高いと売れない

他社の他モデルと比較してもダントツの販売台数だとiPhone販売数を自慢した孫さんだが、それは既に過去の話か。
いや、過去にもiPhone以上に売れたケータイはあったわけで、きつい冗談だったと言うことか。

それでも販売ランキングではしばらくトップの座を占有していた。
やがて順位を落とし始めるが、それでも2位か3位かその程度の所をウロウロしていた。
BCNランキングでは10位以下にまで落ちることもあったが、投げ売り開始で売れ行きは一時的にせよ良くなったようだ。
今週はGfKの集計ですら4位と7位だから、どうする？SBMって感じ。

実際iPhoneを持っている人を見かけることも多くなったし、「安いから買ったけど、機能がダメだね」とケータイと比較して嘆く声も聞くようになった。
スマートフォンはケータイとは違うのだが、安いから買ったという人は、iPhoneだろうが何だろうが普通のローエンドケータイ並の機能くらいあるだろうと思っている。
しかし実際にはそうは行かない。
ローエンドケータイよりも「出来る」事は多いが、「出来ない」事も山ほどある。

そんな人たちは「iPhoneを買ったけどアレはダメだね」という。
すると、安いけどダメなのかと人々が思うようになってしまう。
それを跳ね返すにはさらなる安売りしかない。
安いんだから我慢しようと思わせる、8円ケータイ作戦だが、月月割り改悪で今は9円では維持できないしiPhoneはパケット契約必須なのでダメだ。
単なる安い通話用ケータイが欲しいと思って買ったのに、なんだよなんだよパケット定額付きかよ、しかも固定かよ。

今までだって一括ゼロ円とかやってきたわけで、店によっては実質ゼロ円に1万円〜2万円現金を付けちゃうみたいな、お札を貼り付けて売るようなこともやっている。
それでも売れないならばもっとカネを出せばいい。
auだって2万円くれるのだから、iPhoneはスパボ一括でマイナス3万円とか。
スパボ特典を使いながら一括ゼロ円で、しかも3万円貰えちゃう。
これなら売れるのではないだろうか。
というか、それなら私もまたiPhone3GSを買うんだけど。
別にSBM網で使いたいわけではなく、ちょっと別の用途に欲しいと思っているだけなのだが。

頼みの綱は2010年モデルの外観が変わることかも知れない。
2年近く前の新製品は、今や古さを隠せない。
モデルチェンジの早い国産ケータイの中にあって、2年も同じスタイルを守り通すと貫禄より先に古さが目立ってくる。
せめて色でも違えば新鮮に映るのだろうに。