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分離プラン(11/11)
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IMT-Advance(11/17)
NOVA(11/18)
安全性(11/19)
料金(11/20)
馬力(11/21)
音声定額(11/22)
固定資産税(11/23)
再編(11/24)
燃料電池再び(11/25)
攻撃事情(11/26)
MVNO(11/27)
定額再び(11/28)
コピー(11/29)
我慢できる?(11/30)


我慢できる?(11/30)
◆ ガソリン価格は今後もジワジワと値上がりしそうだが、ガソリンがいくらになったら車を手放そうと考えるだろうか。サンデードライバーに代表される人たち、そして平日には奥さんがスーパーに買い物に行く程度の人々の年間走行距離は1万キロか1.5万キロではないかと思う。ここでは切りよく年間1.2万キロ、月間1,000kmを走る例で考えてみる。車は何だかんだと言いながらもまだまだワンボックスカーが多いかなと思うので、小型のワンボックスと言うことで7km/lほど走って貰おう。都内の渋滞だと7km/lは無理だが郊外だったらこの程度は行けるはず。ただしお買い物などのチョイ乗りが多いと7km/lは少し厳しいかな。

◆ 7km/l走る車で1,000km走るとガソリンは143リットルほど使う。毎週末に行楽地に出掛けて、帰ってきて満タンにしたら35リットルくらいガソリンが入ったという感じだと思う。ガソリンが150円だったら月間ガソリン代が約2.1万円、もしもこれが200円になったとすると2.86万円だ。もしも鉄道で1,000km走るといくらかかるのだろう。鉄道会社や乗る区間によっても差があると思うが、おおむね10km以内の初乗り運賃と称される価格が120円、1,000kmだと12,000円で一人乗車の車よりは安いが3人乗車の場合よりは高い。これが新幹線となるとぐっとお高くて、東京−大阪間の500kmちょっとで1.4万円近くもする。こうなると高速代を考えたとしても乗用車の方が未だ安くなりそうである。

◆ こう考えるとガソリン1リットル200円時代台が来たとしてもファミリーでの遠出には自家用車で行った方が得になるのかも知れない。ただし電車は運転手付き、マイカーの場合はオトーさんが運転手になる。
これがドライバーズカーならまだしも、人や荷物の運搬用的な車で渋滞の中を走り続けるとなると苦痛だろう。あとは高速道路代で、来年には首都高速も実質値上げだと言うし困ったものだ。
とは言ってもガソリンが100円だった頃に比較すれば、燃料費が2倍になれば支出も2倍になる。燃費の良い車に乗り換えるのは良いが、その車を買うお金も勿論必要なのである。燃費が良いと言えばホンダのFitやビッツ、価格は高いが渋滞路での燃費を考慮すればプリウスも選択肢にはいるかも知れない。これらの車ならば2リッタークラスのワンボックスの2倍近くの燃費が得られ、確かに室内寸法も1/2以下にはなると思うのだが燃料費の支出は削減できる。

◆ この計算の例で年間1.2万キロを、7km/lの燃費の車で走り、更にガソリン代がリッター200円だとすると年間のガソリン代が約34万円。燃料消費量が半分になる燃費の良い車、或いはガソリンがリッター100円時代だとすると燃料費はその半分で約17万円。確かに年間17万円の差は大きい。燃費は少々悪くても軽自動車を求める向きが多いのは、ガソリンを余計に消費する分以上に税金が安くなるからだ。
さて、あなたはガソリン価格がいくらになるまで車と付き合いますか?



コピー(11/29)
◆ ディジタルコンテンツのコピー問題、JASRACやCPRAなど著作権の一部を巻き上げて食っている団体とJEITA(電子情報技術産業協会)の考え方はなかなか揃わない。
例えばJEITAはコピー制限された機器を使用する場合、そもそもコピーが出来ないように機能制限が施されているのだから私的録音録画補償金は必要ないとしている。一方で著作権団体は、(平たく言うと)コピー制限機能など実際には機能しないことが十分に考えられるのだからカネをよこせという感じ。他にもプレイシフト、購入した音楽データを自己所有のポータブルプレーヤなどで聞く場合は、自分で買った物を自分で聞くのだから補償金は必要ないでしょうと言うJEITAに対して著作権団体は、それもコピーには違いないのだからカネをよこせとなる。同じように放送波を録画した上で放送と異なった時間帯に視聴するタイムシフトに関しても補償は必要ないはずだとしている。もちろんこれに対しても著作権団体は反対している。
コピー保護に関してはSONYが熱心で、いくつかの方式をCDに採用したが今でも使われているのだろうか。その中には自分で聞くためにMP3プレーヤなどにコピーするにも金のかかるものがあったはず。

◆ その一方でコピーフリーを売りにした楽曲販売も行われ始めている。ダウンロードデータをポータブルプレーヤや携帯電話にコピーして楽しめますよと。
私はどちらでも良いと思う。コピーフリーなものはそれなりの価格でもかまわないと思うし、コピー制限されているのならばコピーフリーなものより安い価格で良いのではないだろうか。この辺りはマーケットに任せればいい話であって権利団体が何だかんだという筋のものではないような気がする。
毎度携帯電話の話になるが、分離プランなどだって孫さんの言うように市場に任せておけばいい話ではないのだろうか。日本の携帯電話料金が高いから云々と言っているが、だったらガソリン代も土地も電気代も高いのはどうしてくれるの?みたいな感じ。逆に言うと地代と電気代を下げると自動的に携帯電話料金は下がりそうな気がする。

◆ 私は年に何度かCDを買ったりするわけで、それをエンコードして携帯電話やPCで聞くこともある。なので、もしも私的コピーが出来ない音楽であったとすると購入意欲は大幅に低くなると思う。CDに書かれた音楽はだいたい1曲300円前後に換算できるだろうか。これで普通は無限コピーが可能だ。だとするとコピー制限付き音楽はどの位の価格が妥当なのか。まず圧縮音楽であることでそれ自身の価値は大きく低下すると言える。ちゃんとしたオーディオ機器で聞くまでもなく、圧縮音楽は圧縮音楽の音だからだ。最近では高調波発生型の高音補償なども行われていて、聞いてみるとこれが結構良くできているとは言え、元の音と同じとは絶対に言えない。と言うことで、だいたい1/10の容量に圧縮された時点で音楽の価値は1/3程度になると思う。

◆ 次にコピー権の問題で、CDを買ってきてPCとMP3プレーヤにコピーして聞く人が多いとするとこれで2回である。
携帯電話などにコピーして、機種変更したら聞けなくなったなんて事もあるだろうからキリの良いところで5回のコピー制限にしようか。それでも制限されているに変わりはなく、コピーに失敗しようが成功しようが関係無しにコピー回数カウンタが進む訳だから、これによる価値の低下を20%とすると1曲あたりの価格は80円だ。こう考えると着うたフルなどは随分ぼったくり価格だなぁと思う。



定額再び(11/28)
◆ ドコモやauがSBMの影響を受けるカタチで音声定額が可能であるかどうかの検討を行っている話は以前に書いた。完全定額はWILLCOMが最初に行ったわけだが、そのWILLCOMをもってしても月額980円は無理だと言う。孫さんに言わせれば他社宛の通話、他社からの通話料金が高いから可能だと言うのだがSBMのシェアが増えるに従ってこの収益構造も厳しくなってくる。
ドコモやau、そしてWILLCOMが考える定額とは自社内通話が多かったとしても儲けが出せる価格での提供なのだと思う。しかし加入者を何としてでも増やさなければいけなかったSBMは超柔軟思想によってある意味利益度度外視的な、ADSLモデムをばらまくような作戦に出たのではないだろうか。勿論結果は大成功で、一時期はauを抜き去る純増者数を記録したのである。

◆ ホワイトプランがスタートしてまだ1年も経っていないが、孫さんは中間決算発表会の席で「…略…今後も未来永劫、提供し続けることができるかどうかは、よく検討してみないといけないだろう。」と語った。通常は強気発言に終始する孫さんで、基地局増設に関しても散々強気な発言をくり返してきたが、いよいよ中継局でも混ぜなければ公約実行が不可能だなと思われた頃に遅延を公表したのである。それからすると定額通話が今後もサービスされるのかどうか慎重にならざるを得ないとする孫さん発言は深い意味を持っているのではないかと勘ぐってしまう。ある程度の加入者増も得られ、借金の条件も満たした。その一方でトラフィックの増加は深刻さを増し、ARPUも急降下を続けている。今はそれでも増収増益で一見問題は無さそうなのだが、孫さんの胸の内に危機感が芽生えてきたのかも知れない。

◆ 世間ではドコモやauの分離プランが始まり、インセンティブプランオンリーのSBMがおそらくユーザに最も優しい価格体系ではないかと思われる。だとすれば魅力をもう少し削いでも特徴は残るのではないかと考えても不思議はない。日本のケータイ料金は高すぎると言った孫さんだが、実はケータイ事業者の中で今は最も高額な(通話比率をシェア比率とした場合)料金を取る事業者だし、何より孫さんが取れる金を取らずに捨てるわけなど無いのだ。営利企業は慈善事業とは違う。取れるところからカネをぶんどって生きていくのが株主利益につながるのである。と言うことで、SBMはこれまでに何度かの端末料金値上げを行ってきた。でも大丈夫、加入者増加率にたいした影響はなかった。そうなのだ、一度波に乗れば多少の値上げなど問題はなく、逆に一旦下火になったドコモなどは何をやっても空振りになると言うのがマーケットなのである。もちろん実質値上げを行ったauの加入者増加率が激減するようなことがあれば問題だろうが、今の勢いのauならば分離プランと称した値上げだって何のことはなく受け入れられるに違いないと見たのだろう。

◆ そこでSBMは考える。定額料を別にとっても良いのではないかとか、準定額に時間リミッタを付けても良いのではないのかと。定額料を付けるにしても、リミットを設けるにしてもパンフレットの下の方に小さな字の注釈を増やす程度の事だ。



MVNO(11/27)
◆ タイトルはMVNOとしたが実際にはMVNOとは少々異なる協業によるウォルト・ディズニー・ジャパンとSBMのディズニーモバイルが来春にも誕生しそうだ。MVNOと異なるのは、ディズニー側の事業に対するウエイトを小さくし、SBM側が多くのお膳立てをする風に思えばいいだろう。このため事業に対する敷居とリスクは低くなるが儲けも少なくなるはずだ。しかし通信事業そのもので利益を出そうと考えず、端末やグッズなどでの売り上げに期待するという点では良いのかも知れない。
SBMと言えば企業イメージが悪く知名度もようやく上がってきた段階だが、一方のディズニーは知名度もイメージも決して悪くはない。SBM的にはディズニーと関係があると言うだけでイメージアップにつながる可能性だってあるのだ。ただしディスニーは米国でのディズニーホン事業に失敗し撤退した経緯を忘れてはならない。

◆ auがgoogleと提携してインターネットアクセス率が大幅にアップしたのはご存じの通り。F&Fのアクセス解析でもドコモとauのシェア比率以上にauからのアクセスは多い。一方でSBMの方は孫さんの言い分とは裏腹にアクセス数は少ない。フルブラウザにしてもSBM純正jigは様々な制限に加えてフルブラウザ定額料金を要求するなど、他社に比較すると高額で低サービスだから仕方ないと言えばそれまでだ。
果たしてディズニー協業でディズニーキャラクタなどのダウンロードが増えるのかどうか。そもそもSBMケータイを賢く使うならばスパボ一括ゼロ円で買ってSBM同士の定額時間内だけの通話を行うのが良い。他社ケータイにかけるならばドコモの分離プランが最も安く、SBMは最も高く付いてしまう。するとY!なども契約しない方がお得となる訳なので当然ながらY!契約数は伸びない。TCAの契約者数データでも新規契約者数はauより少し下、KDDIよりは上という立派な数字を出しているもののY!契約者数はそれよりずっと少ないのである。

