増税

政府というか財務省は災害や復興を理由付けとした増税が可能なことに喜んだ。
ガソリン暫定税率分の話にしても、一度もこれが実行されないまま廃止になるようだ。

高速道路の無料化も然り。
以前にも書いたが、ならば東北樹幹道の完全無料化でも行えばいい。
これならば災害復興に大きなメリットとなる。
しかし国交省はイヤだという。
つまりは新路線の建設などの費用に充てたいわけだ。

悪名高き東京湾横断道路、アクアラインでも同じような話がある。
あの路線は、いわゆる高速道路ではない。
そこでアクアラインに平行して、今度は"本当の"高速道路としての海底トンネルを掘りたいという話だ。
利便性だとか重要性だとかは全く意味のない話で、路線を作るというそれ自体が大きな意味を持っているというのが国交省の考え方である。
従って既存路線の復旧などにカネは使いたくないし、被災地への利便性なども考えたくはない。

災害記念館のボコボコと各地に建つだろう。
国も自治体も記念館を建てる。
これは阪神・淡路大震災の時もそうであり、普賢岳の時もそうだった。
災害復興とか環境保護と名前が付けば予算を取りやすく、ならば箱物へと言うのが彼らの常識だからだ。

募金金額を見て解るように被災者救援のための支出を惜しまない人が多いだろう。
役人連中はそこに目を付け、国民が復興に使われると信じて支出した税金を天下り団体にせっせと回す。
役人的には災害バブルそのものであり笑いが止まらない。

そして一旦創設した新税は、災害の時が終わり復興が終焉に向かったとしても無くならないのである。
なんだかんだともっともらしい理由を付けるのは役人の得意とするところであり、それをこっそり流用して天下り団体に回す。

資産家は続々と義援金を寄せる。
スポーツ選手然り、実業家然り。
イチロー選手が1億円だと言えば楽天の三木谷氏が10億円だと言い、孫さんは100億円を寄付するという。
大きな数字が大好きな孫さんの負けず嫌いも、今回は賞賛出来る。
ついでに都知事選に出てみるのはどうだろう？

それに比較して東電の対応に怒りを感じる人は少なくないはずだ。
http://edition.cnn.com/video/?/video/world/2011/04/02/lah.japan.hating.tepco.cnn

現場で危険にさらされている人の多くは下請けや孫請け。
レスキューや自衛隊であり東電従業員は危険な場所には足を踏み入れたがらない。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110402/dms1104021509007-n1.htm