは制御フローの動作によるところもある。これも規格化されているのだが、規格にある通りに作ってもなかなかうまくは行かない。
規格を守りながら異常系の処理などを様々に工夫することによって、或いは無線部の特性に合わせることによって充分な性能が発揮されるのである。この辺りのテクニックというかノウハウは事業者に近いメーカほど進んでいる。ドコモで言えばアナログ携帯時代から納入実績のある老舗的所は色々なテクニックを駆使していると言えるだろう。低消費電力化に関しても同じで、どこの処理をどれだけさぼっても通信に支障がないかなどのノウハウが重要だ。

◆ 従来のPDCは日本独自の規格だったので海外勢の参入は殆ど無かったが、これからは海外製移動機もどんどん入ってくるだろう。果たしてその時に老舗メーカはその力で勝負が出来るのだろうか。シャープやSONY製移動機は電池の持ちが悪いと言われているが、まさにそれと同じ事が海外製移動機に見られるのか否か。もしかしたら海外メーカの方が様々なテクニックを持っていたりして、国内メーカが負けては面目が立たない。vodafoneは海外製移動機をそのまま日本市場に導入しようとして失敗した。マンマシンインタフェースが日本は独特な形で進化してきたからだ。この部分に関しては規格化されているものではないので各メーカ独自の仕様になる。
シャープがドコモ移動機を作り始める際に、当時最も売れていたNEC製のマンマシンインタフェースを研究し真似たという話はあまりに有名だ。
そして実績を積んだ今はシャープ製のマンマシンインタフェースとして独自に進化している。



たまごと旅館(6/19)

◆ 又玉子の話だ。いや、ちょっと思い出したことがあったので書いてみようかな、と。それはもうだいぶ前になるが、出張で東北地方に何日か滞在することがあった。泊まったのはホテルと名が付いていたように思うがホテルというよりは民宿に近いような旅館で、でも小さな温泉があったりする静かなところだった。たぶん観光シーズンにはにぎわうに違いないその宿も、シーズンオフで人もまばら。平日など宿泊客が私一人だったりして、なんだか温泉に湯を張って貰うのが悪いくらい。いや、いつも湯は張られているのかな、源泉の近くだったし。

◆ いつもは朝食など食べない私なのだが、空気がオイシイせいなのか、米が美味しいせいなのか食が進む。
と言ってもたいしたおかずが出るわけではなくて、海苔と玉子と干物とみそ汁って感じ。なのだが、それが凄く美味しかった。旅館の方が、近所の方が飼っている鶏の産んだ玉子だから美味しいよと言って生卵が付いてくる。私は美味しい玉子だったら生で食べようかなと思った。器に玉子を割って、そこにちょっと醤油を垂らしてそのまま(かき混ぜずに)飲むのである。美味しいと言われた玉子を最後に食べようと、他のおかずでご飯を口に運んでいた。ら、おばちゃんが「生が嫌いだったら焼こうか?」と。
いえいえ、そうじゃなくて生卵を生のまま美味しく食べたいんですよと話した。ら、翌朝には玉子が2つに増えていてちょっと嬉しかった。

◆ その宿にはかなりの期間滞在した。昼食と夕食は出張先で食べて深夜に宿に戻る。宿に戻って温泉に浸かり、そのまま布団にもぐってバタンキューだ。私が宿に戻ると宿の主人が玄関を閉める。迷惑な宿泊客なんだろうなと思いながらも、こちらとしては居心地が良い。駅前のホテルだったら気を遣うこともなく泊まれたろうし、温泉宿よりずっと豪華な、そして高価な朝食も食べられたが、すぐに飽きたと思う。質素ではあったけれど、小さな旅館の食事は毎日さほど代わり映えはしないのに、でも美味しく食べられた。
そんな玉子の味もすっかり忘れていたのだが、ここの所何度か玉子の話を書いたりしていたら思い出したのだった。

◆ 仕事でもなければ長期滞在なんか出来ないよな…仕事で滞在なんて毎日苦しい思いばかりなのに、ふと記憶を辿ってみると苦しい想い出より美味しい朝食の事が記憶に残っているんだな。
別件で大きなホテルに泊まったこともあったのだが、最上階のレストランに携帯電話(と言っても今のもののようにポケットに入る大きさではなかった)を持って食事に行った。ら、レストランのオネーさんが「それは何ですか?」と言うから電話だと教えた。
オネーさんはきっと、家庭用のコードレス電話を持ち歩いている変な人とでも思ったのだろう。それって電話がかけられるの?と不思議そうに見る。なので、だったら自宅にでもかけてみたらと言って電話を渡した。ずっしり重い電話を手に、コーフンした様子で自宅に電話していた姿を思い出す。



アダルトコンテンツ(6/18)

◆ アダルトコンテンツの問題はいつも議論を呼ぶ。家庭用VTRや、もしかしたらインターネットですらその普及の牽引役になったと言えるかも知れないこれらのコンテンツはどうあるべきなのだろうか。我が国でも年齢認証などのページを設けているサイトも少なくはないが、それを見るか否かは本人の自由である。電子メディアばかりではなく、書籍などに関しても議論された時代があった。芸術かわいせつかなどと言われたわけだ。
海外の事情を見ると、国民に割り振られた番号を元に年齢認証を行っているところもある。国民には番号が振られていて、その番号を照合すると生年月日が解る仕組みだ。

◆ 確かにこれは詐称を難しくする一定の効果はあるのだろうが、果たしてそこまで管理されることが幸せなのだろうか。もしもこうした管理がアダルトコンテンツだけではなく、通販やネットオークションにも導入されて本人認証を行うなどに発展すれば、それは間違いなく不幸な世界になってしまうと思う。
もしかしたら日本国はこうした管理、国民の生活実態や居場所までをも管理したいと考えているのかも知れない。
どんな対策を講じようともアングラの世界まで取り締まることは相当な困難が予想されるから、こうなると見る側の不便さばかりが目立ちはしないだろうか。

◆ 先日も書いたとおりインターネットアクセスはPCよりも携帯電話が上だという。若年層が中心のこれら携帯電話ユーザに有害コンテンツ(と、思われるもの)を見せない工夫は必要だとは思う。ただしそれをがんじがらめで管理するのは方向性が違うのではないだろうか。むしろワンクリック詐欺やspam業者などを積極的に取り締まることによる、アダルトサイトの健全化(?)が良いのではないかと思うのだが如何だろうか。何事もフィルタリングやシャットアウトではなく、それらのサイトのあり方に関する知識を身につけさせることによって、インターネットの現実的な世界を教えるべきなのかも知れない。

◆ 韓国などでは国民背番号制による年齢認証を行っており、携帯電話事業者もアダルトコンテンツ専用メニューを持っていたりする。これらは特別高額な料金を請求されるわけでもなく、いわば事業者公認の安全なアダルトサイトというわけだ。そしてオトナの加入者を中心に、これらコンテンツの売り上げは一定のレベルにあり、CPや事業者は潤っている。
日本に於いても携帯電話事業者ならば年齢認証は可能である。申し込み時に生年月日を登録している訳なので、そのデータを合法的に使える手段があればいい。回線商売からコンテンツ商売へ、或いは金融商売へと転換を図ろうとしている日本の通信事業者なのだが、アダルトコンテンツに積極的になればおそらく世間の反発は食らうだろう。
私からすればケータイでアダルトですかぁ?みたいな感覚もあるのだが、今のアクティブユーザである中高生が大人になる頃、アダルトサイトのあり方も変わってくるのかも知れない。



