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遅延点灯回路


  • Posted by: F&F
  • 2011年10月11日 12:03

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シグナスXに付けていた遅延点灯回路が壊れた。
あんな回路のどこが壊れるんだみたいな感じなのだが壊れたのだから仕方がない。

幸いにして不点灯側に壊れたのではなく遅延動作をしなくなり即座に点灯するように壊れた。
どこが壊れたんだろう。

シグナス用はインジェクタ駆動信号を見てHIDのリレーを入れている。
スカイウエイブ用は単なるタイマだ。
スカイウエイブの場合はセルモータ稼働中はヘッドライト電源が切れる仕組みなのでこれで良いわけだ。
まあシグナス用にしても時定数を長めにすればいいか、同じで。

スカイウエイブ方式ならば2線なので接続も簡単である。
トランジスタは2つ使っている。
2SD1590はそれ自体がダーリントンなのでhfeは15000位ある。
そこにまた2SC1815なのだから総電流増幅率は100万以上となる。
何故こんなに必要かというと、2線で行うためにはVcesatプラスアルファ分しか電圧がない。
トランジスタがONする訳なので、その残り電圧は1.5V(実測)程度になる訳だ。

一方でトランジスタがONするまでは電源電圧が加わっているので、ベース抵抗を小さくすると時定数が稼げない。
時定数を長くするためには抵抗とコンデンサを大きくしなければならず、するとトランジスタがONするに十分な電流が流せない。
矛盾に満ちた回路なのだ。

しかもVBE分だけで時定数を稼ぐのでコンデンサも大きなものが必要となり、何ともエレガントさに欠ける回路なのだ。
2SC1590はたまたま手持ちがあったのでそれを使ったまでで、ベース電流の関係からリレー以上のものをドライブする事は出来ない。

2端子でスマートに回路を組む事は出来ないかと言えば、必ずしも否ではない。
0.9V動作のCMOS(TC7PG04FUなど)を使ってチャージポンプを組み、FETをドライブすればいいだろう。
そこまでやるか、って話だけど。

シグナスの遅延点灯回路だが、防水のためにと入れたプラスチックケース内部が結露していた。
この時期の気温差で結露が生じ、FETがONのままになったわけだ。
ケースから出して乾燥させて正常に戻ったので、今度はシリコンでコートした。
これで大丈夫かな。

   

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