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EV優先


  • Posted by: F&F
  • 2011年4月 1日 12:03

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NEXICO中日本は東名高速道路に、来年度からEV専用レーンを設けるとした。
これは年末年始やゴールデンウイーク、夏休みなどの混雑時に適用されるもので、EV以外の車両の走行を禁じる。

同時に各サービスエリアとパーキングエリアには、駐車可能台数の20%以上に急速充電器を設ける。
チャージに要する時間は充電率50%までが10分、80%までが30分程度、なお当面電気代は徴収しない。
充電用電力およびサービスエリアで使われる電力は太陽電池板と場所によっては風力発電を併用しながらNASバッテリに蓄えられる。
自然エネルギでの発電量の不足分は重油で発電機を作動させる。
発電装置から得られる熱は施設の給湯設備で使用し、海老名SAではスーパー銭湯を併設するなど有効に活用するそうだ。

これはEV優先政策によるもので、原油価格の上昇で近年中にもガソリン価格が400円/リットルを突破するとの予測からだ。
原油は航空機燃料や大型車両用の燃料およびプラスチックなど代替の難しい用途に利用し、小型自動車や燃焼用としては出来るだけ使わないように誘導していくという。

EV車両は第二汽車と西風汽車という中国の2大メーカが進出してくる。
いずれも約270万円の売価で小型4ドアセダンタイプのEVを発売、80kWのモータで前輪を駆動し48kWhのLi-ionバッテリを積む。
国や県の補助金を利用すると一般購入価格は約190万円となり、リーフの250万円より安い。
走行に要するエネルギはJC08モードで125Wh/kmとの事なので公称航続距離は384kmになるが、あくまでもカタログ値だ。

バッテリはコスト的に有利な18650タイプを直並列にしたもので、定格電圧は600Vである。
電池容量が多いのは汎用電池のために急速放電特性に難があるのではないだろうか。
なお自動車用として600Vの電池電圧は安全規格に合致しないのだが、効率を求めてと言うことで法改正を行うそうだ。

面白いのは日本仕様に合わせた100V/15A出力のコンセント4個が付いていること。
つまり同時に6kVAの電力が連続5時間(余剰電力を残して自動カット)ほど得られることになる。

家庭での充電はオンデマンド型となり、電力会社がチャージ電力を制御出来るようになっている。
これにより余剰電力を有効にチャージ用に利用することが可能になる。
なお公衆充電ポイントでは、ローカルにバッテリやキャパシタを持っており消費電流を平滑化している。

   

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