(6/17)

◆ 自動車を取り巻く環境は随分変わったと思う。ここの所のガソリン価格の高値安定で、燃費の良い車へのシフトも起こっているという。それまでワンボックスカーなどに乗っていた人が、1500ccクラスのセダンに乗り換えるとガソリン代が半分になるのだとか。それと同時に燃費節約用オカルトグッズの売り上げも前年比2倍だという。オカルトグッズメーカはガソリン価格よもっと上げれってなモンだろう。

◆ おそらくこうしたガソリン価格が続けば、低燃費車に乗ることが普通になるのだろうな。ハイブリッドは未だ割高ではあるが、環境という言葉に弱い日本人のこと、環境に優しいと言われればそちらになびくみたいな所もあるだろう。とは言ったって自動車に乗る事自体環境に優しくはないのだ。環境を一番に考えるなら自転車でしょ、じてんしゃ。そうは言っても現実問題として都心以外では車を捨てることは難しいと思う。いくら大物を通販で買ったとしたって、やはり郊外に住んでいれば車は欲しくなる。
ただ、このままガソリン価格が上がり続けて1リットルあたり300円くらいになってくると、車を手放す人はかなり多くなると思う。そうなると駐車場が空いて土地が余る。高速道路利用者が減って収益が低下して値上げが起きる。すると余計に通行者量が減るが、そもそも車の保有台数が減っているのだから道路渋滞も解消される。なんて事がすぐに起きるわけはないが、万能でいくらでも涌いてくると思われていた石油が、埋蔵量の問題ではなく価格の問題で消費にブレーキをかける時代は必ずやってくる。

◆ ガソリン代に比較すると電力代は安いので、バッテリ駆動の電気自動車が流行るかも知れない。家庭用電力ではなく動力や高圧受電で安価な電気を売る、電気スタンド(えーと、机の上にある照明器具じゃなくて、ガソリンスタンドに対する電気スタンドね)が街に溢れるかな。世の中が電気駆動になると電力会社や原発推進派はとても喜ぶだろう。いや、ガス屋も家庭用FCで電気作りをはじめ、電気よりちょっと安いくらいのガス価格を提示してくるかも。
電気自動車、それもパワーとは無縁の実用車が世の中に氾濫し、「今の若い人はガソリンエンジンのフィールを味わえなくて可哀想だなぁ」などと囁かれる。が、それも20年ほど経過すると「昔の人はガソリンエンジンなんて古風でパワーのないパワーソースを使って車を動かしていたんだってさ」とか言われたりしてね。

◆ 石油が値上がりするとプラスチック類の価格も上がる。で、最近のバイオプラスチックではないけれどトウモロコシなどで作った合成樹脂で自動車の内装が作られるのかも知れない。石油が安いからなんでも石油から作ったわけだが、今後は植物を原料とする樹脂や燃料などが普通になるのかも。携帯電話は天然樹脂?を使ったものが売り出されてはいるが、これはドコモの自己満足に過ぎないと思う。耐久性や加工性などに難があるが、企業の姿勢を見せつけるだけの目的で販売を行っているのだと思う。まあ、これも企業イメージのためには必要なのかも知れないけれど、無理矢理作ることが環境に優しいのかどうか…



10年(6/16)

◆ F&Fがスタートしてからもうすぐ10年になる。まあ良く続いたものだ。この間特に大きな病気をすることもなく更新を続けられた。大きな怪我や病気をして入院という羽目になったら、さすがに更新は難しいだろうから。でも人間たるものいつ何が起こるか解らないし事故や天変地異は待ってはくれない。そんな時のために何日か更新が滞った時の為のシカケをしておこうと思っているのだが、思っているだけで実行できてはいない。

◆ Yahoo JAPANがスタートして10年だとか言っていたかな。当時は今のようなロボット型の検索エンジンではなく登録制だった。そもそも日本には個人サイトなどそう多くはなかったので、検索エンジンと言ったって寂しいものだった。今でこそ猫も杓子もインターネットだが、当時はまだ9.6Kbpsのモデムだって充分使えた時代だ。Busyでなかなかつながらないダイアルアップで接続し、せっかく接続できても毎秒数百バイトくらいしかデータが流れてこないなんて事も多かった。その後テレホーダイがスタートして23時からは一気に混雑時間帯になるような状態が続いた。私は23時以降が定額でもあまり嬉しくはないというか、フツーのオトナなら夜な夜なインターネットでもないだろうという感じでずっとダイアルアップだった。その後フレッツが出来てフレッツISDNに移行するが、1996年には常時接続なんて考えられなかっただけに、凄いなぁと思ったものだ。ダイアルアップで毎月何千円か使った、あの電話代は何だったのだろう、みたいな。

◆ トップページの雑記を毎日更新するようになったのはいつ頃だっただろうか。当時は毎日書いて、書いたらアップしてみたいな感じ。なのだが、その時間帯にダイアルアップできなかったり回線速度が遅くてアップロードすら出来なかったりしたこともあった。その後手抜きの自動更新を仕掛けるようになり、iモード用のページも自動生成したり、最近はblogもどきも書き出した。blogの方はあまり深く考えることなく(って、この雑記も決して考えているわけではないのだが)更新するもしないも勝手という感じで書いている。何より手軽で写真も入れられるし、携帯電話からも書き込める手軽さが魅力だ。なので出張の時なども、その先々の様子を書き込むことが出来る。

◆ 雑記の更新は続けているが、他のコンテンツの更新頻度は明らかに低下している。一つの理由として雑記の方に書いてしまうと、それを別のページにすることが面倒になると言うことがある。勿論写真を交えてみたいな感じのページにするときには雑記には書かないのだが、テキストだけで説明の付くような事だと雑記の方が結局は手軽なのだ。
なんて言っていると、そのうちblogの方だったら写真も載せられるではないかとか考え始めそうだ。

◆ Google広告も最近は稼げなくなってきたし、ケンコーコムの方は広告料収入と言うよりは自分の使っている(或いは猫が使っている)薬や健康食品の紹介程度だと思っている。勿論売れれば多少の利益にはなるし、広告商品そのものズバリを買って頂かなくても、レファーが残れば多少の成績になる場合もあるようだ。これを原資にプレゼントを… とも思うところなのだが、何せ稼ぎが減ってきてしまって。(2度のプレゼント企画も結局は赤字だった)



エリア展開(6/15)

◆ 移動体通信は十分なサービスエリアがなければ加入者を獲得できない。旧vodafoneは人口カバー率の定義である、「各市区町村役場付近がサービスエリアに入っていればその市区町村の人口をカバーしていると見なす」事に目を付け、市区町村役場周辺を徹底的にサービスエリアにした。このため人口カバー率の数字で言えばドコモより上になったのだ。が、実際には満足には使えなかった。当然である。市区町村役場付近に全ての住民が住んでいるわけではないのだから。

