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今週の相場観


  • Posted by: F&F
  • 2011年8月 7日 15:04

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月曜はオセアニア時間らしい値動きで始まった。
一気に最安値更新へ動くかと思っていたのだが、1円近くも上げて始まった。

理由の一つは米国債務問題が進展したというものだが、もう一つは我が国に於けるレバレッジ規制なのだとか。
この8月1日から最大レバレッジは個人で25倍に制限された。
昨年までは50倍だったので半分である。
ちなみにそれ以前は規制がなかった。

50倍以上のレバレッジがあったとしても実際のレバレッジ、つまり建玉と証拠金の比からすると50倍以上を長期で運用するのはリスクが高い。
というかさっさと損切りされるだろう。
ところが50倍程度だと中期保有や高金利通貨などだと利ざや稼ぎが可能なレベルである。

しかしレバレッジが25倍に制限されるとなると、証拠金を積み増すか建玉を処分するしか無くなる。
このレバレッジ50倍で保有されていた外貨が思いの外多く、規制開始前後に損切りされるなどした結果円が上がったというのだ。
そういえば昨年にも、個人保有が円高阻止に働いていたなんて報道があったっけ。

東京時間には一時78円台を付けた。
某blogの自称アナリスト氏も先週末には「75円迄は下落する相場だ」と断定的に書いていた。
私も下落が続くのではないかと思っていた。
そのblogの月曜朝の書き込みを見ると「予想通り買い戻し相場となった。上昇相場だ、底打ちだ。」とされていた。

もっとも月曜のNY時間には指標悪化で76.3円台となり、先週安値を更新したのが皮肉だった。

その後日銀と政府が介入準備と伝えられて77円台に戻す。
但し日銀内には依然として円高肯定意見がある。
米国側も介入を事実上容認すると伝えられる中、日銀のみがそれに反対意見を述べている。

翌火曜日は介入警戒などもあって77円台前半をウロウロ。
本当に介入する気があるのなら底堅いのは当然で、久々にちょっと買ってみた。
買ったら下がるのは毎度の事で、76円台に入ったりしていた。
が、4日の介入で一気に上がったので決済した。
介入後下げに転ずるかなと思ったので早々に決済したが予想に反して夕方には79円台後半に、LDN時間には80円台に入った。
決済を踏みとどまれば倍の利益になったわけだが、久々に万円台の利益になったから良いか。

介入によって80円台は付けたものの、日足でも週足でもトレンドラインを抜けなかった。
5日線,21日線は抜き、120日線にギリギリ引っかかったところ。
これまでのケースでは介入前以下にまでやがて下がる。
実際3月17日の76.54を下回る76.28迄1日には下げていた。

介入に関して欧米は批判的だ。
対する政府日銀は、介入は一度限りにとどまらないと牽制する。
木曜のNY時間にダウな大幅下落、それを受けた日経平均も一時400円以上も下落した。
USDは78円台後半を推移したが、前日の介入がなければ75円台を付けていたのかも知れない。

雇用統計は予想より良かったがUSDの上昇はあまりなかった。
逆に米国債の格付けダウンの影響が今週どう出るか気になるところでもある。
オセアニア時間に激しい動きになるのか否か。
G7により為替の極端な変動は抑制される見通しだが、果たして。

   

Comments:1

toshi Author Profile Page 2011年8月 7日 22:02

とてもドル円で買いに行く気にはならないなあ。80で売り立てたらひっかかったので150pipでさっさと利食いしましたが持ってりゃ良かったかな。

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