今週の相場観

地震によって全てが影響を受けた。
USDは80円台まで下落、その後日銀の資金供給などを受けて82円台をつけるも火曜の夜には再び80円台に下落した。

為替よりも先に激しく動いたのが株価だ。
火曜の午後にはサーキットブレーカが作動するなどして日経平均は-1,015.34円で史上3番目の下げ率となった。
これは危険な状態に陥っている福島第１原子力発電所で爆発が発生、そのニュースで一気に売りが膨らんだ為だ。
終値こそ千円安程度だったが、一時は千四百円近くも下げた場面があった。

為替が大きく動いたのは17日の東京時間前だった。
NYで売られはじめ、80円を割り込んで76円台まで3円以上も動いた。
災害の規模や原発のことなどを考えると、あるいは日経平均や先物価格を考えれば当然だったかも知れない。
ただ17日には79円台まで戻し、その後も78円台と79円台を行き来した。
これはG7の同意による介入警戒もあるとおもう。
18日には協調介入の同意が得られたという事で、更にそれを受けて日銀が即座に円売りを実施した結果USDは81円台にまで上がった。
今後各通貨当局による介入が行われる可能性がある。

阪神大震災の後の円高局面では、(当時の)史上最高値をつけたのは1日だけだった。
今回とは世界経済の状況が異なるのだが、あのときに円を買って大儲けしたのがマネックスグループCEOの松本大氏だったのだ。
今回も同じように、76円台前半で買った人がいれば1日で500Pipsも稼げたことになる。