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次世代へ


  • Posted by: F&F
  • 2009年9月 6日 11:35

もう世の中の開発屋さんはLTE一色みたいな所がある。
みんなLTEに向かって開発している。

現在ドコモやEMは3.5Gでサービスを行っていて、SBMは3G/3.5G混在だ。
HSPA+はCDMA方式なのでLTEとは全く異なるが、頑張れば速度アップが行える。
頑張ればと言うのは周波数利用効率はたいして上がらないと言う意味で。
HSPA系をいじくり回してパフォーマンスアップを図るのは悪い方法ではない。
HSPA+に対応する無線機があるならば、ファームの書き換えで対応が出来る。
DC-HSPAとなると制御側も少々細工が必要だが、出来ない話ではない。

しかしHSPA+えお想定していない無線機の場合はいろいろな制限が起きるのでセル半径が小さくなる。
もちろん多値変調それ自体でもセル縮小になるので、余計にエリアが狭くなる。
DC-HSPAの場合も同様に、基地局密度が高くないとうまく動作しない。
EMはシステマチックなエリア構築を行っているようなので良いとして、むやみやたらに中継局をばらまいたSBMは困るだろう。
というかHSDPAエリア展開も×なので、その上位規格など夢でしかない。

LTEのセル設計はどうなるかというと、これはFDMAなのでCDMA方式よりも簡単になる。
CDMAではセル内利用者数によって電界強度(正確には信号と雑音のエネルギ比)が変わってくるのだが、OFDMAならばそれは起きない。
基地局同士の連携的動作で移動機をグルーピングするなどの、CDMAでは想定しなくて良いケースも発生するが特別大きな問題ではない。
そう考えるとCDMAよりもOFDMの方がセル方式の移動体通信に向いているような気もする。
というか、だからこそOFDMAをWiMAXもLTEもXGPも採用するのだろうが。

もう一つはCDMA特許料の問題がある。
クアルコムへのお布施から逃れられないものかと各社感じている。
結局これがある限り安価にはならないわけだ。

LTEは3.9Gと呼ばれるが、それは4Gと同じ方式だからである。
何が違うのかと言えば周波数帯とバンド幅であり、LTEと4G(LTE-Advance)は互換性が保たれる。
その意味からいくとHSPAの拡張版はHSPAと互換性があるので3.6Gとなるのか。

当初新バンドはLTE用とするべく割り当てられる予定だったが、いきなりLTEに行けない事業者があったためHSPA+なども含めて「LTE等」と範囲を広げた。
MIMOの事を考えると出来るだけ高い周波数でサービスした方がパフォーマンスを出しやすい。
当然800MHz帯より1.5GHz帯、1.5GHz帯より1.7GHz帯であり2GHz帯が良いとなる。
HSPA+勢はMIMOよりDCにいくかも知れないし今のところ何とも言えないが、DCの場合は周波数利用効率が半分になってしまうのでコスト高につながる。
(EMは料金プランが違っていたような気がする)

   

Comments:3

a&d 2009年9月 6日 21:15

1.5G帯HSPA+の端末調達をSBMはどうするのかが気になります。データカードだけなのかな。
せっかくの高速通信を一番アピールしやすいiphoneはアップルが対応してくれるのだろうか。
また830P以外が売れていない現状での国内メーカは端末を出すのだろうか。

F&F Author Profile Page 2009年9月 6日 21:29

マルチバンド化はそう難しくはないので対応したいでしょうが、問題は対応デバイスが出てくるかどうかです。
RFのトランシーバブロックはワンチップ化されていて、内部にVCOから直交変復調器から何から全て入っています。
なので東芝あたりが対応すればそれをそのまま使うだけですね。

iPhoneも対応デバイスを使えば無線部はOKですが、Appleがそれを使ってくれるかどうか。
デバイスの他に検査コストも加算されるので価格は上がるでしょうし、ベースバンド部も64QAM対応などでの変更が必要になります。

a&d 2009年9月 7日 22:50

やっぱりまずはデバイスなんですね。
市場規模から考えると、イーモバと含めてになりそうですが、それでも易々とという訳には行かなそう。
SBMがiphoneを今後のも中核に捉えるのならば、バラマキに使う分を節約してでもアップルにお布施しないとですね(笑)

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