値下げ効果

昨日から東京湾アクアラインが値下げされたそうだ。
非ETC車だと3千円の通行料金がかかるが、これが千円になる。

そうは言っても横浜側は首都高速につながっているし、千葉側もそのまま高速道路を通らなければどこにも行けない風なので千円だけでは済まない。
アクアラインは高速道路ではなく有料道路扱いで、高速道路推進派はアクアラインとは別にもう一本東京湾をまたぐ道路を造りたいらしい。
アクアラインは金丸信の事業とまで言われ大手ゼネコンに金を蒔く為に工事区間を細分化して余計な金を使わせ、総工費1.5兆円近くの事業となった。
それもあってウルトラ高額な通行料金が設定されたのは皆様ご存じの通りである。

ここでも通行量予測がされたが、その数たるや3.3万台／日というとてつもない数字で、開業10年目にはこれが2倍になるというのだから国交省のウソもここまで来れば笑えるレベルだ。
さすがに開業半年前にはこっそり修正してみたが、それでも大幅に減らすのは不自然とばかりに2.5万台とした。
そもそも15.1kmのアクアラインの通行料金が当初5,050円、1km走るごとに334円もかかる道路を誰が使うというのか。
実際の通行量は開業時こそ多少は観光目的での利用もあったが、半年後には1日あたりの交通量が4千台にまで落ち込んだ。

結局通行料金を値下げする事で需要回復を狙ったのだが、安売りするも交通量の激増とはならない。
安売りしても交通量が増えなければ建設費はどうやって回収するのか。

今回の割引でETC搭載車の通行料金が約半額となる。
非ETC車3,000円、ETC搭載車2,320円がこれまでの料金だからである。
値下げ初日の昨日は海ほたるが渋滞したようだし、千葉側の観光地は通行料増加を見込んでいるという。

そう言えばアクアライン開業当時は横浜周辺に千葉ナンバーの車が増えた。
しかし1年もするとそんなナンバーは殆ど見かけなくなり通常に戻った。