◆ ソフトバンクは本年度中にドコモ以上の基地局数である4.6万局にすると発表している。基地局数も増やせばいいと言うものではなくて、エリア設計やトラフィック設計を行わなければ基地局増設のメリットは出てこない。
基地局価格はだいぶ下がって、様々な設備を含んでも数千万円規模ではないかと思う。一時期は1局数億円などと言われていたから、それに比較すればずいぶん安くなったものだ。PHSのCS(基地局)の価格がいくらなのかはハッキリ解らないが、それでも100万円は下らないと思う。これが全国で16万局なので16億円の設備と言うことだ。基地局そのものの価格からするとPHSの方が割高に思えるかも知れないが、携帯電話の場合には基地局やトラフィックなどを制御するための設備が必要なので金がかかる。全国規模でサービスを展開するには数千億円〜のコストがかかるはずだ。
PHSでもある程度の制御は必要だが、基本的には自律分散なので制御設備は携帯電話基地局ほど大変ではない。

◆ PHSは16億円の基地局を400万人が支えている。ドコモは4万基地局(仮に8000億円としておこう)を5千万人でシェアしている。ではソフトバンクはどうか。ドコモと同規模とすると8000億円の基地局を1.5千万人で支えなければいけない。もちろんドコモとソフトバンクではトラフィックの量が全然違うので、ソフトバンクの方がバックボーン細くて良いし無線区間の設備も簡易で良いことは確かだ。が、孫さんは日本の携帯電話料金は高すぎるとか、既存3事業者で儲けすぎているとか言っていたが、果たして値下げは出来るのだろうか。いや、そもそも値下げなどしない(したくない、出来ない)のかも知れない。マスコミからは「散々(新規参入の時に)言ったんだから値下げはするんでしょうね!」と突かれるが、孫さんは無視を決め込む。

◆ 広域無線LANのエリア展開に関しても過去に書いたことがあるが、ライブドアの無線LAN AP設置数は増えているのだろうか。確かに地図を見ればAPが沢山あるようには見えるのだが、その恩恵を受けたことはない。のは、東京駅付近にAPが無いからだろうか。ライブドアのサービスエリアのページを見たら、ドドンと日本地図なんかが出てきちゃったりして、一瞬全国サービスになったのかと驚いたのだが違った。地図は全国だけれどサービスしているのは山手線の内側だけだそうだ。



フェイクファー(6/14)

◆ フェイクファー風味のカーペットがある。ウチでも以前これを使っていた。私は毛皮的手触りのものがとても好きである。だから猫を触るのも好きなのだが、毛皮はもっと良い感じ。毛皮でなくてもふわふわ系の手触りは何となく好きだ。この時期湿度が上がるとふわふわ系が云々でもなくなってしまうが、さらっとした気候にはやっぱりふわふわでしょう。
この手のものがいつ頃から好きになったのかは分からないが、とにかく好きなのだ。とは言ってもケータイのストラップに毛皮のシッポを付けるほどのものではない。そこに手触りの良いものが有れば触れてみたくなる衝動に駆られるという感じ。何故毛皮などを撫でたくなるのか。それは動物が行う毛繕いのようなものだと分析する向きもある。情愛の表現として互いに毛繕いをする動物は多いが、それと同じ事が人間にもあるのではないかと。だが勝手に他人の髪を撫でることは出来ないし、好きな相手だとは言ったって相手の都合ってものもある。

◆ そこでその代用品として毛皮を撫で撫でするのだとか。が、毛皮は高いし昨今では動物愛護の点からも毛皮は宜しくない。で、毛皮の代用品としての偽毛皮が広まってきたと言うわけだ。つまり毛繕い相手の代用品の代用品がフェイクファーってヤツか。
フェイクファーカーペットには各種タイプが揃っていて、ミンクだとかシルバーフォックスだとか、ラビットだとかがある。どれもホンモノを思わせるような手触りで良い感じ。なのだが、耐久性に少し難アリかな。いや、今のものは良くなっているのかも知れないが私が買った数年前の商品は毛玉というか何というか、そんな感じに固まりやすかった。もちろんお手入れ用に専用のコームみたいなものも付いてくるが、面倒だし。
なんて言っているとホンモノの毛皮フェチじゃないよそんなの、と言われそうだ。

◆ カーペットだけではなく生地としても売られている。
お値段は1mあたり2千円とか3千円とかするが、きっと毛皮フェチにはたまらないものかも知れない。安物のフェイクファー(と呼ぶのだろうか)はアクリルチックで手触りも何もないのだが、良くできたヤツは本当に良くできている。一昔前のアクリルチックなものしか知らなかった人が、今時のフェイクファーを触ったら感激するんじゃないかなぁ。って、私もおおっ!と思った口なのである。
猫はフェイクファーはどうだか知らないが、革製品に興味を示す。動物の臭いがするのかどうか分からないが、スリスリしたり噛みカミしたり引っ張り回したりしてボロボロにしてしまう。で、猫用のネズミ型のオモチャはホンモノの毛皮で出来ているのかなぁ。ネコたちはフェイクファーなどには見向きもしないかも知れない。



ワンセグ(6/13)

◆ 認知度も上がってきたワンセグ、携帯電話の世界ではauがこれに力を入れている。出遅れたソフトバンクもシャープ製移動機を発売し、ドコモはちょっと型遅れの感はあるが1機種を発売している。
価格もauが安く、少し前のモデルなら新規0円で手に入ったりする。
民間調査会社によればケータイ買い換えの時にワンセグ対応機にしたいと考える人が全体の4割を超えたという。それを見越したかのように現在3機種が発売(発表)されているauと、ワンセグには消極的なドコモが対照的だ。ワンセグに対する興味は男性が多く、スポーツなどの番組を見たいとする。
一方で女性はTVの無い部屋やトイレの中などでも連続ドラマなどを見逃すことなく視聴できればいいと考えているようだ。

◆ 一方でドコモが推進するおサイフケータイやクレジット機能に対する期待度は低い。これらを積極的に必要だと感じるユーザ数は数パーセントに留まると言うから、ドコモ発のサービスがいかにユーザの心を捉えていないかがハッキリ解る。
携帯電話そのものの価格やデザインに関してもドコモは評価が非常に低い。確かに移動機は高額で、最近では3万円以上も当たり前だし音楽機能特化モデルなどの初期値は5万円にも達した。その割にデザインにはあまり力が入っておらず、デザイン面でもauに負けている。今後事業者を選ぶ際に何が重要かと尋ねると、ランニングコストと共に移動機の価格も重要だと答えたユーザが多かった。
確かに移動機が高くては気軽に事業者替えも出来ない。

◆ 機能やサービスなどへの期待度や満足度もauがドコモより勝っている。この辺りはドコモの独壇場だと思っていたが、サービス自体のピンぼけ感からか意外にドコモの評価が低くなっている。auはリスモ等の知名度もあって、これが若年層を中心に受けているのではないのだろうか。エリアカバレッジはドコモの評価が高い。これはPDCのエリア展開がイメージを牽引したのだろう。この項目で最も低い評価だったのは言わずと知れたソフトバンクである。市町村役場付近にだけ基地局を設置して見かけの人口カバー率をドコモ以上にするという作戦は簡単に見破られたばかりか、ユーザ無視の企業体質が露呈する結果をも導いた。

◆ HSDPAをはじめとする高速通信に関しても、一般ユーザはさほど関心を示していない。高速通信なんかどうでも良いから電話として使いやすくして欲しいと望むユーザが多いようだ。そして何より料金が安くなければユーザは付いていかない。通信通話やサービスに加えて前述したように移動機本体の価格も重要だと考える人が多い。これは長期にわたってその事業者に留まるとすると、やがては移動機の買い換えという出費に出くわすからだろう。ちなみにMNPで事業者変更を考えている人は全体の2割程度だそうだ。2割と言っても母数が大きいので1千万人以上が動くことになる。