◆ 孫さんとしてはデータARPUを上げたくて仕方がないところだろうし、そうなると魅力的なコンテンツなり何なりが欲しくなる。そこでディズニー協業となったのか否かは解らないが、インターネットアクセスでダメならディズニーでと言うことかも知れない。
いずれにしてもこうした商売のあり方は今後増えるのではないかと思うし、孫さんの目の付け所も間違っていないと思う。SBMの唯一最大は孫さん自身もいっているとおり「貧弱なネットワークとエリア展開」であり「料金の高さ」だと思う。料金の方は仕方ないとして、ネットワークの構築を2年前倒しに出来たら他社と同列の競争力を発揮できるのに、なかなかうまくは行かないものだ。

◆ ドコモ相手に自前のネットワークと接続するのは日本通信だが、こちらは企業向けと言うことで一般ユーザに面白味のあるサービスではない。しかしiモードネットワーク以外への本格的?接続という面では初めてではないだろうか。これでパケット代なども日本通信勘定になれば面白いのだがそうは行かない。



攻撃事情(11/26)
◆ 掲示板に対する宣伝書き込みは相変わらず多い。
海外からのURLを何十個も書いてくるヤツも相変わらずで、これなどメールフォームとかありとあらゆるフォームでも送信してくる。雑記やblog投稿用のフォームなど、毎分数十通が送信しまくられてきたので急遽対策を施した。掲示板などは既に対策をしているので実際に書き込まれることは殆ど無いが、フォームの方は比較的自由に書き込める仕組みなのでURL列記のメールが送信のターゲットにされてしまった訳だ。掲示板の書き込み者に対するメッセージ送信は倍角文字を入れていただかないと送信できないようにしている。せっかくメールアドレスを非公開にしても、フォームからspamが送られたのではたまらない。
日本が倍角文字の世界で良かったと思うのは、この手の半角文字の世界からの攻撃をかわしやすいことにある。最近では倍角文字をダミー的に突っ込んだspam書き込みもあるが、ある程度の構文解析?を仕込めばそれも回避可能である。
ただしメール送信フォームに関しては、どんな文章でも送信できるように、別途倍角文字の入力ボックスを設けた次第だ。

◆ 書き込み云々ではなく、cgiを叩きまくってサーバ負荷を上げるような攻撃も行われている。F&Fでも執拗にcgiを叩くヤツが居るのだが、これに対しては一定の条件を満たすと経路遮断するようにしている。先日、某有名IT企業からcgiが多数アクセスされた。このcgiは連続アクセス過多になると403を返すようにしていたのだが、すると403のエラー画面を延々とアクセスし続ける。毎秒数十回ものアクセスはcgiではないから耐えられたものの、そのアクセス数が数万回に達したところで気づいた。そのIT企業に連絡をすると即座にお返事が頂け、どうやら403のエラー字に表示される画面がいけない?との事だ。403そのもののエラー画面では、それを回避してアクセスしようとする輩が多いので、一見普通のページ風で実はどこにもリンクされていないというダミーページを表示するようにしていたのだが、先方の言うことにはこれがいけないのだと。

◆ そう言えば某大学からも同じようなアクセスがあり、そのネットワーク担当者も同じようなことを言っていた。彼等曰く、「そちらのサーバが403或いは302のエラーを出していたため、クライアントマシンが再読込をくり返していました。サーバ設定を見直してください。」だ。何でエラーページを再読込するのだろうか。しかもそれはサーバ設定がいけないというのか。でもまあそう言われては仕方がないのでダミーページを見せるのはやめにして、さっさと経路を遮断するように設定を変更した。ら、当該IT企業から再度連続アクセスがあり経路遮断が起きた。なので一応ネットワーク担当者にその旨報告したが、先方の言うことには「対策が出来たかどうか確認のために連続アクセスしてみました」だそうだ。別に対策が出来ようが出来まいが関係ないでしょう、日立情報システムズさん。



燃料電池再び(11/25)
◆ 燃料価格高騰で一時期下火だった燃料電池車の開発に関する動きが出てきそうだ。そもそも燃料電池車の開発がスローダウンしたのはトヨタの方針にも原因がある。トヨタとしては巨額の開発費を投じたハイブリッド車の延命を考えたいわけで、燃料電池車よりもハイブリッド車の方がエネルギ利用効率が高いとして燃料電池車開発の縮小を行った。世界のトヨタの動きは各方面にも影響を与え、バイオ燃料の話などもでてくる中で最初にガソリン改質型燃料電池車の話が消えていった。その後は水素燃料型燃料電池搭載車の開発が一部で進むが、水素燃料エンジン搭載車をBMWや水素ロータリー車の開発が進んだりして燃料電池の価格等々の問題がなかなかクリアされないまま現在に至っている。

◆ ハイブリッド車にしろ何にしろ、その燃料であるガソリンが高額になるとエネルギ効率云々とも言っていられなくなる。BENZは2010年を目標に燃料電池車を発売するスケジュールを立てているほかハイブリッド車も発売に向けて進めている。ダイムラーはフォードと共にカナダバラード社との共同出資で自動車用燃料電池会社を設立するなど、もしかすると日本よりも先に欧米で燃料電池車が走り始めるかも知れない。電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車などは渋滞路での燃費効率が高いとの理由から渋滞王国である日本での開発が進むものと見られていた。
しかしエネルギ問題やガソリン価格、公害問題の点では中国の方が深刻度を増しているし環境に対する概念は欧州、主にガソリン価格に関する点では米国が神経質な感じがする。

◆ 実際に水素を燃料として使うとなると、その貯蔵や供給方式を含めて問題は沢山ある。が、日本的に見ると原発推進派の稼ぎどころみたいな感じもあるので原発で水素を作りましょうみたいな、環境でも燃料問題でもないところから水素燃料化が進むかも知れない。マツダは水素燃料ロータリ車を海外輸出するなど実用化に向けたテストも進んで完成度が上がってきている。ロータリエンジンは吸気・燃焼・排気の各工程が独立した場所で行われるためにデトネーションなどの問題を回避しやすい。確かに燃料電池に比較すると窒素酸化物の排出量は多いのだが、コスト面を考えると圧倒的にお得だしドライブフィールも(ガソリン燃料エンジンよりパワーは落ちるが)既存車に近い。それに何よりバイフューエル化が難しくないことから、例えば予備燃料タンクにガソリンが20リットルも入っていればそこそこの距離を走れる安心感もある。

◆ こうなるとガソリン燃料ハイブリッドか、水素燃料ハイブリッドか、燃料電池車かという選択になるのだがコンベンショナルエンジンを水素対応とするには様々なノウハウを突っ込んでの再設計となり、トヨタはどの方向に向くのか興味がある。ただしBMWが既に行っているようにコンベンショナルエンジンの燃料に水素が使えないと言うことではないので、開発費を投じる必要はあるものの燃料電池車開発に比較すれば開発効率が高いのかも知れない。



再編(11/24)
◆ 何度か書いている周波数再編に関してである。800MHz帯の再編が完了するのは2012年だ。現状でも再編に向けて徐々に新バンドへの移行が行われてはいるが、問題はauだ。事実上800MHz帯をメインに使うauは今後急速に2GHz帯への移行を行う必要が出てくる。現在auは800MHz帯に15MHz×2(上り・下り)のバンドを持っているが、再編後はこれが5MHz幅に縮小されてしまう。ショートPNコードを使い基地局密度を上げにくいcdma2000で、しかも800MHz帯で現状ユーザを収容しているのは立派だと思う。
その一つとしてかなりの局が6セクタ対応になっている事もある。都市部では2GHz帯を使い始めているが、2GHz対応基地局数が6千局ちょっとであり全加入者を収容するにはまだ足りない。

◆ 800MHz帯再編後も現在同様に15MHz幅が使えれば問題ないのだが、これが5MHz幅に縮小されてしまうのは痛いところである。もっともドコモにしても15MHz幅に縮小されるので比率としては似たようなものなのだが、ドコモが2GHz帯をメインに使うのに対してauは800MHz帯を使い続けているところに難しさがある。例えマイクロセル化を進めたとしても限界があり、このまま加入者が増え続ければ余計に厳しさを増す。auは東名阪を中心に2GHz帯基地局を増やしてはいるもののドコモやSBMに場所を取られてしまっている現状ではそれも思うように進まないのではないだろうか。

◆ SBMは何かというと800MHz帯がないからどうのこうのとみっともないような無い物ねだりをするのだが、auくらいの加入者数になってくると800MHzで充分なパフォーマンスを得るのは難しくなってくる。セクタ半径を広く設計するためにセクタ内収容人数は多くなり、ユーザあたりの通信速度が低下してしまうのだ。今でこそ2GHz対応機で2GHz帯サービスエリア内であれば速度はそこそこ出るが、一時期は理論最大速度2.4Mbpsと言いながらも300Kbps程度しか速度が出ないエリアも沢山あった。これで800MHz帯の帯域が縮小されれば速度低下は更に激しくなりsdmaOne時代の混雑エリアのように「PDCのハーフレート以下の音質」になってしまう。

◆ cdma2000の基地局設備コストはM社製をメインに使っていた頃の1/10以下になったと言われるから投資コスト自体は800MHz帯基地局よりはずっと安いはず。しかし場所がなければ設置できず、ここがやはり問題になるだろう。ドコモにしてもauにしてもシームレスな800MHz帯再編対応を行うのだが、このあたりが実際どうなるのか気になるところだ。2012年頃になるとLTEやスーパ3Gが現実味を帯びてくる訳で、実はこれを実現するためには現状のCDMAバンドをそれように空ける必要が出てくる。このあたりも例えばドコモは偶然というか必然というか、MIMO対応が出来るよう設備を既に使っているがauはこの先の投資のやり方にも影響してくるに違いない。そのLTEにしても規格制定が今ひとつ進まないのが現状であり、当初の予定より遅れ気味だ。



固定資産税(11/23)
◆ 最初にお断りしておくが、私は税務の専門家ではないので記述に誤りや勘違いがあるかも知れない。
固定資産税、その代表的なものは土地や建造物だと思う。税法上は例え自分の所有する建物ではなくても、その内部の造作については課税対象となる。固定資産税(土地と建物に関するもの)というと、それらを所有している人たちだけが負担していると思われがちだが、間接的にはホームレスを除く日本人全員が支払っている事になるのではないだろうか。
例えば賃貸の住宅に住んでいる場合は、その貸し主が家賃に固定資産相当分を転嫁していると考えられるからだ。確かに免税額はあるのだが、土地で30万円、建物で20万円なのだから無いに等しい。もしも住宅所有などを促進する気があるのであれば、少なくとも免税額をこの100倍くらいにしなければいけないはずだ。

◆ 固定資産の所有者とそうでない人の公平感を維持する、つまり資産家により多くの課税を行うのならば累進課税が相応しいがそうでもない。そう考えると税の仕組みそのものは消費税と似ていると思う。消費税導入の際には大反対が起きたわけだが、では固定資産税はどうなのだろうか。まあ税金なんて不条理なもので、消費税は消費に対して課税される。大抵は所得に対して課税されているわけで、その所得で何かを買うと又税金を取られる。年金補填その他で消費税率アップが具体性を帯びてきているが、消費をゼロにすることが出来ない以上必ず払わされる税金がこれだ。金を稼いでも、それを使っても課税されるわけで一体この金は誰のものなのかと思わないでもなく、それは固定資産税も同じだと思う。自分で買った物件に対しても課税され、しかもそれは市区町村に対して支払うべき税金なのだ。別に市区町村の土地を借りているわけでもないし、市区町村の管理する道路や上下水道などの維持その他に対しては住民税を支払っているのに。

