解約率

SBMの解約率は下がるのだろうか？いや、下がるだろうな、今以上に上がったら大変な事になる。
昨日公表されたデータによれば、直近四半期の解約率は2%を超えてしまったのだ。

3Gだけの解約率なら他社並みだとか言っていた時期もあったが、その3Gの解約率ですら1.28%と凄い数値になっている。
これは毎月約28万人もの人が解約している事になり、それを埋めて更に純増を確保するのは大変だと思う。
iPhoneにｈが現金を付けて配るなどもしていて、そのため顧客獲得費用は再び増加に転じ4万円を超えた。

決算の場では「過去最高！」を繰り返したが、解約率も過去最高を更新か。
質問で3Gの解約率が高い理由を追及されたが、2Gの解約があったためだと訳の分からない答えをしていた。
2年縛りにしても「他社の真似をしただけ」だそうだ。

負け惜しみ的言い訳としては「低ARPUのユーザがやめているからオペレーションデータは良くなる方向」だという。
そんな低ARPUユーザを必死に獲得したのはいったい誰だっただろう。
そしてそれは今も続いているのではないだろうか。

今解約している人たちはスパボ一括ゼロ円などで購入した人が多いと思う。
解約すれば負担はなくなるが、解約しなければ最低月額980円の負担が始まってしまうからだ。
今は月月割り変更で、8円でケータイを維持できる可能性はなくなった。
従来であれば一旦解約して又加入し直せば良かったのだが、今はダメだ。

8円なら持っていても良い、でも980円払うなら契約しよう、980円出すなら他社の方が良い。
そう思う人たちが多いので解約率は下がらない。
当初はスパボ一括1万円前後でスタートしたが、その半年後にはスパボ一括ゼロ円が登場した。
純増数確保のための投げ売り開始の時期だったのだ。
こうした販売法はしばらく続き、その後はこれに加えてiPhone投げ売りが始まった。

iPhone解約も珍しくなくなったとはDSの話で、タダだからと契約してみたが普通のケータイと違いすぎて使いにくかったなどの理由からMNPする人も最近は多いそうだ。
その点も踏まえてなのかXperiaも安易には勧められない、充分スマートフォンを理解して貰うような売り方が必要だという。
そうは言っても今はどこでも品切れ状態、入荷予定も解らないという。

もう一つはフォトフレーム解約だ。
投げ売りiPhone解約にオーバラップして、次にはフォトフレーム解約がやってくる。
タダだからと押しつけられて契約したものに未来がないのは8円ケータイで解っているはずなのだが、それでも純増数が欲しかった。
経営の自転車操業がスーパーボーナスシステムならば、投げ売りは純増の自転車操業だ。

フォトフレームは飽きるのだという。
最初は面白くそれを眺めるそうだが、やがて飽きる。
正確に言うとカネがかかるから使わなくなると言う事か。
スタンドアロンのフォトフレームならば月額料金を取られる事はない。
通信機能が欲しければ無線LAN対応もある。

SBMだってWiFiでなければ速度が出ないと、WiFiを推進しているではないか。
だったら3Gの料金の不要な、普通のフォトフレームの方が良いんじゃないの？と思う訳だ。

SBMな人に言わせると、投げ売りで買った人の解約を除けば他社並みだとか。
これって「金持ちを除けば貧乏人が多い」、或いは「オレの財布の中の小銭を除けば全部札だ、凄いだろ」みたいな。
こんなおかしな屁理屈を振り回さなければならないほど解約率が高いと言う事なのだ。
ゼロ円で、或いはカネを付けて配ったとしても、満足度が低ければじきに解約が訪れる。


解約率ついでに、YBBの解約率は2%前後である。
つまり、無理な売り方をした場合の解約率は2%前後が目安という考え方も出来る。
固定回線の場合は引っ越しなどに伴う解約もあるので移動体通信とは多少条件が違うが、フレッツの解約率が1％前後であるのと比較すると面白い。
フレッツにしても結構無理矢理な契約取りを行っている訳だが、やはり満足度の違いが解約率に表れるのか。
あ、斜陽ADSLであるという理由は差し引かないといけないか。