コピー(6/12)

◆ 中国と言えばコピー品だ。本物を買うのが難しく、どこもかしこもコピー品だらけである。そんな中国もオリジナル技術の開発を推進していて、中国オリジナルなCPUが発表されたりしてムードは盛り上がっていた。が、蓋を開けてみたら中身は他社製品のコピーだったり下手するとリマーク品だったりと言うことが暴露されて話題になった。
技術の発展途上においてはコピーは有用だと思う。
しかしそれは研究開発の場での話であって、製品化して売っちゃうのはどうかと思う。とは言っても日本でも同じようなことは沢山あった。例えばT与太のECUに使われていたT尾島製のCPUはモトローラの6802をコピーしたものだった。もちろん正式な仕様書などは外部に出てこず、命令コードもオリジナル品とは違えられて作られていた。これは命令デコーダのビットを入れ替えた程度の簡単なもので、他にレジスタ操作命令が1つか2つ追加されていた。

◆ おそらくオリジナル品を買うよりコピー品を量産した方が安かったのだろうし、品質管理もしやすかったのだと思う。勿論正式にライセンスを受ければ仕様を隠す必要もなかったのだろうが、それでは価格が安くできない。私が最初このCPUを見たときは完全なオリジナルではないかと思った。だが某社の依頼で解析を進めていくと、単なる6802のコピーである疑いが濃厚となった。ロジアナとROMエミュレータを接続し、00〜FFまでの全てのコードを実行させてCPUの振る舞いを確かめる。気の遠くなるような作業に思われるかも知れないが、命令コードの特徴が解ってくるとさほど面倒な作業でもなかった。複数バイト命令は1バイト目の命令コードを読んだ後、次のコードを読もうとROMにアクセスしてくるので、そこに適当なコードを与えてやればCPUはそのコードをパクッと食ってくれる。

◆ 今時のCPUならキャッシュやパイプラインが複雑な動きをするので解析も簡単ではないだろうが、当時のCPUは動きも単純だしクロックも遅かったので何とでもなったと言える。CPUの端子もオリジナルとは違っていたが、これはIC屋さんがチップの写真を元に出力端子(大きめのトランジスタが使われている)、入力端子などの予想を付けてくれた。更にシングルチップモードやバスモードなども綺麗に?コピーされていたのが印象的だった。
誤解無きように付け加えておくが、もしかしたらコピーでないかも知れない。日産がサイドミラーにウインカ機能を入れたとき、ベンツの真似だと言われた。これに対して日産は「たまたま同じ事を考えていただけ」とコメントしている。そう、たまたま同じようなCPUが出来てしまう確率だってゼロではない。
でもだったら何故T与太は早々にこのCPUを使うのをやめてしまったのか。謎は深まるばかりではあるが、今はもう時効だろうな。
これと同じ道を中国は歩んでいるのだろうか。それとも別の道を探っていくのか。PC用のCPUでシェアを取るのは至難の業だが、組み込み用途の世界で成功する可能性はある。パフォーマンスとコストが見合えばメーカはそれを使うだろうから。



楽器(6/11)

◆ オークションで高値が付いたりと、誰もが聞いたことのあるだろうストラディバリは、イタリアのバイオリン製作者の名前だ。制作当時から300年経った今でも600程度のストラディバリ作のバイオリンが現存するという。これは現存率50%を超える数字だ。
ストラディバリと安物のバイオリン、誰が聞いても音の違いは明らかだろう。ただし、どちらがストラディバリかと聞かれて正確に言い当てられる人は(一般人では)少ないと思う。
バイオリンだけではなく、ギターなどでもモデルやメーカによる音の違いは明らかだ。これら空洞共振?部を持った楽器の場合は、その構造や寸法や材質や手入れの仕方で音が変わってくる。

◆ スピーカでもそれは同じだ。スピーカユニットは勿論のこと、エンクロージャの構造や材質や作り方で音はいかようにも変化する。ずっと昔の話だが、ある方のお宅に遊びに行ったとき、6畳くらいの和室の棚の上にちょっと大きめのスピーカが乗っていた。
そこから出る音は定位こそあまりハッキリしていなかったが、澄んだ高音が凄く魅力的に聞こえた。それはスピーカユニットやエンクロージャや、何気なく乗せた剛性のあまり高くないような棚や音を吸収しやすい古い和室や、その他諸々の条件から作り出される音だったと今は思えるのだが、当時はそんな音の出るスピーカが欲しいと私は思ったものだった。

◆ 以前にも書いているが、原音再生とか何とかと言うことよりも自分の好きな音が出るかどうかが私にとっては重要である。スピーカの線の極性?とか、電源コードの価格などはどうでも良い。ようするに自分が聞いて心地よい音が最高の音なのだ。
最近はバスレフ小型スピーカが殆どだし、これだって仕様上は立派な周波数特性を持っている。しかし私からすると今ひとつ気に入らない。大型のスピーカをゆったり鳴らすような感じの音が、たぶん私の感覚に合っているのだろう。勿論それが万人受けするわけでもないし、オーディオ評論家に言わせればダメダメな評価を貰うのかも知れない。しかし、そんな音が私の心を和ませてくれるとしたら、それが最高のオーディオなのではないかと思う。

◆ スピーカの特性もアンプの特性も楽器の特性だって計測することが出来て、前記ストラディバリなどはストラドモデルなどと称されたものが多数制作された。古くは機械的寸法や構造や剛性を真似て作り、近年では計測結果から音を真似る手法が加えられながら作られているのだとか。もはやこうなれば人間の耳では聞き分けが難しいくらいの品質でストラディバリがコピーできるのかも知れないのだが、それを弾く演奏者まではコピーが出来ない。つまり、その楽器を知り尽くした演奏者がその楽器を美しく聞かせるように演奏するテクニックこそが音そのものなのではないのだろうかと思ったりするのである。
譜面の通りに弾くことはコンピュータにだって出来る。そしてそれは下手な演奏者より余程感動を与えるものかも知れない。だが逆に一流と言われる演奏家の音をCDやDVDで繰り返し聞いていても私は飽きてしまう。聞く人間の心身状態、弾く人間のそれが毎回異なり、その雰囲気に感動を覚えるからなのかも知れない。



ソフトバンク(6/10)

◆ vodafoneはソフトバンクになった。10月を目処にvodafoneショップはソフトバンクショップへと名前を変え、マークも変えるのだとか。もう少し洒落た名前はなかったのかとも思うのだが、孫さんとしては何としてもソフトバンクにしたかったのだろう。これに関してはこんな意見もあるという事でご覧頂きたい。
一般ユーザ以外で困った顔をしているのは関連企業の面々だ。これは何もソフトバンクに限ったことではなくて、ドコモ系の企業ではドコモの携帯電話が強く推奨され、KDDIだってそれは同じ事。携帯電話事業者以外でも、代表的なのは自動車メーカだ。これもトヨタや日産なら選択肢が多いから未だ我慢できると思うのだが、いすゞなんかだと結構悲惨だ。
いすゞの研究所に行くと、いにしえ級のアスカとかが駐車場に停まっていたりする。もっとも現在は乗用車部門から完全撤退しているので、関係の深いホンダ車などが停まっているのかも。