◆ 今後就業人口或いは総人口が減少すると税収もそれに伴って減るはずだ。住民が減れば自治体維持に対するコストも減少するはずだが、自治体はコスト削減をしようとはしない。すると赤字が膨らんでくることになり、それを埋めるために増税論が出てくる。
老人人口が増えるので福祉関連予算が増えてくるのはやむを得ない部分は確かにあるのだが、でも福祉予算はどんどん切り捨てられている。弱者は余り文句を言わない&言えないから、そんな部分から切り捨てるのが自治体的には正しい。税金も取りやすいところから取るのが基本で、それと同じ事だ。

◆ ハードディスク容量が大きくなると格納データも増える。そしてやがて容量を使い果たしてより大きな容量のディスクが欲しくなる。これと同じで、いくらでも取れる税金は、あればあるだけ使って常に足りなくなっているのが現状ではないのだろうか。そしてこれは100年経っても変わらないのではないかと思う。100年と言えば100年安心の年金プランみたいなのがあったな。100年どころか数年後の現在ですら酷いことになっているわけだけれど。



音声定額(11/22)
◆ ドコモもauも音声定額をやりたいに違いない。auはRev.AのIPによるTV電話を実現しており、これを使えばIPによる音声接続が実現できそうである。対するドコモはHSDPAによるパケット音声通信を実現したいのだと思うのだが事はそう簡単ではない。品質の確保された回線交換論理チャネルと違い、HSDPAはデータパケットアクセスに特化した仕様になっているからだ。が、だったら仕様の方を変えてしまってパケットの中に新たに音声用の論理チャネルを作れば良いではないかという考え方もある。こうするとビット単価の安いHSDPAで音声を流すことが可能となり、高トラフィックと言われる音声定額実現への道が開けるというわけだ。

◆ この手の作戦?はLTEを待ってからでも良いわけだが、技術的難易度が高く消費電力的にもお得とは言えないOFDMAがこなれてくるのはもう少し先になると思われる。年内のBWA免許割り当て事業者がどうなるのかにもよるのだがOFDMAを使った音声通信に最も近い位置にいるのがWILLCOMではないかと思う。WILLCOMにしてもサービス開始直後はデータ専用端末の発売に留まるとは思うのだが、やがてはW-SIMによる音声とデータの高速通信が開始されるはずだ。WiMAXの方はKDDI陣営がデータに特化する的なことを発表していたので、当面はデータ端末となるだろう。これは消費電力にも関係していて、音声端末とするにはあまりにパワーコンサンプションが多すぎる難しさがあるのだ。

◆ ドコモやauが音声定額を視野に入れ始めたのはかなり以前にはなるが、SBMの好調がそれを前倒しさせたいと思わせたに違いない。そのSBMもトラフィックがかなり厳しいのはご存じの通りで、SBM同士の定額にしても21時までのリミット付き準定額になっている。またフルブラウザアプリであるjig純正版?を使う場合でも大容量ファイルへのアクセスは21時までの制限付き、しかもアプリのフルブラウザでありながら通常のパケット定額料金で使うことが出来ずフルブラウザ用パケット定額料金(高い)が適用され、更に一日あたりの閲覧ページ数を制限するなどが何とも孫さんらしい。auは通常パケット料金でフルブラウザアプリを使うことが出来るものの、アプリからの通信容量が制限されているために、そのリミットに達してしまうと通信は出来なくなる。この点でドコモは最も自由度が高く、パケット通信料の上限はなくフルブラウザアプリも通常のパケ・ホーダイ契約で使い放題だ。

◆ SBMが準定額を維持するために多パケットを使うアプリを制限するのか?或いは儲け口の一つとしての施策なのかは解らないが、孫さんは今後はフルブラウザでインターネットアクセスが自由に出来るようにすべきだと行っていたことと相反する感じがする。SBMは音声ARPUも急降下しているしデータARPUもさほど上昇していない。パケット料金や定額料金はSBMも他社もたいして変わらない訳なので、これは単純にSBMユーザがデータ通信を余り利用していないと見るべきである。孫さんはホワイトプランで価格破壊を誘ったと言うが、先日計算したとおり一般的使い方においてSBMは最も料金が嵩む事業者である。にもかかわらず音声ARPUが急降下しているのは2台目需要、SBM同士の通話用など限定的用途でSBMケータイを持つ人が増えているのだと思うし、そうなると何も高額なデータ通信をSBMケータイで行う必要はなくなる。



馬力(11/21)
◆ 排ガス規制が始まった頃だからかなり昔の話になるが、当時の車の馬力は2リッターエンジンで精々130馬力程度だった。トルクにしても15kgmとか16kgmだった訳だから今とは随分違う。それに以前はグロス馬力と言ってエンジン単体出力を表示していたはず。
現在では車載状態近似で、つまり補機類損失を含めたカタチでのエンジン出力を表示している。現在の2リッターエンジンだと150〜160馬力くらい出ちゃうわけで、グロス出力とネット出力の差を1割としてみてもずいぶんと出力が稼げるようになったものだと思う。
このネット出力をグロス出力的に1割り増しにすれば170馬力にもなるわけだから凄いと思う。
これにはDOHC化とか可変カムタイミングやマニホールドなどをいじくり回す小細工、燃料供給装置や吸排気管の設計などの進歩によるものだろう。

◆ 馬力は回転数とトルクを乗算して716で割ればいいので高回転高トルク型のエンジンを作れば馬力は上がる。高回転型というとホンダエンジンで、例えば300馬力達成が至上命令だったというワンボックス用の3.5リッターエンジンにしても、最大トルク発生回転数が5,000回転(最高出力発生回転数は6,000回転)で、およそワンボックスカーを走らせるのに適切なユニットとは言い難いのだが、何せ300馬力が目標なのだから仕方がない。例えばハイエースに搭載されている2.7リッターエンジンやハイラックスの4リッターガソリンエンジンだと最大トルク発生回転数が3,800回転であり中低速トルク重視の扱いやすいエンジンではないかと思われる。所がこうした低速型にすると扱いやすくて実用的ではあるがカタログ馬力の見栄えがしない。
ハイラックス用V6 4リッターエンジンは249馬力なのだが、何でホンダの3.5リッターエンジンよりパワーが小さいの?みたいな感じになるのだろう。

◆ IS-Fがチタンバルブ等まで使って400馬力を超える出力を達成した話は以前に書いたが、たぶんホンダが作ればもう少し苦労なく出力を上げられたのではないかと思う。この辺りは曽於メーカの思想的なものもあって、ホンダ車なら低速トルクが多少薄くても諦めて貰えるが、トヨタでこれをやると批判の嵐になる。旧アルテッツァがまさにそれで、まあそう言う意味からするとISはアルテッツァなのだから少々高回転型のユニットを積んでも良いと言うことか。それに排気量が大きいから多少高回転型にしたところで乗りにくくはないだろう。こうした馬力競争というか馬力表示競争になるのも、日本人(もしかしたら欧米人も?)が多い数を好むからに違いない。2WDより4WDが好きだし4気筒より6気筒、いやいや8気筒の方がなお良いと考える人が多い証拠である。

◆ 高回転型ユニットとなると10・15モード燃費を稼ぐのが少々難しくなる。大手国内自動車メーカは10・15モード燃費を多少でも良くするために様々な工夫、小細工を行っている。なので10・15モード燃費と実走行燃費の間には乖離があるわけで、その割合は輸入車の平均値よりも大きい。国内自動車メーカ各社は新燃費計測基準であるJC08モードへの対応に追われている。10・15モードテストで燃費を稼ぐのと同様に、JC08モードで最良の燃費が記録できるようにギア比から燃料カット回転数から、全てをチューニングし直さなければいけないからだ。と言っても突然JC08モードになるわけではなく、しばらくは両方が併記されるのでメーカは余計に大変。



料金(11/20)
◆ ドコモとauの分離プランも出たことだし、一体どこが安いのか計算してみよう。前回は私の子供の使い方によるシミュレーションだった訳だが、SBM宛の通話がない(電話相手にSBM所有者が居ない)為にSBMの準定額によるメリットが活かされない結果となった事も事実だ。では携帯電話加入者の平均通話時間である月間約140分とシェア割合を加味するとどうなるのだろうか。シェアは実際とは多少差はあるがドコモ50%,au30%,SBM20%で考えてみよう。

◆ ドコモの場合はタイプMが142分の無料通話が付いているのでこれを選択する。料金は最大限に割引を使ったとして2,625円である。
auの場合で140分通話を考えるとシンプルプランの方が高額になってしまう。これは分離プランの陰に隠れた実質値上げなので仕方がない。毎月140分の通話で最もお得なのはプランMであり、月額3,465円となる。
SBMはコピープランもあるが、ホワイトプランによって日本のケータイ料金は安くなったのだと力説する人の顔を立ててホワイトプランで考えてみる。この場合、140分の中の2割である28分は準定額の範囲になるが実際には21時以降の通話ピーク時間帯が有料と言うこともあるので無料範囲に組み入れるのは切りよく20分とする。すると残りの120分が課金対象になりホワイトプランだと毎分42円が課金されるので5,040円にもなってしまう。そこでダブルホワイトで計算すると1分あたりの通話料金が21円になるので2,520円になるが基本料金部分がアップする。
トータルで見るとホワイトプランで6,020円、ダブルホワイトでも4,480円となりドコモより1,855円も高いのだ。

◆ もう一つ、これはイタズラなのだが顧客満足度が低いほど付加価値が小さいと言うことで、その分料金を割り増してみるとどうなるのか。ここではアンケート調査の結果を参考とするが、SBMファンな人認定の調査以外は「その調査は信じられない」と言われてしまうわけで、こうなると調査会社も統計学も意味をなさなくなってしまうのだが、まあいい。最大限ファンの声を尊重してこの結果(今年分はこれ)を使うとしよう。
全国平均満足度はauがトップの588.5,ドコモが2位で563,SBMは最下位で531.75である。auの数値を1として満足度現象割合に応じた料金割り増しを行うとauはそのまま3,465円、ドコモは2,744円相当、SBMは4,958円になる。

◆ ドコモの分離プランの場合は、ただでさえ高額なドコモ端末が5万円以上で売られることが予想されるのでもちろんこれも考慮しなくてはならない。逆にSBMは端末も月額基本料金もゼロ円で契約できるケースも増えている(ただしハイスペック機種は対象外)。例えばドコモのハイスペックモデルが5万円で、それを2年使うと月あたり2,083円の負担になる計算だから電話代との合計は4,708円になる。SBMのハイスペック端末だと割賦代金は月額3,380円、そこに特別割引と称するインセンティブバックのようなものが2,200円出るので実質は1,180円の負担となり、これにWホワイトでの料金である4,480円を加えると5,660円だ。
孫さんは中間決算発表の場で他社の分離プランは決して安くはないと言い放った一方で、ホワイトプランは他社宛通話や他社からかかって来た場合の接続料で利益を確保していると言うとおり、端末代を含めようが何をしようがSBMは3事業者の中で最も料金が高いのである。



