高速道路

八ッ場ダムの中止の中止とか子ども手当とか手つかずの公務員人件費削減とか、二枚舌の政治家を地でいくような民主党である。
もっともこうしたダメッぷりは自民党時代から変わらずみたいな所があったので驚きはしない。

むしろ、自民党もダメだけど民主党もダメだねという認識が生まれたことがメリットだったりして。
それはともかくとして、マニフェストの見直しというと聞こえは良いが当選のためのマニフェストと実行のためのマニフェストみたいな、二重帳簿スタイルで高速道路の無料化も無かったことにされそうだ。
高速道路の無料化には賛否両論がある。
無料化すれば交通量が増えて炭酸ガス排出量が増えるという意見だ。

確かに無料だからと用事もないのに高速道路を突っ走る輩が増えれば無駄なエネルギ消費になるだろう。
用事がないとは言わないが、高額有料道路の利用なら諦めようかなと思っていたレジャーを無料区間を利用して行うとかもある。

それ以外は、一般道を走っていた車が無料化された有料道路を走るだけなので問題はない。
西湘バイパスだって有料道路の時には殆ど見かけなかったトラックが今は走っており、代わりに周辺一般道路の渋滞が緩和された。
ちなみに高速道路の無料化とは名ばかりで、無料化されているのは高速道路ではなく一般有料道路の方が多い。

受益者負担説もあるのだが、トラック輸送された品物を買わない人はいないだろう。
その意味においては程度の差こそあれ国民の多くは高速道路代を間接的にしろ負担しているわけだ。
私は金を払うのがイヤというか、その金の流れ先がイヤだと言うことはある。
施設協会などの天下り団体に持って行かれてしまい、道路収支自体は赤字とされる。

そんな赤字路線を作るために多くの税金が突っ込まれ、しかも作った時だけの金ではなく赤字なのだから延々と税金を突っ込み続けなければならない。
無料ならば走る車もあろうが、地方などでは高速道路を通っても一般道を通ってもたいした時間は変わらないから下道で行くという人も多い。
何が何でも作りたい、それが役に立つかどうかではなく作るか作らないかが問題なのだ。
そうして作ってしまったものなら仕方がない。
カネを取ろうが取るまいが、そもそも交通量が少なすぎて赤字ならタダにすれば良いではないか。