◆ ソフトバンク系企業は、個人所有の携帯電話のソフトバンク化を推進するだろう。あのライブドアでも検索サイトとしてYahooやGoogleを使うとお叱りを受けたと言うのだから当然だ。関連会社の従業員が他社製携帯では格好が付かないだろう。しかも従業員とその家族をソフトバンクに引き込むことで加入者数を増やすことが出来る。従業員にはノルマが与えられて毎月数人を勧誘する必要が出てくることも考えられる。これはもう生命保険屋のオバサンと同じだ。が、多かれ少なかれ他の移動体通信事業者でもこういった傾向はある。少なくともソフトバンクの強引営業力は他の事業者より上であると言えるので、身内への勧誘友人知人への押しつけは凄い勢いで行われると見て間違いはないだろう。これを暗示するのは先日発表された人事だ。YBBでの営業部隊を率いた人間や、おとくラインの営業推進にあたった人間が役員になっている。逆に言えば、強引だが凄腕の勧誘屋をトップに据えて加入者獲得を強力に推進したいとする姿勢の表れなのだろう。何しろ今年度の決算は営業利益51.7%減という惨憺たるものだった。
この原因として加入者獲得費用が嵩んだと同社は説明しているが、実は売り上げ自体も落ちている。加入者獲得で大赤字になるのはYBBも同じだから良いのかな。

◆ 関連会社の従業員が恐れているもの。それは携帯電話をソフトバンクにするか、イヤなら会社を辞めるか、その選択を迫られるのではないかと不安だ。もう一つはYBBや日本テレコムユーザである。総務省に意見しろとspamを送るくらいの会社なので、当然ながら携帯電話を変えましょうとの営業が来ることは間違いはない。何せ住所や名前は知られてしまっているのだ。もちろんソフトバンクが好きな人はそれで良いだろう。日本テレコムやYBB回線と合わせて契約すると割引が受けられるようなシステムになるかも知れない。
いずれにしても、今後MNPを挟んだ来年に向けて強力な加入者獲得作戦が展開されるのは間違いない。ソフトバンクはエリアカバレッジを広げることも公約としているが、その為には加入者数を増やさなければ資金が続かない。



トウモロコシ(6/9)

◆ 昨日に続いて野菜の話だ。季節的にはもう少しと言うところだろうが、梅雨が明ける頃になるとトウモロコシが並び始める。トウモロコシを茹でたり焼いたりして食べるのはオイシイものだが、このトウモロコシってヤツは鮮度が落ちやすいものなのだ。一般的には糖度の上がる朝方(陽が当たる前が宜しいが作業性を考えて明るくなってからの収穫が普通)に収穫され、それがトラック便などで消費地に運ばれる。が、関東近県のトウモロコシは価格も少し高めになるのでスーパに並ぶことは余りない。スーパには北海道産などのトウモロコシが並ぶのだが、これだと収穫日に売るのは不可能になる。最短で空輸したとしても翌日販売がやっとなのだ。

◆ 採れたてとまる一日を経過したトウモロコシでは甘さがかなり違うはずだ。従って買ってきたらすぐに茹でたりする事も大切だし、そもそも鮮度の高いものを鮮度が落ちないうちに入手する事も重要である。
それこそ産地直送だとか、産地で売っている物を買うとかすればベストなのだが都市部ではそうはいかない。葉っぱが付いていればその元気具合や色で鮮度も少しは解るが、葉っぱを取られた状態で鮮度を見分けるのは難しいのではないだろうか。トウモロコシなんて特別美味しくもないし… と思われる方は、一度鮮度の高いものを食してみると見方が変わるかも知れない。とは言っても都市部だと前日採れたものを午前中に買ってくるのが精々だろう。これでも24時間以上経ってしまっている。おそらくトウモロコシが沢山採れる地方の方は、採ってすぐに近い状態で食べるのが普通なのではないかな。

◆ 通販サイトを調べてみると、関東近県に限って採ったその日に配達されると言うところがあった。価格は10本で3千円程度。高いと言えば高いし10本は多すぎると思われるかも知れないが、送料を考えると10本程度買わないともったいない気もする。もっとも茹でさえすれば鮮度低下は止まるので、すぐに食べられなかった分は冷凍しておいてサラダやスープ用に使っても良いだろう。この程度の価格のものになると無農薬や低農薬栽培のものも手に入る。無農薬栽培の野菜などは当然ながら虫が入っている場合もあるので、それがイヤな向きは無農薬や低農薬野菜を産地から直接買うのは避けた方が良いかも。
そう言えばずっと昔は畑のキャベツに芋虫みたいなヤツがよく付いていたっけ。今のキャベツはどうなのだろうか。蝶の卵や虫なんかは付いていないのかなぁ。

◆ キャベツなど、周りの(食べられない)葉っぱごと売られている(買った人がいらない葉っぱを取っていく)のを見かけるが、虫は見かけないなぁ。もっとも虫が付いていたりしたら大騒ぎになりそうだけど。
低農薬や無農薬を謳いながらも、商品としての品質を確保するのは大変だろうとは思う。形が良くて安価な野菜に慣れた人々は、例え有機栽培だからと言って形が悪かったり虫食っていたりするとダメなのかも知れない。



トマト(6/8)

◆ いつだったかたまご(鶏卵)に関して書いた。その時に種鶏孵化業を営む方からメールを頂いた。鶏卵の価格が下落して養鶏業者はなかなか利益を上げられないそうだ。雑記にも何度か登場させたことのある家の近くのKストアは肉と玉子が安かったのだが、もう一件出来たスーパーに客を取られたのか肉の品質はおおいに下落した。結構良い値段が付いているのに色が変わっていたり、ハムなどはへたをすると賞味期限切れだったり。
そこは玉子も安くて、玉子安売りの火曜日には1パック百円以下が普通だった。が、現在はおおむね160円(10個)前後だ。

◆ 駅の近くにある高級系スーパの玉子は当時も今も余り変わらず200円〜400円(10個)なので価格差が小さくなっている。で、結局少し高めの玉子を買ってみたら意外に美味しかったというのが前回の雑記の内容だ。
今回はトマトのお話である。最近では八百屋で野菜を買うことも少なくなったというか、そもそも八百屋が無くなってしまったというか、そんな感じの地域が多いと思う。が、生鮮品に関してはスーパーより八百屋の方が品質が良くて安いかもと思った事があった。その八百屋はスーパーの中に店を構えているのだが、スーパーの野菜コーナとは全く別になっている。スーパーの方でトマトが1個150円、その八百屋を覗いてみると(ちょっと小さめだが)1箱に6個〜9個のトマトが入って\298円だった。トマトは大きいヤツより小振りな方が味が濃いような気がするのだが如何だろうか。そのトマトの食い方だが、丸ごと塩をかけて食うとか、(嫌いな人は種を取って)角切りにしてオリーブオイルと塩でざっくり味を付けるとかが私は好きだ。ここの所トマト酢が話題になっているが、どうだろうか生のトマトをかじってみては。

◆ トマトと言えば桃太郎と言われるほど、そのシェアは大きい。これは味や栄養価云々のために改良されたと言うより、輸送に便利なように改良を重ねられたと言うべきだろうか。ショックに弱いトマトの品質を輸送時に落とさないための(ある意味)強度が高められた製品だ。おそらくスーパーで見かけるトマトは桃太郎なのではないかと思うのだが、八百屋の店先に並んでいる物の中には違った品種もあるようだ。これらのトマトは昔の味とでも言うのか、トマト臭いとでも言うのか、そんな新鮮な味が楽しめたりする。小振りで不格好なトマトを見かけたら店主に聞いてみたらいい。これ、桃太郎じゃないんですか?と。

