TeamViewer

TeamViewerとはVNCのようなものである。
もっとも大きな違いはVNCが接続先のIPアドレスを知らなければならないのに対して、TeamViewerはIDが分かれば接続できる点にある。

TeamViewerのインストールされたPCはルータに穴を開けなくても外部からのアクセスが可能になる。
これらの点が初心者に受けている点であるし、穴を開けられない企業などでの利用も想定される。

理屈としてはそう難しいものではなく、ドコモのホームUが特別な設定無しに外部からIP電話着信やメール着信が行えるのと同じだ。
すなわちTeamViewer側から外部の特定のIPアドレスに対して定期的にポーリングすることによってNATテーブルを維持し、そのテーブルを通して外部からアクセスさせようとする訳だ。
もっともこの制御があまりお行儀の良いものとはいえず、頻繁にしかもどんどんポートを使いながらアクセスするのでルータによってはNATテーブルが枯渇する。

画面制御その他はVNCと大きく変わるものではなく、速度的優位性も感じられない。
ただ接続先のIPアドレスを知る必要がないという点は便利ではある。
利用は商用は有償だが個人利用は無償となっている。

TeamViewerにはiPhone版やiPad版があるそうだ。
iPhone3GSで使った人によれば、SBMネットワークでは遅すぎて使えないと言うことだった。
あるいはiPhone側のアプリが重いのかも知れない。

iPad用も紹介されている。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/20/news092.html
iPad派に言わせれば、これがあればPCは要らない(孫さんに言わせればiPhoneがあればPCは要らない)らしいので、邪道なアプリと言うことになる。
ただiPadくらい画面が広ければ便利に使えるのではないかと思う。
というか、だったらノートPCの方が良いとなるのだが、どうしてもiPadを持って歩きたいが時にPCがないと仕事にならないという方には良いかも。

TeamViewerではないのだが、どの程度の遅延があるものなのか動画を撮ってみた。
http://www.fnf.jp/mov/P1020490_1.mp4
右にあるのがローカルPCの時計、中央がVNCで接続したPC、左のケータイは中央のPCにiRemoteで接続したもの。
iRemoteやmobuile2pはブロードバンド接続したVNC並とはいかないものの、ネットワークが2Mbps程度出ていればそこそこ使える。
当然動画モードにすればリアルタイムに近くなるが操作ができなくなる。

以前iPhoneをWiFi接続でVNCを動かしてみたが、mobile2pcよりも遅かった。
有償アプリならば速度が出るという人もいるのだが実験してみていない。