安全性(11/19)
◆ 産地偽装や賞味期限切れ問題など、中国製を非難できないほど日本の食べ物もアテに出来なくなっている。
学校給食では国産食材を出来るだけ使用するというか、中国製を出来るだけ使わないようにしている自治体が多い。危険な食材が子供に触れるのを防ぐ為なのだが、しかしそこにも偽装の魔の手が伸びている。いや、偽装されていないとしても国産材料が入手しにくかったり高額だったりすれば輸入品を使わざるを得ないのだが、大抵はどの材料を輸入に頼っているのかを聞けば教えてくれるそうだ。おそらく自治体や学校によっては材料の原産国(肉はどこ産とか)をプリントしたものが配られているかも知れない。

◆ 中国産材料依存率は各自治体ともそれほど多くないようなのだが、そんな中で横浜市は輸入材料使用率が突出している。以前に書いたバス路線廃止もそうなのだが支出を抑制するために色々努力?している感じである。努力の方向は明らかに間違っていて、だったら観光用に作ったとか言う風力発電機をやめた方が良かったんじゃないのとも思う。まあ中国製食材が全て危険と言うことではないのだが、自治体としてはもしも問題になったときに何か言われるのがイヤだからみたいなところはあるだろう。何か言われたっら誰も責任なんか取らないのだからそんなの気にしなくて良いのに。
というわけで横浜はあえて安全性重視はしないことに決めたのではないのだろうか。

◆ 最近は価格よりも安全性ということで、有機農法を使った野菜などを買い求める向きも多い。まあ、これにしても偽装だとかインチキだとかは中国並みにあるわけだが、意識としては安全重視の方向に向いている人も多いと言うことである。スーパーなどでも有機農法野菜のコーナなんっかがあって、価格が高いにもかかわらず一定の売り上げがあるという。おそらくこういった人たちは学校給食の安全性やその材料に関しても注意を払いたいに違いないが、こればかりは自分の自由にはならない。学区制を採っている地域では、評判の良い学校を求めて引っ越しをしたり一時的に住所を移したりする人が居る。おそらく学校給食の安全性などを考える人たちも同じような行動を取るのではないのだろうか。特に昨今の、食の安全性が脅かされるような事件が続くと、果たして自分や子供達が食べているものが安全なのかどうかは気になるところだ。

◆ 給食費未払い問題や燃料費の高騰などで、今後ますます安い材料を使わざるを得なくなるはず。かといって給食費を値上げすれば文句も出るだろうし、そうなるといずれ限界は来るだろう。まあ私などは高度成長期の公害の中で育ったわけだから食の安全性云々には無神経と言えばそうなのだが、少子化で神経質?になる傾向が見られる現代では気にしないでは済まないのかも知れない。自治体によって上下水道料金や学校給食、健康保険料の算出基準なども異なる訳なので住みやすい自治体を選んで移り住むような時代になってくる可能性もある。住みやすいところに移り住むというと積極的対応のようにも思えるが、実際には住みにくいところから逃げ出さなければならなくなっている訳で、逃げ出せない人たち、破綻した夕張市の独居老人などの例のように結局は弱者にしわ寄せが行くのだろう。



NOVA(11/18)
◆ NOVA破綻事件は各所に大きな影響を及ぼした。そもそもは政府の補助金などで売り上げを伸ばしていた同社なのだが、チケットのまとめ売りを始めたあたりから様子がおかしくなってくる。都度払いよりまとめて買った方がお得ですよとチケットを売るものの、予約が取れないなどで顧客の不満がバクハツする。
携帯電話事業者でも同じような商法がある。2年縛りを現実のものにしたのはSBMで、これを真似る形でドコモもauも2年縛りに手を出すことになる。これがマトモに使えれば良いわけだが、契約したは良いけれど何度修理に出しても故障ばかりの端末だったり、使えると思って契約したケータイが圏外だったり、或いは混雑時間帯に満足に使えないようなネットワークであったり、はたまた契約途中に様々なサービスの改悪や値上げがあったりしたら解約したくなるだろう。所が2年縛りだから解約時の罰金が高い。

◆ 罰金ならばまだ良いが、ローンで買った端末だと月々の支払いが多額に残るケースもある。SBMは加入者のローンをそっくり別会社に売ってしまっている(ようなもの)なので、たとえSBMが倒産したとしても負債は残る。これってNOVA商法的危険性があるのではないのだろうか。移動体通信事業者だから安心などということはなく、アイピーモバイルの失敗例をあげるまでもなくこれまでにも様々な通信事業者が自然淘汰されてきたのだ。

◆ アイピーモバイルはサービス開始が出来ないままの破綻となったが、じゃあEMはどうなのか。既にサービスを開始していて、でも利益は出ていない。NOVAだってTV CMも流していた時期もあったし都市部ではその看板が容易に目に付くくらいの展開もしていた。
でも突然の破綻劇となったわけだ。自動車メーカも倒産こそしないもののヒットが出なければ一気に経営状態は悪化してしまう。逆に売れる車が一車種出来れば経営状態は急速に改善する。自動車の場合は万一メーカが消滅したとしてもクルマというモノが残るから(整備その他の問題はあろうが)すぐに困ることはない。しかし通信事業や教育事業などの無形物を売っている企業が傾くとユーザの損失は大きくなってしまうのである。

◆ 外国語学校の破綻はNOVAに限らず中小規模の所は浮き沈みが激しいし、塾も同じである。最近では病院まで閉鎖される例があり入院患者が行き先を失うなどの実害も発生している。銀行の破綻に対しては保護されているのだから、こうした先払いシステムを導入している企業にはそれを補償できる保険に入る事を義務づけるくらいの事があっても良いのではないだろうか。NOVA破綻による被害者で、多い人は相当な金額の実損がでる可能性がある。また公立校などがNOVAと契約して外国人講師を借りているような場合、実質的には授業がストップしてしまうリスクがあり、しかし外注依存なのだからどうしようもなくなっている。



IMT-Advance(11/17)
◆ 次の世代に向かっている世の中なのだが、市場では2Gネットワークを未だに使っている国々も多い。例えば中国などは欧州などで役目を終えたGSM基地局設備の中古を大量に買い込んでエリア拡大を行うなどそのコストがメリットとなってアジアやアフリカで採用が進んでいる。アフリカなどでも有線通信が皆無とも言える中で携帯電話は重要な通信手段だ。ただし端末代の負担は大きく、端末を持たずにSIMだけ契約している加入者も多いしボロボロの端末が中古屋で売られていたりするのも日本と違うところだろう。こうした中で日本は次世代に向かっての開発が進む。現在のIMT-2000にはW-CDMA,N-CDMA,WiMAXをはじめとしてTD-CDMA,TD-SCDMAなど多方式が標準化されている。というか、多方式なのだから標準化っていったい何なのかという感じだ。各国共に(一応は)IMT-Advanceでは共通方式にしましょうねと言っている。言ってはいるが、米中の出方によってはどうなるか解らない。

◆ IMT-AdvanceではLTEからのシームレスな移行が可能なようにデザインされるので、W-CDMAに投資している各事業者は有利になるだろう。逆にKDDIなどのN-CDMA勢はちょっと困るかも知れない。auは来春からGSM内蔵機種を出して来るようで、これはSBMやドコモの流れを追う感じだ。ただし欧州などでは3Gネットワーク化も進んでいるから、もしかしたらW-CDMA/cdma2000のデュアルモードが必要な時期が来るのかも知れない。来るのかも知れないが、IMT-Advanceを今度はauが最初に始めればcdma2000/IMT-Advanceの2方式で格好が付く。そんなこんなで、少なくとも日本においては方式統一が出来るのではないかなと思うのだがどうだろうか。

◆ 年内にも免許事業者が決定しそうなBWAなのだが、これにエントリしている各社はWiMAX投資が大変になるだろう。実のところWiMAXの物理層以外は様々な仕様があって、いや、物理層に関しても色々あるので国際ローミングがどのくらいうまく行くのかは不明だ。次世代PHSは殆どが日本主導で決められているので面倒な部分は少ないが、これを採用したいとするのは現在の所WILLCOMのみである。両規格共に年内にはARIB STD(T94/T95)が認定される見込みであり、関係各社?は既に規格書を目にしているはずだ。規格的には似たようなものなのだが、規格制定が新しい次世代PHSは日本の通信事情を加味したような感じになっているといえる。マイクロセルや高速移動時の安定性確保などがそれであり、他にも端末のコストが上昇しないようなオプションのあるところが面白い。

◆ おそらくあと5年も経つとLTEの世界に突入し、BWAも一般的になっている事だろう。今から5年前を考えてみていただきたい。移動体通信はどうだったか?通信速度は?端末は?各種サービスは?通話量は今よりもずっと多く、通信量はずっと少なかった。通話品質にしても、アナログ時代にはノイズ混じりでハンドオーバの際には明確な通話断があった。PDCになってハンドオーバこそ少しスムーズになったが音質は悪く明瞭な通話が出来るとは言えなかった。PDCよりもずっと長寿なPHSは広帯域を贅沢?に使ったシステムが後のデータ通信拡大にマッチしたのだろう。



消えていく?(11/16)
◆ オーストラリアの通信事業者であるTelstraMobileが、これまでのN-CDMA方式からW-CDMAへの転換を発表したのは少なからずインパクトがあった。これによりauは国際ローミングが不可能になり、ドコモやSBMはローミングが可能になる。スタートは早かったものの日韓及び北米の一部が主なサービスエリアであるcdmaOne/cdma2000方式、なかなかスタートが切れなかったものの採用国の多いW-CDMA、そして現時点では独自方式であるTD-SCDMAを使うとされる中国とバラバラになってしまった。cdma2000は北米がエリアである点でメリットは大きいわけだが、加入者数が少ないためかエリア整備がなかなか進まない。都市部では普通に使えるもののGSMネットワークほどのエリアは確保できていない状態で、日本で言うところのSBMくらいな感じだろうか。

◆ cdma2000とW-CDMAのどちらが優れているかは何とも言えない。例えば拡散コードなどの扱いに対しても広域なエリア展開を行う米国などではメリットがあるが、マイクロセルに近い基地局配置を強いられる過密都市日本においては使い勝手が悪くなる。そもそもcdmaOneは米国で開発されたものであり、人口密度の極めて高いエリアでのサービスにマッチしていない面もある。
拡散帯域が狭いことは低消費電力化などが容易に行えたという点で移動機設計時のメリットとなる。少なくともcdmaOneサービス開始当時にW-CDMA並の拡散帯域を確保しようとしたらA/Dコンバータをはじめとする各部の消費電力は桁違いに大きくなったに違いない。しかしデバイス技術の進歩は速く、今では5MHz幅でデータを取り込むことは難しくはない。WiMAXや次世代PHSは10MHz幅のOFDM(A)なのだから。こうした広帯域へのシフトは一つに周波数利用効率の点があるだろう。OFDMならばともかく、狭帯域拡散キャリアを帯域内に何本も立てるのは効率的とは言えない。cdma2000では高速通信化のために複数のキャリアを束ねて使うようになるはずだが、だったら最初から広域拡散した方がお得という訳である(デメリットもあるが)。

◆ cdma2000方式最大の欠点?はクアルコムの支配下にあると言うことではないだろうか。実際クアルコムの支配力によって802.20(iBURST)フォーラムが混乱した経緯もあるし、これは日本独自仕様であるPDCがドコモの実質支配下にあったのと同じような感じなのだ。日本の多くの事業者やメーカが一社支配を好まないように、反クアルコムを訴える事業者やメーカは多い。実はW-CDMAにしてもクアルコムの呪縛はある訳なのだが、その規格制定や運用への影響力は大きくはない。ドコモにしても従来ほどの力は表に出しておらず、世界に逆らわない程度におとなしくなったと表現しても良いかも知れない。世界がOFDMAに向かおうとしている中、クアルコムはOFDMA関連特許を持った企業を買収するなど、現在の力を何とか維持しようと必至だ。CD特許によりフィリップスとSONYが嫌われたように、独占的に権利を持つところは余り好かれないわけだ。