◆ 従来のトマトと違った、赤色系の、従来は加工用として用いられていた品種が店先に並ぶ事もある。昨今の健康ブームのためか、リコピン含有量の多い赤系トマトも売れるのだとか。サカタのタネのページを見ると、"ろくさんまる","マイロック","麗夏","麗容","ごほうび"の5種類があると書いてあった。もちろんこれを見た目で判断しろと言われても私には出来そうにないが、それぞれ特徴があるに違いない。
トマトの栽培は水耕でも行えて、ジュースメーカなどは工場と呼べるような施設の中でトマトを作っている。このページでも以前にカゴメが和歌山県に大規模なトマト工場?を作ると書いている。県の議事録にも『雇用の確保と地域振興のため、カゴメが計画しておりますトマト生産工場の誘致を求める…(以下略)』と書かれている。



DCMX(6/7)

◆ Edyに関しては過去にも書いた。結局の所使える店が少ないしチャージが面倒。クレジットカードからネットワーク経由でチャージも出来るが、使用できるクレジットカードは限定される。これはSuicaも同じで、JR系クレジットカードを持っていなければモバイルスイカは使えない。そもそもプラスチックカードより手間のかかるものを携帯電話にくっつけたって無意味ではないのか。そうドコモが思ったのかどうかは知らないし、なかなか加盟店が増えないEdyに嫌気が差してきたのかも知れないが、自社ブランドであるDCMXをスタートさせた。DCMX自体は普通のクレジットカードとほぼ同じなので何と言うことはない。ただプラスチックカードが携帯電話のRF IDになっただけだ。

◆ 一方でDCMXminiはクレジットカードとは少し違ったサービスだ。DCMXと同じ名称が付いているので紛らわしいが、これは月額1万円までの利用を携帯電話利用料金と一緒に請求してくるシステムだ。
登録は極めて簡単で、ネットワーク暗証番号を入れればすぐ使えるようになる。ただし携帯電話料金の支払いがクレジットカードに設定されていると使えない。クレジットカードの手数料が上乗せされることによる収益低下がイヤなのか何なのかは解らないが、請求書ベースか銀行自動引き落としにする必要がある。

◆ 月額1万円なので高額な買い物は出来ないが、その代わりに簡単に使えると言うことだ。元々は子供向け?サービスらしいし、信用調査も無しで使えるようになるのだから1万円限度は仕方ないか。それ以上使わせてしまうとホンモノのクレジットサービスであるDCMXと干渉する恐れもある。だが、わざわざクレジットカードを新たに作る気はしないが、EdyやSuica代わり(電車には乗れないけど)の電子マネーとしてチャージレスで使おうと考えた場合、大人向けに月額限度額を5万円程度に引き上げたバージョンがあっても良いのではないだろうか。

◆ セブン&アイ・ホールディングスも独自の電子マネーを作った。この手の独自電子マネーはプリペイドカードと同じような感じになってしまわないだろうか。図書カードは全国で使えるが、それのもっと狭域版みたいな気がする。ドコモはDCMXとSuicaに力を入れる方針で、これまで宣伝し続けていたEdyは置き去りにされる感もある。RF IDによるクレジットカード的サービスはDCMX以外でもQUICPayやスマートプラスなんてものもある。QUICPayはJCB系のクレジットカードにプラスする形で使うようなものかと思うのだが、詳細はよく知らない。移動体通信事業者主体で行われるサービスなら知名度も高くなるが、それ以外だとなかなか目に触れることもない。しかも加盟店数が多くはなく、ロイヤルホストと八重洲ブックセンターで使えますよと言われてもねぇみたいな感じだ。RF ID対応のレジ(プラスチックカードを通せるようなものと同じ感じで)が普及すればまだしも、そうでないと店側も導入しにくいだろう。

 



検索(6/6)

◆ インターネット接続ユーザ数はPCでの接続者を携帯電話利用者が上回ったのだそうだ。特に若年層では携帯電話利用率が高い。今やフルブラウザの性能も上がってきているので、わざわざPCを立ち上げなくてもすぐに使える携帯電話はお手軽なのかも知れない。いわゆるパーソナルコンピュータが売れ始めた頃、一体PCを買って何をやるんですかみたいな話を良く聞いた。年に何度かの葉書印刷?家計簿?当時はマルチメディア性能なども皆無と言って良いほどだったしデジカメすら一般的ではなかったのだから、PCの使い道に困るのも解る。

◆ 今はと言えばデジカメの写真整理、インターネット接続によるサイト閲覧、メールなど使い道はどんどん具体化していると思う。だが携帯電話の機能も加速度的に増えている現状で、しかも普及率はパソコンよりずっと上だ。中学生の頃から携帯電話を使いはじめ、携帯電話でインターネットサイトにアクセスするのが普通になった人にとって、もしかしたらPCなど大きく重く面倒で立ち上げに時間のかかるシロモノは(携帯電話より高機能であったとしても)無用の長物と化してしまうのかも知れない。

◆ KDDIはGoogleと業務提携を行い、ソフトバンクは言わずと知れたYahoo!で攻める。残されたドコモはどうするのだろうか。Yahoo!対Googleだが、F&Fの統計を見るとYahoo!からの検索の方が多少多い。
ドコモはiモードのスタートと共に自社ネットワーク内に多数のサーバやサービス提供者を収容する形で閉じたネットワークを構築した。これによって一般のインターネットサイトにアクセスすることなく、情報の入手その他がある程度出来るようにした。
当時としては携帯電話の狭い画面でも見られるように構築されたサイトなど無かったので、これは必要なことだったと言える。そしてiモードサイトが牽引役となってiモード対応機が売れた。

◆ 後発のauは(初期の頃は)ezweb関係のサイトがかなり貧弱だった。ドコモのiモードネットワーク内のサイトに比較すると雲泥の差と言っても良いほどだった。現在では徐々にそれらも拡大されて一定のレベルには達しているが、auは自社内の閉じたネットワークより一般サイトへの道を作ることに注力した感もある。そしてそれがGogleとの業務協力という形になったのではないだろうか。オープンなjava環境のドコモ、閉じられたBREW路線を採るauだがインターネットアクセスに関してはどうやら逆のようだ。

◆ 一般サイトへのアクセスで危惧されるのは、ワンクリック詐欺サイトなど悪質サイトの存在だ。
完璧なフィルタは作りようがないが、何かしらのフィルタリングGWでも設定できたらいいのに。ドコモの場合はフィルタと言っても○か×かでインターネットサイトへのアクセスを決めてしまうスイッチでしかないので使い勝手は悪い。



昼食(6/5)

◆ 横浜駅周辺に出かけると日本ERIの服を着た人をよく見かける。彼らは11時頃から14時頃まで喫茶店や食べ物屋にいるようだ。最初はどこかの役人かなと思ったのだが、それはその顔つきと態度による。でも何度か彼らを見かけているうちに日本ERIのバッジを見つけた。
うーん、どこかで聞いたことのある名前だなぁと思ったら耐震偽装マンション見逃し検査機関ではないか。
そう言えば同社は多くの天下りを引き込んでいるとかでも話題になっていた。そうかそうか、あの役人チックな顔つきは元役人だったからか。と、一人納得してしまった私なのであります。

