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苦労の時


  • Posted by: F&F
  • 2010年4月 8日 11:33

SBMは純減となった。
さすがにPDCの解約数を調整しきれなかった事になる。

SBMによれば移行させる事が出来ずに解約となった契約数は約38万だという。
この中には(SBMだけという事ではなく)訳の分からない契約、実際に契約されているのだか以内のだか良く分からないようなものも含まれているはずだ。
純減数は約12万、もしもPDCの解約がゼロだったとすると26万の純増となるが、これはドコモやauの純増数に及ばない。

特にドコモの39万にも及ぶ純増は頑張ったとしか言いようがない。
SBMのPDC解約者をドコモが取っちゃったのかという感じだ。
もっとも2年後にはドコモもPDC停波で大きな純減を食らう事になる。

2月と3月のSBMの負けは年間純増者数にもインパクトを与えた。
年間純増数は
ドコモ:148万1400
SBM:124万3700
au:102万9600
EM:94万1600
となり、トップはドコモとなった。
純増こそキャリアの魅力だと言っていた人は何と言い訳するのだろうか。
まさかドコモはサイコーなんて言い始めたりはしないと思うが。

2月度の負けだけなら一時的な調整不足と考えられたのだが、PDCのマイナス分を差し引いても他社に及ばなかった点は重い。
一つの時代は長くは続かないとは言え、もう息切れなのだろうか。
年間純増数トップは2年しか続かなかった。
これでは10年でトップを取る事など夢の又夢になってしまう。

顧客獲得に相当なカネを積んでいるはずなのに、iPhoneにカネを付けて配っているのに、それでもダメなのか。
いや、逆境に強い孫さんの事だから収穫期は延期します宣言でも始めるかも知れない。
収穫したら田畑が枯れてしまったから、野焼きをしますってそれは違うか。
えーと、種まきします、かな。
いすれにしても、この先次世代への移行などカネがかかる時だけに頑張って頂かないと面白さ半減だ。

ご自慢のツイッターでエリア不満が爆発しちゃったし、なんか逆風を感じる。
タダ配りなど、今は現金を付けて配るなどして無理矢理純増数を確保するも続々と解約が起きる。
確かに契約すると現金が貰えるのならばと新規契約する人も少なくはないだろうが、満足度が低いのだから解約は避けられない。
ではドコモは満足度が高いのかと言えばそうとも言えず、不満度が低いとでも言っておくべきなのかも知れない。
つまり積極的にドコモを使うのではなく、ドコモを離れる合理性が乏しいという感じで。

SBMの場合は不満度も高いし満足度も低い事は市場調査でも明らかだ。
通話や通信品質も低いし圏外も多い。
エリア整備は完了したと言っていた孫さんも、今度はエリア整備に命をかけると全く反対の方向を向いてみた。
だが具体策は未だ公表されず、わずかにフェムトセル配りが来月にも始まろうとしているに過ぎない。

さてさてauの話である。
2012年の周波数再編完了の時が見えてきた。
これによって現800MHz帯にのみ対応した、あるいは現800MHz帯と2GHz帯に対応した端末が使えなくなる。
2GHz対応機は使えない事はないと思うのだが、エリア展開のメインが800MHz帯である事を考えるとマトモには使えないかも知れない。
ドコモはmovaからFOMAへの移行時に、周波数も通信方式も異なるシステムへの移行に苦しんだ。
当時auはなし崩し的に800MHz帯で3Gサービスを開始、シームレスな移行はカネがかからず加入者への混乱もなかった。

しかし時が過ぎ、800MHz帯の周波数再編の時が完了に近づくと今度はauが苦労する番になる。
古い端末は2012年の夏以降は圏外を表示したままになるだろう。
サービスが終了する訳ではないので加入者数へのインパクトは少ないだろうが、それでもゼロとは言い切れない。

auのPDCサービスが終了の時、ウチには1台のPDCプリペイドケータイがあった。
確かCDMA機に交換してくれるとか何とか案内していたよなあと思いながら、すっかりそれを忘れて期限切れに。
慌ててauに連絡をしたら、新しいcdmaOne機を送って来てくれたっけ。
こうしたユーザのサポートまで入れるとかなりのカネがかかると思う。

ドコモは割り当てられている2GHz帯の20MHz幅全てを、SBMは15MHz幅を、auは約10MHz幅を使っている。
(観測した東京某所の場合)
auはナロー拡散なので5MHz幅の中に3波を入れる事が出来、2GHz帯のある周波数帯は確かにそう見える。
ガードチャネルもちゃんとあるのだが、このガードチャネルが見えない帯域があるのだ。
かといってW-CDMAとは帯域も違うし裾野の広がりも違うので中身はN-CDMAだと思う。
もしやRev.Aのマルチキャリアはガードチャネルが不要なのかと思ったらそうでもなさそう。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000039932.pdf
うーん、いったい何なのだろう。
ナローの方は余り関わっていないので知識に乏しい私なのです。

   

Comments:3

route Author Profile Page 2010年4月 8日 13:40

SBMはPDC強制解約抜きで解約率が2%近くになっているようです。しかも漸増中。

今後ますます解約数が増えていく中で純増数トップを確保していくのは厳しくなっていくでしょう。誰かさんは収穫期だと吼えていますが、植え付け数トップを無理やりに維持している段階を収穫期とは言いませんよね。収穫が順調なら2~3ヶ月に一度の巨額の社債発行なんてものも不要ですし。

契約者数が横ばいになったところからが本当の収穫期といえるでしょう。その「収穫期」にどれだけの収益を確保できるか、見ものですね。

fSO 2010年4月 8日 17:40

>純増こそキャリアの魅力だと言っていた人は何と言い訳するのだろうか。
>まさかドコモはサイコーなんて言い始めたりはしないと思うが。
これの答えはいつものSBMの都合の良い未来に基づいた未来のTCAの話題逸らしのようです。(笑)

nemus 2010年4月 9日 09:34

むしろEMの健闘ぶりが凄いですね
あのエリア、あの音声端末でよくここまで頑張ってるなぁと

docomoもそうですけど今年度はデータ端末で純増を稼ぐ年になりそうですね
EMにとってはローミング終了、LTE開始と厳しい年になりそう
またSBMに寄生されないといいんですけど

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