早い!(11/15)
◆ F&Fではかなり前からGoogleの広告を載せている。
Googleのシステムも何度か変わっているのだが、最近はコンテンツに応じた広告の出現が早くなっている感じがする。この雑記は毎日10時半に更新されるのだけれど、午後にはそれに応じた広告に変わっているという素早さ。以前は一日遅れとか、全然関係ない広告とかが出ていた時期もあったのに随分変わってきたものである。Google以前はバリューコマース(今はソフトバンク系になったのかな?)を貼っていた時期もあったのだが、どうもシステムが怪しくてね。

◆ 怪しいと言えばケータイ向けの広告配信業者も怪しい。本当にクリック数なり何なりが反映されているのかどうかよく解らないのである。しかもバリューコマースなどは広告主からの宣伝メールが激しくて不快だった。広告が終了するとかの連絡ならば良いのだが、それこそspamまがいみたいな宣伝なのだから参る。ケータイ向けも同様だったが、これは配信拒否をしたら送られてこなくなっただけバリューコマースよりは良かったか。出会い系やエロ系広告は又別の所で試してみたのだがさすがにF&F読者はクリックしないから月間200円程度の収入にしかならなかった。で、今は貼っていないので千円分は配信会社の儲けになるのかな、私は受け取っていないので。

◆ Google広告はケータイ向けにも配信されているのでドコモユーザ以外の人はそれを見られると思う。
ドコモは現時点で対応していないようで、それは公式サイトでないと端末IDやユーザの固有番号がユーザの承諾無しに取れないからだ。逆に言うとauなどは端末設定によってそれらが勝手に送出されるのでトラッキングが出来るのである。IPアドレスにしてもドコモは頻繁に変わるのでこの点でもトラッキングしにくいばかりか、iモードブラウザはレファーも出さなければクッキーも食わないので広告配信側にとっては厄介だろう。

◆ ドコモ機から見られない現状なのでケータイ向け広告がどの程度記事にマッチしているかは確認できない。モバイル版開始当初はPCからのアクセスでも広告を確認できた(ただしケータイから見たのと同一広告かどうかは不明)が、その後UA判断でPCからのアクセス時には広告は出ないようになった。しかしこれだと広告部分がNullなので場合によってはエラーが発生することからか、現在ではまたPCアクセスでも広告が出るようになった。
Googleは他の広告配信会社の広告よりはマトモではないかなと思うのと、記事によって広告が自動的に変化する面白さ?、spamの話などを書くとspam配信業者やメール配信エンジン販売業者の広告が出るので雑記がより解りやすくなる(!)メリットもちょっとだけあるのかなと思っている次第だ。先日のJALのマイルの不満を書いた日には書いているのは不満なのだけれどJAL関係の広告が色々出てちょっと笑えた。この辺りは構文解析エンジンの限界だから仕方ないと思うのだが、でもJALをちゃんと抽出するあたり良くできていると思う。



燃やす(11/14)
◆ 世の中は再生紙使用だの割り箸消費削減などと、森林保護などを謳い文句に節約傾向にある。大手の居酒屋チェーン店などでも割り箸の全廃によって環境対策を考慮していますよみたいな表示がされていたりする。結局の所使い終わった割り箸は焼却されることになる訳で、確かに気を燃やしても炭酸ガス量は増えない(と、言われている)し、これによってバイオ燃料云々が流行ったりするのだが問題は木を燃やしていることではなくて木を切ることだというのが環境保護団体の言い分だ。

◆ 昔は風呂屋などは廃材などを燃やしていたようだが、銭湯自体が減った現在では木を燃やしている所など皆無に違いない。山小屋などだと廃材というか薪というか小枝というかを燃やしているところがあるかも知れないが、山小屋自体の数が少ないからこれも余り問題にはならないだろうし、枝を落とした後の切りくず?は山に沢山あったりして。

◆ 私自身は石油を単に燃やしてしまうことももったいないと思っている。そうは言ってもエンジンなどの代替燃料が無いのだから仕方がないが石油ストーブで燃やすのはもったいないかな。なので木を切って燃やしてしまうのもきわめてもったいない。と言っても木をそのまま燃やすなどというケースはごく希なわけだし、それこそ環境保護団体に石を投げつけられるかも知れない。と言うことで木をそのままは燃やさないにしても、問題は炭である。焼き肉だって炭火焼きの方が美味しいし、焼き鳥だってウナギだって炭火に限るだろう。一体炭がどの位消費されているのか解らないが、高級な炭は堅い木から作られている訳なので、つまりそれは成長の遅い木なのではないだろうか。

◆ 中国政府は森林保護のために木炭の輸出を2003年から部分禁止、2004年からは全面的に禁止したはずだ。それまでの木炭輸入量は日本の年間消費量の3割ほどにあたり、備長炭などのいわゆる白炭の8割に上っていたのだそうだ。ちなみに同じ炭でもキャスト炭?というかおがくずなどを圧縮加工したものは輸出可能である。だが日本には備長炭なども依然入ってきていると言われていて、その量は年間約4万トンになるらしい。ちなみに中国産の輸入量が(それでも)減ったのでミャンマーやラオスからの輸入量が当時急増したとの記事がある。
輸入量全体では10万トンとか15万トンくらいあると思われるので結構な量ではないかと思うが石油に比較すればたいしたことはない。

◆ 木材の輸入量は木炭より遥かに多く、平成10年度のデータで8,800万立方メートルにもなるという。
この中の約半分は紙になると言うことらしいので、木を木材としてそのまま使う分は残りの半分である。この数値に違法輸入の分が含まれているのかどうかは定かではないのだが、違法輸入のトップは勿論中国であり、二位が日本というのもまあ解るような気がする。三位はイギリスなのだそうだ。やがては炭すら燃やせなくなる日が来るのかも知れず、それこそ大手飲食チェーン店などは環境対策を理由に炭火焼きから撤退するのかも。



緑の詐欺(11/13)
◆ 年金問題は解決するのかしないのか。結局の所消えた年金は消えてしまっているわけで、役人が何を言おうが戻ってこないのではないのか。最終的には税金で年金をまかなうとか何とかで、消費税値上げにつなげるのではないかと思う。
詐欺的事件は他にもあって、林野庁の緑のオーナ事件も国による詐欺である。システムとしては国有林に投資して利益を得ようとするシステムなのだが、実際には利益どころか激しい元本割れで問題になっている。
林野庁は元本割れリスクに対する説明や表示はなかったとしながらも「元本保証と書いていない」「システムを理解すれば元本割れがあることは容易に推測できる」とした。

◆ ○○とは言っていないとか、断定した覚えがないとかの文言を聞くとSBMに傾倒した人を思い出さずには居られないのだが、事はカネがらみなので問題は大きい。
緑のオーナシステムで金を集めるとき、林野庁はリスクの説明をしないどころか「心配なら国会答弁を聞いてくれ」とも言っている。その国会での説明では2.7%〜3%で回ると予想する旨の発言があるなど、なるほど手が込んでいるというかシステマチックに詐欺行為が行われていたことが解る。この問題に対して林野庁は元本保証(補填)はしないとしたのだが、民間がこれと同じ事を行えば立派な詐欺だ。が、国が行うこれに関してはどうなのだろうか。

◆ そもそも国にしろ自治体にしろを信じるのは間違っている。性善説ではないが、確かに従来は国がやることだから、地方の事業なのだから安心だみたいな思いがあったのは事実である。しかし役人達はそんな国民の思いを逆手にとってあくどい事を繰り返している。事業が失敗しても誰も責任は取らず、ただ「予想どおりに行かなかっただけ」で済んでしまう。役人の言った事を録音しておいたとしても、あの時と今は違うとか何とか訳の分からないことを普通に言うのが奴らの特徴だ。とは言っても我々は自衛しなければならない。
まあ国の事業に金を貸すなんて言う奇特な人は少ないとは思うのだが、自治体に対して何かを申請したり何かの決定を受けたりする事は皆無ではないだろう。

◆ 最近の携帯電話には動画録画・録音機能が付いているので役所に行ったらまずは録音である。実はこのポーズを見せるだけで奴らの態度が変わるわけで、これはちょっと面白い。アホな公務員によっては録画や録音それ自体に文句を言ってくる場合もあるが、メーカのサポートなどでは普通に録音は行われているし、それはサポートに電話をしたときに自動アナウンスされる。
これと同じである。あとで言った言わないのトラブルが起きる可能性があり、しかも民間とかけ離れた感性の持ち主である役所の連中の言い分は録音でもしておかない限り後々説明が出来ないのだ。民間であれば話し合いでの解決や合意が可能なケースもあろうが、国や自治体の場合はまず無理である。携帯電話による録画や録音は警察による不正取り締まりにも効果を発揮するかも知れない。以前に書いたことがあるが、違反を抑制するのではなく隠れた場所で違反者を待っているような江戸川区の取り締まり方法など、その取り締まり現場と警官の言動を記録すると、きっと役に立つ。



タクシー(11/12)
◆ 東京都のタクシーが値上げされる。タクシー業界としてはサービスの改善、燃料費高騰、従業員の生活改善等を理由としている。景気が良くなると労働条件の悪いタクシードライバーは減少し、不景気になるとタクシードライバーは増加するのだとか。不景気で乗車率が下がっているところにタクシー台数が増えるのだから余計にタクシー余り現象が起きる。その為に各所で渋滞が起きて交通効率全体が悪化してしまう。

◆ 今は規制された筈なのだが銀座のタクシー待ち行列(タクシーが待っている)はすごい。道路の一番歩道側は長時間駐車のタクシーや一般車が占有し、その次には客待ちタクシーが延々と連なる。つまり2車線近くを動かない車が占有している訳なのでそこを通過しようとする車は道路中央しか走る場所が無くなるが、両方向共にそんな状態なので中央ですれ違うのにも苦労する。結局はそんな状態で100mの距離を進むのに10分くらいかかったりする訳だ。で、銀座はタクシー規制されたと思うのだが(時間帯で規制か?)たまに通ると相変わらずの状態で前に進めない。脇道にもタクシーがギッシリなので進めない。

◆ 都内某所の駅周辺も、横浜周辺も同じような状態だ。タクシー乗り場までギッシリとタクシーの列がつながっているから1車線が使えない。タクシー列が左車線を塞いでいれば左折車線が使えないので左折車両は直進レーンを塞ぐ。細い道だろうと何だろうとタクシーの行列は続くので、人が歩いていたり自転車や単車が居ると車の通行ができなくなる。タクシー乗り場から客を乗せて出発するタクシー自体もそんな仲間の作った渋滞に足止めを食らう。まタクシードライバー的には渋滞だろうが何だろうが関係ないだろうが客の方は堪らない。

◆ タクシー代が値上げされるとタクシーの利用者数は減少するのではないかと見る向きが多い。するとタクシー行列は今よりももっと激しくなり、エンジンをかけっぱなしで長時間そこに止まっているタクシーの数は増え続ける。夜間や深夜や雨の時などは多少余計に金はかかってもタクシーを使おうかと思う人もいるだろうが、景気が良くなって社用族が増えてくれないとどうにもならないような気もする。タクシーにしても、客を乗せている時間が長ければ収益性は向上すると思うのだが、例えば1時間行列の中で待ち続けて乗せた客がワンメータで降りちゃったりしたら時給千円にもならない。

