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決算データから見るSBM


  • Posted by: F&F
  • 2008年10月29日 20:37

ソフトバンクの2Q決算、ここでは財務内容よりも携帯事業に関してのデータを見てみたい。
どこを見るのか?は、孫さんが詳しく説明せずにササッと通り過ぎた部分だ。

携帯電話事業は減収減益となった。
減収に関してはKDDIも同様ではあるのだが、インセンティブを減らした分だけ増益となっている。
SBMの場合は従来どおりのインセンティブ販売を継続しているので減収は仕方ないだろう。

ARPUも減少している。
1Q決算までのデータを見るとそろそろ下げ止まるかな?iPhoneが成功すれば増加に転じるかなと思ったのだが違った。
最近では「他社通話があるから大丈夫」との声も聞かれなくなっている。
ただし減少率はわずかに留まっており、3Qでは上昇に転ずるかも知れないが、データARPUの増加は余り多くはない。
もしもiPhone効果がカーブを押し上げたと仮定するならば、その額は10円だ。

解約率は増加した。
いつもは3Gに限ればこんなに数値が低いんだと言うのに、おかしいなと思った。
ら、3G解約率の増加がデータとなっている。
孫さんはスパボ期限切れ加入者も引き続きSBMに留まってくれていると言っていたが、データはそれを示していない。

買い換え率は増加している。
買い換え率が増加したにもかかわらず端末販売量が減少しているとは一体どういう事か。
買い換え率の増加より新規加入者の落ち込みが激しいのか?

インセンティブは3.55万円。
この数字だけを見れば他社並みかなと思うのだが、では特別割引はどうなのか。

新規加入者数は昨年4Qをピークに最低を記録した。
法人への無料配りや倉庫契約などをかなり行ったようだが、そろそろ飽和してきたのか。
auやドコモの場合は(それが必ずしも成功とは言えないのだが)新サービスを牽引役としている。
一方でSBMは目新しいサービスもなく、明日の冬モデルでインパクトのあるサービスが開始されないと辛いかも知れない。

   

Comments:1

a&d 2008年10月29日 23:10

数字の魔術師だけあって、さすがにうまくまとめたもんです。
ただ納得した方やその未来に安心した方が多いとはとても思えない。
今回は援護した金融筋のプレスが更にきつくなりそうですし、何より半期でプラスにしないと、経営権に影響が及んでしまう。
端末購入が激減した今、どうやって儲けを出すって具体的なビジョンが(あればですけど(笑))語られない限り、しばらくは株価も低空飛行だろうな。

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