賭かも知れない

SBMの実質値上げやサービス低下などが相次いでいる。
事業者は調子の良いときには多少の値上げなどには動じないものだ。
そう、勢いのあったときのauがそうであるように。

SBMはどうだろうか。
結果は数ヶ月後にならなければ分からないが、多少の実質値上げがあったとしても純増の勢いが衰えないと孫さんは踏んだのだろう。
いや、そんなことより目先の金が欲しいと思ったのかも知れない。

データARPUを上昇させるのに、パケット代を上げるのではダメである。
これも過去にauが実証している。
パケットを使いたくなる、使っても手に入れたいと思うようなコンテンツがデータARPUを上昇させる。

例えばS!代を無料にするとか、Y!をはじめとしてニュースなどのページへのアクセスに際してパケット代を無料にする。
どうだ、SBMは太っ腹だからタダでニュースが見られますよとやる。
ニュースはドコモと同じようにヘッドラインだけにして、本文を読みたければ別途パケット代のかかるページに飛ばす。
もちろん、ここから先はパケット代がかかりますよと案内する。
これはドコモも同じだが、ドコモの場合は詳細なニュース記事を読みたければニュースサイトに金を払う必要がある。
こうしてY!ボタンを気軽に押せる環境を作りながら、より大きな魅力的コンテンツを揃えていくのが従来のやり方である。

SBMのやり方は全く逆だ。
Y!ボタンを押したとたんに課金する。
これもうまく行けば手っ取り早く儲けを出すことが出来るが、一歩間違うとvodafone時代のようにパケットを使わない加入者が増える結果を招く。

何故種をまいて木を育てる手間を惜しんだのか。
その木が成長すれば沢山の実がなるに違いない。

SBMのやり方を太陽と北風に例えたことがあるが、今回の様々な改悪はさるかに合戦のようだ。