◆ 稼働率を考えるとタクシー運賃は必ずしも高いとは言えないし、例えば東京都内で30分タクシーに乗ったって移動できる距離は精々数キロだ。これが地方などに行けば30分で20kmくらいは移動できちゃったりするので距離単価として考えるとタクシー代が恐ろしく高いとは思われないのかも知れない。でも都内だと、平均速度が15km/h程度なので少し歩けば着く距離なのに… との思いが先行するのも事実。一人のドライバーが乗客一人を専用の車で運ぶのは、慢性渋滞の都内では成立しにくいビジネスなのではないかな。



分離プラン(11/11)
◆ auに続いてドコモも分離プランを発表した。auの分離プランに比較すると、どんな場合でもインセンティブ無しプランの方が安くなる点では好感は持てるが、金額差の点では不満もある。インセンティブ付きプランとインセンティブ無しプランの価格差が大きくないので数字合わせも簡単だったのかも知れないし、通話料に手を付けなかった分だけ分かりやすくできたとも言える。インセンティブ無しプランだと月額1,680円が基本料金部分から減額され、これに各種割引を適用すると1,050円分の無料通話の付いたプランが月額1,050円で契約できることになる。この1,050円はauの分離プランのそれに合わせたものだ。

◆ ドコモの分離プランは当然ながら割引額が一定なので高額料金プランを使う人にとっては割引率が減ってくることとなり、感覚的お得感は少なくなるだろう。auの方は通話単価もいじっているので通話時間によって既存プランに比較してそんになる場合も得になる場合もある。いずれにしても、そこから200円が引かれるSBMの真似プランの方が得であることに間違いはなく、こちらも真似する時点で1割引とかではなく200円引きと金額一定なので元値の安い分離プランだと2割引近い事になりお得感も強まる。ただしauの分離プランが割引を効かないようにしているのに対しドコモの場合は割引が適用されるので、真似プランの金額も異なってくる。

◆ それにしてもSBM的にはドコモやau真似プランを使って欲しくないに違いない。少なくとも私の使い方からすればホワイトプランよりドコモやauの無料通話付き&5割引プランの方が得だからである。全ての人が私と同じではないが、少なくとも全ての場合でホワイトプランが得ではないのである。SBMは価格破壊だ何だといってホワイトプランを推進しているが、実は普通の使い方であればさほどメリットはないのではないかと思う。ただし定額或いは準定額通話が利用できるので、それを有効に使えるならば確かに安い。
もう一つは売り方である。スパボ一括9,800円とか、或いはスパボ一括ゼロ円で契約を取っているのだが、これを使うと2年間の基本料金が実質無料で携帯電話を維持できるのである。販売店によってはスパボ一括ゼロ円を良いことに、auでもドコモでもWILLCOMでも機種変更や新規契約した人に「端末も2年間の基本料金も、SBM同士の通話も全部無料ですよ〜、2年経ったら解約すればお得ですよ〜」と売っているのである。スパボ一括0円も、SBMのキャッシュバックを使ったものから、キャッシュバックが別に貰えるものまで様々。タダでも入ってくれないとなれば、金を付けて加入者を増やすという素敵な売り方なのである。

◆ 携帯電話をただで配る商法は珍しくもないが、契約すると基本料金が必ずかかってくる。しかしSBMの場合はそれすらも無料なのである。持っているだけ、いや、SBM同士の準定額範囲や家族通話のみならば月額7円だけで維持できる。例えSBMケータイが欲しくなかったとしても月額7円で家族間通話が24時間無料なら契約して損はない。何故無料で維持が出来るのか。それは高額端末を買ってSBM以外との通話やパケット量を沢山貢いでくれている人がいるからである。そうした人に感謝しながら無料範囲内だけで使いまくるのが賢い消費者といえると思う。



仕事(11/10)
◆ F&F読者の中には失業保険の給付を受けた方もあるだろう。かくいう私も最初に就職した会社の景気が悪化し、退職したときに失業保険のお世話になった。当時は今より余程支給額が多かった(計算方法が違った)が、今はたいした額は貰えないのかも知れない。
失業保険は就業者が支払う雇用保険代によってまかなわれているのだが、この手の金が入ってきたら何だかんだと理由を付けて使ってしまうのが役人だ。年金にしてもそうだし、他の財源もどんどん消費される。雇用保険料も箱物事業に4千億円以上が使われたが、赤字だらけな為にそれらは売り払われた。売って回収できた額は投入額の数パーセントだというのだから凄い。自治体や企業に千円で売ったという物件も数多くある。

◆ 3年ほど前に作られた私のしごと館は580億円以上をかけ、能力開発機構という厚労省の天下り特殊法人がスーパーデラックスなものを作った。当然ながら事前の計画では入場者がどんどん押しかけて黒字になる筈だった。でもどうなったかは想像が付くだろう。結局の所、年間10億円以上の赤字を出し続けて売却話まででているのだ。これを売却するといくらになるのか。他の箱物売却の金額から予想すると、たぶん30億円くらい。ちなみに投資額と赤字補填額の合計は600億円を超えているというのに。
役人としては一旦金を使ってしまえばそれで仕事は終了だ。内部の更新もしないから、だんだん時代と合わなくなる。こうした役人のあくどさを紹介するしごと館にしたらいいのに。

◆ 元々収益が見込めないのなら、職業紹介や職業訓練を目的にした入場無料の施設でも作ればいい。あ、これだと職業訓練校が既にあるからダメか。常に新規事業にカネをブッ込まないと成績にならないのかな。
では職業体験や職業に対する認識を高める施設はカネにならないのだろうか。キッザニアは民間企業が商業施設内に35億円かけて作った職業紹介施設だが、なんと平日でも入場待ちがでるほどの人気なのである。当然利益だって出ている。この違いが民間人と役人のアタマの違いだ。役人といえばある程度の学歴があって、キャリアと呼ばれてみたいな感じなのかも知れないがハッキリ言ってバカである。いや、カネの無駄遣いが本来の仕事だから優秀だといえるのか。下手に収益の上がる事業を始めてしまうと後の世話が面倒だ。

◆ 市区町村だって同じようなもので、夕張市を見るまでもなく無駄な施設を作ってはせっせと税金を使いまくる。そして今の赤字があるわけだ。少し前に公務員は一律減給(罰金)したらいいと書いたら一律はやり過ぎだろうと意見を頂いた。年金ネコババ問題は社会保険庁と各自治体、しごと館は厚労省、飛行場と道路は国交省、林野事業は… ん?結局全部じゃないのか。警察は裏金、外務省は備品ネコババ、日本に綺麗な組織ってあるのかな??美しい国、ニッポン… 何とも空しい限り。



ハイパワー(11/9)
◆ パワー競争再燃か。280馬力リミッタが外れ、トヨタはIS-Fで423馬力(6000rpm)/51.5kgm(5200rpm)、日産はGT-Rで480馬力(6800rpm)/60kgm(3200rpm〜5200rpm)と力が入っている。共に気軽に買える価格ではないが、こうしたハイパフォーマンスカーの開発は色々な意味で面白い。GT-Rは新設計に近いターボユニットで、トランスアクスルっぽいものを使うなど気合いが感じられる。IS-Fが5リッターV8搭載で車重も2tに届くという重量級なのに対し、車両サイズが余り変わらないGT-Rはより軽く作られている。GT-Rはターボ過給だがIS-Fは5リッターのNAである。トヨタは何としてでもパワーを上げたく、チタンバルブを使うなどカネをかけた。
でもBMWは4リッターで420馬力を出しちゃってるんですけどね、トルクは排気量並みなので高回転型だけど。
ブレーキは両車共にフロントが6ポッド対抗ピストン、リア4ポッドだがGT-Rはセオリーどおり?ディスクロータをフローティングマウントしている。

◆ 日本車は総じてブレーキには無頓着で、最高速度が低い為もあって必要最小限で作るみたいな所はあると思う。まあBENZにしてもSLは前4ポッド、後ろ2ポッドの対向ピストンだがCLSは後ろがフローティングキャリパーに格下げされる。AMGとなると6ポッドの巨大なブレーキがもれなく付いてくるが、その分価格も高い。日本車はというとレクサスLSこそ前後共に対向ピストンのキャリパーが付いているが、それ以外は殆どがフローティングキャリパーで、シーマだろうがクラウンだろうが同様だ。まあフローティングキャリパーがダメかというとそうでもなくて、少なくとも日本の道路環境運転者の求める品質?ならば充分ではないかと思うのも事実だが、レクサスLSは対抗ピストン(モノブロック?)で立派である。フローティングキャリパーだとパッドの片減りとかもあるが、こまめな整備をしていれば問題になることは少ない。それに安くて整備性も悪くないのだからファミリーカーには良いだろう。

◆ より大きな摩擦係数が欲しいとか、安定した制動力を得たいとか、ブレーキタッチを気にするとなると大きな面積のパッドを使いたくなる。しかしフローティングキャリパーや2ポッド対向ピストンでは(ピストン径に限界があるので)大きなパッドは使いにくい。例え大きなパッドを装着しても、それを押すピストン径が小さいのでパッドへの圧力が均一には伝わらない。
すると大きなパッドを使っても結局はピストンのあたりだけが強くディスクに押しつけられることになる。
そこで4ポッドや6ポッドの大きなキャリパーを使いたくなるわけだが、当然ながらコストが嵩む。単車などはコストよりも見た目?多少でも均一接触で摩擦係数を上げたいのか、4ポッドブレーキもある。車重1.7tにもなるCLSがフロントに4ポッドキャリパーを使うのは当たり前かも知れない。ま、後ろのフローティングキャリパーはアレだけど。

◆ というわけでIS-FにしてもGT-Rにしても、ブレンボのシステムを買ってきたのは評価できるかも。ただOEM品はコスト制限が厳しいので特殊ではあるのだけれど。
ブレンボだとパッドやロータも高そうだ。BENZなんかの消耗品価格は国産車のそれと変わらないのだが、いくら国産としては高額車でもランニングコストが嵩むのは頂けない。それとも、一応純正部品だからということで安価に抑えられているのかな?