◆ ERIって横浜の会社だったのかなぁと調べてみると、横浜支社が存在することが解った。場所は東口から少し離れたところなのだが、私がよく見かけるのは西口である。あそこ(支社の場所)からノンビリ歩いてくれば15分や20分はかかりそうな感じだから、11時頃に飯を食っていると言うことは… 一体昼休みは何時からなのかなと考えてしまう。朝会社に出て、そのまま昼飯でも食いに来るのだろうか。それともたまたま打ち合わせか何かで喫茶店にいただけなのか。

◆ 霞ヶ関あたりでも民間企業の従業員と思われる人がレストランを去った後、役人達が昼飯を食いにやってくる光景を見かける。時差食事は混雑緩和には宜しいが、役所のタイムスケジュールってそこまで考えてあるのだろうか。国民のことはあまり考えないが自分たちのことはとてもよく考える人種だから、やはり時差食事かな。
民間企業でも時差食事はある。社員食堂の混雑緩和とスペース節約のためで、時間が過ぎると(その社員カードでは)食券が買えなくなってしまう。タイムシフトのない社員食堂だと混んだ時間を避けて13時ちょっと前に食事しようかと思うとロクなメニューは残っていなかったりする。なので12時過ぎには長蛇の列が出来てしまう。と言う面を考えると時差食事は良いと思う。良いとは思うが時間制限が厳しくて(そこは3シフトで20分ごとだった)打ち合わせや電話が昼休みにかかってしまうと食堂で飯を食えなくなる。正確には食えないことはないのだが手続きが面倒だった。そんな時には仕方がないのでパンを買ってきて食ったり、外に食事に行くが外も当然混んでいる。で、戻ってくるのが遅れると、それも磁気カードでチェックされちゃう。

◆ 外資系企業、アジレントやモトローラの食堂はとても綺麗だ。学校の給食チックなプラスチックのトレイを持って順番を待つなんてこともなく、豊富なスペースと明るい室内はちょっとしたレストランより立派なくらいだ。
日本ではTV局だって食堂はかなり貧弱。いや、最近社屋を新しくした局がどうなのかは未確認だが、以前の社屋は学校の給食室みたいな雰囲気だったなぁ。そこに売れていない芸人や歌手が入り交じりながらソバなどを食っている。売れている人にはちゃんと食事が出るのだが、売れない芸人は悲しいものである。だが以前食堂で拝見したお笑い系の人、今は知名度バッチリな芸人となっている。おそらく二度と食堂などに足を運ぶことはないのだろう。



サターンV(6/4)

◆ サターンV型ロケットとは、今から40年近くも前に地球人を初めて月に運んだアポロ計画で使われたものだ。当時は集積回路すら一般的ではなく、もちろん手のひらサイズの電卓などと言うものも存在しなかった。アポロ宇宙船にはコンピュータ的なものは搭載されていたが、その能力は"たまごっち"以下だったと想像できる。
その一方で重い月着陸船を月まで運んだロケットは現在でも例を見ないほど強力なものだった。計画中期以降で使用されたサターンVは自重2800t以上、全長は100mを超え最大直径が10mを超える巨大なものだった。他のロケットと同じように重量の9割以上は燃料である。一段目はケロシン(灯油のようなもの)と液体酸素で、二段目以降は液体水素と液体酸素が燃料だった。一段目には5基のエンジンがあり、国際宇宙ステーション程度の高度までなら100t以上の荷物を運べるパワーを持っていた。

◆ 最近のロケットはSRB(固体燃料ロケットブースタ)を使用する傾向があるが、サターンVはこれを使っていない。SRBは推力対重量比で液体燃料ロケットにかなわない。従って極限の性能を求めようとすると液体燃料ロケットと言うことになる。ただし液体燃料ロケットの場合は燃料を燃焼室に送り込むための機構やそれをドライブするための動力源(=燃料)が必要な事もあり、日本製ロケットはこの辺りの効率化を進めて重量あたりのペイロードを増やしている。
アポロ7号などにも使用されたサターン1B型ロケットはエンジンをクラスタ式に8基も搭載している。この時代、宇宙開発競争とも相まって巨大なロケットの開発に未来を感じていたに違いない。(1Bは巨大ではない)

◆ 高価で巨大なロケットではあるが、そのペイロードはスペースシャトルの10倍近くある。果たしてスペースシャトルを数回飛ばすのとサターンV一回で荷物を運ぶのとどちらがお得なのだろうか。国際宇宙ステーションの地球地上での重さは約450tだそうだ。
と言うことは、サターンVを4回飛ばせば(少なくとも重量的には)全てのパーツが運べそうな気がする。
現在の技術力からすれば、更に大型のロケットを飛ばす事だって可能なはずだ。それこそ国際宇宙ステーションの全構成部品を一度で軌道上に運ぶことも出来るだろう。ただしコストや信頼性などを考えたときに、それが得にならない可能性も大きい。
米国は新宇宙計画で2015年までに有人宇宙船を月に送る計画を、その後火星探査などにも意欲を見せていた。これらも米経済に左右されることは勿論だろうが、悲しいかな日本には真似の出来ない分野なのだ。宇宙計画には数十億ドルから数百億ドルの資金が必要となり、結局これは国民が負担することになる。何度も書いているように、日本の予算の無駄遣い分で何度かの有人ロケットが月まで行けることを考えると何だかなぁと思わないでもない。雇用保険や年金で箱物事業をやるくらいなら、その金で月まで日本人を飛ばしてくれたらいいのに。同じ無駄遣いでもその方がずっと夢がある。



世界が混ざる(6/3)

◆ 以前は海外製ソフトの国内販売価格はもの凄く高かった。CADソフトなど米国で買う価格の2倍から10倍はしただろうか。日本仕様の特徴は一部が和訳された取り説と、日本法人による遅いサポート(本国問い合わせになることが多いので即答は期待できない場合が多い)程度だ。インターネットの発達によって海外製品を気軽に通販で買えるようになった今、海外製品の日本国内販売価格は以前ほどは高くはなくなったと思う。だがF&Fでも使っている気象計などは現地価格の2倍に近い。販売数量からすれば価格が上がるのは仕方ないだろうし、それがイヤな人は現地から個人輸入をするので余計売れなくなる。それでも日本代理店として営業する以上は、それなりの利益が出ないとやっていられない。品物によっては日本に代理店があるという理由で個人輸入できない(向こうが輸出してくれない)ものもあるが、例えば米国製の品物を欧州の販売店から買ったりすると日本に送ってくれたりする裏技もある。

◆ 海外製品ではなく海外生物もどんどん入ってくる。
各地で問題になっているブラックバスは日本にやってきて30年になると言うが、他にも虫や貝なども環境に影響を与えている。シジミか何かにくっついてくる貝は、その異常な繁殖力のために水路や水道管を塞いでしまうほどだという。しかもこの貝が持っている寄生虫が魚を殺してしまう。確かこの貝は中国かどこかから入ってきたのではないかな。それを水質改善目的で湖に(シジミを)放したら、大増殖してしまったのだとか。日本発の生物が海外で問題になっているケースもあるので、これはどこが悪い云々の問題ではないだろう。spamが全世界に蔓延するように、厄介生物は余程注意をしていないと国内に侵入してきてしまう。

