スカイウエイブ(10)

たまに乗っているスカイウエイブだが、たまにしか乗らないので走行距離が伸びない。
加速は悪いが伸びはあるという話は過去に書いたが、シグナスでは苦労する100km/h超もスカイウエイブなら簡単だ。

シグナスの方は某テストコースで107km/hまでは出した事がある。
体を伏せればもっと出たかも知れないが、そのテストコースに寄った目的が最高速テストではなかったので無理はしなかった。
なおメータがどのくらい甘いのかは明確ではない。
(40km/h時にプリウスと比較したが殆ど差がなかった)

シグナスで100km/hを超えるまでにはかなりの距離を走る必要があり、実用的には80km/hあたりが上限だ。
100km/h時のエンジン回転数は8000回転だった。
ちなみに国内モデルの最大出力発生回転数は8500回転である。

スカイウエイブは80km/h辺りから先は少しずつ回転数が上がり、100km/hでは約7500回転となる。
この辺りがピークパワーの発生回転数であり、そこから先はパワーも落ちてくる。
ドライブベルトが中古なのでトータルギアレシオがローギアード側に狂っている可能性もある。

アイドリングからクラッチミートの回転数までのタイムラグは排気量が大きい方が小さい。
レッツ５の時には信号が変わる前に少し回転を上げておかないと、スタートが遅れて危険な感じになってしまった。
シグナスではその傾向がかなり減少して普通な感じでスタートすればいいし、スタート後もフルスロットル位置まで右手をひねる事も多くはなくなった。
スカイウエイブになると更に楽で、アイドリングからの回転上昇など余り気にする事もない。
シグナスに比較するとクラッチミート後の回転数が低いので何となく遅く感じるんだけど。

シグナスにしてもスカイウエイブにしても、ここのところの涼しさでパワー感の大幅アップだ。
元々がアンダーパワーな乗り物なので、特に中低速域でのトルクアップを感じる事が出来る。

スカイウエイブのエンジンの方はガスケット類や交換パーツを発注している。
通常は翌日発送になる事が多いのだが今回は長い。
積車状態で腰上オーバホール方針なのだが、心配事は二つある。
一つは工具の問題で、今あるエンジンを組み立て直してみたのだが、これが積車状態で出来るかどうかが問題だ。
いや、工具さえ揃っていれば問題なくできると整備書にも書いてある。
もっとも私の場合に不足しているのは工具の他に腕と知識や技術も問題だ。

能力の無さを道具にカバーさせるにしても、その道具もロクなものはない。
その都度工具を探して買いに行く？足りないガスケットやパッキンが見つかったらそれを発注する？なんか非効率だ。
確かに車の足まわりを分解した時には、そこにあるネジを見てレンチを買いに行ったりした。
スプリングコンプレッサが無くて、バネを縮める方法に悩んだ事もあった。
(車の下敷きにしてジャッキを降ろして縮めた)

しかし基本的には不足パーツや不足工具のない状態にしておいて、ババッとやるのが気分が良い。
中途半端でやり残しが出るのが好きではないのである。
実は今回中古エンジンの再組み立てをしてみて、ここのガスケットも必要なのかとか色々解った。
というか予め解っていなければならなかったのだが気づかなかったのである。
これが技術と経験の無さ、そのものだ。

さらに、本来は交換する必要は無いのだが固着していて外せないために交換が必要になってしまうパーツもある。
気づいたのはサーモスタットで、ゴムのガスケットとハウジングがくっついてしまっていてどうにも外れない。
外すためには破壊か、みたいな。
で、ここのガスケットも発注忘れしていたしチェーンテンショナのガスケットも…

エンジン単体でやっているので部屋で落ち着いていられるが、実車を前に屋外作業だとイヤになるだろうなぁ。

もう一つは現在のエンジンの状態である。
異音もないので激しく傷んでいるとは思えないのだが、開けてみないと何とも言えない。
開けてみてあれも換えたいこれも換えたいとなると収拾が付かなくなる恐れも。
シリンダは約1.6万円、ピストンはリングセット込みで7千円くらいだったかな。
今の予定ではシリンダはハンドホーニングで再使用、ピストンはそのままでリングのみ交換を考えている。

が、ここに来て比較的番号の新しい(2005年か2006年頃?)能書き的には”圧縮、クランキング問題なし”エンジンを手に入れた。
中古スカイウエイブに付いているエンジンがもっとも古く、前回購入したエンジンがその次に新しいがしかし似たような番号だ。
今回のエンジンはオイルリークも見られず、少なくとも外観は綺麗だ。
もちろん年式や外観で中身の状態が決まるものではないので開けてみるまでは何とも言えない。
ちなみに、価格1.5万円なので純正新品シリンダより安い。

作業部屋がエンジン部品で埋まり始めて来た。
そんなにエンジンを買い込んで何をするのかと言われそうだが、だって安いんだもん。