PHP(11/8)
◆ サーバにPHPをインストールした。と、言うのは簡単だが結構苦労してしまった。と言うのも、使いたい機能によってコンパイルオプションを変えて再コンパイルする必要があったからだ。最近はApacheでもPerlでも再コンパイルの必要性はほとんど無くなっているのに、一々再コンパイルとは全く面倒な話である。オプション指定が多いものだからそこでちょっとした書式間違いがあって悩んだりして、正常に稼働させるまでに時間がかかってしまった。
稼働開始で今度は文字コードで悩んだ。内部での扱いがUTF-8になっているのに気づくまでにかなりの時間を要したのである。何かのエラーが出ても、それがどのオプションに起因するものなのかも調べ調べという感じで、いやはや知らないものをやるというのは毎度のことながら時間がかかる。

◆ PHPで一体何を動かしたのかと言えばこれ(PCからのアクセスは制限されています)で、PC用のページをケータイで見られるように変換してくれるものだ。
F&FでもF&F内のページは独自に変換してケータイ向けに送り出しているが出来は余り良くない。その代わりコードは凄く短いのでサーバパワーはほんのちょっとしか消費しない。PHPはと言えば、Apacheに組み込まれるカタチで動作するのでPHPが動こうがが動くまいが一定量のメモリを食ってくれる。ま、細かな細工をすれば回避できそうではあるが面倒だ。
F&Fのケータイ用ページでも、画像と文章を別に表示する方法の場合は従来のcgiで、一緒に表示する場合はこのPHPで書かれた方を使うように変更した。パケット定額に入っていない方などは画像を表示させない方が良いと思うが、逆に定額加入の方だったら画像がそのページ内に表示された方がずっと見やすいだろう。

◆ たぶんこれを使えばSBMのケータイからでも見ることが出来ると思うのだが、アクセス数自体がほんのちょっとなので苦労の割には…って感じかも知れない。コイツは画像の縮小もその場でダイナミックに行ってくれるのでページを作る方としての手間はないがサーバ負荷は高まってしまう。従来のcgiでは、ページ自体はPC用をそのまま使うが画像は予め縮小して格納してある場所から表示するようにタグを変更しているのだ。
長いページは分割送出してくれるのだが、画像などのデータ量によってはページ容量オーバになることもある。内部では機種判定などを行っているので、新機種追加の度にメンテナンスかなと思うとちょっと面倒。
従来のcgiはmovaかFOMAか、1XかWINか程度の判定しかしていなかった手抜きなのである。

◆ 天気予報にしろニュースにしろ、PCで見れば無料なのにケータイで見るには金を取るなんてサイトが未だにある。そんなサイトはこの変換エンジンを通して閲覧すれば良い。ただしjavaとかCSSとか解釈できないものもあるしSSLには対応させていない(モジュールを入れていない)のでSSLでログインなどを行わせるページには使えない。なおコイツは私が作ったものではないのでバグその他の報告を受けても直せるかどうかは解らない。Perlならば多少はいじれるが、PHPは全く未知の世界だったのでカスタマイズすら苦労した次第で…



偽装(11/7)
◆ 偽物、偽装といえば中国、いや、日本も負けてはいない。賞味期限切れ材料の使用は珍しくもなく、偽牛肉だって売られていた(る?)し産地偽装なんて普通のことだとウナギ業者は言っている。貝にしても朝鮮や中国から持って来て、日本の海にいったん放せば国内産に早変わりみたいな感じだし、何が偽物かを見分けるよりも何がホンモノなのかチェックした方が良いのではないかと思うくらいなのが現状だろう。あの赤福にしても、冷凍問題だけならば事は収まったのかも知れないが賞味期限切れ返品餅を再材料化して生産に回したり原材料として売っちゃったというのだから素晴らしい。三菱自動車のリコール隠しだって同じようなもので、表向きでは安全性だとか環境に考慮しましたと言っているが裏側は別の思考で動いている。

◆ F&F掲示板に宣伝書き込みを試みるのは国内の燃費グッズ屋、タイのGSM電話機屋でヤフオクにもかなり出品している怪しげな所、中国の偽ブランドショップでホンモノを越えたA級品だと宣伝しているところ、中国の漢方薬屋で怪しげな類の薬を売っているところ、以前に書いたこともあるが中国系の飲食店がしつこい。これらは月に何度かの宣伝書き込みを試みるが、宣伝書き込み自動排除システム(おおげさなのは名前だけ)によって書き込みは排除されている。こうした迷惑行為による宣伝をする位なので販売店としてはかなり怪しく、クレジットカードで品物を買おうものなら代金と共にカード情報ももって行かれっちゃう感じだと思う。危険性のあるところと言うことで一応書いておくと、漢方生活坊、藤井質屋、SIAM GSM、ザ・ベスト創食等々だ。

◆ ネットでのカード利用は良く行われるわけだが、信頼できる販売店以外では使わない方が無難だ。欧米などカード社会においてはまだ安心感はあるが、中国などでカードを使うのは自殺行為に他ならない。信頼のおけるホテルや空港ならば使うのは勝手だが、それでもリスクは伴うだろう。飲食店などでカードを使えば、その場でスキミングされるかも知れず翌日にはあなたの名義の偽カードが使われまくっているなんて目に遭うかも知れない。偽カードが使われてしまったとしても、その代金が口座から落ちなければまだ交渉の余地はある。しかしいったん口座決済が行なわれた後で取り返すのは困難を極めるらしい。国内のクレジットカードだと通常は自動引き落としによる決済になると思うが、海外銀行の場合は自分で自分の口座からクレジット代金用の口座に決済日までに送金手続きを行うのがデフォルトな所もある。これだと利用金額がその都度チェックできるので不正利用に気づきやすいが、日本方式だと自動引き落としなので被害が拡大しやすくなる。

◆ 偽物の王様といえば偽札だろうか。この分野?では北朝鮮が抜きん出ている。何せ国家事業として偽札づくりを行っているわけだから凄い。偽かホンモノか区別が付かない金貨事件なんてのもあった。そもそも記念硬貨などは実際の効果の価値よりも安く販売するのが普通だと思うのだが、そこはずるがしこい中国、じゃなかった日本政府のことなので、製造原価に利益を乗せて販売した。ようするにホンモノと全く同じものを作って売っただけで儲かったのである。



ワンセグ(11/6)
◆ ワンセグ付きケータイ、出始めの頃のモデルは横浜あたりだと満足に映らなかった。が、ワンセグ受信モジュールはGPSのそれ同様に感度は改善され、価格は下がり体積も小さくなった。先日電車内でワンセグ放送を見ている人が居たのだが、一応画像が映っていた。一応というのは、常に動画が見られているわけではなくスチル状態になっている場合も多々見受けられたからだ。画面が止まってしまうと持ち主は電話の位置を変えたりアンテナに触ったりして悪戦苦闘。そのうち又映り出すという感じだった。それでも以前よりずっと感度は良くなった印象なのでまあまあ実用的になったといえるかも知れない。

◆ ドコモの905iは多くのモデルにワンセグ受信機能を搭載する。その一方でワンセグ搭載が早かったauは必ずしもワンセグ搭載をスタンダードとしていないのが面白い。確かにワンセグ放送を見たい層はあるのだろうが、多少でも小さく軽く安く設計することも必要だと感じているのだろう。大きさも重さも増えずに色々な機能が搭載されるのは喜ぶべき事なのかも知れないが、いくら小さくなったとは言ってもワンセグ受信モジュールは体積を持っている。まあ中身的には殆どワンチップのC-MOS或いはBiCMOS構造のデバイス一丁なのだが、データのデコードはCPUなどアプリケーションプロセッサ側が行わなければいけない。

◆ 以前にアンテナのことは書いたが、UHF帯と言うことで波長が長いだけに内蔵アンテナの効率が余り上がらない。これは800MHz帯の携帯電話バンドにも言えることで、狭いスペースにアンテナを突っ込もうとしてもなかなかうまく行かない。誘電体アンテナなどは意外に値のはる物で、従ってプリント版や板金ものでアンテナを作っているメーカもある。マルチバンドの携帯電話用、GPS用、ワンセグ用など多くのアンテナを内蔵し、しかも携帯電話バンドでは送信も行われるのだから設計者としては頭を悩ませるところだ。フルセグ用のアンテナブースタにしても携帯電話用のトラップを入れるくらいで、周波数帯が近いのでLNAを簡単に飽和させてしまうのだ。デュープレクサのようなSAWフィルタなどもあるが減衰量を稼ごうと思うと挿入損失が大きくなる。挿入損失が大きいと言うことはその分だけ感度が悪くなる訳だし、かといってフィルタの減衰量を確保しないとLNAが飽和する。

◆ GPSも同様で、GPS&携帯電話用のマルチバンドアンテナ+SAWデュープレクサの組み合わせも可能で小型化には貢献するものの、ワンチップGPSレシーバデバイスだけでは感度が不足するのでプリアンプを必要とする場合もある。プリアンプを付けること自体は技術的には難しくはないが、高々数ミリ角とは言っても大きさがあるし電流も消費する。使った感じからするとドコモケータイのGPS感度よりauのそれの方が良いような気がする。まあこのあたりは製造メーカのノウハウというかデバイスの使い方のノウハウもあるはずだ。



天下り(11/5)
◆ 天下りや公益法人、そことの随意契約などを問題にはしているが問題解決はしようとしない。天下り専用職安構想など、表向きは何かの対策を講じた風を装って、実は天下り推進システムの構築ではないかと思ったりする。そもそも天下りを否とするならば、天下りの在籍する企業との契約をしてはいけない法律を作れば良いだけの話である。職業選択の自由などがあるのだから、役人がどの企業に天下ろうがそれを阻止するのは難しい。しかし発注側が受注先を選ぶのは自由なわけで、随意にしろ競争にしろ契約前には従業員や役員や顧問その他関係者の名簿を提出させ、それをチェックして天下りがいれば契約を行ってはいけないと法で規定すれば済むことではないのだろうか。

◆ 文科省や法務省は発注作業の専門性故に随意契約が必要だと言っているが、受注した公益法人などはその作業をそのまま外注に丸投げするような事も行われている。つまり専門性は必要がないか、或いは民間でもそれらの作業を遂行できる所が存在すると言うことだ。役所の場合は金を沢山使う=沢山仕事をしていると判断されるわけだから、みんなどんどん金を使う。炭酸ガス排出量抑止ではないが、目標を決めて切りつめる事は可能なはず。ただしそれを行うと自分たちが損をする可能性が出てくるのでやりたくない。そもそも日本の人口が減っているのだから様々な部分で節約が出来るのではないのだろうか。税収が減ろうが人口が減ろうが、国の予算は常に増え続けなければいけないというような流れを断ち切ろうとする政治家は居ないのかな。

◆ 以前にも書いたが道路公団民営化前、経費の10%節減を言われると例え20%の節減が可能であったとしても10%でやめてしまう。なぜなら10%減らせと言われたからだと奴らは言うのだ。じゃあ20%減らせと言ったら奴らが言うことを聞くかと言えば否であり、そんなことは出来ませんと自慢げに言うだろう。400万人の公務員の中の1割、40万人くらいは腐っているのだろうな。所がそんな奴らに限って政治家にも刃向かうほどの屁理屈マニアだったりするからタチが悪い。
こうした役人、天下り受け入れ先の民間企業や公益法人が一体いくら金を食っているのか想像も出来ないが、それを全廃したら国の財政は楽になるだろう。
で、そんな腐った公務員を全員クビにして失業保険なり生活保護費を払ったとしても、たぶんその方がお得である。民間企業の従業員は自分の貰う給料の何倍もの収益を上げる必要があるが、公務員の場合はそう言った見方はされないから無駄だらけに気づかないというか気づかせない。

◆ 天下りにしても、受け入れ先が民間企業の場合はそれなりに働かされている?かも知れない。例えば通信大手に天下った旧郵政省の元役人が、通信事業者の思うような方針を総務省に聞いて貰えなければ、通信大手は「コイツは余り力のない天下りだな」と判断するだろう。



もうすぐ(11/4)
◆ auの新プラン及び買い方セレクトがもうすぐ始まる。買い方は2種類、従来同様インセンティブで端末を安くする代わり、2年以内の解約などでは従来より多額の罰金が取られる、つまり従来と何ら変わりがないのに罰金だけが値上げされたプランとインセンティブ額をほぼゼロとしながらも通話料金などがさほど下がっておらず、多くの場合は従来プランの方が安いというおかしなシンプルプランである。auも言っているとおりシンプルプランを選ぶ人は少ないだろうと思われる。お得さ加減が大きければユーザはシンプルプランに流れるだろうが、得ではないのだから流れない。auもそれは百も承知な訳で、冬モデルにしてもインセンティブが無ければなかなか買えないような高機能高価格モデルが中心となっている。こうした売り方改悪に対して加入者は先月あたりから駆け込み的機種変更が増えたという。今ならば2年縛りになることもなく、或いは2年縛られたとしての途中解約時でも罰金額は少ない。

