アプリ屋の苦悩

一時期は雨後の竹の子のごとく参入のニュースが飛び交ったiPhoneのアプリ市場なのだが、実はWiMAXと同じような事になっていた。
つまり、前評判は高かったものの実際には加入者が集まらない(WiMAX)、収益率が悪すぎる(iPhoneアプリ)のだ。

私もiPhone用の無料/有料アプリを入れてみたが飽きた。
有料と言ってもカネを出して買うか？みたいなものもあったり、このゲームならFlashで十分だよなというものとか、画面は凝っているけれど(キーがないから)操作性がダメだなとか。
テトリスを考えてみて欲しい。
落ちてくる物体を回したり位置を変えたりするにはその物体の画像に触れなければならず、指で画像を隠してのプレイになる。
画面が命とも言えるゲームを指で隠しながらではしらける。

マシン能力の問題もあるだろうがFFなどは初版が移植されるとかされたとか。
これも国産ケータイには数年前に載っていたレベルで、そもそもは20年も前のゲームを今更有料ですかという感じ。
ゲーム屋が儲からない理由にコストと開発のバランスがある。
iアプリなどは容量制限があったからまだ良いと言うくらいで、自ずとゲーム容量も制限される。
しかしiPhoneの場合は制限無しでどんどん巨大化できるが、巨大化したからといってゲームアプリが1万円で売れるわけはない。
DSやPSP向けのゲームならば高く売れるが、それは相手がゲームマシンだからだ。
それでも私からすればiPhone向けアプリのコストパフォーマンスは良くないと思う。
国産ケータイの方が余程沢山の無料ゲームがあるからだ。

そして、そんな国産ケータイ向けゲーム価格に比較するとiPhone用アプリは高いと人々は言う。
下らないアプリが有料、たしかにそれはある。
しかし大作もあるのだが…

国産ケータイがそうであったように、ゲームは簡素化してFlashへ向かうのが良いのではないだろうか。
ディジタルペットブームが去ったように、据え置き型ゲーム機市場が余り拡大しないように、ケータイのゲーム機能は過去のもの？
Flashゲームのような単純明快で、気軽に暇つぶしが出来るものがもてはやされる時代なのかも知れない。
ただし現状ではApple監視が出来なくなるのでFlashを動かす事は出来ない。