30倍ズーム

ソニーのDCS-HX100Vは光学30倍ズームを備えたディジタルカメラだ。
ビデオカメラの世界では高倍率ズームも珍しくはないが、スチルカメラでこの倍率級は少ないと思う。

理屈からすればズーム倍率を上げたレンズ設計は出来なくはないと思うのだが、スチルカメラで特にディジタル記録となるとアラが見えやすい。
周辺の光量不足やコントラストの低下、色や歪曲収差なども気になる所だろう。
さてカールツァイスの実力やいかに。

子供を被写体とするような場合は焦点距離の長いレンズが欲しくなる。
家の庭先で撮るのとは訳が違うほど広い校庭の真ん中では、どの子がうちの子？みたいな感じで判別出来ない。
35mmフィルム換算で300mmの焦点距離があったとしても満足は出来ないだろう。

DCS-HX100Vは35mm換算で810mm相当だというのだから結構凄い。
手ぶれ防止機能を活かしたとしても手持ちは厳しそうな気もする。
レンズの明るさは広角側がF2.8〜望遠側でもF5.6であり、屋外での撮影ならば810mm側でも何とかなりそうだ。