◆ これに対するauの防衛策は短期解約された端末の再登録を嫌がると言うもの。まあ嫌がるだけで駄目とはなかなか言えないとは思うのだが、何だかんだと文句を付けられれば、或いはそう言った話が広まれば多少の抑止力にはなるだろう。いや、もしかしたらau離れと言うことになってしまうのかも知れないが。いずれにしてももう少しすれば2年縛りの罰金が大幅値上げされるわけで、そうすると当然ながら白ロム価格も上昇する。これはSBM端末にも言えたことなのだが、値上げ前に端末を買っておいて値上げ後に売れば何もしなくても利益が出るのである。こうなると白ロム転売目当ての契約&解約も相次ぐのではないだろうか。ガソリンでも何でも値上げ前の駆け込み需要はあるわけで、だから携帯電話にそれがあっても不思議ではないのだがインセンティブ分だけ丸損してしまうのが事業者の痛いところだ。

◆ au的にはそんなことは解っていての値上げだろうし、高々1ヶ月ちょっとの間の辛抱だ。ドコモにしてもauよりはマトモなプランではあるが、インセンティブをゼロにした(本当か?)としても月額1,680円しか安くならず、実質的には多くの人が恩恵を受けている5割引が適用されるので実質その半額しかお得にならない。いずれにしても905i発売開始時には新販売方式&新プランと言われているだけにau、SBM共に実売価格などを注視しているに違いない。ドコモ不振を脱するには、auのように新機種いきなりゼロ円攻勢をかければいい。が、ドコモには余り危機感がないのか或いはインセンティブ額の上昇を恐れるのか、旧機種に限りゼロ円という感じで動いている。SBMはこれまでにも書いたとおり、特別割引という複雑で解りにくいローン肩代わり金が出るので、それをうまく使えば端末は安く手に入る。

◆ 季節的には冬商戦間近と言うことで、各社続々冬モデルが出てくる。果たしてそれをどうやって売っていくのか?本当に安いのはどの事業者のどのサービスなのか。子供にせがまれてクリスマスに新機種を買ってやるぞと約束したオトーさん。あのときは2年シバリなんか無かったし、ドコモ中央の買い換え優遇機関は10ヶ月だったよなと思ってももはや遅い。



定額制(11/3)
◆ 有線データ通信では定額制が当たり前だが、以前からそうではなかった。移動体通信ではDDIpが2003年に定額制をスタートさせ、その後auが同じく2003年に開始している。携帯電話でパケット定額制を導入するのはコストなど様々な面で難しい状況ではなかったかと思うのだが、auはこれを成功させたと言える。ただしアプリからの通信は容量制限されているので他社のような使いまくりは出来ない。ドコモはauに遅れること半年余りでパケ・ホーダイを開始し、加入者の多さからパケット定額制の幕開けなどと呼ばれた。ただし当時のFOMAはお世辞にも使い勝手が良いといえないばかりかエリア展開にも難があったのでmovaからの移行がこれを以て急加速したと言うことでも無さそうだ。移動体通信事業者の中で最後に定額制を導入したのがvodafoneで、ドコモの定額導入から半年弱遅れてのスタートだった。しかもvodafoneの3G網はドコモより更にエリアが狭く、使えない場所の方が多いとまで言われた時代だったのだが他社に追従せざるを得なかったのだろう。

◆ 音声定額のスタートはWILLCOMであり、これによって衰退ムード漂うPHSサービス加入者が再び純増に転じたのはご存じの通りだ。そしてSBMが準定額ではあるが安価に定額もどきのサービスを開始すると共に家族限定ではあるが完全定額も実施して加入者を増やしている。このままSBMが加入者を増やし続けてくれればauやドコモも追従せざるを得ないのかなとも思うのだが、WILLCOMをもってしてもあの価格で定額制は無理と言わせるわけで、中長期的に経営面を見れば今の価格で継続していけるのかどうかは解らない。
auは家族間定額を開始するのではないかとのウワサもあるが、vodafoneのLOVE定額が既存加入者には喜ばれたものの新規加入者を惹き付ける効果がなかったのと同様、インパクトが少ないのではないだろうか。

◆ ドコモも、通話も通信もいずれは定額になると言っているとおりやがては定額になる日が来るのだろう。
もしも未だにパケット定額制がなかったとしたら、大容量コンテンツは売れなかったと思うし、でもパケット代を払っても音楽データが欲しい人などは居るだろうからARPUは上昇していたかも。ただ、複数事業者がいくら仲良しでやっていると言われようとも競争は起きているわけで、いずれは加入者に有利なサービスを行う事業者が出てきていたはず。音声定額もまさにこれと同じだが、定額制の場合はその恩恵を受けている人とそうでない人の不公平感は強くなり、それってインセンティブ是非論に通じるような気もする。例えばSBMは同事業者間のみ準定額だが、準定額を余り使わずに他社宛通話が多い人は多くの通話料を支払うことになり、その収益で定額制を維持していると考えられなくもない。SBM自身、加入者数が少ないからこそ可能なサービスであると言っているとおり、トラフィックを見ても加入者数を見ても、それがうまくバランスしてこそ月額980円が可能な訳で、そうでなければWILLCOM+αの料金が必ず必要になりそうな気がする。ドコモはIPで定額シンプレックス通話は可能だが、それでも月額千円のエクストラチャージが必要なのだから。



有機EL(11/2)
◆ auの携帯電話冬モデルをはじめ、ディスプレイに有機ELを採用するケースが増えてきた。携帯電話で初めて有機ELを採用したのはNEC製のFOMA端末だが、これはスキャン速度も遅く寿命も短く酷いものだった。その後しばらく有機ELは影を潜めていたが、富士通製がサブディスプレイにこれを採用した頃から再び採用メーカが増えてきた。携帯電話以外でも車載用の機器やレーダ探知機などでも使われている。車載器の場合は液晶だとコントラストが低いので夜間の視認性が良くないというか美しく見えない。最近の液晶板はコントラストが良くなってきたし視野角も広くはなってきているが、それでもバックライトが「透けて見える」ために黒い部分が真っ黒にはならない。
液晶テレビなどでも低価格機はコントラストが低く、薄暗くしたリビングなどでTVを観る場合は相当気になるし、高価格機にしても有機ELに比較すればその差は大きい。プラズマTVも黒部分を完全に不発光に出来ない事情からコントラスト比は有限なのだが、たぶん現在のパネルは液晶よりは黒が黒く出ると思う。
これに比較すると有機ELは、黒の部分は本当に発光しないのでコントラスト比は非常に高くなるし美しい。

◆ SONYが有機ELパネルを使用したTVを発売するが、薄暗い場所での見え方は圧倒的である。家電店の液晶テレビ展示場が明るくしてあるのも暗所コントラスト不足が気にならないようにしているためであり、プラズマテレビ展示場が薄暗いのはピーク輝度と色の派手さ加減が液晶より劣るのをカバーするためだ。おそらく有機ELテレビはプラズマに近い感じだとは思うが、大型パネルが安価で製造できるようになれば液晶に代わるディスプレイになりうるかも知れない。
輝度と反比例する寿命に関しても5万時間程度(輝度半減寿命)と、10年以上の使用に耐えるものになったとはメーカの弁である。

◆ 携帯電話の表示器も、EL化することで見た目の美しさは液晶以上になる。携帯電話の液晶パネルはノートPC用のそれより色再現性などが良くできているしコントラスト比も液晶TV程ではないがそこそこ確保されている。が、室内などで見ることの多い携帯電話のディスプレイを考えると有機ELの方がメリットがあるのかも知れない。携帯電話に有機ELパネルが使われはじめると、その出荷量がものすごく多くなるので価格の低下と品質の向上に期待が持てる。現時点では消費電力なども液晶+バックライトより多少多いと言われているが、感性域に達した間のある液晶に対してまだまだ発展途上の有機ELなので今後は逆転されるかも知れない。
特に高精細ディスプレイとなると液晶の場合は開口度が下がりやすいので輝度を上げようとするとバックライトの消費電力と発熱が問題になる。

◆ 一時期は有機ELの薄さが薄型ケータイを作る上でのメリットと言われてきたが、最近は1mm以下の厚みの液晶板もあるのでバックライトを含めてもそう厚くはならないのかも知れない。ただ導光板を薄くすると面照明が難しくなり、バックライトのムラが出てくる。有機ELの場合は自発光なので照度のムラはほとんど無いと言えるのも高品質化を見せられる部分か。ただし初期のNEC製FOMA端末に見られたような、使用時間と共に増えてくるドット欠けなどが無ければ、だが。



検索(11/1)
◆ 私が通常検索するような、技術用語を含む場合はさほど不便を感じたことはないのだが、一般的な?語句で検索すると広告用に作られたサイトとかリンクサイトなどが沢山出てきて面倒だ。先日は画像素材に関するサイトを検索したのだが、URLが違って中味が同じなランキングサイトが沢山引っかかった。それも完全同一ではなくほんの少しだけ、ページの最初の部分だけは変えてあるが下の方は全く同じ。しかもそこに掲載されているサイトをクリックすると別のランキングサイトにリンクしてあるとかで、結局ループになっていたりするから余計に解らない。
リンクなのか何なのかが解らないのはアダルトサイトと携帯電話サイトくらいなものかと思ったら、最近はあちこちにこの手が増殖しているのか。

◆ これらの目的はアクセス数稼ぎに他ならないのだが、でも同一IPアドレスからのアクセスだと広告のインプレッション数は上がらないと思うのだが違うのだろうか。検索でははてななども沢山引っかかってくるが、これは同サイトを除けば解決可能だ。検索エンジンで検索しているのだから、検索サイトの結果は取り除くとか別にスイッチがあっても良いように思う。確かに専門分野などに的を絞った検索エンジンは使いやすい面もあるのだが、それこそループになる。他に書籍販売サイトや有料サイトに誘導するというか、そう言った類のサイトもGoogle検索に出てくる範囲のメッセージはいかにも情報系のような感じで書かれていたりして、これも検索エンジンヒット&アクセスアップ対策なのだとは思うのだが使いにくい。

◆ 検索サイトと言えばYahooで、歴史が古いこともあって日本ではポータルトップとしての座を維持している。その後gooが出てきたときに、ロボット型検索エンジンの素晴らしさ?面白さ?みたいなものを感じたが今は色々な面でGoogleがスタンダードになっていると思う。goo出現以前にはYahooと並ぶような登録型の商業検索サイトも存在したのだが、その後衰退し今も細々と続けているところもあるとは思うがYahooやGoogleとは比較にならないほどアクセス数は少ないと思う。
Yahooも今でこそロボット型になったが、最初は登録型としてスタートした。その後登録が有料になったり無料の他に有料の登録がオプションで追加されたような感じになっていたが今はどうなのだろうか。

◆ F&Fでもリンクページはあり、主に自分が使うのに都合の良い所だけをリンクしている。と、相互リンクのお願いなんてメールが沢山来た時期があって、だったらと言うことで自動登録リンクcgiを設置した。が、自動登録となると品質の悪い登録が目立つのも事実である。特にカテゴリを無視した登録や紹介文のないものなど、一体何を登録したいのかよく解らないようなサイトもある。カテゴリ無視は商業サイトに多く、その為にちゃんとビジネス用だとかエロ用のカテゴリも作っているのに。と言うわけで、逆に考えるとそれらカテゴリに正しく登録しているサイトはマジメ?って事かも知れない。
登録サイトのメンテはたまに、ごくたまに行っている程度でリンク切れなどがあるかも知れない。これに関しては以前から自動メンテナンス計画はあるものの、結局具体的なメンテナンスプログラムを作らないまま現在に至ってしまっている。なお自動登録リンクの方はケータイからも見られるため、私自身が便利だと思うサイトを他薦?登録している場合もある。



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