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日銀


  • Posted by: F&F
  • 2010年9月 3日 13:02

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画面コピーは月曜の日銀の経済対策会議失望感から円高に吹っ飛んだ時の様子だ。
円高と株安に日本の景気回復は遅れている。
ならば資金供給量を増やし、ゼロ金利政策でもやれば良いではないかと誰もが思う。

おそらく政府もそう思っているとは思うのだが、日銀はそうは思っていない。
中央銀行としては自国通貨高は喜ぶべき事であり、景気がどうなろうが関係はない。
FRB議長の2倍の年収を貰う白川総裁、委員などは年収3千万円に達する人も居るのだとか。
これら委員が日銀には9人在籍するが、30日の臨時会議で金融緩和に反対したのが須田委員である。

須田委員は前回の任期切れに伴い、本人のきわめて強力な希望により再任された。
日銀を辞めてしまえば普通のお婆さんだが、日銀にいれば高給取りの委員である。

30日の臨時会議では日本の景気低迷からの脱却プランが示されるかもという期待の元に円が売られた。
しかし予想通りというか何というか、結論は従来通りであり失望感が円買いを誘った。
景気対策期待感から一時は86円台に手が届きそうなUSDだったが、日銀政策に目新しい部分が無いのを嫌気して84円台まで買い進まれた。
急激な為替変動はよろしくないとか何とか言うが、日銀が1円以上レートを急騰させた格好だ。

白川総裁は、日本は悪くない、悪いのは米国だと言ったものだからさらに円が買われた。
日本が悪いと言ってしまうと更なる景気対策が必要となり、日銀はそれを避けたかった訳だ。

このデフレの時代において須田委員は「(景気対策は)長い目で見てバブルの温床となるリスクを高める」なんて発言したというのだから、耄碌(もうろく)しているとしか思えない。
長い目でも短い目でも良いからバブル期くらいのインフレ率に持って行ってよと言いたいくらいだ。
餓死しそうな人々を前に、「食べ物があると食べ過ぎで腹をこわす人が出る」と言っているのに等しい。


日銀総裁の後の総理会見でも言う事は従来と変わらず。
結局の所「日本政府には何も出来ません」と言っているに等しく、さらに円は買い進まれる事になる。
日銀の態度がアレな事もあり、首相の発言など全く気にもされていない感じ。
この期に及んで「見守る」「断固たる措置を」なんて言ったって市場に馬鹿にされるだけなのだ。

日銀の暴走は誰にも止められないのか。

政府も政府でやる気無しな感じがミエミエである。
米国は追加経済対策を行うなどするのに、まあ日本はのんびりしている事。
ウォールストリートジャーナルにも「円高は収まらず、緩和策は失敗した」と書かれた。

円が上がれば株は下がり、年初来安値を更新した。
さて、日本の輸出関連企業はいつまで耐えられるのだろうか。
5月から平均毎月2.5円の割合で円高になってきているが、政府(日銀)は何もしようとしない。
自動車も電気も、業績を落とすのは簡単だが回復には時間を必要とする。

催促相場などとも言われ、つまり市場は日本に何とかしろとアピールしている。
まあそんなものに動じないのが日銀なんだけど。
日本経済新聞

   

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