携帯電話基地局数

ドコモは増局ペースを落としてはいるが、8万局を超えてどこまで増やすのかといった感じ。
auはペースを落とさず、SBMはスローペースのままなのも従来通りだ。

2chのTCAスレは基地局談義があるかなと覗いてみたが、iPhoneの宣伝活発化で特に面白いことはなさそうだった。
さすがに売れ行き低迷でiPhone宣伝にも力が入っているのかも知れない。
従来でも特定メーカや特定モデルを宣伝する人は居て、たとえばドコモのシャープ製をauのスレに言って宣伝しまくるなんておかしな連中も居たという。
ただ、それらは自然消滅的に収束するのだがiPhoneの宣伝は相当しつこい。
宣伝のためにはiPhoneを知らない人にそれを知らせなければならないので、全く関係ないスレに行って荒らしまくる。

こうした行為が嫌われる原因になるのだが、たとえばホームUスレにいたiPhone宣伝屋さんは「他人がiPhoneの悪口を書くからいけないんだ」と他人のせいにしていたっけ。
別に良いじゃないか、何を書いても書かれても。
そもそもはiPhoneの宣伝書き込みが悪い訳で、何でホームUスレでiPhone宣伝するんだ？みたいな感じで私は見ていた。
iPhone宣伝屋に言わせると「iPhoneは無線LANに関係している」とか「ホームUの悪質さを知らしめるため」とか、もはや訳の分からない事を綴る始末。
こうした荒らしに関わっている方もいたが、元気だなぁという感じで。

こちらで次世代への投資額などが分析されている。
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/blog-entry-595.html
SBMは基地局あたりのコストが高い。
値段を気にしてLTEに踏み込めないはずなのに、なぜ金がかかるのか。
SBM基地局は送信ダイバシティになっておらず、MIMOを行うためには送信系を増やさなければいけない。
ドコモは送信ダイバシティを現在も使っているので、一部設備はそのまま使える。

MIMO対応でアンテナを増やすためには現状のアンテナの風圧面積を小さくするか、設計余裕度の中で（タワー強度を変えなくて良い範囲で）増設するかになる。
どちらにしても金がかかる話なので、その分が加算されているとも考えられる。
またマクロセル展開だと送信出力（これに伴う電源設備や冷房設備も）を大きくする必要があるのでコストアップになるが、マイクロセル構成を採れば小型局で済む。
（単価は下がるが局数は沢山必要になる）

SBMは12月から運用開始、来年4月から商用サービス開始を予定している。
ホームアンテナや中継器によって汚されていない1.5GHz帯でのHSPA展開は、汚れた2GHz帯よりエリア構築が楽かも知れない。
つまり、現状ではエリアマップすら公開できない程度のカバー率でしかないハイスピードエリアも1.5GHz帯の利用で広がってくる可能性があるということだ。
問題は資金、それだけだろう。
もしも資金が不足していれば「一部地域でサービスを開始しました」とお茶を濁すと思う。

LTEはIPベースになるが、おそらくSBMは1.5GHz帯のW-CDMAで音声を残すのではないだろうか。
孫さんはYBBの線につなぐとか言っていたが、もはや古く信頼性も失われたYBBの線は使えず当面音声は現状の地上系とW-CDMAで行くのが無難な気がする。

エリアの1.5GHzとスピードの2GHzという棲み分けは間違っていない。
むしろ以前から指摘しているように800MHz帯でLTEを行うauの方が困難が多いと思われる。
そう考えれば2GHz帯でのHSPA投資は抑えたいと言うことになり、3重投資を避けるためには何もしないことが一番であると判断するのも無理はない。