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福島の線量率


  • Posted by: F&F
  • 2011年3月17日 16:31

福島市の線量率、昨日は20μSv/hを超えていた。
本日は15時現在で約13μSv/hだそうだ。

原発から60km程度離れていて、しかも風上だと思われるのになぜ線量率が高いのだろう。

許容出来る年間被曝量として、妊娠可能な女性の場合は3ヶ月間で5ミリシーベルト以下とされている。
もしも10μSv/hを3ヶ月間浴び続けると21.6ミリシーベルトとなる。
年間被曝量が20ミリシーベルトを超えた場合は治療の対象だという話もあるので、このレベルがそれだ。
このあたりもあり被曝量その他のチェックが行われているものと思われる。
本日は衣服などに付着した放射性物質を落とす必要があるとされた人がいたそうだ。

どの程度の放射線量の雰囲気にいられるのかというと、3ヶ月で5ミリシーベルトだと2.3μSv/h以下でなければならない。
逆に線量が20μSv/hの環境にいられるのは10日間だ。
もっともこれは自然界から受ける線量を含めていない訳で、実際にはこれ以外に年間2mSv〜3mSvの被爆をしているはずだし航空機に乗れば更にそれは増える。

福島でもずっとこのレベルが続くかどうかは分からないし、屋内ならば多少は良いと思う。
逆に屋外にいると放射性物質を吸い込むので内部被曝の危険がある。
ヨウ素131ならば半減期は8日だが、セシウム133(半減期2.06年)とセシウム137(半減期30年)も飛んできている。

ヨウ素剤25万人を福島に送ったという報道がなされているが、遅すぎるのではないだろうか。
ちなみに福島市の人口は29万だそうだ。

http://www.u-tokyo-rad.jp/data/twittertoudai.pdf

   

Comments:4

Nakamura Author Profile Page 2011年3月17日 22:39

くだらないことですが、シーベルトは通常Svと表記します。
http://www.nmij.jp/library/units/si/
割とよく使う単位なので違和感があります。
線量と表現されているところも、間違いではありませんが、文脈を考えると線量率の方がより適切だと思います。

法律で定められている限度は非常に低いです。さらに、研究所とかではさらに厳しいローカルルールを設けるので大変です。3ヶ月で5mSvだと環境放射線の多い国だと運が悪いと超えてしまいそうです。
室内にいるとどれくらい線量率が下がるのでしょう?
興味があります。

F&F Author Profile Page 2011年3月17日 22:44

ご指摘ありがとうございます。Svに書き換えます。
福島の例だと屋外で20μSv/hが屋内で1.5μSv/hだっとか。
基準にもよるとは思うのですが、その作業なり何なりでの被爆の部分だけを言っているのではないかと思ったのですがどうなのでしょう。
たぶん日本でも年間2mSv~3mSv程度は浴びていると思うんですけど。

Nakamura Author Profile Page 2011年3月18日 00:34

普通はフィルムバッジをつけて作業して後で結果が送られてきますが、線量率の高いところで作業するときはリアルタイムに表示されるポケット線量計をつけて作業します。
環境放射線は宇宙線とラドンとかでご指摘のとおり日本だと年2mSv位だと思います。線量率に直すと0.?uSv/h位でしょう。
この環境放射線の分は引くんだとおもいます。結果がバックグラウンドから有意差が無いと0とか*が返ってきますし、場所によってはバックグラウンド測定用のバッジというのも用意しますから。
まあ、問題になるmSv/h位だと完全に無視できるのでどちらでも変わらないともいえるし、環境放射線の効果を考えないといけないような状況なら全く心配ないとも言えますよね。

原発から飛んでくる線源は風に乗ってやってくるわけですから部屋の中にいると当然減りますよね。そのあたりはニュースでもっと取り上げてしかるべきかと思いますが。

線量と身体の影響に関しては、私は専門外ですが、こういうのは(若干言葉は悪いですが)厳しいことを言ったもの勝ちという一面もあるので、真に詳しい人の意見を期待したいところです。
ご存知かと思いますが、諸説の中には少し浴びたほうが免疫力が上がって寿命が延びるという説もあります。

ところでほりこしさんがお使いになっている小型の線量計(はかるくん?)はいくらくらいで手に入るのでしょう?(昔雑記に載っていた気がしますが)
私の業界の人が、CsI結晶とPhotodiodeあるいはGM計数管あたりにちょろいエレキをつけて安価な(1000円位?)線量計を作れば世の役に立つのではないかといっている人がいます。
自分の住んでいる場所の線量(率)が実際に計れて、実効線量と身体への影響の関係を知っていれば不安は減るわけですから。

F&F Author Profile Page 2011年3月18日 07:22

はかるくんは無償貸し出し品を借りたもので、購入した訳ではないのです。
安価なものだと1万円くらいで輸入品が買えます。
GM管を使うと電源なども必要だし、安価な半導体センサがあれば良いのでしょうが、感度の問題もあるしどうなのでしょうね。
センサの価格以外は高額な部品は使わないと思います。
事故が収束しなかったら線量計測機能がケータイに内蔵されたりして。

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