◆ アフリカかどこかが原産だと思ったが、白身の魚(ナイルパーチ。弁当のフライなどになっていたりする)は、どこかから持ち込まれた(持ち込んだ?)ものが在来種を食い尽くしながら増えたものだが、今や主要産業になるほどの勢いで世界に輸出されている。すずきに味や見た目が似ていることから、焼き魚や煮魚としても広く使われていて、魚自体が大きい事もあって現地で加工されたものが日本に入ってきている。これはすずきの代用品?だが、深海魚なども意外と食用になっている。日本の場合はエネルギも食料も輸入に頼っているので、そう言う意味でも世界各国の様々なものに(知らないうちに)触れているのだと思う。

◆ 海外旅行にしても、国内の航空運賃より安かったりするわけだから世界は狭くなったと思う。確かに欧州に行くにはかなりの時間航空機に閉じこめられるが、それさえ我慢すればツアー料金が飛び抜けて高いわけでもない。こうして海外交流が盛んかつ簡単になると生物や病原体なども阻止しにくくなる。鳥インフルエンザだSARSだと騒ぎになったときには注意もするが、騒ぎにならないけれど恐い病気だって沢山ある。日本は動植物輸入に関してさほどうるさくはないがオセアニアの方は相当注意している。それは現住動物を守るためでもあるが、ある意味鎖国的な管理をするのはさぞ大変だろう。



コーラ(6/2)

◆ 私は酒は飲めないけれどコーラは飲む。ここ数年はダイエット系の砂糖の入っていないコーラを飲んでいる。どうも砂糖の甘ったるさは後味が悪いというか何というかで私好みではない。ダイエットコーラも最初はちょっと変な味だなと思ったのだが、その味に慣れた今となってはそれが普通になっている。
コーラって一体どんな成分で出来ているのだろうか。嘘か誠か、コカコーラはその成分や製法を厳重に管理し外部に漏らさないのだという話を聞いたことがある。が、最近ではダイエーとかのオリジナルブランドコーラも売られていたりするので成分は解析?されたのだろう。と思えば、OpenColaなんてものもあって、成分が公開されている。これを見れば自作コーラも可能なのだが、それが美味しいのか否かは不明だ。ちなみにダイエーコーラはとてもまずい。いや、私の口には合わないシロモノだと書くべきか。

◆ 酒が飲めないことは何度か書いているが、以前は飲むくらいは出来た。それはもう随分前の話になるが、当時凄く仕事が忙しかった。朝7時には家を出て、帰ってくるのは午前2時頃なんて生活がずっと続いていた。こうなると帰ってきたも仕事のことなどを考えてしまって疲れているのに寝付けない。で、酒に弱いこともあって酒を飲めばすぐ眠れる。それに毎日飲んでいれば酒に慣れるかも知れないではないか。
と思って飲んでいた時期もある。でも弱いからすぐ二日酔いになる。寝ながら飲んでいると気持ち悪くなったりすることも少ないので、適量がどこにあるのかもよく解らない。飲むのはブランデーだった(単にオイシイから)訳だが、飲み過ぎると言ったって1本飲んでしまうとかではない。そんなに飲んだらきっと急性アルコール中毒で病院行きだったかも。

◆ そんな生活というか習慣は何年か続いたが、やがて飲まなくなる。何故飲まなくなったのかは覚えていないが、飲まなくなったら以前より余計酒に弱くなったような気がする。だからといって飲んでいるときは強かったのかと言われれば否であって、ビールをコップ二杯も飲んだら充分気持ちよくなれた。今はと言えばその二杯が一杯になった感じ。寝ながら飲んでいればそうでもないが、そうでない場合は酔って気分が悪くなったり心拍数や呼吸数が上がって苦しくなったりするので余計飲まないわけだ。
コーラの場合は酔うこともないので飲まない理由もなく、500mlあたり百円なので喉が渇けばコーラを口にするのが今のスタイルだ。

◆ コーラは飲まないがコーヒーは欠かせないという人もいる。ただコーヒーは飲み過ぎると身体にはあまり良くない(コーラだって良くは無さそうだけど)らしい。私にしても他の飲料を飲まないわけではなくて、オレンジやグレープフルーツジュース、トマトジュースは好きな部類だ。特に甘さ控えめ、と言うか甘くないトマトジュースにレモンを搾って入れたものなど美味しいと思う。でも野菜ジュースは余り好きではない。セロリ臭いというか、あまり香りの強いものは得意ではないのだ。飲みやすい系の野菜ジュースであるニンジンを主体としたものもあまりオイシイとは感じないなぁ。



今日から(6/1)

◆ 駐車違反の取り締まりの民間委託が本日から開始される。従来の取り締まりと違うのは、駐車直後でもドライバーが車両を離れて時点で違反と見なされることだ。猶予時間がないために運送業者などは相当困っていると聞く。一部の運送業者は、荷の積み卸しの間にも取り締まりが行われてしまう為に、二人体制を採って常に一人は車の中で待機するとか、或いは荷受け側から人員を出して貰うようにするという。ただしこれは人件費のアップにつながるので、全ての業者がこれを行えるわけではない。
もちろん荷の積み卸しだからと言って駐車違反にならないわけではないので、本来であれば駐車場に停めてから荷の積み卸しをすべきなのは言うまでもないが、なかなかそうはいかないだろう。

◆ シンガポールでは都市部の渋滞や公害緩和のために一人乗車の車が入れない場所がある。その対策として「車に乗るアルバイト」の人が居る。指定エリアの手前でそのアルバイトを乗せ、二人乗車でエリア内に入るというわけだ。
同じようなことは台湾の空港でも見られる。タクシーの一部は客を乗せていない状態で空港内に入れない。だが空港はタクシーを待っている人が多いので空港内に入って客を乗せたい。で、考えたのが客の代わりのアルバイトだ。空港近くには一見タクシーを待っている風のおばちゃんがいる。このおばちゃんを客と見なしてタクシーに乗せて、そのタクシーは堂々と空港内に入る。そして空港で新たな、本当の客を乗せて営業運転を行うわけだ。

◆ 日本人がこんなプアなアルバイトに精を出すかどうかは解らないが、例えば駐車違反取り締まり重点路線に「ドライバーの代わり」のアルバイトがいたらどうだろうか。セキュリティの問題とか色々あるだろうが、どうしてもそこに車を止めたい運送業者にとっては便利な存在になりそうな気がする。
大手運送業者がおおっぴらにこれら人員を配置するのは躊躇われようが、数社の運送会社と契約した共同代替人員みたいなものは商売になるかも知れない。
駐車違反取り締まり重点地区とは、そこに商店などが密集していて荷物を運ぶ需要が追い場所だ。

◆ 名古屋に行ったとき、路上駐車屋があった。路上を駐車場代わりに営業している無店舗駐車場で、取り締まりに合わないように定期的に駐車場所を変える。
勿論人件費はかかるだろうが、駐車場の敷地代が不要なので普通の駐車場よりは安い価格で車を預かってくれる。この代替人員業?も東京では流行らないかも知れないが、もしかしたら関西あたりでは実際に行われるようになったりして。
そうそう、民間駐車監視員は無線端末を使って取り締まりを行うのだが、それの妨害機など考えぬように。駐車違反より電波法違反の方が罪は重いぞ。

◆ 今日は朝のニュースでも実際の取り締まりに密着とか何とかで話題になっていた。で、ロケバスはどこに停めているのかというと、路上に違法駐車している。でもTV局曰く「ドライバーは車を離れていないから良いのです」だと。取り締まられるか否かではなく、何故そこで取り締まりが行われるのかを全く彼らは理解していない。



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