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累損解消?


  • Posted by: F&F
  • 2009年10月27日 10:44

ソフトバンクがADSL事業による巨額累損を解消したのだとか。
ADSL事業参入では無理な拡販によるばらまきモデム代、営業費用などがかさんで大赤字を計上した。

孫さんは毎年のようにV字回復を叫んだが、なかなか回復に至らぬまま保有資産の売却などでしのいだ。
その後加入者が減少に転じて販促費用が減少し、加入者減による設備投資額の減少などで単年黒字にはなったが累損は残っていた。
それが移動体通信事業の売り上げによって埋められたと言うことらしい。
結局の所ADSL事業単体は赤字で終了(終了ではないかも知れないが)と、失敗事業であったといえる。

このADSL時代の苦い経験を元にSBMもばらまき、いやいや違った、設備投資の圧縮を行っている。
孫さんの頭の中には、設備投資さえしなければ儲かるに違いないという思いが強くあるはずだ。
思えばADSLの頃も、年々開発される新技術に乗るために設備の入れ替えを行い巨額を使った。
SBMがLTEは金がかかるから当面はやらないというのも、そんなADSL時代の苦しさがあるからだろう。

今やYBBは安くないばかりか、割高なBB回線としてのイメージが広がってきている。
実際他社より高額なばかりか余計なものも売りつけられるという、ソフトバンク商法が炸裂している。
そんな事もあって加入者は減少に転じているが、ソフトバンクのページの加入者データを見ると加入者が減少し始めた頃からは公開を停止していたかな。
都合の悪いデータは見せませんみたいな感じだろうか。

そんなADSL事業はさっさと売却してしまえとソフトバンクは考えたが、悲しいかな買ってくれるところがなかった。
加入者には価値があるものの、老朽化した設備は無価値に等しく回線などベースインフラがあるわけでもない。
しかもFTTHは、これも金銭的理由が大きいのだろうが独自参入を諦めてフレッツの代理店に成り下がった。

SBMもさんざんばらまきを行ったが、使ってもいないサービスにも課金するとか有料メールを送ってパケット代を稼ぐと言った細かなものの積み上げが利益を押し上げたのだろう。
しかし加入者も馬鹿ではなく、安い/安っぽいイメージがYBBと同じく割高なものと写り始めるとこの作戦は失敗してしまう。
加入までは安い/安っぽいイメージで、加入してみたらなんだか分からない金を取られるが2年は縛られて止められない、旨い作戦だ。
そしてこれは解約率の上昇にもつながるのだが、解約より加入が多ければ関係ない、金にならない長期利用者など要らないと考えれば大きな問題ではないのかも知れない。

   

Comments:1

fSO 2009年10月27日 14:51

前回の社債の売れ行きがよくなかったからプラス情報流しまくってるなあ。まあ決算も予定は未定のソフトバンクだから…。

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