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今週の相場観


  • Posted by: F&F
  • 2009年12月 6日 15:01

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先週も大きく動く相場になった。
上がるにしても下がるにしても、値が動けば儲けは出せる。

先々週の84円に突っ込んだ後の戻しが大きくなったのは日銀の緊急会議。
おそらくはゼロ金利政策などを期待したものだとは思うのだが、期待感から円は売られた。
しかし内容はたいしたことが無く、発表直後には失望感から円が買い戻された。
どうやら日銀は日本経済よりも自分たちのプライドの方が重要らしい。
そんな独裁日銀対策?が自民党の言う政府通貨だったわけだ。

無理矢理介入するのはどうかとは思うのだが、市場経済的な円高抑制策は必要だろう。
トヨタも海外への工場移転を進めると言うことで、日本の産業空洞化は更に進むことになる。
もっとも今後米国の景気が回復、日本の景気低迷となればUSD120円時代になるかも知れないけど。

大きく値が動いたのは金曜日、米国の指標をきっかけにしたものだった。
USDは3円近くも上昇して91円台に接近、終値は多少押されて90.50付近だったのだ。
しかしベテラン投資家ほど早めの手じまい&そこからの売り参加を仕掛けたようだった。
ここ最近としてはいかにも上がりすぎであり、89円半ばからは反転下落と読んだのだろう。
売りを決済して様子見した人は助かり、売りを決済後にショート参加した人はやられた。

私は先週書いたとおり上値を88.5円程度と予想していたが、そこすら一気に突き抜けた。
またまた出てきた利上げ観測、米景気は回復基調を明確にしたと市場はとらえたのだろう。

対する日本は全くダメ。
国債発行して公共事業だ何だと分けの分からない支出を繰り返した結果ががこれだ。
公共事業を抑制して支出を減らした分、ゼロ金利と資金供給量増大を行った方が良い
無駄で、かつそのカネを使った後も赤字を垂れ流すような道路やダムをやるのなら10兆円減税なんてどうだろうか。

景気低迷とデフレで賃金低下が起きると所得税収も低下する。
財務省は課税最低額を上げたりして何とかぶんどりたいとするが、これはで太陽と北風の話同様だ。
育てて取ると言うことを日本政府はやらない。
健康診断補助も同じくで、横浜市はこれの一部廃止をした。
理由は財政難、Y150の金を作るためだったのか?中田市長の飲み代に消えたのかは知らないが、健康診断を受ける人が減って病気の早期発見率が低下すると、結局は健康保健代支出が増えることになる。
目の前のものしか見えない、後は全部先送り、これが日本の政治なのだろう。

さて、日足で見ると放れすぎていた雲の下限に一気に近づいた感じである。
ここで押し戻されるのか、薄くなった雲を突き抜けるのか。
中心線を越えたことは事実なのだが速度が速すぎる。
利食い売りや調整場面があっておかしくないわけで、今週の読みは難しい。

+2σ&雲の上限で見れば92円あたり、押し返されて雲の下限は90円ちょっと、−2σは86円前後だ。
予想としては88円〜93円のレンジとしておきたい。
88.5円以上を安定的に維持できれば上昇の可能性、割ってくれば再度下落に逆戻りか。
下落の中の一瞬の上昇なのか、上昇トレンドに移行なのかの分かれ目とも言えそうだ。
12月中の100円台乗せ予想は外れそうだが…

   

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