EA買われる

イー・アクセス株が昨日はストップ高だったそうだ。
今日は昨日比マイナスに転じているが、材料はEMのネットワークをSBMが使う件だという。

これによってEMは収益が上がり、親会社であるEAが儲かるのではないかとの皮算用だ。
確かにMVNOで儲かるのはEMに違いない。
SBMの方はと言えば抱き合わせ販売によって加入者数が稼げるのと、見かけのARPUが上がるくらいなものだ。

このARPU上昇効果は実は重要なのかも知れない。
孫さんはSBM独自基準によってARPUの概念すらも変えてしまおうと、割賦代金を通信費に上乗せして見せている。
こうしたところで他社には未だ及ばないのだが、世界基準？によるARPUの値は余りにも見劣りする。
その割賦代金上乗せ作戦も、スーパーボーナスによる端末販売量の減少やハイエンド機が余り売れていない現状では先細ってしまう。
そこで何とかARPUの数字だけでも上昇させたいのだ。

抱き合わせ販売をSBMは加入者の利便性を考えたとしているが、これは疑問だ。
そもそもEMのサービスエリア外で使うのならばドコモやauが定額な訳で、何も高額で低速なSBMを使う意味はない。
そのうち食パンにSIMをくっつけて「食パンを買うと1加入者増にカウントされる画期的な施策」なんてのを自慢げに語る日が来たりして。
寝かせ疑惑や不正契約に加えて、今度はPC定額幽霊契約とあっては何が純増を意味するのかも分からなくなってくる。

中継局を基地局と呼ばないのは頭の悪いアンチだけの名文句ではないが、寝かせを純増と呼ばないのは…　とか幽霊契約を純増と呼ばないのは…　とか、色々なバリエーションが出来そうだ。

中継局が一体どの位あるのか明らかにされていないように、寝かせの実態も不正契約の実態も謎のままだ。
もしかしたら日本全国津々浦々に2万以上の中継局があるのかも知れないし、もしかしたら苦し紛れの口から出任せで2万と言ってしまっただけかも知れない。

ソフトバンク株、今日は下がっているがCBの繰り上げ償還が好感されて千円割れは防げたようだ。
CBは株の卵みたいなもの、金の卵を狙うつもりがウズラの卵になってしまったみたいな話なのだが、先行き不安でCB保有者全員が繰り上げ償還条件の権利を行使したと言うからこれも又面白い。
株価については強気な見通しが毎度のように出ているが、見通しどおりには行かない。
これはソフトバンク株に下がって貰ったら困る人たちが多いことを示しているのだと思うし、何しろ巨額借金企業なので破綻でもしたら大変なことになる。